JPH04115895U - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JPH04115895U
JPH04115895U JP2668491U JP2668491U JPH04115895U JP H04115895 U JPH04115895 U JP H04115895U JP 2668491 U JP2668491 U JP 2668491U JP 2668491 U JP2668491 U JP 2668491U JP H04115895 U JPH04115895 U JP H04115895U
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moment
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Application number
JP2668491U
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English (en)
Inventor
正也 村田
Original Assignee
株式会社アイチコーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高所作業車のブームの作動規制時において、
作業台の首振作動に伴って転倒方向モーメントが過大と
なるのを防止でき、かつ作業台の首振範囲の制限を最小
限とすることができるようにする。 【構成】 モーメント演算手段2によりブーム23に車
体21を転倒させる方向に作用する転倒方向モーメント
を算出し、ブーム規制手段4により上記モーメント演算
手段2によって算出された転倒方向モーメントが所定の
限界値に達したときにブーム23の作動を規制し、さら
に、ブーム規制手段4によりブーム23の作動が規制さ
れている場合において作業台25が首振作動されたとき
に、上記転倒方向モーメントが上記限界値から所定の許
容範囲を越えて増加したときは、作業台規制手段5によ
りその首振作動を規制するよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高所作業車の転倒事故を防止するための安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所における作業を行う場合には、車体上に旋回・起伏・伸縮作動自在に取り 付けられたブームの先端に、作業者搭乗用の作業台を取り付けてなる高所作業車 が用いられるが、そのブームには、そのブーム自体の重量や作業台の搭載重量等 により車体を転倒させる方向にモーメント(以下、転倒方向モーメントという) が作用する。このため高所作業車には、転倒方向モーメントが、車体が支持し得 る限界値に達したときには、それ以上転倒方向モーメントを増加させる方向への ブームの作動を規制するようにしている。
【0003】 ところで、高所作業車には、作業範囲拡大のために、作業台をブームの先端に おいて水平方向に首振自在に取り付けたものがある。このものでは、転倒方向モ ーメントは、ブームの作動に応じて増減するほか、作業台の首振作動によっても 増減する。このため、上記ブームの作動規制に加えて、それ以上転倒方向モーメ ントを増加させる方向への作業台の首振作動をも規制する必要がある。 ここで、そのような作業台の作動規制を行う安全装置としては、例えば、実公 平1−33590号公報に開示されているものがあり、このものでは、ブームの 作動が規制された状態で、平面視において、作業台の首振位置がブームの長手軸 線に対して左右のいずれにあるかを判断し、左側にあるときは右方への、また右 側にあるときは作業台の左方への、即ち、ブームの長手軸線に近づく方向への首 振作動を規制するようにして、転倒方向モーメントの増加を防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、同じ角度の首振作動であっても、ブームの先端側方における首 振作動と、ブームの先端前方における首振作動とでは転倒方向モーメントの増加 量は異なる。即ち、前者では作業台の重心のブーム長手軸線方向への水平移動距 離が大きいために転倒方向モーメントは大きく増加するが(図3におけるI参照 )、後者では上記水平移動距離は小さく転倒方向モーメントはほとんど増加しな い(図3におけるII参照)。それにもかかわらず、上記安全装置のように、後 者のような場合を含めて一律に作業台の首振作動を規制したのでは、ブーム作動 規制時における作業台の首振範囲が必要以上に制限されることになり、例えば、 作業台をブームの先端前方において若干ブーム長手軸線に近づく方向に動かした いときでもそれが規制されてしまうというように、作業性が悪くなるという問題 がある。
