JPH0411257B2 - - Google Patents

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JPH0411257B2
JPH0411257B2 JP58002275A JP227583A JPH0411257B2 JP H0411257 B2 JPH0411257 B2 JP H0411257B2 JP 58002275 A JP58002275 A JP 58002275A JP 227583 A JP227583 A JP 227583A JP H0411257 B2 JPH0411257 B2 JP H0411257B2
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JP
Japan
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catalyst
vanadium
hydrogen peroxide
denitrification
peroxide solution
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JP58002275A
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は脱硝触媒の再生方法に係り、特にアン
モニア接触還元法を用いた脱硝装置に用いるバナ
ジウム含有触媒に関する。 アンモニア接触還元法は、LNG、重油、石炭
焚き等の各種燃焼装置の排ガスの脱硝に適用され
ているが、これらの装置に用いられている金属酸
化物触媒(特にバナジウム含有触媒)は、排ガス
中のSOX、ハロゲン、ダスト等の触媒毒物質の蓄
積により被毒し、経時的に活性が低下してくると
いう問題がある。 上記のように性能の低下した触媒を交換し、簡
単な処理により性能を回復させて再度使用するこ
とができれば、脱硝装置の運転経費の節減および
資源の有効利用の両面で大きな効果を期待するこ
とができる。このため使用済触媒の再生利用法に
ついて種々な方面からの検討がなされてきた。 従来、この種の再生利用技術としては、触媒中
の有価成分を回収して原料として利用する方法、
触媒の形状を保持したまま、薬品処理により活性
を回復させる方法等が検討されている。これらの
うち、触媒の形状を保持したまま活性を回復する
方法はコスト的にも有利であり、上記した触媒毒
物質を水洗や希酸等により除去し活性の回復を計
る方法が検討されている。 しかしながら、この方法を脱硝性能に優れた、
バナジウム化合物を活性成分とする触媒に適用す
ると、活性成分であるバナジウム化合物と触媒毒
成分であるSO3、KおよびNaなどのハロゲン化
物などが反応して可溶性の化合物を生成し、次の
ような問題を生じることが分つた。 (1) 水洗によりバナジウム化合物が洗い出され、
活性成分の含有量が低下するための活性回復度
が悪くなる。 (2) 沈殿しにくいバナジウム化合物を多量に含有
する廃液を生じるため、その処理が必要とな
り、排水処理設備が大がかりになる。 本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、バナジウム化合物を含有する使用済脱硝触
媒を、バナジウム化合物を流出させることなく、
再生することができる脱硝触媒の再生方法を提供
することにある。 本発明者等は、バナジウム含有触媒の効率のよ
い再生方法を確立するため、使用済触媒中のバナ
ジウム化合物の形態について種々検討した結果、
バナジウム含有触媒の劣化が次のように進行する
ことを見い出した。すなわち、未使用時にはバナ
ジウム化合物は5酸化バナジウム(V2O5)の形
であるが、使用中に下記(1)または(2)式のように排
ガス中のSO2により4価のバナジウムに還元され
てVOSO4になり、その後ダスト成分である
K2SO4、Na2SO4などと反応して(3)、(4)式等の化
合物となることが判明した。 V2O5+2SO2+1/2O2→2VOSO4 (1) V2O5+SO2+SO3→2VOSO4 (2) VOSO4+K2SO4→K2VO(SO42 (3) VOSO4+Na2SO4→Na2VO(SO42 (4) このような事実から、バナジウム含有触媒の再
生方法は、(a)還元された4価バナジウム化合物を
5価の酸化物であるV2O5にすること、(b)効率よ
くSO4(またはK2SO4)などを除去すること、が
重要であることが分る。 本発明は、アンモニア接触還元脱硝廃触媒を、
過酸化水素水で洗浄することにより、可溶性バナ
ジウム化合物を不溶化するとともに、過酸化水素
水の分解時に発生する酸素ガスによつて、触媒毒
性分の溶出を促進させ、バナジウム化合物の流出
防止の高い活性回復度を実現させたものである。
すなわち、本発明は、バナジウム化合物を含有す
る使用済アンモニア接触還元脱硝用触媒を過酸化
水素水で洗浄することを特徴とする。 本発明に使用する過酸化水素水は、本発明の目
的を達成する限り、どのような濃度および量であ
つてもよいが、希薄な場合には、V2O5の沈殿が
形成される前にVOSO4などの形でバナジウムが
流出されるため、高濃度のものを使用することが
望ましい。実用的には、触媒の細孔に吸収された
過酸化水素水によつて、4価のバナジウムの酸化
反応が完結し、かつ一定限の酸素を発生する量が
望ましく、通常、5wt%〜30wt%の濃度のもの
を、触媒重量に対し5倍量〜20倍量程度使用する
ことが好結果を与える。 本発明において、過酸化水素水による使用済触
媒の洗浄再生の機構は次のようである。使用済触
媒を過酸化水素水で洗浄すると、まず(5)式のよう
に過酸化水素分子は分散され、発生期の酸素O*
を生成する。 H2O2→H2O+O* (5) この酸素は、VOSO4などの化合物中の4価の
バナジウムイオンを酸化して5価のバナジウムイ
オンとなし、水に不溶性のV2O5の沈殿を生成す
