JPH04111925U - トルクリミツタ - Google Patents

トルクリミツタ

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JPH04111925U
JPH04111925U JP1568891U JP1568891U JPH04111925U JP H04111925 U JPH04111925 U JP H04111925U JP 1568891 U JP1568891 U JP 1568891U JP 1568891 U JP1568891 U JP 1568891U JP H04111925 U JPH04111925 U JP H04111925U
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JP
Japan
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coil spring
torque
torque limiter
spring
outer member
Prior art date
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Pending
Application number
JP1568891U
Other languages
English (en)
Inventor
昌弘 栗田
雅彦 片岡
Original Assignee
エヌテイエヌ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内方部材のまわりに締り嵌めしたコイルばね
の一端を外方部材に係合したトルクリミッタにおいて、
外部からトルク値を変化できるようにすることにある。 【構成】 コイルばね12を圧縮型コイルばねにより構
成し、外方部材に回転自在に取付けた端環13の傾斜カ
ム面17をコイルばね12の自由端側の端面に押し当て
た構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はトルクリミッタに関し、主として事務機器等における紙の重送防止 装置やブレーキ装置に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
従来から事務機器に用いられているトルクリミッタの一例を図4に示す。この トルクリミッタは、入力用ディスク1と出力用ディスク2を同軸上で突き合わせ 、両方のディスク1、2の外径面に1つのコイルばね3を締り嵌めしたものであ り、コイルばね3の外側に保護カバー4が被せられる。
【0003】 上記の入力用ディスク1のばね嵌合部の外径d1 は、コイルばね3の内径dよ りわずかに大きい径に形成される。また出力用ディスク2の外径d2 は、更に入 力用ディスク1の外径d1 よりわずかに大きい径に形成される。従って、コイル ばね3の緊縛力は、入力用ディスク1側よりも出力用ディスク2側の方が強くな る。
【0004】 上記のトルクリミッタにおいて、コイルばね3の巻き方向が右巻きであり、出 力用ディスク2が固定されている状態で入力用ディスク1が右回転すると仮定す ると、コイルばね3の各ディスク1、2に対する緊縛力の差により、コイルばね 3は入力用ディスク1との間で滑りを生じる。
【0005】 この滑りを生じさせるに要するトルクは、コイルばね3の緊縛力と滑り部分の 直径及びその部分の摩擦係数で決定される。
【0006】 実際の使用は、入力用ディスク1に入力部材を連結すると共に、出力用ディス ク2に出力部材を連結し、入力部材に加えられたトルクを、入力用ディスク1、 コイルばね3、出力用ディスク2を介して、出力部材に伝える。このとき、コイ ルばね3を入力部材1との間で滑りを生じるトルクの最低値、即ちトルク値が安 定していることが重要である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述のトルクリミッタに使用されるコイルばね3の内径dは、ばらつきが大き いのが普通であり、ばらつきが少なくかつ安価なものを多量に揃えることは困難 である。このため、トルク値もばらつきやすくなる。しかるに、上記のトルクリ ミッタは、組立後において各ディスク1、2に対するコイルばね3の緊縛力を調 整する形式でないため、安定したトルク値をもったものは量産化しにくい。
【0008】 また、コイルばね3の全長をトルクを生じさせるために使用していないため、 トルクの割にはばねの全体の長さが大きくなりやすい。
【0009】 そこで、この考案はばねの小形化を図ると共に、組立後にトルク値の調整がで きるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は外方部材の内側に内方部材を回転自 在に収納し、内方部材のまわりにコイルばねを締り嵌めすると共に、その一端を 外方部材に係合したトルクリミッタにおいて、上記のコイルばねを圧縮型コイル ばねにより構成し、上記の外方部材にトルク調整部材を回転自在に取付け、その トルク調整部材の傾斜カム面を上記コイルばねの自由端側の端面に押し当てた構 成としたものである。
【0011】
【作用】
内方部材にトルクを加えた場合、コイルばねの滑りを生じない範囲では、その コイルばね及び外方部材を介してトルクが伝達される。内方部材に加えられるト ルクの大きさが一定値を越えると、コイルばねに滑りを生じ、トルクの伝達を遮 断する。
