JPH04116216U - フイラーネツクの取付構造 - Google Patents

フイラーネツクの取付構造

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JPH04116216U
JPH04116216U JP2792491U JP2792491U JPH04116216U JP H04116216 U JPH04116216 U JP H04116216U JP 2792491 U JP2792491 U JP 2792491U JP 2792491 U JP2792491 U JP 2792491U JP H04116216 U JPH04116216 U JP H04116216U
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JP
Japan
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nut
bracket
insertion hole
pipe
filler neck
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Pending
Application number
JP2792491U
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English (en)
Inventor
博之 鈴木
Original Assignee
スズキ株式会社
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車が受けた衝撃に起因して鑞付けされた
ブラケットがフィラーネックから剥離することを防止す
る。 【構成】 ナット21を合成樹脂で形成すると共に、挿通
孔18をナット21径よりも僅かに小さく形成することによ
り、衝撃を受けたときにナット21の弾力性によってボル
ト12に係合したままで、ナット21が挿通孔18から外れる
ようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の燃料注入に使用されるフィラーネックの取付構造に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の燃料タンクは一般にボディ下方に設けられているので、燃料を車体の 外側からこの燃料タンクに供給するために、給油孔と燃料タンクとの間にはフィ ラーネックと称されるパイプが設けられている(実公昭60ー9065号公報)。以下 にフィラーネックの従来例を図について説明することにする。
【0003】 図4ないし図6において、1はパイプ部を表しており、このパイプ部1の上端 は図示を省略したサイドボディパネルに固定され、下端は図6に示した燃料タン ク2に連結されている。パイプ部1の上端には図4および図6に示すようにフラ ンジ部3が形成され、このフランジ部3にはボルト孔4が形成されている。ボル ト孔4は上記サイドボディパネルにフランジ部3をボルト締めすることにより、 パイプ部1の上端を上記サイドボディパネルに固定するためのものである。
【0004】 パイプ部1の中間部にはブラケット5が片持ち梁状に鑞付けで接合されており 、ブラケット5は図5に示したボルト6およびナット7によって車体(図示省略 )のアンダボディたとえば仮想線で示したフレーム8に固定されている。これに よりパイプ部1の両端および中間部を固定することができ、フィラーネックは自 動車側に取り付けられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来のフィラーネックは、パイプ部1の両端および中間 部がそれぞれ上記サイドボディパネル、燃料タンク2およびフレーム8に固定さ れており、車体に外力を受けた場合、その慣性によりパイプ部1の両端および中 間部は変位するが、車体の構造上の理由からその変位量L1,L2(図7参照) は各々異る(L1≠L2)。
【0006】 そして上記外力に起因した変位量L1,L2差によってブラケット5は荷重を 受けることになり、この荷重力がパイプ部1およびブラケット5の接合部位の強 度を越えた場合、パイプ部1は損傷されて燃料の流出を招くことになる。そこで この部分の強度を充分に大きなものとしなければならないことから、組付け作業 性とコストの面で問題がある。
【0007】 そこで、本考案は、パイプ部とブラケットとの接合部位にその強度を越える外 力を受けた場合にあっても、パイプ部に損傷を生じることがないフィラーネック の取り付け構造の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、ボディパネルに上端が固定されたパイ プ部の下端を燃料タンクに連結し前記パイプ部の中間部に固定されたブラケット をアンダボディにボルトおよびナットで固定したフィラーネックにおいて、前記 ナットを合成樹脂で形成し、該ナットの横断面よりも小さくかつ該ナットに備え られた弾性に基いて前記ナットが挿通可能な孔径の挿通孔を前記アンダボディま たはブラケットに穿設したものである。
【0009】
【作用】
上記のように構成することにより、フレームおよびブラケット間に変位が生じ 、フレームおよびブラケットに互いに引き離される方向の外力が生じたとき、ナ ットはボルトに係合した状態で挿通孔を通り抜けることから、パイプ部およびブ ラケットの接合部位に荷重は負荷されない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基いて説明する。図1は本考案のフィラ ーネックの要部を示すもので、パイプ部9、ブラケット10、アンダボディとして のフレーム11、ボルト12およびナット13を主構成としている。
