JPH04112228U - 調光窓 - Google Patents
調光窓Info
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- JPH04112228U JPH04112228U JP1488391U JP1488391U JPH04112228U JP H04112228 U JPH04112228 U JP H04112228U JP 1488391 U JP1488391 U JP 1488391U JP 1488391 U JP1488391 U JP 1488391U JP H04112228 U JPH04112228 U JP H04112228U
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Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】光散乱状態と光透過状態との間で可逆的双安定
性を有する高分子液晶/低分子液晶混合膜1を、透明電
極3を設けた透明基材4(ガラス板等)で挟着して構成
される。 【効果】光透過率を変える場合にのみ電圧を印加するだ
けでよく、従って長期間任意の光透過率を保持させる場
合にも消費電力が少なくてすむ。
性を有する高分子液晶/低分子液晶混合膜1を、透明電
極3を設けた透明基材4(ガラス板等)で挟着して構成
される。 【効果】光透過率を変える場合にのみ電圧を印加するだ
けでよく、従って長期間任意の光透過率を保持させる場
合にも消費電力が少なくてすむ。
Description
【0001】
本考案は、とくにブラインド、間仕切り等に好適に使用できる調光窓に関する
ものである。
【0002】
従来の調光窓としては、例えば特開平2−824号公報、実開平2−1052
3号公報、特開平2−24630号公報に記載のように、硬化した樹脂マトリッ
クス中に液晶物質が分散保持されたフィルム状液晶層を、透明電極を設けた一対
の透明基板で挟着した構造の液晶素子を用い、電圧を印加した際に光透過状態と
なり、電圧を印加しない際に光散乱状態となるものが知られている。
【0003】
しかしながら、従来の調光窓では、光透過状態を保つためには電圧を印加し続
ける必要があった。そのため、長期間にわたり任意の透過率を維持させるような
用途への使用には、消費電力の点から経済的に好ましくないという欠点があった
。
【0004】
本考案の目的は、上述の技術的課題を解決し、光散乱状態と光透過状態との間
で任意で変換可能であり、かつ光散乱状態および光透過状態のいずれの状態をも
電圧を印加することなく長期間保持できる調光窓を提供することである。
【0005】
上記の目的を達成するための本考案の調光窓は、光散乱状態と光透過状態との
間で可逆的双安定性を有する液晶素子を透明基材の少なくとも一部に設けたこと
を特徴とするものである。
本考案によれば、前記液晶素子は、高分子液晶と低分子液晶とからなる混合膜
を、透明電極を有する透明基材で挟着して構成されている。
【0006】
かかる液晶素子は、直流または低周波数(例えば100Hz以下) の交流で光
散乱状態となり、高周波数(例えば100Hz以上) の交流で光透過状態となり
、電圧を印加しない状態においてもその光散乱状態または光透過状態が保持され
ている。
本考案では、このような液晶素子を用いることにより、調光窓の透過率を変え
るときにのみ、電圧を印加すればよく、従って少ない消費電力で長期間にわたっ
て任意の透過率を保持することができる。
【0007】
本考案における液晶素子としては、例えば、ポリマーの骨格鎖に、フレキシブ
ルな炭素骨格等を介して、液晶化合物に相当する部分を結合した側鎖を有する側
鎖型高分子液晶と、通常の低分子量の液晶材料とを溶剤中に溶解した溶液を、透
明電極板等の支持体上に流延塗布し、乾燥させて高分子液晶/低分子液晶混合膜
を形成したのち、この高分子液晶/低分子液晶混合膜上にもう1枚の支持体を重
ね合わせた液晶素子があげられる(特開平2−127494号公報、Chem. Lett
. p.p.817-820, 1989)。
【0008】
かかる液晶素子において、高分子液晶/低分子液晶混合膜に低周波または直流
の電場を印加すると、当該膜内で周波数に付随してイオンが移動するために乱流
を生じて、入射光を強く散乱するようになり、不透明な状態となる。一方、高周
波の電場を印加すると、高分子液晶/低分子液晶混合膜内の液晶分子が電場方向
にホメオトロピック配向して、入射光が散乱されずに通過できるようになり、透
明な状態に転移する。また、この液晶表示素子においては、上記両状態にて電場
を除去した際に、光の散乱状態または非散乱状態を安定に保持するメモリー性が
ある。
【0009】
かかる液晶素子は、高分子液晶を含むため、これを支持体間に充填したとき、
スペ−サー等を用いなくてもセル間隔を保持する程度の自己支持性を持たせるこ
とができる。
透明基材としては、例えば透明なプラスチックフィルムやプラスチック板、さ
らにガラス板等があげられる。また、液晶素子は単層で用いてもよく、あるいは
コントラストを上げるため積層して用いてもよい。
【0010】
以下、実施例を示す添付図面によって本考案を説明する。
図1および図2は、本実施例の調光窓を示す断面図であり、図1は単層、図2
は積層物である。これらの図に示すように、この調光窓は、高分子液晶/低分子
液晶混合膜2を、内面に透明電極3が形成された透明基材4(プラスチックフィ
ルム、プラスチック板、ガラス板等)にて挟着した構造を有する。
【0011】
また、6は両透明電極3,3間に電圧を印加するための配線であり、駆動装置
(図示せず)に接続されている。かかる配線6は調光窓の透過率を変えるときに
のみ使用されるものであって、常時は透明電極3,3から取り外されている。
次に具体的な例をあげてより詳細に説明する。
例1
高分子液晶〔ポリ(4−シアノフェニル4’−ヘキシロキシベンゾエートメチ
ルシロキサン)〕30部(重量部、以下同じ)、低分子液晶(メルクジャパン社
製のE63)20部およびテトラエチルアンモニウムブロミド微少量を、アセト
ン/ジクロロエタンが50/50(重量比)である混合溶剤に溶解し、塗布液を
得た。この液を、表面に透明電極(インジウム・チン・オキサイド(ITO ) 膜)
を設けた透明基材上にバーコート法で塗布し、室温で30分間乾燥後、もう1枚
の透明電極付き透明基材を重ね合わせて、調光窓を得た。
【0012】
対向電極間に交流電圧60V(1kHz)を印加すると、約2秒で光透過状態
(透過率85%)になり、電圧を印加しない状態においてもその状態が保持され
た。なお、光透過率はHe−Neレーザー光(633nm)で測定したものであ
る。
また、直流電圧60Vを印加すると、約2.5秒で光散乱状態(透過率1.3
