JPH0411538Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は汁、米飯等を収容して保温するランチ
ジヤーに関するものである。

＜従来の技術＞ 従来、ランチジヤーは汁器、飯器、菜入れ器等
を収納した有底筒状の容器本体と容器本体の口元
を覆う蓋体とを設け、蓋体の後部外側壁を容器本
体の後部外側壁に開閉自在に枢支し、前部外側壁
にロツク爪を突設する一方、容器本体の前部外側
壁にロツク爪を係止する揺動自在の係止片を枢支
し、係止片の下部に係止片を容器本体前部外側壁
に保持する保持片を設け、蓋体のロツク爪に容器
本体の係止片を係合した後、保持片をして係止片
を保持し、容器本体に蓋体を被せていたが、この
種のランチジヤーでは容器本体に係止片並びに保
持片を別個に取付けねばならないために部品点数
が多く、構造複雑となつて組立てもわずらわし
く、しかも蓋体の着脱も煩雑でスムーズにおこな
いえないという欠点があつた。

＜考案の目的＞ 本考案は上記の欠点に鑑みてなされたものであ
つて、部品点数少く構造が至つて簡単で組立て容
易で、しかも極めて簡単でかつスムーズに蓋体を
着脱することのできるランチジヤーを提供するに
ある。

＜考案の構成＞ 本考案によれば、容器本体口元の前、後部の少
くとも一方に蓋体係止用の係合片を突設する一
方、蓋体の前、後部の少くとも一方に容器本体の
係合片に係止するフツク片を揺動自在に枢支する
と共に蓋体の先端にフツク片を囲む覆部を設け、
フツク片に近い覆部の後壁端にフツク片に近接し
て押圧片を設け、蓋体閉鎖時、係合片にフツクし
たフツク片のフツク側と反対の側壁を押圧片にて
常時押圧し、蓋体開放時、押圧片の押圧に抗して
係合片よりフツク片を離脱する構成だけで目的を
達成しようとするものである。

＜考案の実施例＞ 以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。

ランチジヤー１は広口の真空二重瓶２の外側を
外装体３にて囲み、内側を内装体４にて囲んだラ
ンチジヤー本体５と、はし１０又はスプーンを収
納したはし箱１１と、開閉自在なランチジヤーの
蓋体６とから構成されており、ランチジヤー本体
５内に汁器７、飯器８及び菜入れ器９を順次収納
している。

ランチジヤー本体５の外装体３は前部外側壁を
前方へ横断面半円弧状に突出し、この突出した前
部外側壁の中央に上部より下部へ内側へくぼんだ
凹部１２を設けており、上部に水切部１３を螺着
している。水切部１３は第２図に示すように、中
央を開口し後壁に後述の蓋体６をヒンジするヒン
ジ片を設けている。内装体４は第２図に示すよう
に、上端外周を外装体の水切部の内側に螺着して
おり、前部上端に後述の蓋体を係止する係合片１
９を一体成形している。

はし１０又はスプーンを収納したはし箱１１
は、ランチジヤー本体５の外装体３の凹部１２に
着脱自在に装着している。

蓋体６は第２図に示すように、有底筒状に形成
されており、後部外壁に水切部１３のヒンジ片に
枢支するヒンジ部を設け、前部に内装体４の係合
片１９に係止するフツク片１４を枢支し、フツク
片１４の前面に覆部２０を設けている。

フツク片１４は第２図乃至第４図に示すよう
に、中央を蓋体前部に枢支ピンを介して枢支し、
この枢支点より上端に指掛け部１５を設け、下端
にランチジヤー本体の係合片１９と係止するフツ
ク爪１６を設けている。

覆部２０は第１図乃至第４図に示すように、フ
ツク片１４の前面及び左、右側面を囲んで蓋体に
一体成形されており、内部空胴のドーム型とし後
壁を下端自由端とした押圧片２１としている。こ
の押圧片２１は第２図乃至第４図に示すように、
外側への凸状に形成されわずかに弾性を有してお
り、常時蓋体中央側へ向けてフツク爪１６の背壁
に当接している。

ランチジヤー本体への蓋体閉鎖は蓋体６のフツ
ク片１４の指掛け部１５に指をかけて、蓋体中央
側へフツク片の指掛け部を引いた状態でランチジ
ヤー本体５に向けて押し下げれば、フツク片１４
に当接した押圧片２１に抗してフツク爪１６を前
方へ拡げた状態となり、この状態でランチジヤー
本体５の係合片１９前面にフツク爪１６を位置さ
せて指を指掛け部より離せばフツク片１４に当接
の押圧片２１が元の位置に復帰し、同時にフツク
爪１６を係合片１９に係止する（第３図）。係止
後押圧片２１がフツク爪１６を常時押圧している
ので、係合片１９よりフツク爪１６を離脱するこ
とはない。次に蓋体を開放するにはフツク片１４
の指掛け部１５に指をかけて蓋体６の中央側へ指
掛け部１５を引いた状態で蓋体６前部を持ち上げ
れば、フツク片１４のフツク爪１６が押圧片２１
の押圧に抗して係合片１９より離脱した状態とな
つて軽く開放できる（第４図）。

＜考案の効果＞ 本考案に於いては、部品点数が非常に少くしか
も構造が簡単で組立作業も極めて容易であると共
に蓋体を容器本体口元に載せ軽く押し下げるだけ
で極めて簡単にかつスムーズに蓋体を容器本体に
ロツクすることができると共に蓋体の係止片を蓋
体と共に握つて押し上げるだけで簡単かつスムー
ズに蓋体を容器本体口元より開放することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の斜視図、第２図は本考
案実施例の縦断面図、第３図は本考案実施例の閉
鎖状態を示す拡大一部断面図、第４図は本考案実
施例の開放状態を示す拡大一部断面図である。 １……ランチジヤー、５……ランチジヤー本
体、６……蓋体、１４……フツク片、１５……指
掛け部、１６……フツク爪、１９……係合片、２
０……覆部、２１……押圧片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底筒状の容器本体内に汁器、飯器、菜入れ器
   及びはし又はスプーンを収納し、容器本体口元に
   蓋体を開閉自在に装着したランチジヤーに於い
   て、上記容器本体口元の前、後部の少くとも一方
   に蓋体係止用の係合片を突設する一方、蓋体の
   前、後部の少くとも一方に容器本体の係合片に係
   止するフツク片を揺動自在に枢支すると共に、蓋
   体の先端にフツク片を囲む覆部を設け、フツク片
   に近い覆部の後壁端にフツク片に近接して押圧片
   を設け、蓋体閉鎖時、係合片にフツクしたフツク
   片のフツク側と反対の側壁を押圧片にて常時押圧
   し、蓋体開放時押圧片の押圧に抗して係合片より
   フツク片を離脱することを特徴としたランチジヤ
   ー。