JPH04113361U - 差動制限装置 - Google Patents

差動制限装置

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Publication number
JPH04113361U
JPH04113361U JP1991024608U JP2460891U JPH04113361U JP H04113361 U JPH04113361 U JP H04113361U JP 1991024608 U JP1991024608 U JP 1991024608U JP 2460891 U JP2460891 U JP 2460891U JP H04113361 U JPH04113361 U JP H04113361U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
differential case
disc clutch
oil
rotation
Prior art date
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Pending
Application number
JP1991024608U
Other languages
English (en)
Inventor
冨士男 籾山
順一 加藤
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 日野自動車工業株式会社 filed Critical 日野自動車工業株式会社
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、車両の走行状態に応じて常に最適な
差動制限トルクを自動制御する差動制限装置において、
多板クラッチへの潤滑油を強制的に供給して摩擦板の耐
久性を向上することを目的とする。 【構成】多板クラッチを圧接方向に押圧する加圧ピスト
ンと、この加圧ピストンを収納するシリンダとを有する
差動制限装置において、デフケース16に、このデフケ
ース16の回転によって公転、自転する回転起動部材5
0と、この回転起動部材50の回転によりデフキャリヤ
11内のオイルを吸引するポンプ51と、このポンプ5
1で吸引されたオイルを前記多板クラッチ31の摺接面
に供給するオイル通路53と、前記多板クラッチ31の
収納部とデフキャリヤ11内とを連通する開口部54と
を備えたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の走行状態に応じて常に最適な差動制限トルクを自動制御する 差動制限装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に差動制限装置は、悪路脱出等の場合にデフをロックして左右駆動輪に駆 動力を伝達し、脱出等を確実に行うものであるが、この差動制限装置を車速に応 じて制御し、高速走行時にはデフロックして操向安定性を図るようにした技術が 例えば特開昭61−67629号で公知となっている。
【0003】 上記差動制限装置のデフロック手段は、一方のサイドギヤとデフケースとの間 に加圧ピストンによって圧接方向に押圧される摩擦板よりななる多板クラッチを デフケース内に設けた構造である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記多板クラッチの摩擦面は、駆動軸の軸受部等の隙間から自然に侵入するデ フオイルによって潤滑されているため、充分な潤滑作用が得らない場合があり、 多板クラッチの耐久性を短くしている。
【0005】 本考案の目的は、簡単な構成により多板クラッチにデフオイルを強制的に供給 するようにした差動制限装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本考案の要旨とするところは、デフキャリヤに回 転可能に軸承されたデフケースの外周に入力ギヤに噛み合うリングギヤを固定し 、このデフケースにピニオンギヤを回転軸線と直角な軸線回りに回転可能に軸承 し、ピニオンギヤの両側に噛み合う一対のサイドギヤをデフケースの左右にそれ ぞれ回転可能に軸承し、前記一対のサイドギヤをそれぞれ左右両側に延びる駆動 軸に連結し、前記何れか一方のサイドギヤとデフケースとの間に回転方向を係合 し軸線方向は移動可能なインナプレートおよびアウタプレートを交互に対接配置 した多板クラッチを設け、この多板クラッチを圧接方向に押圧する加圧ピストン と、この加圧ピストンを収納するシリンダとを有する差動制限装置において、前 記デフケースに、このデフケースの回転によって公転、自転する回転起動部材と 、この回転起動部材の回転により前記デフキャリヤ内のオイルを吸引するポンプ と、このポンプで吸引されたオイルを前記多板クラッチの摺接面に供給するオイ ル通路と、前記多板クラッチの収納部とデフキャリヤ内とを連通する開口部とを 備えたものである。
【0007】
【作用】
上記の構成により、デフケースの回転によって回転起動部材が回転力を発生し 、これによりポンプを作動してデフキャリヤ内のオイルを強制的に多板クラッチ の摩擦面に供給するものである。
【0008】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、10はドライ ブピニオンである。このドライブピニオン10はプロペラシャフトの先端部に連 結されており、しかもデフキャリヤ11にベアリング12、13を介して回転可 能に支持されるようになっている。また、ドライブピニオン10はリングギヤ1 4と噛合うようになっている。リングギヤ14はボルト15を介してデフケ−ス 16に固着されてえいる。
【0009】 そして、デフケ−ス16内に左右のサイドギヤ17、18が配されている。こ れらのサイドギヤ17、18はそれぞれ駆動軸19、20を介して駆動輪と連結 されるようになっている。
【0010】 また、デフケ−ス16内には4個のデフピニオン21、22が上記サイドギヤ 17、18と噛合うように配されている。このデフピニオン21、22は十字状 をなすスパイダ23を介してデフケ−ス16に支持されるようになっている。そ して、デフケ−ス16が左右のベアリング24を介してデフキャリヤ11に回転 可能に支持されている。
【0011】 図1において、デフケ−ス16の左側にはケ−シングによって構成するシリン ダ27が形成されている。このシリンダ27内にはピストン28が摺動可能に保 持され、前記デフキャリヤ11に前記シリンダ27に連通するよう設けられた通 路41から導入される流体圧力により押圧作動される。
