JPH0411269B2 - - Google Patents

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JPH0411269B2
JPH0411269B2 JP61187891A JP18789186A JPH0411269B2 JP H0411269 B2 JPH0411269 B2 JP H0411269B2 JP 61187891 A JP61187891 A JP 61187891A JP 18789186 A JP18789186 A JP 18789186A JP H0411269 B2 JPH0411269 B2 JP H0411269B2
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coating
coated steel
powder coating
steel sheet
induction heating
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は塗装鋼板の製造方法に関し、とくに
詳しくは冷蔵庫や洗濯機などの家電製品のボデイ
ー、その他衣装ケース、ポツトなどの家業製品用
としてとくに外観が重要視される屋内用品のため
の塗装鋼板で、加工前又は後に塗装焼付が行なわ
れている塗装鋼板の製造方法に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 従来、上記のような家電又は家業製品に用いら
れる塗装鋼板においては、下記のようなポストコ
ート、鋼板の連続プレコート及び切板プレコート
の三種の塗装作業が行なわれている。すなわち、 (1) ポストコートでは、亜鉛めつき鋼板に表面処
理を施した鋼板に対して、所定の形状に、切
断、成型加工、溶接、組立てを行ない、溶剤型
塗料のスプレー塗装、または粉体塗料の静電粉
体塗装を行なつたのち、熱風乾燥炉を用いて焼
付け(20〜30分)を行なう。 (2) 連続ブレコートでは、亜鉛メツキ鋼板に表面
処理を施した鋼板で、溶剤型塗料を用いて作製
したコイル状のカラー鋼板(通常2コート、2
ベークで下塗り5μm、上塗り20μm)を作製
し、このカラー鋼板の切断、成型下層を行な
い、溶接の代わりにボルト締め、かしめ、接着
等により組み立てを行なう。 (3) 切板プレコートでは、原板として、亜鉛めつ
き鋼板または冷延鋼板に表面処理を施したもの
を用い、切板に軽加工(穴あけ、折りまげな
ど)を施し、静電分粉体塗装により、粉体塗料
を吹付け塗装を行ない、焼付方法として熱風乾
燥炉または赤外加熱炉を用いて2〜5分の時間
で焼付けを行ない、粉体塗膜35μの塗膜また
は、エポキシ系溶剤型プライマー5μm+粉体
塗膜35μmを形成させる。そののち、形成加工
を行ないボルト締め、かしめ、接着などにより
組立てを行なう。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記のような従来の塗装鋼板の製造方法におい
ては、(1)ポストコート、(2)連続プレコート及び(3)
切板プレコートに対して、下記のような問題点が
あつた。すなわち、 (1′) ポストコート 成型された形状に合わせて塗装を行なう必要
があり、塗装効率が悪い。また、塗料の焼付け
に比較的大型の炉を必要とし、このため高速か
つ連続的な処理が難しい。 (2′) 連続プレコート 溶剤型塗料に対し、熱風乾燥炉を用いて塗装
コイルを作成するため、塗膜表面にゴミが付着
しやすい。このため良好な塗膜表面が要求され
る家電、家業製品の分野では不都合である。ま
た溶剤型塗料を用いたカラー鋼板では塗料膜の
成型加工性を増大させると塗膜の表面硬度が不
足し、耐汚染性が定価してしまう。(例えば、
リニアポリエステル塗料)逆に表面硬度を十分
に与えると、加工性が低下してしまう。(例え
ばアクリル塗料) (3′) 切板プレコート 切板に対して、塗装、焼付けを行なうため、
コイルコーテイングに比べて効率がよくない。
さらに粉体塗料は硬化時間が2〜5分と長く生
産性が低い。 この発明は上記のような問題点を解決するため
