JPH04113029U - 電子天びん - Google Patents

電子天びん

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JPH04113029U
JPH04113029U JP1743991U JP1743991U JPH04113029U JP H04113029 U JPH04113029 U JP H04113029U JP 1743991 U JP1743991 U JP 1743991U JP 1743991 U JP1743991 U JP 1743991U JP H04113029 U JPH04113029 U JP H04113029U
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weighing chamber
door
weighing
chamber
ceiling
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邦夫 島内
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株式会社島津製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1ひょう量室の内部に更に天びん皿を囲む
第2ひょう量室が設けられた電子天びんにおいて、第2
ひょう量室の扉を開ける際に生じる手の温度の影響によ
る計量値の変動を防止する。 【構成】 第2ひょう量室の少なくとも周囲部分の一部
をモータにより上下方向にスライドさせることで開閉す
るよう構成し、第1ひょう量室の扉の開閉を検知する検
知手段からの信号により、第1ひょう量室の扉と連動し
て第2ひょう量室を自動的に開閉するよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はひょう量室を備えた電子天びんに関し、更 に詳しくは、第1ひょう量室内に第2ひょう量室が設けられ、その第2ひょう量 室内に天びん皿が設けられているタイプの電子天びんに関する。
【0002】
【従来の技術】 ミクロ天びん等の読み取り限度の小さい電子天びんでは、 計量値が風の影響や対流の影響等を受けることを防止するため、ひょう量室内の 皿の回りに更に囲いを設けた構造を採り、いわば第1ひょう量室内に第2ひょう 量室を設けた構造となっている。 従来のこの種の電子天びんでは、第1および第2ひょう量室の扉は、一般には いずれも手動開閉式となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、特に読み取り限度の小さい電 子天びんでは、前述した外的な風や対流の影響ばかりでなく、熱の影響も受ける 。具体的には、内側の第2ひょう量室の扉を開閉すべく手を近づけるだけで、計 量値が変動するという問題がある。 本考案はこのような計量値の変動を防止し、しかも、試料の天びん皿上への載 せ降ろしが容易で作業性に優れた電子天びんの提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するため、本考案では、 内側の第2ひょう量室の周囲部分の少なくとも一部を、モータによって上下方向 にスライドさせることによりこの第2ひょう量室が開閉するように構成し、また 、外側の第1ひょう量室の扉の開閉を検知する検知手段を備え、第1ひょう量室 の開閉に連動して第2ひょう量室が開閉するように構成している。
【0005】 ここで、第2ひょう量室の上下方向へのスライド部分は、天井部分を除くか、 あるいは、天井部分もスライドするようにした場合には、その天井部分に少なく とも一つの貫通孔を設けるようにする。
【0006】
【作用】 第1ひょう量室の扉を開けると、その内側の第2ひょう量室がモ ータによって開き、天びん使用者は、試料の皿への載せ降ろしに際して第1ひょ う量室の扉を開けるだけでよく、第2ひょう量室の扉を開けるべく手を近づける 必要がない。 ここで、第2ひょう量室の開閉を、少なくとも周囲部分の一部を上下方向にス ライドさせることにより行う構成とすることにより、第1ひょう量室を開けるこ とにより第2ひょう量室が大きく開き、良好な作業性が得られる。この場合、第 2ひょう量室の天井部分をも同時にスライドさせると、急激な空気の流れが生じ て、天びん機構部の空気が大きく入れ替わり、温度変化等により計量値にドリフ トや変動が生じるが、天井部分を固定するか、あるいは、天井部分に貫通孔を設 けておくことで、このような空気流の発生を防止できる。
