JPH04114845U - ルーフシエルフの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 一人で作業性良く取付ける。 【構成】 車両のキャブ室内の天井前部に取付けられる
ルーフシェルフ１の取付構造において、棚部２に立設し
たボス部４に補強部材６を取付け、該補強部材の両端部
にサイドルーフパネル１０側のブラケット１１に固定す
るボルト用のボルト孔１３を穿設し、前記ブラケットを
逆Ｌ字状に形成して側面に前記サイドルーフパネル１０
への取付用ボルト孔１３を穿設し、上面に前記補強部材
６を取付けるボルトの挿入部を形成している。 【効果】 ブラケット上にサイドルーフパネルを仮固定
でき、次いでルーフシェルの固定作業が容易である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車等車両の天井前部に取付けられ、物品を載置するルーフシェ ルフの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

かかるルーフシェルフの組立てラインにおける取付けは、従来、第５図に示す ように、２人の作業者が片手でルーフシェルフ１Ａを支え、ルーフシェルフ１Ａ の両端部に設けたブラケット２０にそれぞれ２個の取付ボルト２１を挿通し、サ イドルーフパネル１０に締付けて取付けていた。なお、本出願人は特公昭６２− ３４２２１号公報において、天井前部に取付けるコンソールボックスを提案して いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のルーフシェルフの取付作業は、２人の作業を要し、かつ、片手作業で作 業性が悪かった。

【０００４】 本考案は、１人で作業性良く取付けることができるルーフシェルフの取付構造 を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、車両のキャブ室内の天井前部に取付けられるルーフシェルフ の取付構造において、棚部に立設したボス部に補強部材を取付け、該補強部材の 両端部にサイドルーフパネル側のブラケットに固定するボルト用のボルト孔を穿 設し、前記ブラケットを逆Ｌ字状に形成して側面に前記サイドルーフパネルへの 取付用ボルト孔を穿設し、上面に前記補強部材を取付けるボルトの挿入部を形成 している。

【０００６】 上記挿入部は、切欠部又は透孔で形成し、棚部にナット締付用の透孔を設け、 取付けた後にプラグで閉じるのが好ましい。

【０００７】 また、ボルトは、あらかじめ補強部材のボルト孔に挿入して溶着しておくのが 好ましい。

【０００８】

【作用】

上記のように構成されたルーフシェルフの取付け構造においては、１人の作業 者が両手でルーフシェルフを持ち上げ、補強部材の両端部をサイドルーフパネル 側に取付けておいたブラケットの上面に載置し、ボルトを挿入部に挿入して補強 部材を仮固定する。次いで、ナットをナット締付け用の透孔からボルトに螺合し 、締付けてルーフシェルフを固定する。

【０００９】

【実施例】

以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。

【００１０】 第１図及び第２図において、ルーフシェルフ１の棚部２は、合成樹脂材で形成 され、後縁には立上げ部３が形成され、載置された物品の脱落を防止するように なっており、また、立上げ部３の前方には、複数のボス部４が一体的に立設され ている。

【００１１】 それらボス部４には、小ねじ５により下向きコ字状の補強部材６が後面を立上 げ部３に接して固設されている。

【００１２】 その補強部材６の両端部の前面には、切欠部７が形成され、この切欠部７の上 面には、ボルト用の孔８が穿設されている。そして、その孔８を通して下向きの ウエルドボルト９が溶着されている。なお、図中の符号２ａはウエルドボルト９ に対向して棚部２に穿設された作業用孔である。

【００１３】 他方、サイドルーフパネル１０には、逆Ｌ字状のブラケット１１が、側面１２ に穿設したボルト孔１３、１３を介し取付ボルト１６、１６により取付けられて いる。そして、ブラケット１１の上面１４には、ウエルドボルト９が後方から挿 入される挿入部である切欠部１５が形成されている。

【００１４】 取付に際し第３図に示すように、１人の作業者が両手でルーフシェルフ１を持 ち上げ、ウエルドナット９、９をブラケット１１、１１の切欠部１５に後方から 挿入し、補強部材６をブラケット１１、１１に仮固定する。次いで、第２図に示 すように作業用孔２ａからナット１７をウエルドボルト９に螺合し、締付けてル ーフシェルフ１を固定する。最後に、作業用孔２ａを図示しないワンタッチプラ グで閉じて完了する。

【００１５】 第４図は本考案の別の実施例を示し、ブラケット１１Ａの挿入部を、透孔１５ Ａで形成し、他を第１図と同様に構成した例である。この実施例では、ルーフシ ェルフ１の位置決めを確実に行うことができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、１人の作業員が両手作業 で作業性良くルーフシェルフを取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図。

【図２】正面断面図。

【図３】取付作業状態を示す斜視図。

【図４】本考案の別の実施例を示す斜視図。

【図５】従来構造のルーフシェルフの取付作業状態を示
す斜視図る。

【符号の説明】 １・・・ルーフシェルフ ２・・・棚部 ３・・・立上げ部 ４・・・ボス部 ５・・・小ねじ ６・・・補強部材 ７・・・切欠き部 ８・・・孔 ９・・・ウエルドボルト １０・・・サイドルーフパネル １１・・・ブラケット １２・・・側面 １３・・・ボルト孔 １４・・・上面 １５・・・切欠き部 １６・・・取付ボルト １７・・・ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両のキャブ室内の天井前部に取付けら
   れるルーフシェルフの取付構造において、棚部に立設し
   たボス部に補強部材を取付け、該補強部材の両端部にサ
   イドルーフパネル側のブラケットに固定するボルト用の
   ボルト孔を穿設し、前記ブラケットを逆Ｌ字状に形成し
   て側面に前記サイドルーフパネルへの取付用ボルト孔を
   穿設し、上面に前記補強部材を取付けるボルトの挿入部
   を形成していることを特徴とするルーフシェルフの取付
   構造。