になされたもので、塗膜表面にゴミなどの付着の
ない良質の塗膜表面を得るとともに、塗膜自体の
耐汚染性が良好で、かつ加工性がすぐれ、しかも
硬化処理時間の短かい塗装鋼板の製造方法を提供
するものである。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係る塗装鋼板の製造方法は、亜鉛め
つき鋼板にクロメート処理による表面処理を施し
た鋼板の表面に、粉体塗料の静電分体塗装を行な
つたのち、誘導加熱炉を用いて塗料の連続焼付け
を30秒間行つて硬化を行うもので、さらに用途に
応じて、第2の発明に示したみがき鋼板などによ
る調質圧延すなわち軽圧下処理を行うものであ
る。なお、誘導加熱による塗膜の短時間硬化に対
しては、短時間硬化に適する粉体塗料を用いてい
る。 〔作用〕 この発明においては、ブロツクイソシアネート
を硬化剤として含有したポリエステル樹脂系の粉
体塗料を用いて、高い硬化温度且つ短い硬化時間
を実現した。しかしながら、高い硬化温度且つ短
い硬化時間であるために、ブロツク剤・素材表面
の水分等が塗料の硬化中に揮発してワキが生じる
こととなつた。このため、内部から温度を上昇さ
せる誘導加熱によつて、高い硬化温度且つ短い硬
化時間での塗料の硬化を可能としたものである。
この発明の具体的な処理工程としては、まず塗膜
の材料に粉体塗料を用いて鋼板にコイルコーテイ
ングするので、第1表から明らかなように溶剤型
の塗料に比して、加工性と表面硬度の両面に対し
てバランスのとれた塗膜が形成される。また、塗
料にシンナーなどの溶剤を含まないため公害防止
対策上有利である。さらにポストコートでは非効
率的であつたコーテイング作業に対して、鋼板へ
の連続的かつ効率的なコーテイングを可能とし
た。 次に、誘導加熱による塗膜の焼付けが行なわれ
るが、これは塗膜を素材である鋼板からの加熱で
硬化させる方法であるため、短時間の硬化が可能
となる。とくに塗料の組成を変えた短時間処理に
適した粉体塗料を用いるので、従来の〜5分の適
した粉体塗料を用いるので、従来の2〜5分の処
理時間を30秒に短縮できる。 また、塗膜形成後に行う軽圧下処理(調質圧延
ともいう)は、分対塗装に特有な“ユズ肌”仕上
げを防止するためのもので、この処理で任意の平
滑面にせしめて、塗膜の特性を失うことなく表面
の鮮映性および平滑面を向上せしめるものであ
る。
〔発明の実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す誘導加熱によ
る粉体塗料の焼付けによる塗装鋼板の製造工程を
示すフロー図である。鋼板には電気亜鉛めつき鋼
板、ミニマムスパングル仕上げの溶融亜鉛めつき
鋼板及び冷延鋼板の3種についてそれぞれ第1図
の流れに従つて処理を行い塗装鋼板を作製した。 第1図の静電塗装(第3工程)で用いた粉体塗
料はブロツクイソシアネートを硬化剤として含有
するポリエステル樹脂系粉体塗料Vペツト#4100
−NK(商標:大日本塗料KK製)である。この塗
料は短時間硬化を目的として従来の塗料に比べて
次のような改良が加えられている。すなはち、短
時間硬化のために反応触媒の量を増加させること
によつて硬化反応の速度を上げるとともに、硬化
時間が短縮されたことによつて生じる塗膜表面の
ワキを防止するための添加剤を加えたものとし
た。 使用した鋼板は、第1図の化成処理(第2工
程)で示したように、各鋼板ともクロメート処理
を行つたストリツプ状のものを用いた。また第4
工程の誘導加熱炉の焼付けにおいては、炉長5.1
mの誘導加熱炉を用いてライン速度10.2m/分の
条件で処理したが、素材の鋼板の最高到達温度
は、270℃であり、冷却はすべて放冷で行つた。 第5工程の放冷後、必要に応じて第7工程で示
す常温での軽圧下処理を行なつた。かくして得ら
れた硬化後の塗膜厚さは、実際には30〜40μの範
囲内に仕上られる。 上記の軽圧下処理は、0.5〜1.5%の圧延率で行
われるが従来の粉体塗料による塗膜で得られない
美しい、平滑な表面を得るために行われるもの
で、外観を良くするとともに用途上、鮮映性を向
上せしめる必要のある場合に用いられる処理工程