%)となり、電圧をかけない状態でもその状態が保持された。さらに、電圧印加
時間を調節することにより光透過率を85〜1.3%の範囲で任意に調整できた
。
例2
高分子液晶〔ポリ(4−メトキシフェニル4’−ヘキシロキシベンゾエートメ
チルシロキサン)〕の配合量を25部とし、低分子液晶の配合量を25部とした
ほかは例1と同様にして調光窓を作製した。
【0013】
この調光窓の対向電極間に交流電圧60V(1kHz)を印加すると、約1.
8秒で光透過状態(透過率84%)になり、電圧を印加しない状態においてもそ
の状態が保持された。
また、直流電圧60Vを印加すると、約3.4秒で光散乱状態(透過率1.3
%)となり、電圧をかけない状態でもその状態が保持された。さらに、電圧印加
時間を調節することにより光透過率を84〜1.3%の範囲で任意に調整できた
。
例3
例1,例2それぞれにつき積層した構成(図2)の調光窓を作製したところ、
コントラストが向上した。
【0014】
以上のように本考案の調光窓は、光散乱状態と光透過状態との間で可逆的双安
定性を有する液晶素子を設けたものであるため、光透過率を変えるときにのみ、
電圧を印加すればよいため、長期間任意の光透過率を保持する場合にも消費電力
が少なく、経済的であるという効果がある。従って、本考案の調光窓はブライン
ドや間仕切り等の用途に好適である。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
2 高分子液晶/低分子液晶混合膜
3 透明電極
4 透明基材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)考案者 高田 憲作
大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電
気工業株式会社大阪製作所内
(72)考案者 原 浩二
大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電
気工業株式会社大阪製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 光散乱状態と光透過状態との間で可逆的
双安定性を有する液晶素子を透明基材の少なくとも一部
に設けたことを特徴とする調光窓。 - 【請求項2】 前記液晶素子が、高分子液晶と低分子液
晶とからなる混合膜であり、透明電極を有する透明基材
で挟着して構成された請求項1記載の調光窓。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1488391U JPH04112228U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 調光窓 |
AU12391/92A AU653208B2 (en) | 1991-02-05 | 1992-02-05 | Liquid crystal display device, and manufacture and application thereof |
CA002079801A CA2079801C (en) | 1991-02-05 | 1992-02-05 | Liquid crystal display device and preparation and use thereof |
PCT/JP1992/000111 WO1992014185A1 (fr) | 1991-02-05 | 1992-02-05 | Dispositif d'affichage a cristaux liquides, fabrication et utilisation dudit dispositif |
EP19920904414 EP0523256A4 (en) | 1991-02-05 | 1992-02-05 | Liquid crystal display device, and manufacture and application thereof |
US07/934,747 US5331448A (en) | 1991-02-05 | 1992-02-05 | Liquid crystal display device and preparation and use thereof |
TW081101026A TW208068B (ja) | 1991-02-05 | 1992-02-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1488391U JPH04112228U (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 調光窓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112228U true JPH04112228U (ja) | 1992-09-30 |
Family
ID=31902245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1488391U Pending JPH04112228U (ja) | 1991-02-05 | 1991-03-14 | 調光窓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04112228U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017120311A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 株式会社日立エルジーデータストレージ | 調光器及びこれを用いた映像表示装置 |
JP2022522614A (ja) * | 2019-03-07 | 2022-04-20 | エルジー・ケム・リミテッド | 光変調素子 |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP1488391U patent/JPH04112228U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017120311A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 株式会社日立エルジーデータストレージ | 調光器及びこれを用いた映像表示装置 |
JP2022522614A (ja) * | 2019-03-07 | 2022-04-20 | エルジー・ケム・リミテッド | 光変調素子 |
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