【0012】 そしてピストン28によって押圧される複数の摩擦板29、30で構成された 多板クラッチ31が配されている。前記摩擦板29はその外周側の部分がデフケ ース11にスプライン係合し、これに対して摩擦板30はその中心側の部分がサ イドギヤ17のボスの外周面にスプライン係合されている。
【0013】 前記デフケース16の多板クラッチ31が配置されている側の外周部位に回転 起動部材50と、この回転起動部材50によって作動するポンプ51と、このポ ンプ51による吸引口52とが設けられ、このポンプ51により吸引されたオイ ルを前記多板クラッチ31の摩擦板29、30の摩擦面に供給するオイル通路5 3が穿設されている。
【0014】 さらに、前記多板クラッチ31が配置されている部位のデフケース16には、 多板クラッチ31の収納部とデフケース16内とを連通した開口部54が開設さ れている。
【0015】 前記回転起動部材50は図2で示すように羽根車であり、デフケース16の回 転で公転してデフキャリヤ11内に充填されているデフオイルOと接触し、その 抵抗で自転して回転力を発生するものである。また、この回転起動部材50で作 動するポンプ51はねじポンプが用いられる。
【0016】 前記回転起動部材50は羽根車に限定されるものではなく、例えば、ピニオン に置き換え、デフキャリヤ11内のデフケース16の回転で公転するピニオンの 公転軌跡線と対応する位置にリング状又は円弧状のラックを設けて前記ピニオン を噛み合わせる構造とすることも可能である。
【0017】 本考案は上記の通りの構造であるから、車両の走行時のデフケース16の回転 により、回転起動部材50がデフケース16と一体で公転し、回転起動部材50 が図例の羽根車の場合はデフオイルOと接触し、その抵抗によて自転して回転力 を発生する。これによりポンプ51が駆動され、吸引口52よりデフオイルOを 吸引してオイル通路53を通って多板クラッチ31の摩擦板29、30の摩擦面 に強制的に供給する。この多板クラッチ31に強制供給されたデフオイルOは開 口部54からデフキャリヤ11内に還流される。
【0018】 また、前記開口部54はデフケース16の回転によるデフオイルOの撹拌で開 口部54より多板クラッチ31にデフオイルOを流入させると共に、デフケース 16の回転が停止している車両の停車時にも多板クラッチ31にデフオイルOを 自然に流入させるものである。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案は、多板クラッチを圧接方向に押圧する加圧ピストンと、 この加圧ピストンを収納するシリンダとを有する差動制限装置において、デフケ ースに、このデフケースの回転によって回転動する回転起動部材と、この回転起 動部材の回転により前記デフキャリヤ内のオイルを吸引するポンプと、このポン プで吸引されたオイルを前記多板クラッチの摺接面に供給するオイル通路と、前 記多板クラッチの収納部とデフキャリヤ内とを連通する開口部とを備えた構成で あるから、多板クラッチへ潤滑油を強制供給することができ、多板クラッチの摩 擦板の耐久性を向上する。
【0020】 また、前記多板クラッチへの潤滑油の強制供給手段は、デフケースの回転を利 用してポンプを作動する簡単な構造であり、強制供給が確実に得られる利点を有 している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の断面図
【図2】図1のA−A線断面図
【符号の説明】
11 デフキャリヤ 16 デフケ−ス 17 サイドギヤ 28 ピストン 29 摩擦板 30 摩擦板 31 多板クラッチ 50 回転起動部材 51 ポンプ 53 オイル通路 54 開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デフキャリヤに回転可能に軸承されたデ
    フケースの外周に入力ギヤに噛み合うリングギヤを固定
    し、このデフケースにピニオンギヤを回転軸線と直角な
    軸線回りに回転可能に軸承し、ピニオンギヤの両側に噛
    み合う一対のサイドギヤをデフケースの左右にそれぞれ
    回転可能に軸承し、前記一対のサイドギヤをそれぞれ左
    右両側に延びる駆動軸に連結し、前記何れか一方のサイ
    ドギヤとデフケースとの間に回転方向を係合し軸線方向
    は移動可能なインナプレートおよびアウタプレートを交
    互に対接配置した多板クラッチを設け、この多板クラッ
    チを圧接方向に押圧する加圧ピストンと、この加圧ピス
    トンを収納するシリンダとを有する差動制限装置におい
    て、前記デフケースに、このデフケースの回転によって
    公転、自転する回転起動部材と、この回転起動部材の回
    転により前記デフキャリヤ内のオイルを吸引するポンプ
    と、このポンプで吸引されたオイルを前記多板クラッチ
    の摺接面に供給するオイル通路と、前記多板クラッチの
    収納部とデフキャリヤ内とを連通する開口部とを備えた
    ことを特徴とする差動制限装置。
JP1991024608U 1991-03-22 1991-03-22 差動制限装置 Pending JPH04113361U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991024608U JPH04113361U (ja) 1991-03-22 1991-03-22 差動制限装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991024608U JPH04113361U (ja) 1991-03-22 1991-03-22 差動制限装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04113361U true JPH04113361U (ja) 1992-10-02

Family

ID=31909503

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991024608U Pending JPH04113361U (ja) 1991-03-22 1991-03-22 差動制限装置

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JP (1) JPH04113361U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07253148A (ja) * 1994-03-14 1995-10-03 Hino Motors Ltd インタアクスルデフの潤滑装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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