である。 第1表から明らかなように、いずれの塗料にお
いても、鉛筆硬度値以外は同様な性能を示してい
る。 第2表は粉体プレコートで、本発明による誘導
加熱と、従来行われてきた赤外線加熱及び、熱風
加熱における仕上げに要する硬化温度と硬化時間
によつて得られる性能比較を示したものである。
【表】 赤外線加熱と熱風加熱によるプレコートは電気
亜鉛めつき鋼板についてのみ第2表に掲示した。
第2表から明らかなように、誘導加熱においては
溶融、電気亜鉛めつき鋼板及び冷延鋼板とも、
260℃−30秒の硬化処理で外観及び光沢度とも良
好でほぼ一様な性能を示したが、熱風加熱及び赤
外線加熱では同一条件では外観及び光沢度とも著
しく悪く、誘導加熱で得られる性能に達するには
230℃−120〜180秒の硬化処理を要した。なお、
光沢度は60゜光沢度でJISK5400−6・7、鉛筆高
度はJISK5400−6・14、耐衝撃性はJISK5400−
6・13・3に従つた試験法により求めたものであ
る。 第3表は、上記軽圧下処理による粉体プレコー
トの性能比較を示したものであり、軽圧下処理に
はブライド仕上げロールを用いた。比較として
“圧下なし”の場合の数値を揚げた。Rmax(μ
m)は、表面粗さの測定に関するJISB060に従
い、最大高さ(Rmax)を求めた値を示した。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したとおり、コイルコーテ
イングにより高品質のプレコート鋼板の連続的、
効率的な製造が可能になつた。また、粉体塗料を
用いることで、十分な加工性をもち、かつ耐汚染
性の優れたプレコート鋼板の製造が可能になつ
た。 また、溶剤の揮発がなくクリーンな塗料の焼付
けが可能となつた。さらに、誘導加熱炉を用いる
ことで、ごみのない良好な塗膜表面が得られた。
さらに、改良型の塗料を用いることで30秒と非常
に短い硬化時間で十分な性能が得られた。 以上のほか、第2の発明として、製造方法の工
程に加えられた軽圧下処理では、第1の発明のみ
の場合にはみられない鮮映性と平滑性が得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す塗装鋼板の製
造工程を示すフロー図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 静電塗装により粉体塗料を被塗装物に塗着し
    た後、誘導加熱によつて前記塗着した塗料を硬化
    させる塗装鋼板の製造法において、 前記粉体塗料が硬化剤にブロツクイソシアネー
    トを用いたポリエステル樹脂系の粉体塗料である
    ことを特徴とする塗装鋼板の製造方法。 2 前記塗装膜の厚さが30〜40μmとしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の塗装鋼
    板の製造方法。 3 静電塗装により粉体塗料を被塗装物に塗着し
    た後、誘導加熱によつて前記塗着した塗料を硬化
    させる塗装鋼板の製造法において、 前記粉体塗料が硬化剤にブロツクイソシアネー
    トを用いたポリエステル樹脂系の粉体塗料であ
    り、 前記誘導加熱後に、前記硬化した塗膜を0.5〜
    1.5%の圧延率で軽圧下処理を行うことを特徴と
    する塗装鋼板の製造方法。 4 前記塗装膜の厚さが30〜40μmとしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の塗装鋼
    板の製造方法。
JP18789186A 1986-08-12 1986-08-12 塗装鋼板の製造方法 Granted JPS6344962A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5356236A (en) * 1976-11-01 1978-05-22 Mitsubishi Plastics Ind Ltd Electrostatic powder coating

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