【0007】
【実施例】 図1は本考案実施例の皿1近傍の平面図で、第1ひょう量室2 の天井を省略して示している。また、図2はその第2ひょう量室3を抽出して示 す側面縦断面図である。 天びんケースの上面から突出して設けられた皿1は、外側の第1ひょう量室2 内に配置されている。この第1ひょう量室2内には、更に皿1を囲むような第2 ひょう量室3が設けられている。
【0008】 第1ひょう量室2には、その左右にそれぞれスライド式の扉21および22が 設けられている。この左右の扉21および22は、それぞれに対応して配設され たフォトセンサ41および42によって、それぞれの開閉状態が検知されるよう になっている。 第2ひょう量室3は、天びんケースに固着されたコラム状のガイド部31と、 このガイド部31に固着された略円板状の天井部32と、ガイド部31に沿って 上下方向に摺動自在の円筒形の側壁部33によって構成されている。天井部32 の上面の周囲には、側壁部33のガイドを確実にするために円筒状に上方に突出 する突出部32aが形成されている。
【0009】 そして、側壁部33の外側にはラック34が装着されており、このラック34 には天びんケース等に固着されたコラム(図示せず)に回動自在に支承され、か つモータ36によって回転駆動されるピニオンギア35が噛み合っている。従っ て、モータ36を回転駆動することにより、第2ひょう量室3の側壁部33はラ ック34とともに上下動し、図2に示す閉鎖状態と、図3に示す開放状態のいず れかの状態をとり得るように構成されている。
【0010】 なお、ガイド部31とラック34およびピニオンギア35の配設位置は、天び んの正面から見て後方部分であって、ガイド部31の第2ひょう量室3の全周囲 に占める割合は小さく、周囲360°中、例えば90°以下である。 モータ36は、図4に本考案実施例の第2ひょう量室開閉用の回路の構成例を 示すように、制御回路43からの指令によってドライバ44によって回転駆動さ れる。制御回路43は、前記した各フォトセンサ41および42の出力をそれぞ れアンプ45または46を介して入力しており、第1ひょう量室2の左右いずれ かの扉が開けられたときにモータ36が所定方向に回転駆動されて図2に示す閉 鎖状態から図3の開放状態になり、また、その後第1ひょう量室2の扉が閉じら れたときにはモータ36は逆方向に回転駆動され、図3の開放状態から図2の閉 鎖状態になるようになっている。
【0011】 以上の本考案実施例によると、試料を皿1上に載せるとき、あるいは試料を皿 1から降ろすときに第1ひょう量室2の扉21または22のいずれか任意の側を 開けると、自動的に第2ひょう量室3の側壁部33が上方にスライドしてこの第 2ひょう量室3が開放され、また、試料の載せ降ろしの後、第1ひょう量室2の 扉を閉じれば、第2ひょう量室3の側壁部33が自動的に下方にスライドしてこ の第2ひょう量室3が閉鎖される。従って、作業者は、第2ひょう量室3の開閉 のために手を近づける必要が全くない。
【0012】 ここで注目すべき点は、第2ひょう量室3の側壁部33の昇降時において、天 井部32は昇降せずに固定されているので、皿1の近傍には第2ひょう量室3の 開閉に伴う急激な空気の流れが発生せず、計量値が影響を受けることがない点と 、側壁部33が上方に移動して第2ひょう量室3が開けられるので、その開放面 積を大きくすることができ、試料の載せ降ろし作業が容易となる点である。
【0013】 図5および図6は本考案の他の実施例の第2ひょう量室30の近傍の側面断面 図で、図5は閉鎖状態、図6は開放状態を示している。 この実施例が先の実施例と相違する点は、第2ひょう量室30の側壁部330 および天井部320を一体形成したカップ状のものとし、モータ360の駆動に よってこれらがガイド部310に沿って一体的に昇降するようにした点である。 ただし、天井部320には、図7にその平面図を示すように、貫通孔321・・3 21を穿ち、天井部320の昇降に伴う空気流の発生を防止している。この貫通 孔321の数ないしはトータル面積は、側壁部330および天井部320の昇降 速度や第1ひょう量室を含めた全体の構造により異なるので、実験によって決定 することが望ましい。
