JPH04112827U - 小物部品の供給装置 - Google Patents
小物部品の供給装置Info
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- JPH04112827U JPH04112827U JP2323391U JP2323391U JPH04112827U JP H04112827 U JPH04112827 U JP H04112827U JP 2323391 U JP2323391 U JP 2323391U JP 2323391 U JP2323391 U JP 2323391U JP H04112827 U JPH04112827 U JP H04112827U
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Landscapes
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- Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)
- Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業効率を良くして生産性を高める。
【構成】 パーツフィーダ部Aに整列されたワーク10
2を取り出すエスケープハンド21によるワーク102
の保持と、このエスケープハンド21からワーク102
が移行される組立ハンド22による上記ワーク102の
保持を、それぞれ永久磁石28による吸着にするととも
に、上記ワーク102を保持する上記組立ハンド22側
の力を上記エスケープハンド21側の力よりも大きく形
成し、上記エスケープハンド21から上記組立ハンド2
2側への移行時に上記ワーク102を上記力の差で移行
させるようにした。
2を取り出すエスケープハンド21によるワーク102
の保持と、このエスケープハンド21からワーク102
が移行される組立ハンド22による上記ワーク102の
保持を、それぞれ永久磁石28による吸着にするととも
に、上記ワーク102を保持する上記組立ハンド22側
の力を上記エスケープハンド21側の力よりも大きく形
成し、上記エスケープハンド21から上記組立ハンド2
2側への移行時に上記ワーク102を上記力の差で移行
させるようにした。
Description
【0001】
本考案は、小物部品を組立位置へ供給するための装置に関する。
【0002】
今日では、各種の自動化システムが開発されており、これに伴う部品の自動供
給装置も数多く提案されている。
図8は、インパクト方式を用いたプリンタの印字ヘッドに使用されるコア組立
体100の一例を示すもので、このコア組立体100では、略円板状をしたコア
ヨーク101に、透磁性の高い純鉄等からなる複数のコアピース、すなわち小物
部品としてのワーク102をレーザ溶接している。一般に、この組立は自動化さ
れており、ワーク102は供給装置によりコアヨーク101に供給装置により自
動的に供給される。
【0003】
図9は、このコア組立体100の自動組立を行っている従来の組立システムに
おける部品供給装置の一例を示す概念図である。
図9に示す供給装置は、大きくはパーツフィーダ部Aと、分離部Bと、組立部
Cとで構成されている。
さらに詳述すると、パーツフィーダ部Aは、ワーク102がランダムに投入さ
れ、これを螺旋状のトラック上で振動させて移送と整列を行わせるパーツフィー
ダ1と、このパーツフィーダ1の出口に連続して取り付けられ、パーツフィーダ
1より移送されたワーク8を振動させて分離部Bへ移送する振動式の直進フィー
ダ2とで構成されている。加えて、直進フィーダ2の出口側先端部分には、ワー
ク102が直進フィーダ2の先端へ出て来たかを検出するためのワーク検出セン
サ3と、この先端に移送されて来たワーク102を一時的に先端に止めておくた
めのストッパー16とが設けられている。
分離部Bには、エスケープハンド4と組立ハンド5が配設されている。また、
エスケープハンド4には、ワーク102を直進フィーダ2の先端より1個ずつ取
り出し、回動して組立ハンド5へ受け渡すためのチャック6と、このチャック6
内に設定されている図示せぬアクチュエータで駆動されてワーク102を保持す
るための一対のエスケープフィンガ7と、図示せぬ架台に固定された取付台8上
に固定され、回転軸9aが略90度の範囲で回動するロータリアクチュエータ9
と、このロータリアクチュエータ9の回転軸9aに片方が一体回転可能に取り付
けられ、他方にチャック6が取り付けられているジョイントプレート10が設け
られている。これに対して、組立ハンド5は、図示せぬロボットのアーム先端に
取り付けられており、ロボットアームに固定されたディスク11にコンプライア
ンス(位置補正機能)機構12を設け、このコンプライアンス機構12の下端に
図示せぬアクチュエータで開閉するフィンガ17a,17bが設けられている。
組立部Cには、溶接治具13が位置決めされるスライド治具14を載せるため
のステイドテーブル15が設けられている。このうち、溶接治具13にはワーク
102を複数個(図9に示すものは16個)を挿入する穴13aが設けられてお
