JPH04115449U - 二層構造パツドの形状くずれ防止構造 - Google Patents

二層構造パツドの形状くずれ防止構造

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JPH04115449U
JPH04115449U JP2791391U JP2791391U JPH04115449U JP H04115449 U JPH04115449 U JP H04115449U JP 2791391 U JP2791391 U JP 2791391U JP 2791391 U JP2791391 U JP 2791391U JP H04115449 U JPH04115449 U JP H04115449U
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JP
Japan
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layer
hard layer
slit
side holder
soft layer
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Pending
Application number
JP2791391U
Other languages
English (en)
Inventor
正仁 兼原
Original Assignee
アラコ株式会社
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Filing date
Publication date
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Priority to JP2791391U priority Critical patent/JPH04115449U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クッションパッドのサイドホルダ部が、ソフ
ト層とハード層の2層構造に発泡成形された2層構造パ
ッドにおいて、同ソフト層が長期間の使用によりハード
層に対して位置ズレすることによる形状くずれをなくし
て、良好なシート形状を長期間保持できるようにする。 【構成】 クッションパッド1のサイドホルダ部2が、
成形型内に設けられた仕切り板により形成されたスリッ
ト6を隔てて上部のソフト層4と下部のハード層5との
二層構造に発泡成形されてなる際の当該サイドホルダ部
2の形状くずれ防止構造であって、前記ソフト層4に
は、前記スリット6に沿って前記ハード層5よりも側方
に膨出する膨出部4aを一体に形成し、該膨出部4aが
シートカバー7の引き締め力により前記ハード層側に覆
い被さるように変形して同ハード層に引き掛けられるこ
とで、当該ソフト層が前記スリットに沿って移動するこ
とによる前記サイドホルダ部の形状くずれを阻止可能な
構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ソフト層とハード層との二層構造に発泡成形されてなるクッション パッドのサイドホルダ部の形状くずれ防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、車両用シート30の例えばサイドホルダ部31は、図3に示すよう に主着座部32に対して若干上方に盛上がり状に形成されており、このサイドホ ルダ部31には図4に示すようにクッションパッド33が上部のソフト層33a と下部のハード層33b(図中×印で示した部分)との二層構造に発泡成形され たものがある。 このようにサイドホルダ部31を二層構造にすることで、乗員のホールド性と クッション性を両立しているのである。
【0003】 ここで、上記ソフト層33aとハード層33bは、成形型(図示せず)内に設 けられた仕切り板によって隔てられてそれぞれ発泡成形されたもので、このこと からクッションパッド33を成形型内から取り出した後には両層33a,33b の間には上記仕切り板の抜け跡であるスリット33cが形成されている。
【0004】 このようにしてクッションパッド33のサイドホルダ部31は二層構造に形成 され、このクッションパッド33にシートカバー34を包着してシートフレーム 35に組付けることでシート30を構成していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の二層構造パッドにおいてはつぎの様な問題点があっ た。 すなわち、両層33a,33bの間にはスリット33cが形成されることとな るため、図5に示すように長期間の使用によりソフト層33aがスリット33c に沿ってハード層33b上で位置ズレを起こし、クッションパッドの形状くずれ が避けられないという問題があった。
【0006】 本考案は、上記問題に鑑みなされたもので、長期間使用してもシート形状を良 好に保持することのできる二層構造パッドの形状くずれ防止構造を提供すること を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の問題点を解決するため、ソフト層には、前記スリットに沿 って前記ハード層よりも側方に膨出する膨出部を一体に形成し、該膨出部がシー トカバーの引き締め力により前記ハード層側に覆い被さるように変形して同ハー ド層に引き掛けられることで、当該ソフト層が前記スリットに沿って移動するこ とによる前記サイドホルダ部の形状くずれを阻止可能な構成としたことを特徴と する。
【0008】
【作用】
上記構成によれば、ソフト層には膨出部が一体に成形されており、この膨出部 がシートカバーを包着した際にはハード層側に覆い被さるようにして変形してハ ード層に引き掛けられることから、ソフト層がスリットに沿って移動することは 阻止される。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。 図2に示すように、本例のクッションパッド1のサイドホルダ部2は、上方の ソフト層4と下部のハード層5(図中×印で示した部分)との二層構造に発泡成 形されている。