【0012】 トルク調整部材を回転させると、その回転方向に応じてカム面がコイルばねを 圧縮する。また、カム面が後退すると圧縮の範囲内で元の状態の方向に戻る。コ イルばねは、圧縮されると内径が拡大するので、内方部材に対する緊縛力が小さ くなり、従ってトルク値は小さくなる。逆に、コイルばねはその圧縮の範囲内で 元の状態に戻ると内径が圧縮時より縮小し、その緊縛力も大きくなるため、トル ク値は大きくなる。
【0013】
【実施例】
図1に示すように、実施例のトルクリミッタは、外方部材としてのハウジング 10、内方部材としての内輪11、コイルばね12及びトルク調整部材としての 端環13とにより構成される。
【0014】 ハウジング10は、内径面に一段大径のすべり軸受部14が設けられ、更にそ の軸受部14よりも一段大径のばね収納部15が設けられる。
【0015】 上記のばね収納部15には、その内径面との間に若干のすきまをおいてコイル ばね12が収納される。コイルばね12は断面四角形の線素材により構成され、 無負荷の状態で線素材間にすき間があり、圧縮により弾力を発生する圧縮型コイ ルばねになっている。
【0016】 ばね収納部15の端部の内径面には嵌合溝16が形成され、その嵌合溝16に 端環13が強制嵌合される。ばね収納部15の軸受部14側の端面の形状は、図 2に示すように、コイルばね12の端面形状に添ったら旋面と、コイルばね12 の端に係合する段部を有し、これによりコイルばね12の端部のすわりを良くす ると共に、その巻き方向にコイルばね12が回転することを防止する。
【0017】 また、端環13の内端面には、コイルばね12の端面形状に添ったら旋面と段 部とから成るカム面17が形成される。端環13の外端面には、調整工具を係合 するための穴18が設けられる。上記のコイルばね12は端環13により若干圧 縮された状態でばね収納部15に収納される。
【0018】 内輪11は、上記の端環13及びコイルばね12の内側に挿通され、軸受部1 4及び端環13の内径面において回転自在に支持される。
【0019】 なお、上記のコイルばね12の軸受部14側の端部を径方向へ屈曲させて係合 フックを設け、その係合フックをハウジング10の凹所に係合させるようにして もよい。また、端環13のカム面17を単なる傾斜面により形成し、その傾斜面 にコイルばね12の端部を接触させるようにしてもよい。
【0020】 実施例のトルクリミッタは以上のごとき構成であり、次にその作用について説 明する。
【0021】 内輪11に入力部材19、ハウジング10に出力部材20をそれぞれ連結する と共に、端環13の穴18に調整工具を係合させてその端環13をコイルばね1 2の巻き方向と反対方向に半周以内の回転角度で回転させると、図3に示すよう に、カム面17がコイルばね12の端面を内方に押圧し、コイルばね12を一層 圧縮させる。コイルばね12は圧縮されるとその内径が僅かに大きくなり、内輪 11に対する緊縛力が小さくなるため、トルク値が小さくなる。
【0022】 逆に、圧縮状態にあるコイルばね12を元の状態に戻る方向に端環13を回転 させると、コイルばね12が伸長してその径が縮小し、緊縛力が大きくなるため 、トルク値が大きくなる。
【0023】 なお、軸受部14及び端環13の内径面は、内輪11に作用するラジアル荷重 を受けることができる。
【0024】
【考案の効果】 以上のように、この考案は端環等でなるトルク調整部材を外部から操作するこ とによりトルク値を変化させることができるので、コイルばねの内径寸法にばら つきがあっても、組立後その調整部材を操作してそのトルクリミッタが一定のト ルク値をもつように調整することができる。
【0025】 また、コイルばねの内径全体をトルク発生のための滑り部分に使用しているた め、全体を小形に設計することができる。また、従来と同等の大きさに設計する ことが許容される場合は、コイルばねと内方部材(実施例の内輪)との接触面圧 を小さくすることができる。このため摩耗が少なくなり寿命が長くなる効果があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】同上のハウジングの斜視図
【図3】同上のコイルばねを圧縮した状態の断面図
【図4】従来例の断面図
【符号の説明】
10 ハウジング 11 内輪 12 コイルばね 13 端環 14 軸受部 15 ばね収納部 17 カム面 18 穴 19 入力部材 20 出力部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外方部材の内側に内方部材を回転自在に
    収納し、内方部材のまわりにコイルばねを締り嵌めする
    と共に、その一端を外方部材に係合したトルクリミッタ
    において、上記のコイルばねを圧縮型コイルばねにより
    構成し、上記の外方部材にトルク調整部材を回転自在に
    取付け、そのトルク調整部材の傾斜カム面を上記コイル
    ばねの自由端側の端面に押し当てたことを特徴とするト
    ルクリミッタ。
JP1568891U 1991-03-18 1991-03-18 トルクリミツタ Pending JPH04111925U (ja)

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JP1568891U JPH04111925U (ja) 1991-03-18 1991-03-18 トルクリミツタ

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