り、スライド治具14には溶接治具13を位置決めするための図示せぬ位置決め
ピンが設けられていて、このスライド治具14上に溶接治具13を同時に複数個
(図9に示すものでは2個)セットできる。また、このスライド治具14が載せ
られるスライドテーブル15は、レーザ溶接機のテーブル上に設けられ、図示せ
ぬ駆動源により同図中の矢印X方向に往復移動可能になっている。
【0004】
次に、この部品供給装置の動作について説明する。
このシステムでは、図示せぬコントローラにより組立開始の信号が発せられる
と、一連の動作が開始される。そして、まずワーク検出センサ3によりワーク1
02が直進フィーダ2の先端に移送されて来ているかを確認し、来ているときに
はロータリアクチュエータ9が動作し、チャック6が図9中の矢印Y方向に回動
する。また、この回動でエスケープフィンガ7が直進フィーダ2の先端にエスケ
ープフィンガ7が到達すると、この一対のエスケープフィンガ7を閉じ、直進フ
ィーダ2の先端にあるワーク102を1個だけ把持する。そして、ワーク102
を把持すると、今度はロータリアクチュエータ9を逆方向に動作させ、その回動
端で図9に示す如くワーク102を保持する。続いて、図示せぬロボットが作動
し、組立ハンド5が取り出されたワーク102上へ移動して、その後下降し、こ
の組立ハンド5側のフィンガ17a,17bによりワーク102の一端を把持す
る。一方、チャック6側は、ワーク102がフィンガ17a,17bにより把持
されると、エスケープフィンガ7を開放する。これに対して、ワーク102を把
持した組立ハンド5は、組立部Cの溶接治具13上へ移動し、上記コントローラ
の指令によって挿入させる溶接治具13の穴13aと、ワーク102の位置およ
び向きがそれぞれ決められて下降する。また、このとき、コンプライアンス機構
12で位置補正がなされ、ワーク102を穴13aに少し挿入した所まで下降し
、フィンガ17a,17bを開放する。すると、ワーク102は自重により穴1
3aに挿入される。なお、この動作は各穴13a毎に順次繰り返され、各溶接治
具13における全ての穴13aにワーク201が挿入されると、この上にコアヨ
ーク101を図示せぬ別なロボット等で供給位置決めし、図示せぬレーザヘッド
の下面に移動して順次溶接する。これにより、図8に示すコア組立体100が作
られる。なお、図10は、この組立システムでパーツフィーダ部Aから組立部C
へワーク201を搬送するときにおける組立ハンド5の動作経路を示したもので
ある。
【0005】
しかしながら、上述した従来の組立システムにおける部品供給構造では、ワー
ク102は組立ハンド5側のフィンガ17a,17bで把持されて移送されると
き、図11(a)および同図(b)で示すようにワーク102の上端部が把持さ
れただけで移送される。なお、図11(a)はその正面図、図11(b)はその
側面図を示しているものである。そして、ワーク102の上端部が把持されてい
るだけなのでロボットの振動,フィンガ17a,17bとワーク102のバラツ
キ等により、ワーク102の先端部分が図11(a),(b)において矢印dお
よびe、矢印fおよびg方向に微妙に振れて安定し難く、コンプライアンス機構
12による位置補正では補充しきれず、挿入不良が発生すると言う問題点があっ
た。また、この場合、振れが大きくなって完全な挿入不良となったとき等は、ロ
ボットの駆動に大きな負荷が生じ、ロボットエラーになると言う問題点もあった
。
加えて、組立ハンド5の動作には、図10に動作経路を示したようにパーツフ
ィーダ部Aでのワーク交換作業と、組立部Cでのワーク交換作業においてそれぞ
れ把持・開放動作があるが、この把持・開放動作は1回当りに約0.6秒程かか
る。このため、溶接治具13の穴13aが16個あるとすると、コア組立体1個
当りでは約38秒のロスタイムとなり、この分だけ処理時間が遅くなっていると
言う問題点があった。
【0006】
本考案は、上記問題点に鑑みてなされてものであり、その目的は作業効率を良
くして生産性を高めることができるようにした小物部品の供給装置を提供するこ
とにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本考案に係る小物部品の供給装置は、パーツフィー
ダ部に整列されたワークを取り出すエスケープハンドによるワークの保持と、こ
のエスケープハンドからワークが移行される組立ハンドによる前記ワークの保持
を、それぞれ吸着または差し込み挟持による保持にするとともに、前記ワークを
保持する前記組立ハンド側の力を前記エスケープハンド側の力よりも大きく形成
し、前記エスケープハンドから前記組立ハンド側への前記ワークの移行を前記力
の差で移行させるようにしたものである。
【0008】
この構成によれば、エスケープハンドおよび組立ハンドでは、ワークを吸着ま
たは差し込み挟持によって保持するので、保持するときに従来構造のような時間
の掛かる把持・開放動作はせず、ワークを単に吸着または差込み挟持して瞬時に
保持することができる。また、エスケープ部から組立ハンドへの移行も、エスケ
ープハンドにワークを保持した状態で、このワークを組立ハンドに差し込み、再
