JPH04114914A - 高純度カオリナイト様鉱物の製造法 - Google Patents

高純度カオリナイト様鉱物の製造法

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JPH04114914A
JPH04114914A JP23023190A JP23023190A JPH04114914A JP H04114914 A JPH04114914 A JP H04114914A JP 23023190 A JP23023190 A JP 23023190A JP 23023190 A JP23023190 A JP 23023190A JP H04114914 A JPH04114914 A JP H04114914A
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Yasuo Shibazaki
靖雄 芝崎
Ritsuro Miyawaki
宮脇 律郎
Masaki Maeda
雅喜 前田
Wataru Inaoka
稲岡 亘
Yasushi Osaki
恭 大崎
Soichiro Samejima
宗一郎 鮫島
Shigeo Satokawa
重夫 里川
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JINKOU NENDO GOSEI GIJUTSU KENKYU KUMIAI
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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JINKOU NENDO GOSEI GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セラミック用原料、セラミックス用バインダ
ー、製紙用フィラー等として多用されており、また新し
い機能材料として注目を集めている高純度カオリナイト
様鉱物の製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来からセラミックスの原料として、カオリナイトを主
成分とする天然粘土が用いられている。このカオリナイ
トは粘土鉱物の中のカオリン類の主要な鉱物であって、
白色、灰色又は黄色の高アルミナ鉱物である。一方力オ
リナイトを主成分とする良質の天然粘土、特に愛知県瀬
戸地区で産出する本節粘土、蛙目粘土は、近年の急激な
宅地開発等に起因して産出量が減少しており、これらの
天然粘土に代わる材料として、また層状構造であること
を利用した新規な機能材料として人工粘土の研究開発が
推進されている。
カオリナイトの製造法としては、通常水熱合成法が用い
られる。この水熱合成法とは、原材料を水分の存在下で
オートクレーブ内に密閉して一定時間高温高圧状態に保
持することによって所望の鉱物を得る方法であり、各種
人工鉱物の合成手段として広く用いられている。このよ
うな水熱合成法によるカオリナイトの製造法としては、
■芝崎、渡村(C1ays and ClayMine
rals  1983年)らによるシリカゾルとアルミ
ナゾルを混合し原料として使用する方法、■アロフェン
、珪藻土、モンモリロナイト、ゼオライト等とアルミニ
ウム化合物を混合し原料として使用する方法が知られて
いる。
しかしながら上記の方法では、シリカ原料とアルミナ原
料が固体混合又は固体/液体混合であるため非反応性部
分が存在するため反応が100%進行せずカオリナイト
含有率が上がらないという問題点があった。さらに天然
原料を用いた場合は原料中に含まれる金属酸化物、石英
等の不純物がカオリナイトl:1月こ残存し粘土特性の
低下、着色といった問題点も有している。例えば、合成
品であるシリカゾルとアルミナゾルを混合し原料として
使用した場合、金属酸化物、石英等の不純物の混入はな
いが水熱処理温度、水熱処理時間に関係なくカオリナイ
ト含有率が90%程度で反応は終了し未反応のシリカ、
アルミナが残存する。これはシリカ、アルミナ原料の混
合が固体混合でありそのため均一混合になっていないこ
と、また方法上安定剤の除去のために焼成をおこなって
いることに起因し非反応性部分が存在するためと考えら
れる。残存する未反応のシリカ、アルミナはカオリナイ
トの擬集をを引き起こし粘土特性の低下を招く。さらに
珪藻土と塩化アルミニウムを混合し原料として使用した
場合、不純物として石英、鉄分、その他金属酸化物がカ
オリナイト中に混入するうえ原料である珪藻土も残存す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、従来の方法よりも不純物及び未反応物
を含まない高純度のカオリナイ)・様鉱物を製造するこ
とができる方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題を解決するために鋭意検討を行っ
た結果、本発明のカオリナイト様鉱物の製造法を得るに
至った。すなわち本発明は、ケイ酸ソーダ水溶液と硫酸
アルミニウム水溶液をpH−4〜12に維持しながら均
一に混合ゲル化し、ついでイオン交換樹脂を用い含有ナ
トリウムイオンをプロトンにイオン交換した後、該ゲル
を水熱処理することを特徴とする高純度カオリナイト様
鉱物の製造法である。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明におけるカオリナイト様鉱物とは化学式(Aj!