【0011】 パイプ部9は上端にフランジ部14が形成され、フランジ部14は図2に仮想線で 示したサイドボディパネル15にボルト締めされる一方、パイプ部9の下端は図2 に示した燃料タンク16に連結されている。
【0012】 図1に戻りパイプ部9の中間部にはブラケット10が片持ち梁状に鑞付けで接合 されている。ブラケット10は概略L字形状に屈曲され、先端部にはボルト12を通 すための貫通孔17が穿設されている。
【0013】 フレーム11には挿通孔18が穿設され、挿通孔18の開口縁は中心方向を下位に傾 斜させている。挿通孔18はナット13を係止させるためのもので、ボルト12とナッ ト13との係合によりブラケット10およびフレーム11が挟持され一体に設けられる 。
【0014】 なお本実施例では図中、ボルト12が貫通孔17の下側から上側に通されてナット 13に係合する場合を説明する。
【0015】 ナット13は合成樹脂からなり、縦断面が台形に形成されボルト12に係合するね じ孔19が設けられた係合部20と、係合部20の台形底部に連続したフランジ21とが 一体に形成されている。係合部20は、台形底部の外径が挿通孔18の孔径よりも僅 かに大きく設けられ、係合部20およびフランジ21間には、挿通孔18の開口周縁に 係合する括れが設けられている。
【0016】 そしてボルト12およびナット13の係合時、係合部20は図1中、挿通孔18の開口 周縁に図1中、上方から圧着される一方、フランジ21は挿通孔18の開口周縁に下 方から圧着される。なお図1において、22はブラケット10に設けられた凹部で、 凹部22はフランジ21を収容するため、いわゆる逃げのためのものである。
【0017】 このように構成されたフィラーネックを使用するときには、まずパイプ部9の 両端をサイドボディパネル15および燃料タンク16に取り付けたのち、ナット13を フレーム11の挿通孔18に図1中、下方から挿通させる。このときナット13の素材 は合成樹脂であることから、素材の弾性によって係合部20の台形底部外径よりも 小さい孔径の挿通孔18にナット13を挿通させることができる。
【0018】 つぎにブラケット10およびフレーム11を位置決めしたのち、ボルト12を貫通孔 17に通してナット13に係合させる。これによりブラケット10およびフレーム11が ボルト12およびナット13によって一体に形成され、パイプ部9の中間部がブラケ ット10を介してフレーム11すなわちアンダボディ固定される。
【0019】 そして車体が外力を受けることによって、フレーム11およびブラケット10を互 いに引き離す方向に外力が発生したときには、ナット13はボルト12に係合した状 態で挿通孔18を通り抜ける(図3参照)。このことからパイプ部9およびブラケ ット10の接合部位に荷重が負荷されないので、車体への外力に起因したパイプ部 9の損傷は防止される。
【0020】 本実施例ではフレーム11に挿通孔18を設け、ボルト12を下側からブラケット10 に通してナット13に係合させた場合を説明したが、これに限定されるものではな く、フレーム11に挿通孔18を設ける代りに、挿通孔18をブラケット10に設けるよ うにしてもよい。
【0021】 このような場合には、ブラケット10に凹部22を形成する代りにフレーム11に凹 部22を形成し、ボルト12を上側からフレーム11およびブラケット10に通してナッ ト13に係合させればよい。そしてフレーム11およびブラケット10を引き離す外力 が発生した場合、ナット13はブラケット10の挿通孔18から外れ、ブラケット10の 接合部が損傷されることはない。
【0022】
【考案の効果】
本考案は、以上のように構成したものであるから、パイプ部およびアンダボデ ィ間の変位によって、パイプ部およびブラケットの接合部位における損傷が防止 される。このため車体にきわめて大きな外力を受けた場合にあっても、パイプ部 およびブラケットの接合部位に強度を向上させるための作業を特別に施すことな く、上記接合部位の剥離に起因した燃料の漏れを容易に抑止できると共に、コス トアップを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部を示した断面図であ
る。
【図2】図1に示したフィラーネックを設けた自動車を
示した側面図である。
【図3】図2と異る状態を示したフィラーネックの平面
図である。
【図4】従来例を示した斜視図である。
【図5】図4のフィラーネックのVーVにおける断面図
である。
【図6】図4のフィラーネックの取り付け状態を示した
斜視図である。
【図7】図4と異る状態を示したフィラーネックの平面
図である。
【符号の説明】
9 パイプ部 10 ブラケット 11 フレーム 12 ボルト 13 ナット 15 サイドボディパネル 16 燃料タンク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のボディパネルに上端が固定され
    たパイプ部の下端を燃料タンクに結合し前記パイプ部の
    中間部に固定されたブラケットをアンダボディにボルト
    およびナットで固定したフィラーネックの取付構造にお
    いて、前記ナットを合成樹脂で形成し、該ナットの横断
    面よりも小さくかつ該ナットに備えられた弾性に基いて
    前記ナットが挿通可能な孔径の挿通孔を前記アンダボデ
    ィまたはブラケットに穿設したことを特徴とするフィラ
    ーネックの取付構造。
JP2792491U 1991-03-29 1991-03-29 フイラーネツクの取付構造 Pending JPH04116216U (ja)

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