度エスケープハンドと組立ハンドとの間が離されたときに、この間における保持
力の差により移行することになるので、移行がスムースに行われる。
【0009】
以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本考案に係る小物部品の供給装置の一実施例を示す概念図である。図
1において、図9と同一符号を付したものは図9と同一のものを示しており、ま
た図9の場合と同様に図8に示すインパクト式プリンタの印字ヘッドに使用され
るコア組立体100を組み立てる場合について以下説明する。したがって、ここ
での小物部品としてのワーク102は図9の場合と同様にコアピースである。
【0010】
そして、図1において、この供給装置は、図9に示した供給装置と同様に、大
きくは振動式のパーツフィーダ1および直動式フィーダ2を有したパーツフィー
ダ部Aと、エスケープハンド21および組立ハンド22を有した分離部Bと、溶
接治具13を位置決めするためのスライド治具14を載せるスライドテーブル1
5を設けた組立部Cとで構成されている。
【0011】
さらに詳述すると、分離部Bにおいて、エスケープハンド21は、図示せぬ架
台に固定された支持ブロック23と、この支持ブロック23に回転可能に支持さ
れているエスケープフィンガ24と、支持ブロック23上に固定されて取り付け
られたロータリアクチュエータ25とを備えている。また、ロータリアクチュエ
ータ25の図示せぬ回転軸はエスケープフィンガ24の支軸26に固定されてい
て、ロータリアクチュエータ25の作動によりエスケープフィンガ24は支軸2
6を支点にして回動する。加えて、エスケープフィンガ24は、図4(a)に上
面図、図4(b)に側面図として、その先端側の部分を拡大して示すように、先
端側面にワーク102の位置決め用溝27が設けてある。この位置決め用溝27
は、左右の幅寸法Tはワーク102の厚み寸法tよりも若干大きく、長さ寸法n
はワーク102の長さ寸法Nよりも若干小さく、深さ寸法dはワーク102の前
後幅寸法Dの約2分の1の大きさに設定され、この位置決め用溝27内にワーク
102の一部を差込み可能になっている。なお、図1および図4は、位置決め用
溝27内にワーク102が差し込まれた状態で示している。さらに、この位置決
め用溝27内には、この位置決め用溝27内に差し込まれたワーク102を吸着
して保持するための永久磁石28が、ワーク102との当接面(この実施例では
溝底面)に面一状に露出されて取り付けられている。そして、このエスケープフ
ィンガ24は、支軸26を支点にして先端側が直進フィーダ2の先端まで回動さ
れると、この直進フィーダ2の先端に移送されて来ているワーク102を位置決
め用溝27内に受け入れ、さらに永久磁石28で吸着保持して1個ずつ取り出せ
る状態になっている。
【0012】
一方、分離部Bにおいて、組立ハンド22は、図2にその単体構造を拡大して
示すように、図示せぬロボットのアーム先端に取り付けられており、ロボットア
ームに固定されたディスク29にコンプライアンス(位置補正機能)機構30を
設け、このコンプライアンス機構30の下端に取付ブロック31が固定されてい
る。また、この取付ブロック31の片面にはフィンガ32が取り付けられている
。さらに、このフィンガ32は、図5(a)に上面図、図5(b)に側面図とし
て先端側の部分を拡大して示すように、その先端側面にワーク102の位置決め
用溝33が設けてある。この位置決め用溝27の左右の幅寸法と、長さ寸法、お
よび深さ寸法は、それぞれエスケープフィンガ24における位置決め用溝27の
左右の幅寸法T,長さ寸法n,深さ寸法dと略等しく形成されていて、この位置
決め用溝33内にワーク102の一部を差し込み可能になっている。加えて、こ
の位置決め用溝33内には、この位置決め用溝33内に差し込まれたワーク10
2を吸着して保持するための上記永久磁石28が、ワーク102と当接面(この
実施例では溝底面)に面一状に露出されて取り付けられている。なお、この位置
決め用溝33内に設けた永久磁石28はエスケープフィンガ24内に吸収保持さ
れているワーク102を吸着力の差によりフィンガ32側に移動できるように、
エスケープフィンガ24側に固定された永久磁石28の数1個に対してフィンガ
32側には3個設けている。
一方、取付ブロック31のフィンガ32を取り付けている逆の面にはエアシリ
ンダ34がブラケット35を用いて取り付けられている。このエアシリンダ34
の先端にはプッシャ35が取り付けられており、先端がフィンガ32の位置決め
用溝33の略中央に位置した状態になっている。そして、エアシリンダ34が作
動してロッドが伸長した時、フィンガ32内に吸着されているワーク102をプ
ッシャ35で位置決め用溝33内に沿って押し、ワーク102をフィンガ32内
から分離させる働きをさせる。
【0013】
次に、この部品供給装置の動作について説明する。
この装置では、図示せぬコントローラにより組立開始の信号が発せられると一
連の動作が開始される。そして、まずワーク検出センサ3によりワーク102が
直進フィーダ2の先端に移送されて来ているかを確認し、来ているときにはロー
