JPH07310767A - 両方向トルクリミッタ - Google Patents

両方向トルクリミッタ

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Publication number
JPH07310767A
JPH07310767A JP10278894A JP10278894A JPH07310767A JP H07310767 A JPH07310767 A JP H07310767A JP 10278894 A JP10278894 A JP 10278894A JP 10278894 A JP10278894 A JP 10278894A JP H07310767 A JPH07310767 A JP H07310767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
coil spring
inner cylinder
outer cylinder
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP10278894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Ishida
昌幸 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP10278894A priority Critical patent/JPH07310767A/ja
Publication of JPH07310767A publication Critical patent/JPH07310767A/ja
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  • Transmission Devices (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両方向の回転に対してトルクリミット機能を
有する、低コストの両方向トルクリミッタを提供する。 【構成】 内筒1の外側に回動自在に外筒2を設け、上
記両筒間に右巻きの第1コイルばね9及び左巻きの第2
コイルばね10を設ける。第1コイルばね9を内筒1に
設けられたばね収納筒8の内径面8aに圧接し、第2コ
イルばね10を外筒2の内径面2aに圧接して、コイル
ばね9、10の内端から軸方向に延びる係合軸11、1
2を両コイルばね9、10と内筒1との間に設けたトル
ク伝達軸13に連結する。内筒1または外筒2の一方を
任意の一方向に回転させ、他方に負荷を作用させると、
一対のコイルばね9、10のうち一方が拡径し、他方が
縮径する。両コイルばね9、10とそれに対応する内径
面との接触圧が変化し、両方向のトルクを負荷の大きさ
に応じて伝達または遮断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トルクの伝達及び遮
断に用いられる両方向トルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されているトルクリミッタ
の一例を図3に示す。内筒20の外側には回動自在に外
筒21が設けられ、その両筒間には左巻きのコイルばね
22が設けられている。コイルばね22は小径部22a
と大径部22bとを有する。小径部22aは所定の締め
代をもって内筒20の外径面20aに圧接され、大径部
22bと外径面20aとの間には、小径部22aの拡径
に伴い大径部22bが縮径しても、大径部22bと外径
面20aとが接触しないよう十分な間隔が設けられてい
る。コイルばね22の小径部22a側の端部には係合軸
23が設けられ、大径部22b側の端部には係合軸24
が設けられている。一方の係合軸23は外筒21の閉塞
端部25に連結され、他方の係合軸24は外筒21の開
口端部26に嵌合された蓋27に連結されている。
【0003】上記トルクリミッタにおいて、内筒20と
外筒21との間で伝達可能な最大のトルク値(以下、リ
ミット値という)は、小径部22aと外径面20aとの
接触圧によって決定される。
【0004】いま、内筒20を図3の矢印方向から見て
左回転させると、コイルばね22の小径部22aは拡径
しようとする。
【0005】小径部22aは外径面20aに圧接されて
いるので、外筒21に作用する負荷がリミット値以下の
場合は、小径部22aと外径面20aとの接触が保た
れ、内筒20に作用するトルクはコイルばね22を介し
て外筒21に伝達される。
【0006】外筒21に作用する負荷がリミット値より
大きい場合には、小径部22aの拡径が大きくなり、小
径部22aと外径面20aとの間に滑りが生じ、トルク
は遮断される。
【0007】一方、内筒20を図3の矢印方向から見て
右回転させると、コイルばね22の小径部22aは縮径
しようとし、小径部22aと外径面20aとの接触圧が
高まるので、コイルばね22と内筒20とはロック状態
となり、外筒21は内筒20と共に回転する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなコイルば
ねを利用したトルクリミッタは、比較的構造が簡単で、
低コストで製作することができるが、一方向の回転に対
してのみトルクリミッタとして機能する一方向トルクリ
ミッタであるため、両方向の回転に対して、負荷の大き
さに応じてトルクを伝達・遮断することができなかっ
た。
【0009】そこで、この発明の課題は、両方向の回転
に対してトルクリミット機能を有する、低コストの両方
向トルクリミッタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明のトルクリミッタは、ばね収納筒を有する
内筒と、その内筒の外側に回動自在に設けた外筒と、前
記ばね収納筒の内径面に圧接された第1コイルばねと、
前記外筒の内径面に圧接され、第1コイルばねとは逆巻
きの第2コイルばねと、前記両コイルばねと内筒との間
に設けられた筒状のトルク伝達軸とから成り、前記トル
ク伝達軸に両コイルばねのそれぞれ内端から軸方向に延
びる係合軸が連結された構成を採用したのである。
【0011】
【作用】内筒または外筒の一方を駆動筒とし、他方を被
駆動筒として駆動筒を任意の一方向に回転させると、第
1コイルばねと第2コイルばねのうちの一方が拡径しよ
うとし、他方が縮径しようとする。
【0012】各コイルばねはそれぞれ対応する内径面に
圧接されているので、被駆動筒に作用する負荷がリミッ
ト値より小さければ、縮径しようとするコイルばねと内
径面との接触が保たれ、駆動筒のトルクはトルク伝達軸
を介して被駆動筒へ伝達される。
【0013】被駆動筒に作用する負荷がリミット値より
大きければ、コイルばねの縮径が大きくなり、コイルば
ねと内径面との間に滑りが生じ、トルクは遮断される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0015】図1乃び図2に示すように、内筒1の外側
には外筒2が設けられている。この外筒2の開口端部3
には蓋4が嵌合されており、蓋4には挿通孔5が形成さ
れている。外筒2の閉塞端部6には内筒挿入孔7が設け
られており、前記内筒1の一端部がこの内筒挿入孔7に
挿入され、他端部が挿通孔5に挿通されることにより、
内筒1と外筒2とは相対的に回転自在に支持されてい
る。
【0016】前記外筒2の内部において、内筒1の端部
外側にばね収納筒8が設けられている。このばね収納筒
8の内径面8aには右巻きの第1コイルばね9が圧接さ
れ、外筒2の内径面2aには左巻きの第2コイルばね1
0が圧接されている。これらのコイルばね9、10に
は、それぞれ内端から軸方向に延びる係合軸11、12
が設けられている。
【0017】前記両コイルばね9、10と内筒1との間
には、筒状のトルク伝達軸13が設けられている。トル
ク伝達軸13には、両端から軸方向に延びる一対の切欠
部14、15が形成され、各切欠部14、15の端面に
は、それぞれ軸方向に延びる係合孔16、17が設けら
れている。この各係合孔16、17に、前記コイルばね
9、10の係合軸11、12が挿入されている。
【0018】上記トルクリミッタにおいて、内筒1と外
筒2との間で伝達可能なトルクのリミット値は、各コイ
ルばね9、10と、そのコイルばねに対応するばね収納
筒8の内径面8aまたは外筒2の内径面2aとの接触圧
によって決定される。従って、各コイルばねの外径及び
そのコイル部が対応する内径の大きさを変えることによ
り、様々なリミット値を設定することができる。
【0019】いま、内筒1を図1の矢印方向から見て左
回転させると、第1コイルばね9は縮径しようとし、第
1コイルばね9と内径面8aとの接触圧が低くなる。第
1コイルばね9は内径面8aに圧接されているので、外
筒2に作用する負荷がリミット値以下の場合は、第1コ
イルばね9と内径面8aとの接触は保たれ、第1コイル
ばね9は内筒1と共に回転する。この回転はトルク伝達
軸13を介して第2コイルばね10に伝えられる。内径
面2aに圧接されている第2コイルばね10は拡径しよ
うとし、接触圧が高くなるので、内筒1に作用するトル
クは外筒2に伝達される。
【0020】外筒2に作用する負荷がリミット値より大
きい場合は、第1コイルばね9の縮径が大きくなり、第
1コイルばね9と内径面8aとの間に滑りが生じ、トル
クは遮断される。
【0021】一方、内筒1を図1の矢印方向から見て右
回転させると、第1コイルばね9は拡径しようとし、第
1コイルばね9と内径面8aとの接触圧が高まり、第1
コイルばね9は内筒1と共に回転する。この回転はトル
ク伝達軸13を介して第2コイルばね10に伝えられ
る。第2コイルばね10は縮径しようとするが、第2コ
イルばね10は内径面2aに圧接されているので、外筒
2に作用する負荷がリミット値以下の場合は、第2コイ
ルばね10と内径面2aとの接触が保たれ、外筒2もま
たコイルばね10と共に回転し、内筒1に作用するトル
クは外筒2に伝達される。
【0022】外筒2に作用する負荷がリミット値より大
きい場合は、第2コイルばね10の縮径が大きくなり、
第2コイルばね10と内径面2aとの間に滑りが生じ、
トルクは遮断される。
【0023】なお、内筒1から外筒2へのトルクの伝達