2S+。09(OH)4 )で表されるシリカ層とアル
ミナ層が1:1で構成された層状アルミノケイ酸塩であ
る。具体的にはカオリナイト、デイツカイト、ハロイサ
イト等を挙げることができる。
本発明においてケイ酸ソーダ水溶液と硫酸アルミニウム
水溶液をpH=4〜12に維持しながら均一に混合ゲル
化を行う。上記のp)l範囲以外でのゲル化は、シリカ
またはアルミナの溶解領域になるため均一なシリカ・ア
ルミナゲルを得ることはできない。よってゲル化はpl
(4〜12好ましくはpH6〜8で行い、必要によりア
ルカリ。
酸を添加することができる。混合方法には特に制限はな
いが、シリカ、アルミナの分散性を向上させるためには
攪拌しながら連続混合を行うことが好ましい。また合成
ゲル中のSi/A/は水熱処理における副生酸物抑制の
ためにS1/AA=1に近いことが好ましい。
本発明におけるイオン交換に用いられるイオン交換樹脂
は官能基にスルホン酸基またはカルボン酸基を有するカ
チオン交換性イオン交換樹脂である。イオン交換樹脂が
プロトン型である以外はイオン交換容量等は特に制限は
なく、イオン交換に用いられるゲル中のナトリウム量に
より選択することができる。イオン交換方法としては、
バッチ式、フロー式等特に制限はないが、水熱処理にお
いて残存ナトリウムが結晶化を阻害することより結晶化
促進のためにはNa/AIが0.1以下になるようにイ
オン交換することが好ましい。イオン交換樹脂量及び反
応温度は、イオン交換樹脂の過剰使用または高温でのイ
オン交換によりアルミニウムの溶解が促進されSi/A
4の組成変化を引き起こすため、温和な条件で行うこと
が好ましい。例えば、含有ナトリウム量の2倍等量以下
のイオン交換樹脂を用い、室温で数回イオン交換を繰り
返し行うことにより組成変化なくプロトン型にイオン交
換を行うことができる。
本発明における水熱処理は通常のオートクレーブ又は高
圧カップを用いて行うことができる。
水熱処理におけるスラリー濃度、反応温度、反応時間は
特に制限されないが、スラリー濃度は1〜30wt%、
反応温度はloo’c以上、反応時間は1時間以上行う
ことが好ましい。また必要により攪拌の実施及び/又は
種晶の添加により反応時間を短縮することができる。
このような水熱処理により、従来の方法において生成率
が90%程度であったのに比べ100%近い生成率でカ
オリナイト様鉱物が生成できる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に述べるが、本発明は
これらに限定されるものではない。
実施例1 原料として3号水ガラス(S i 02 =29.3w
t%、Na20=9.35w1%)と硫酸アルミニウム
(A (1203= 8.02w1%)ヲ用イ、Si/
An=1となるように攪拌しながら原料を連続的に混合
した。同時に反応pnが6〜8となるように水酸化ナト
リウムを添加し中和することによりシリカ・アルミナゲ
ルを調製した。このゲルの組成分析を行ったところ、S
i/Al=INa/AI=0.25であった。
つぎにイオン交換樹脂を用いゲル中のナトリウムをプロ
トンにイオン交換した。イオン交換樹脂はオルガノ製カ
チオン交換樹脂アンバーライト200C(官能基=スル
ホン酸、イオン交換容量−1,75meq)をゲル中の
ナトリウムに対して2倍等量用い、室温にてイオン交換
した。また再度このゲルの組成分析を行ったところ、S
 i /An = 1.  N a /AI=O,旧で
あった。
上記原料ゲルをスラリー濃度5w1%になるようにオー
トクレーブに仕込み、220℃、1o日間水熱処理を行
った。冷却後、水洗滑過、乾燥し生成物を得た。得られ
た生成物のX線回折結果を第1−図に示す。
生成物はカオリナイト様鉱物のX線パターンのみを示し
ていた。また熱重量分析(TG)によってカオリナイト
の構造水の脱水にともなう重量減少を測定しカオリナイ
トの生成量を定量したところ、生成物中のカオリナイト
含有率は98%であった。
実施例2 実施例1において、イオン交換樹脂にオルガノ製カチオ
ン交換樹脂アンバーライトIRC84(官能基−カルボ
ン酸、イオン交換容量3、5meq)を用いた以外は同
様の操作を行い生成物を得た。イオン交換後のゲルの組
成分析を行なったところ、S i /AA = 1. 