タリアクチュエータ25が動作し、エスケープフィンガ24が図1中の矢印G方
向に回動する。すると、エスケープフィンガ24の位置決め用溝27がワーク1
02と合致し、永久磁石28の作用でワーク102を位置決め用溝27内に吸着
する。次いで、ロータリアクチュエータ25を逆回転させ、図1に示すようにエ
スケープフィンガ24とワーク102を直立状態にして組立ハンド22への受渡
しに備える。また、ここで図示せぬロボットが作動し、組立ハンド22が移動し
て、組立ハンド22のフィンガ32の位置決め用溝33をエスケープフィンガ2
4に吸着しているワーク102に合致させ、エスケープフィンガ24から突き出
している部分をフィンガ32の位置決め用溝33内に挿入させる。すると、ここ
ではエスケープフィンガ24とフィンガ32の永久磁石28による吸着力は1対
3の力関係にあるので、エスケープフィンガ24に吸着されているワーク102
はフィンガ32側に吸着移動される。さらに、ワーク102を吸着した組立ハン
ド22は組立部Cと溶接治具13上へ移動し、上記コントローラの指令で挿入さ
せる溶接治具13の穴13aと、ワーク102の位置および向きがそれぞれ決め
られ、図3に示すように位置決めされる。次いで、エアシリンダ34が作動し、
ロッドを伸長させて図3に示す如くプレッシャ35によってワーク102を真下
に押下し、このワーク102を位置決め用溝33内より穴13a内に挿入させる
。以下、同様にして溶接治具13の全ての穴に順次挿入する。また、全ての穴1
3aへの挿入が終了すると、この上に図示せぬ別なロボット等でコアヨーク10
1を供給位置決めし、図示せぬレーザヘッドの下面に移動して順次溶接する。こ
れにより、図10に示すコア組立体100が作られる。図6は、この実施例にお
いて、ワーク102をパーツフィーダ部Aから組立部Cへ搬送するときにおける
組立ハンド22の動作経路を示したもので、この搬送動作では組立ハンド22は
上下動は行わず、水平移動だけが行われる。
【0014】
したがって、この実施例の構造によれば、直進フィーダ2(パーツフィーダ部
1)からのワーク102の取り出し(エスケープ)、およびエスケープハンド2
1(エスケープ部)から組立ハンド22への移行を、永久磁石28の吸着力、お
よび吸着力の差で行うことができるので、従来構造で使用していたような時間の
掛かる把持・開放動作が不用になり、ロスタイムを削減して作業時間の短縮が図
れる。
また、組立ハンド22から溶接治具13への移行は、エアシリンダー34でロ
ッドを伸長させて行い、組立ハンド22自体を上下動させなくても済むので、ワ
ーク102の振れを防止でき、より安定した供給が可能となる。さらに、例えワ
ーク102が溶接治具13の穴13aに入らなかったとしても、このときの負荷
はロボットハンドに直接掛からず、エアシリンダ34に掛かることになるので、
ロボットの過負荷によるエラー発生が少なくなり信頼性が向上する。
【0015】
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論この実施例の構造に限定さ
れるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施して
も差し支えないものである。例えば、上記実施例では、ワーク102の吸着を永
久磁石28により行うようにした構造を開示したが、永久磁石28に限るもので
はなく、エスケープフィンガ24とフィンガ32の間の吸着力または把持力に差
を持たせれば、これ以外の構造であっても良いものであり、図7にその一変形例
を示す。
【0016】
すなわち、図7に示す変形例の構造は、組立ハンド22にフィンガ32の板ば
ねテンション式フィンガを用いたもので、フィンガ32に代わるホルダ36の先
端に板ばね37を取り付けている。この板ばね37は、一対の板ばね片37a,
37bでなり、各板ばね片37a,37bの先端を外側へ折り曲げ、その間にワ
ーク102を挟み込むようにしたものである。また、図示しないがエスケープハ
ンド21側にも組立ハンド22の板ばね37を設けるとともに、エスケープハン
ド21側の挟持力よりも組立ハンド22側の挟持力を強くし、ワーク102がエ
スケープハンド21側から組立ハンド22側に容易に移載できるようにしている
。ここで、組立ハンド22側の保持を、永久磁石28による吸着に代えて板ばね
37による挟持とした場合であっても、この組立ハンド22に設けているエアシ
リンダ34やプレッシャ35の構成は変更せず、そのまま用いても良いものであ
る。さらに、エスケープハンド22と組立ハンド22の一方に永久磁石28によ
る吸着を用い、他方に板ばねによる挟持を用いても勿論良いものである。
【0017】
以上説明したとおり、本考案に係る小物部品の供給装置によれば、エスケープ
ハンドおよび組立ハンドでは、ワークを吸着または差し込み挟持によって保持す
るので、保持するときに従来構造のような時間の掛かる把持・開放動作はせず、
ワークを単に吸着または差込み挟持して瞬時に保持することができる。また、エ
スケープ部から組立ハンドへの移行も、エスケープハンドにワークを保持した状
態で、このワークを組立ハンドに差し込み、再度エスケープハンドと組立ハンド