【0014】 なお、本考案の第2ひょう量室の側壁部ないしは天井部をも含めた昇降機構は 前記した実施例のようにラック・ピニオン機構に限られず、他の公知の機構を採 用できることは勿論であって、その昇降のガイド機構も同様で、任意の機構を採 用し得ることは言うまでもない。 また、第2ひょう量室の形状は以上のような円筒形のほか、多角筒形やかまぼ こ形等、任意の形状とすることができる。
【0015】 更に、第1ひょう量室の扉は左右のスライド式とするほか、第2ひょう量室と 同様に上下のスライド式等、任意の形態とすることができ、上下のスライド式と した場合には第1ひょう量室の扉の開閉検知用のフォトセンサ等は一つですむ。 更にまた、この第1ひょう量室の扉も、モータにより開閉する機構を追加し、 別途設けたスイッチやパーソナルコンピュータ等のキー操作によって開閉される ように構成することもできる。この場合、特に第1ひょう量室の扉の開閉をセン サで検知する必要はなく、スイッチ操作等があって第1ひょう量室の開閉指令が 与えられた時点で、第2ひょう量室の開閉用モータも同時に駆動するように構成 することができる。
【0016】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、外側の第1ひょう 量室の扉の開閉を検知し、それに連動して第2ひょう量室の少なくとも周囲部分 を自動的に開閉するように構成したので、内側の第2ひょう量室の扉を開くため に手を近づける必要が皆無となり、従来のように手の温度によって計量値が変動 してしまう等の不具合を解消することができる。しかも、この第2ひょう量室の 開閉は、周囲部分のみとすることにより、または、周囲部分と貫通孔が形成され た天井部を昇降させるので、この開閉に伴う急激な空気流にの発生がない。ここ で、第2ひょう量室の天井部分に貫通孔を形成した場合には、第2ひょう量室内 の温度を第1ひょう量室内の温度と常に近似させるという効果もある。
【0017】 また、第2ひょう量室は周囲部分を上下動させることによって開閉するので、 比較的簡単な構成によって大面積の開放が可能となり、作業性の良好な電子天び んが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案実施例の皿1近傍の平面図
【図2】 その第2ひょう量室3の閉鎖状態で示す側面
縦断面図
【図3】 同じく第2ひょう量室3の開放状態で示す側
面縦図
【図4】 本考案実施例の第2ひょう量室開閉用の回路
構成例を示すブロック図
【図5】 本考案の他の実施例の第2ひょう量室の閉鎖
状態の断面図
【図6】 同じく本考案の他の実施例の第2ひょう量室
の開放状態の断面図
【図7】 その天井部320の平面図
【符号の説明】
1・・・・皿 2・・・・第1ひょう量室 21,22・・・・扉 3・・・・第2ひょう量室 31,310・・・・ガイド部 32,320・・・・天井部 33,330・・・・側壁部 34・・・・ラック 35・・・・ピニオンギア 36・・・・モータ 41,42・・・・フォトセンサ 43・・・・制御回路 44・・・・ドライバ 321・・321・・・・貫通孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天びん皿を囲み、かつ、開閉自在の扉を
    備えた第1ひょう量室の内側に、更に上記天びん皿を囲
    む第2ひょう量室が設けられた電子天びんにおいて、上
    記第2ひょう量室は、その天井部を除いて周囲部分の少
    なくとも一部がモータの駆動により上下方向にスライド
    して当該第2ひょう量室が開閉するように構成されてい
    るとともに、上記第1ひょう量室の扉の開閉を検知する
    検知手段を有し、その検知結果に基づいて上記第1ひょ
    う量室の扉の開閉と連動して上記第2ひょう量室が開閉
    するよう構成されていることを特徴とする電子天びん。
  2. 【請求項2】 上記第2ひょう量室は、上記モータによ
    り上記周囲部分の少なくとも一部とその天井部分とが上
    下方向にスライドするよう構成されているとともに、そ
    の天井部分には、少なくとも一つの貫通孔が形成されて
    いることを特徴とする電子天びん。
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