【0005】 本考案は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、ブームの作動規制 時において、作業台の首振作動に伴って転倒方向モーメントが過大となるのを防 止でき、かつ作業台の首振範囲の制限を最小限とすることができるようにした高 所作業車の安全装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の安全装置は、モーメント演算手段によ りブームに車体を転倒させる方向に作用する転倒方向モーメントを算出し、ブー ム規制手段により上記モーメント演算手段によって算出された転倒方向モーメン トが所定の限界値に達したときにブームの作動を規制し、さらに、ブーム規制手 段によりブームの作動が規制されている場合において作業台が首振作動されたと きに、上記転倒方向モーメントが上記限界値から所定の許容範囲を越えて増加し たときは、作業台規制手段によりその首振作動を規制するよう構成している。
【0007】
【作用】
このような安全装置では、モーメント演算手段によって算出された転倒方向モ ーメントが限界値に達したときは、ブーム規制手段によって、まずブームの作動 のみが規制される一方、転倒方向モーメントがほとんど増加せずに許容範囲内に 留まっている限り作業台の首振作動は許容される。ただし、作業台の首振作動に 伴い転倒方向モーメントが上記限界値から許容範囲を越えて増加したときは、そ の首振作動が規制され転倒方向モーメントが過大となるのが防止される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、本考案に係る安全装置を備えた高所作業車について図2を用いて説明す る。 この高所作業車20は、車体21上の後部に、車体21に対して旋回作動が自 在な旋回台22を備え、その旋回台22の上部に、伸縮作動自在に構成されたブ ーム23を起伏作動自在に枢着し、さらに、そのブーム23の先端に、水平方向 に首振作動自在な作業台25を取り付けてなる。なお、旋回台22の旋回作動は 、車体21に内蔵された油圧旋回モータ26の作動により行われ、また、ブーム 23の起伏・伸縮作動はそれぞれ、旋回台22とブーム23間に取り付けられた 油圧起伏シリンダ27・油圧伸縮シリンダ28の作動により行われ、さらに、作 業台25の首振作動は、作業台25におけるブーム23との取付部分付近に取り 付けられた油圧首振モータ29の作動により行われる。 このように構成された高所作業車20において、作業台25に搭乗した作業者 は、旋回台22及びブーム23の各作動(以下、便宜上、まとめてブーム23の 作動という)を通じて作業台25とともに任意の高所に移動して作業を行うこと ができる。なお、車体21の前後左右の四ヶ所には、車体21を安定に支持する ためのジャッキ30が配設されている。
【0009】 そして、この高所作業車20には、起伏作動等させたブーム23に車体21を 転倒させる方向に作用する転倒方向モーメントが過大となって、車体21が転倒 するのを防止すべく上記安全装置が備えられる。 図1に示すように、この安全装置1は、モーメント演算部2と、データ比較部 3と、ブーム規制コントローラ4と、作業台規制コントローラ5とから構成され ている。
【0010】 モーメント演算部2は、起伏角検出器2aと、伸長量検出器2bと、負荷検出 器2cと、演算器2dとから構成されている。 起伏角検出器2a及び伸長量検出器2bはそれぞれ、ブーム23の起伏角度及 び伸長量を検出して検出信号を出力する。 負荷検出器2cは、例えば、油圧起伏シリンダ27と旋回台22との取付軸に 設けられ、ブーム23を支える油圧起伏シリンダ27に作用する軸力(負荷)を 検出して検出信号を出力する。 演算器2dは、上記各検出器2a〜2cからの検出信号に基づいて、ブーム2 3に作用する転倒方向モーメントを随時算出する。
【0011】 データ比較部3は、旋回角検出器3aと、規制データメモリ3bと、比較器3 cとから構成されている。 旋回角検出器3aは、ブーム23(旋回台22)の車体21に対する旋回角度 を検出する。 規制データメモリ3bは、ブーム23の旋回角度毎に車体21が支持し得る最 大の転倒方向モーメントの大きさ、即ち、限界値を予め複数記憶しており、その 中から旋回角検出器3aによる検出旋回角に対応する限界値を選択して比較器3 cに送出する。さらに、その限界値を下限とする許容範囲も比較器3cに送出す る。 比較器3cは、規制データメモリ3bから入力された限界値と、演算器2dに より算出された転倒方向モーメントとを比較し、転倒方向モーメントが上記限界 値に達したと判断したときはブーム規制信号を出力する。また、既にブーム規制 信号が出力されている場合において、転倒方向モーメントが上記限界値から上記 許容範囲を越えて増加したと判断したときは、ブーム規制信号に加えて作業台規 制信号を出力する。