・遮断だけでなく、外筒2から内筒1へのトルクの伝達
・遮断も上記と同様の作用により行われる。
【0024】上記の実施例では、第1コイルばね9と第
2コイルばね10の外径が同一であり、それに対応する
内径の大きさも同一であるので、リミット値は両方向の
回転に対して等しいが、コイルばねの外径またはそれに
対応する内径を変えることにより、接触圧を変化させ
て、回転方向により異なるリミット値を設定してもよ
い。
【0025】
【効果】この発明によれば、以上のように、内筒と外筒
との間に逆巻きの一対のコイルばねを設け、一方のコイ
ルばねを内筒の端部外側に設けられたばね収納筒の内径
面に圧接し、他方のコイルばねを外筒の内径面に圧接し
て、それぞれのコイルばねの内端から軸方向に延びる係
合軸を、前記両コイルばねと内筒との間に設けられたト
ルク伝達軸に連結したので、内筒または外筒のうち一方
を任意の一方向に回転させ、他方に負荷を作用させる
と、一対のコイルばねのうち一方が拡径しようとし、他
方が縮径しようとする。
【0026】従って、各コイルばねとそれに対応する内
径面との接触圧が変化し、両方向のトルクを負荷の大き
さに応じて伝達または遮断することができる。
【0027】また、各コイルばねの外径及びそのコイル
ばねに対応する内径の大きさを変えることにより、様々
なリミット値を設定することができる。
【0028】さらに、部品点数の少ない簡単な構成であ
るため、組み立てが容易であると共に、コストも安く、
小型の両方向トルクリミッタを提供することができる。
【0029】そのほか、両コイルばねを一体とせず、ト
ルク伝達軸を介して連結したので、コイルばねを容易
に、精度よく製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る両方向トルクリミッタの実施例
の断面図
【図2】同上のコイルばねとトルク伝達軸との連結状態
を示す分解斜視図
【図3】従来の一方向トルクリミッタの断面図
【符号の説明】
1 内筒 2 外筒 8 ばね収納筒 9 第1コイルばね 10 第2コイルばね 11、12 係合軸 13 トルク伝達軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね収納筒を有する内筒と、その内筒の
    外側に回動自在に設けた外筒と、前記ばね収納筒の内径
    面に圧接された第1コイルばねと、前記外筒の内径面に
    圧接され、第1コイルばねとは逆巻きの第2コイルばね
    と、前記両コイルばねと内筒との間に設けられた筒状の
    トルク伝達軸とから成り、前記トルク伝達軸に両コイル
    ばねのそれぞれ内端から軸方向に延びる係合軸が連結さ
    れた両方向トルクリミッタ。
JP10278894A 1994-05-17 1994-05-17 両方向トルクリミッタ Pending JPH07310767A (ja)

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JP10278894A JPH07310767A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 両方向トルクリミッタ

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JP10278894A JPH07310767A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 両方向トルクリミッタ

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JPH07310767A true JPH07310767A (ja) 1995-11-28

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JP10278894A Pending JPH07310767A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 両方向トルクリミッタ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09166153A (ja) * 1995-12-12 1997-06-24 Origin Electric Co Ltd 双方向トルクリミッタ及びそれを備えた電子情報機器
JP2002147499A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Origin Electric Co Ltd 双方向トルクリミッタ
CN107047512A (zh) * 2017-04-20 2017-08-18 常州机电职业技术学院 喷杆折叠防撞装置及应用其的用于喷杆喷雾机的喷杆装置
WO2022254916A1 (ja) * 2021-06-02 2022-12-08 株式会社オリジン クラッチ機構付きトルクヒンジ

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