【0010】 このソフト層4とハード層5との間には、若干下斜状にスリット6が形成され ている。このスリット6は、前記したようにソフト層4とハード層5が成形型( 図示せず)内に設けられた仕切り板によって仕切られてそれぞれ発泡成形される ことから、同型内からクッションパッド1を取り出した時に両層4,5の間に形 成される上記仕切り板の抜き跡である。
【0011】 ソフト層4は、ハード層5の側面5aよりもさらに側方へ膨出状に発泡成形さ れている。すなわち、上記成形型の成形面は、ソフト層部とハード層部とが仕切 り板に沿って段違い状に形成されており、この両層部にそれぞれ所定の発泡樹脂 を注入して発泡させることでソフト層4とハード層5が段違い状に形成されてい るのである。
【0012】 このように本例のサイドホルダ部2においては、ソフト層4がハード層5より もスリット6(仕切り板)に沿って膨出して発泡成形されているのである。 そして、このようにして形成されたクッションパッド1には、図1に示すよう にシートカバー7が包着されるのであるが、この際シートカバー7は上記ソフト 層4の膨出部4aを押圧して下方に引っ張るようにして包着されることから、こ のシートカバー7の引き締め力により同膨出部4aがハード層5側に覆い被さる ようにして変形しているのである。
【0013】 図中8はシートフレームであって、このシートフレーム8にはシートカバー7 の端末部が例えばホグリング等を介して引き掛けられて、シートカバー7に一定 の引き締め力を与えている。
【0014】 本例は以上のように構成したものであり、この構成によって以下に述べるよう な作用効果をなすものである。 シートカバー7を包着した際には、このシートカバー7の引き締め力によりソ フト層4の膨出部4aはハード層5の側面5a上に覆い被さるようにして変形す ることから、同ソフト層4はこの変形した膨出部4aによってハード層5に引掛 け状にして係止される。このことから、同ソフト層4はスリット6すなわちハー ド層5の上面に沿って移動不能となり、ハード層5に対する位置ズレをすること はなくなる。
【0015】 従って、長期間使用した場合であってもソフト層4が位置ズレして形状くずれ をすることはなく、良好なシート形状が長期間保持されるのである。
【0016】 また、本例によれば、例えばスリット6部に接着剤を塗布してソフト層4とハ ード層5とを接着する場合のような余分な手数を要するものではなく、従来と同 様の工程により上記した効果を得ることができるのである。
【0017】
【考案の効果】
本考案は上記構成としたことから、長期間使用した場合にもサイドホルダ部の クッションパッドが形状くずれをすることはなく、長期間に渡って良好なシート 形状を確実に保持することができる効果がある。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に関し、シートのサイドホルダ
部の縦断面図である。
【図2】同じくクッションパッドのサイドホルダ部の縦
断面図である。
【図3】車両用シートの全体斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図であって、従来の二層構
造パッドにおけるサイドホルダ部の縦断面図である。
【図5】従来の二層構造パッドにおける不具合を説明し
たサイドホルダ部の縦断面図である。
【符号の説明】
1,33 クッションパッド 2,31 サイドホルダ部 3,32 主着座部 4,33a ソフト層 4a 膨出部 5,33b ハード層 6,33c スリット 7,34 シートカバー 8,35 シートフレーム 30 車両用シート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クッションパッドのサイドホルダ部が、
    成形型内に設けられた仕切り板により形成されたスリッ
    トを隔てて上部のソフト層と下部のハード層との二層構
    造に発泡成形されてなる際の当該サイドホルダ部の形状
    くずれ防止構造であって、前記ソフト層には、前記スリ
    ットに沿って前記ハード層よりも側方に膨出する膨出部
    を一体に形成し、該膨出部がシートカバーの引き締め力
    により前記ハード層側に覆い被さるように変形して同ハ
    ード層に引き掛けられることで、当該ソフト層が前記ス
    リットに沿って移動することによる前記サイドホルダ部
    の形状くずれを阻止可能な構成とした二層構造パッドの
    形状くずれ防止構造。
JP2791391U 1991-03-28 1991-03-28 二層構造パツドの形状くずれ防止構造 Pending JPH04115449U (ja)

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JP (1) JPH04115449U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002272553A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートクッション
JP2018144761A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート、及びその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002272553A (ja) * 2001-03-21 2002-09-24 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートクッション
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