【0012】 ブーム規制コントローラ4は、上記比較器3cから出力されたブーム規制信号 を受けて、ブーム23の作動に係る上記油圧アクチュエータ26〜28に対する 油圧の供給制御を行うブーム用バルブユニット23aの供給停止制御を行い、そ れ以上転倒方向モーメントを大きくさせる方向へのブーム23の作動(起伏下げ ・伸長作動)を規制する。
【0013】 作業台規制コントローラ5は、上記比較器3cから出力された作業台規制信号 を受けて、油圧首振モータ29に対する油圧の供給制御を行う首振モータ駆動ユ ニット29aの供給停止制御を行い、それ以上転倒方向モーメントを大きくさせ る方向への作業台25の首振作動を規制する。
【0014】 このように構成された安全装置1では、転倒方向モーメントが限界値に達する と、まずはブーム23の作動のみが規制され、作業台25の首振作動は転倒方向 モーメントが上記限界値から許容範囲を越えて増加しない限り許容される。これ により、図3におけるIIに示すように、ブーム23の先端前方におけるブーム 23の長手軸線BLに近づく方向への小さな角度の首振作動、即ち、作業台25 の重心Gの上記長手軸線BL方向への水平移動距離Xhが小さいために転倒方向 モーメントが限界範囲内でほとんど増加しないような首振作動は許容される。 一方、図3におけるIに示すように、ブーム23の先端側方におけるブーム2 3の長手軸線に近づく方向への首振作動、即ち、小さな首振角度であっても、作 業台25の重心Gの上記長手軸線BL方向への水平移動距離Xh´が大きいため に転倒方向モーメントが大きく増加して上記許容範囲を越えるような首振作動は 規制され、車体21の安定が確実に維持される。
【0015】
【考案の効果】
以上のように、本考案の安全装置を用いれば、転倒方向モーメントが限界値に 達してブームの作動が規制された状態でも、転倒方向モーメントがほとんど増加 せずに許容範囲を越えない限り、本来転倒方向モーメントが増加する方向への作 業台の首振作動も許容されるため、一律に上記方向への首振作動を規制する従来 のものに比べて作業性が向上する。その一方、転倒方向モーメントが上記限界値 から上記許容範囲を越えて増加したときは、その首振作動を規制するので、高所 作業車の安定を確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る安全装置のブロック図である。
【図2】上記安全装置を備えた高所作業車の斜視図であ
る。
【図3】上記高所作業車の平面概略図である。 2 モーメント演算部 3 データ比較部 4 ブーム規制コントローラ 5 作業台規制コントローラ 23 ブーム 25 作業台

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に旋回・起伏・伸縮作動自在なブ
    ームを備え、そのブームの先端に水平方向に首振作動自
    在な作業台を備えてなる高所作業車の安全装置であっ
    て、前記ブームに前記車体を転倒させる方向に作用する
    転倒方向モーメントを算出するモーメント演算手段と、
    このモーメント演算手段により算出された転倒方向モー
    メントが所定の限界値に達したときに前記ブームの作動
    を規制するブーム規制手段と、このブーム規制手段によ
    って前記ブームの作動が規制されている場合において、
    前記作業台を首振作動させたときに、前記転倒方向モー
    メントが前記限界値から所定の許容範囲を越えて増加し
    たときは、その首振作動を規制する作業台規制手段とか
    らなることを特徴とする高所作業車の安全装置。
JP2668491U 1991-03-27 1991-03-27 高所作業車の安全装置 Pending JPH04115895U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002226200A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Tadano Ltd 高所作業車に用いられる先端側ブームの作動範囲規制装置

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