 N a/AA =0.03であった。得られた生成物
のX線回折結果を第2図に示す。
実施例1と同様に生成物は高純度なカオリナイト様鉱物
であることがわかる。また熱重量分析より、生成物中の
カオリナイトの含有率は97%であった。
比較例1 実施例1において、イオン交換を行わなかった以外は同
様の操作を行い生成物を得た。得られた生成物のX線回
折結果を第3図に示す。
第3図から明らかな様にX線回折図にカオリナイト様鉱
物のピークは現れず、カオリナイト様鉱物は生成してい
ないことがわかる。
比較例2 実施例1において、イオン交換樹脂の代わりに塩酸を用
いた以外は同様の操作を行い生成物を得た。イオン交換
後のゲルの組成分析を行ったところ、S i/AA =
1.8 、  Na/Aff =0.10でありアルミ
の溶解が起きていることがわかる。得られた生成物のX
線回折結果を第4図に示す。
実施例」−と同様に生成物はカオリナイト様鉱物のみで
あることがわかる。また熱重量分析により、生成物中の
カオリナイト含有率は45%であった。
比較例3 原料としてコロイダルシリカ(SjO2−20wt%)
とアルミナゾル(AA 203 =IOw1%)を用い
、Sj/A4=1となるように混合、攪拌した。ついで
乾燥、さらに安定剤である酢酸を除去するために600
℃、1時間の焼成処理を施し、水熱処理に用いる原料ゲ
ルとした。
上記原料ゲルをスラリー濃度5w1%になるようにオー
トクレーブに仕込み、 220°0110日間水熱処理
を行った。冷却後、水洗ン濾過、乾燥し生成物を得た。
得られた生成物のX線回折結果を第5図に示す。
生成物はカオリナイト様鉱物のX線回折パターンのみを
示していた。また熱重量分析により、生成物中のカオリ
ナイト含有率は90%であった。
比較例4 原料に珪藻土と塩化アルミニウムを用い、Si/AA=
1となるように混合、攪拌した。
次いでオートクレーブに仕込み、220℃、10日間水
熱処理を行なった。冷却後、水洗濾過、乾燥し生成物を
得た。得られた生成物のX線回折結果を第6図に示す。
生成物はカオリナイト様鉱物と不純物として石英のX線
回折パターンを示していた。また熱重量分析より、生成
物中のカオリナイト含有率は50%であった。
第   1   表 〔発明の効果〕 以上述べた通り、本発明によればケイ酸ソーダ水溶液と
硫酸アルミニウム水溶液を用い混合中和によりケイ酸ソ
ーダ水溶液と硫酸アルミニウム水溶液をpl(4〜12
に維持しながら均一に混合ゲル化し、ついでカチオン交
換樹脂を用い含有ナトリウムイオンをプロトンにイオン
交換した後水熱処理を行うことにより、従来の方法より
も不純物及び未反応物を含まない高純度のカ11゜ オリナイト様鉱物を合成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、実施例1〜2及び比較例1〜4
で得られたX線回折測定の夫々の結果を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ケイ酸ソーダ水溶液と硫酸アルミニウム水溶液を
    pH=4〜12に維持しながら均一に混合ゲル化し、次
    いでカチオン交換樹脂を用い含有ナトリウムイオンをプ
    ロトンにイオン交換した後、該ゲルを水熱処理すること
    を特徴とする高純度カオリナイト様鉱物の製造法。
JP2230231A 1990-08-31 1990-08-31 高純度カオリナイト様鉱物の製造法 Expired - Lifetime JPH0629131B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100308520B1 (ko) * 1999-06-01 2001-11-05 김충섭 고농도의 폴리실리케이트 마이크로 젤의 제조방법
WO2015068830A1 (ja) * 2013-11-11 2015-05-14 コニカミノルタ株式会社 チューブ状アルミニウムケイ酸塩の製造方法

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