JPH04115832U - 移載補助装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移載作業の安全性を向上させるとともに、作
業効率を向上し、低コストで移載作業を行う。 【構成】 位置規制用の部材を備えた物品載置台に、作
業者が物品を移載する移載作業に用いられる移載補助装
置１である。この装置は、ミラー６と、支持部材２とを
備えている。ミラー１は、物品載置台への物品搬入部と
物品載置台を挟んで反対方向に設けられ、物品及び物品
載置台に生じる死角を映し出す。支持部材２は、前記ミ
ラー６を、その取り付け姿勢が可変となるように支持す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、移載補助装置、特に、物品載置台に作業者が物品を移載する際に用 いられる移載補助装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

フォークリフト等の搬送装置でパレット等の物品を台車に乗せる場合、作業者 は、フォークリフトを床面上に記された停止位置及び台車と物品との位置関係を 目視により確認しながらパレットを台車上に積載している。

【０００３】 複数のパレットを台車上に積載する場合、パレットを整然と積載する必要があ る。これが整然と積載されていないと、例えば搬送方向の下流側で台車からパレ ットを降ろす場合、正確にパレットを降ろすことができないおそれがある。この ために、通常、位置規制用の部材を台車上に設け、パレットが整然と積載される ようにしている。

【考案が解決使用とする課題】

この位置規制用の部材は、パレットの後部位置を規制するために、通常、搬入 側と反対側に設けられており、作業者がそれを目視するのが困難である。このた め、パレットと前記部材との位置関係を作業者が正確に把握できず、作業者の勘 により概略の位置に停止して部品を台車上に積載しており、作業の安全性が損な われていた。また、これを補うために、別の作業者を配置し、その作業者の指示 により移載作業を行うことが行われているが、作業効率が悪くなり、作業コスト が上昇するという問題がある。

【０００４】 本考案の目的は、作業の安全性を向上するとともに、作業効率を向上し、低コ ストで移載作業が行える移載補助装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案に係る移載補助装置は、位置規制用の部材を備えた物品載置台に、作業 者が物品を移載する移載作業に用いられる移載補助装置である。この装置は、ミ ラーと、支持部材とを備えている。ミラーは、物品載置台への物品搬入部と物品 載置台を挟んで反対側に設けられ、物品及び物品載置台に生じる死角を映し出す 。支持部材は、前記ミラーを、その取り付け姿勢が可変となるように支持する。

【０００６】

【作用】

本考案においては、物品及び物品載置台により生じる死角が物品載置台への物 品搬入部と物品載置台を挟んで反対側に設けられたミラーにより映し出される。 また、支持部材により、ミラーの取り付け姿勢が可変となる。このため、作業者 にとって最適な取り付け姿勢にミラーを設置して、このミラーにより物品と位置 規制用の部材との位置関係を容易に確認でき、作業効率が向上する。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例による移載補助装置を含む移載装置の全体構成を示 す斜視図である。 移載装置は、１対のレール９と、レール９上を走行する台車７と、レール９の 両側方に配置された移載補助装置１とから構成されている。なお、レール９の前 方（パレット１２の搬入側）には、フォークリフト１４の進入を防止するための ストッパ１３が、フォークリフト１４の進入方向と交差する方向に設けられてい る。

【０００８】 台車７は図示しない駆動手段により回転する車輪８によりレール９上を走行可 能となっている。そしてその上部において、走行方向の前後部に位置規制用の部 材１０，１１が設けられている。パレット搬入側に設けられた前位置規制部材１ ０は、台車７の左右側面に、パレット載置面７ａから上方に突出して固定されて おり、台車に積載されるパレット１２の左右方向のずれを防止するためのもので ある。また、パレット搬入側と逆側に設けられた後位置規制部材１１は、Ｌ字状 に形成されており、台車７の左右側面と後端面とに当接して固定されている。そ してこの後位置規制部材１１は、パレット１２の左右方向及び前後方向（特に後 方）のずれを規制するものである。

【０００９】 移載補助装置１は、Ｌ字状の支持部材２と、ミラー６とを有している。支持部 材２は、水平部２ａと垂直部２ｂとからなり、水平部２ａはレール９に形成され た長孔９ａ内を挿通している。また、支持部材２は固定用フランジ３を介してレ ール９に固定されているが、固定フランジ３は長孔９ａの形成された範囲で、適 宜前後の取り付け位置が変更可能である。さらに、支持部２の水平部２ａは水平 方向に移動が可能であり、左右方向の位置も変更可能となっている。ミラー６は 、支持部材２の垂直部２ｂの上端に、自在金具５を介して取り付けられており、 その取り付け姿勢が可変となるように支持されている。

【００１０】 この移載補助装置１は、台車７の停止位置の図奥側の面をフォークリフト１４ の作業者が目視可能に台車７の進行方向と交差する方向に２組設置されている。

【００１１】 次にパレット移載動作について説明する。 まず、台車７（パレット１２）の前後及び左右の大きさに合わせて、移載補助 装置１の位置を調整する。前後方向については固定フランジ３を長孔９ａに沿っ て移動させ、また左右方向については支持部材２の水平部２ａを左右方向に移動 させて、それぞれ適当な位置で固定する。また、この取り付け位置にあわせて、 作業者からミラー６が見えやすいように、ミラー６の姿勢を調整する。

【００１２】 フォークリフト１４でパレット１２を作業者が台車７に載置するときは、作業 者はミラー６，６を目視して、後位置規制部材１１とパレット１２の位置関係と を確認しながら、搬送しているパレット１２の先端を、後位置規制部材１１に当 接させる。このとき、従来のようにミラー６が無いときは、台車の進行方向側の 面が死角となる。したがって、後位置規制部材１１の位置が目視できず、パレッ ト１２を後位置規制部材１１に当接させることが困難である。しかし、本実施例 では、ミラー６によりその部分が映し出され、それが作業者により目視できるの で、後位置規制部材１１とフォークリフト１４により持ち上げられたパレット１ ２との位置関係が明確となり、パレットを後位置規制部材１１に沿わせて台車７ 上に載置することが可能になる。 〔他の実施例〕 前記実施例では、ミラー６をレール９上に設置した支持部材２に取り付けたが 、これは、台車７に支持部材を介して取り付けるようにしてもよい。

【考案の効果】

本考案によれば、物品載置台と物品により生じる死角がミラーの取り付け姿勢 を調整することにより写し出されるので、物品と物品載置台との位置関係が明確 に把握され、物品を正確に物品載置台上に載置できる。これにより低コストで作 業効率を高めて移載作業を行えると共に、移載時の安全性を向上させることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による移載補助装置を含む移
載装置の構成を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 移載補助装置 ２ 支持部材 ５ 自在金具 ６ ミラー ７ 台車 １２ パレット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】位置規制用の部材を備えた物品載置台に、
   作業者が物品を移載する移載作業に用いられる移載補助
   装置であって、前記物品載置台への物品搬入部と前記物
   品載置台を挟んで反対側に設けられ、前記物品及び物品
   載置台により生じる死角を映し出すミラーと、前記ミラ
   ーを、その取付け姿勢が可変となるように支持する支持
   部材と、を備えた移載補助装置。