る。 VOSO4+O*+H2O→V2O5+H2SO4 (6) K2VO(SO42+O*+H2O →V2O5+K2SO4+H2SO4 (7) Na2VO(SO42+O*+H2O →V2O5+Na2SO4+H2SO4 (8) 一方、4価のバナジウムの酸化に使用されなか
つたO*は結合し、酸素ガスとなつて放出される。 2O*→O2 (9) そして、この反応は触媒細孔中で生ずるため、
(6)〜(8)式で形成したH2SO4あるいはK2SO4溶解し
た水溶液は、(9)式で発生した酸素ガスにより触媒
細孔より効率よく押し出され、触媒細孔中には
V2O5の沈殿のみが残される。このため本法によ
ると、使用済触媒中の4価のバナジウムが高活性
なV2O5として触媒細孔にほとんど全量残り、水
洗法や希酸による洗浄法で問題となつたバナジウ
ム化合物の流出に起因する活性低下は生じなくな
る。特に酸素の発生反応が、触媒細孔中の触媒面
で生ずるため、触媒内部のH2SO4、K2SO4、およ
びNaSO4等の触媒毒成分を効率よく触媒外に除
去することができる。また上記処理に加えて、水
洗を追加して行えば、触媒毒成分を完全に除去す
ることができ、この場合にもバナジウム化合物の
流出は僅かであるという優れた効果を奏する。 本発明は、バナジウム化合物を含有する触媒に
特に有効であるが、バナジウムと同等の他の遷移
金属化合物含有触媒にも同様に適用することがで
きる。 以下に具体的な実施例を用いて本発明をさらに
詳細に説明する。 実施例 1、2、3および4 石炭排ガス中で約2年使用した酸化チタン
(TiO2)と五酸化バナジウム(V2O5)とからな
る触媒でK、Naが31wt%まで増加し、脱硝率が
初期85%あつたものが60.2%まで低下した触媒を
再生用触媒として使用した。この触媒に、過酸化
水素水の濃度を変えて洗浄テストを行つた。この
時の洗浄液量は触媒重量の5倍とし、過酸化水素
水の濃度を0.5、5、15、30wt%と変化させた。
そのように洗浄処理した触媒をA、B、C、Dと
称する。 実施例 5、6、7、8および9 上記実施例と同じ使用済触媒に、過酸化水素水
の濃度を15wt%と一定にし、洗浄液量を触媒重
量の1/2、5、10、20倍と変えて洗浄を実施した。
その触媒をE、F、G、Hと称す。つぎに、触媒
重量の5倍の過酸化水素水で洗浄した後、100倍
量の水で水洗処理した。この触媒をIと称す。 実験例 実施例で再生した触媒を用いて、次に示す条件
下において脱硝率、K、Naの除去率、Vの溶出
率を測定し、再生方法の評価を行つた。 (1) 脱硝率の測定条件 空塔速度:6000h-1、温度:350℃ ガス組成 NO:200ppm、NH3:240ppm SO2:500ppm、O2:3% CO2:12%、H2O:12% N2:残 (2) K、Na、V量の測定 触媒を洗浄した洗液中のK、Na、Vを原子
吸光光度計で定量分析した。 上記実験条件下で測定した実施例触媒の脱硝
率、K、Naの除去率、Vの溶出率を第1表およ
び第2表に示す。
【表】 第1表に示すように過酸化水素水の濃度が5wt
%以上になるとVの溶出量も小さくなり、脱硝率
の回復度も大きくなつてくる。また、過酸化水素
水の濃度の大きい方が、K、Naの除去率が大き
くなり、触媒細孔中で発生した酸素がK、Naを
押し出すのに有効に働いていることがわかる。し
たがつて、過酸化水素水の濃度は5wt%以上、好
ましくは15wt以上がよいことが分る。
【表】 次に第2表は、過酸化水素水の濃度を15%一定
とした場合の洗浄液量の影響を示したものである
が、過酸化水素水での洗浄液量が触媒重量の5倍
以上になるとK、Naの洗浄が進み、脱硝率の回
復度も高くなつてくることが分る。また触媒Iで
示した過酸化水素水で洗浄後、水洗を追加したも
のは、K、Naの除去が一段と進み、脱硝率の回
復度も高く、有効であることが分る。 上記のように、バナジウムを含む使用済触媒を
過酸化水素水で洗浄すると、可溶性となつたバナ
ジウム化合物が、活性の高い不溶性のV2O5に酸
化されるため、バナジウムは触媒中に沈殿し、洗
液中に流出しなくなる。また触媒毒成分である
K、Naが触媒細孔中で発生した酸素により有効
に触媒外に押し出されるため、その除去効果が大
きくなる。したがつて、過酸化水素水で洗浄する
方法は、大がかりな排水処理設備を必要とせず、
簡便で活性回復度の大きな再生方法といえる。 以上、本発明によれば、使用済のバナジウム含
有触媒を過酸化水素水で洗浄することにより、触
媒の形状を保持したまま、大がかりな排水処理設
備を必要とせず、低コストで高活性に再生するこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バナジウム化合物を含有する使用済アンモニ
    ア接触還元脱硝用触媒を過酸化水素水で洗浄する
    ことを特徴とする脱硝触媒の再生方法。
JP58002275A 1983-01-12 1983-01-12 脱硝触媒の再生方法 Granted JPS59127650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58002275A JPS59127650A (ja) 1983-01-12 1983-01-12 脱硝触媒の再生方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP58002275A JPS59127650A (ja) 1983-01-12 1983-01-12 脱硝触媒の再生方法

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JPS59127650A JPS59127650A (ja) 1984-07-23
JPH0411257B2 true JPH0411257B2 (ja) 1992-02-27

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JPS59127650A (ja) 1984-07-23

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