との間が離されたときに、この間における保持力の差により移行することになる
ので、移行がスムースに行われる。この結果、ワークがパーツフィーダ部から組
立部へ移行するまでのロスタイムを少なくした作業性の向上が期待できる。
【図1】本考案に係る小物部品の供給装置の一実施例を
示す概念図である。
示す概念図である。
【図2】図1に示した同上装置の組立ハンド単体の概略
外観斜視図である。
外観斜視図である。
【図3】図1に示した組立ハンド側から組立部側へワー
クを移行させる動作を説明するための要部概略側面図で
ある。
クを移行させる動作を説明するための要部概略側面図で
ある。
【図4】図1に示した同上装置のエスケープフィンガの
要部拡大図で、(a)はその平面図、(b)はその側面
図である。
要部拡大図で、(a)はその平面図、(b)はその側面
図である。
【図5】図1に示した同上装置の組立ハンド側における
フィンガの要部拡大図で、(a)はその平面図、(b)
はその側面図である。
フィンガの要部拡大図で、(a)はその平面図、(b)
はその側面図である。
【図6】図1に示した同上装置の分離部における組立ハ
ンドの動作経路の説明図である。
ンドの動作経路の説明図である。
【図7】本考案に係る小物部品の供給装置におけるフィ
ンガの一変形例を示した要部外観斜視図である。
ンガの一変形例を示した要部外観斜視図である。
【図8】プリンタの印字ヘッドに使用される従来のコア
組立体の一例を示す概略外観斜視図である。
組立体の一例を示す概略外観斜視図である。
【図9】従来における小物部品の供給装置の一例を示す
概念図である。
概念図である。
【図10】図9に示した同上装置における組立ハンドの
動作経路の説明図である。
動作経路の説明図である。
【図11】図9に示した同上装置における問題点を説明
するための図で、(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
するための図で、(a)は正面図、(b)は側面図であ
る。
A パーツフィーダ部
B 分離部
C 組立部
21 エスケープハンド
22 組立ハンド
24 エスケープフィンガ
28 永久磁石
37 板バネ
102 ワーク
Claims (1)
- 【請求項1】 パーツフィーダ部に整列されたワークを
エスケープハンドで取り出し、この取り出したワークを
組立ハンドに移載し、前記組立ハンドで組立部まで移動
させる小物部品の供給装置において、前記エスケープハ
ンドと前記組立ハンドはそれぞれ前記ワークを吸着また
は差し込み挟持で保持するとともに、前記ワークを保持
する前記組立ハンド側の力を前記エスケープハンド側の
力よりも大きく形成し、前記エスケープハンドから前記
組立ハンド側への前記ワークの移行を前記力の差で移行
させるようにしたことを特徴とする小物部品の供給装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2323391U JPH04112827U (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 小物部品の供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2323391U JPH04112827U (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 小物部品の供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112827U true JPH04112827U (ja) | 1992-10-01 |
Family
ID=31908529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2323391U Pending JPH04112827U (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 小物部品の供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH04112827U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013190606A1 (ja) * | 2012-06-18 | 2013-12-27 | 富士機械製造株式会社 | バルクフィーダ |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP2323391U patent/JPH04112827U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013190606A1 (ja) * | 2012-06-18 | 2013-12-27 | 富士機械製造株式会社 | バルクフィーダ |
JPWO2013190606A1 (ja) * | 2012-06-18 | 2016-02-08 | 富士機械製造株式会社 | バルクフィーダ |
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