JPH04111634A - 符号器 - Google Patents

符号器

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JPH04111634A
JPH04111634A JP22833390A JP22833390A JPH04111634A JP H04111634 A JPH04111634 A JP H04111634A JP 22833390 A JP22833390 A JP 22833390A JP 22833390 A JP22833390 A JP 22833390A JP H04111634 A JPH04111634 A JP H04111634A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディジタル通信網等で利用される符号復号器
に係り、特に音声信号およびモデム信号を伝送可能とす
る符号復号器に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、16kbps以下の高能率音声圧縮C0DECで
は、モデム信号が通らないため、ファクシミリ(以下、
FAXと称す)通信には適用し得ないという不具合があ
るものとなっている。これは、高能率の情報圧縮を達成
するために符号化アルゴリズムを音声信号に最適化して
いることから、音声信号とは大きく性質が異なるモデム
信号に同一の符号化アルゴリズムを適用したとしても、
復号化に際し復号化されたものは誤りなく復元されると
は限らないからである。
このような不具合を解決すべく、入力信号が音声か、モ
デム信号かによって符号化アルゴリズムを切替え、伝送
特性を向上せしめることがこれまでにも考えられている
。例えば、特開昭63−285059号公報に開示され
ている“符号復号器”による場合、入力信号から一定周
波数のトーン信号が検出された場合は、モデム信号用の
符号化アルゴリズムに切替えされ、また、一定長の無音
区間が検出された場合には、音声用の符号化アルゴリズ
ムに切替えされるようになっている。更に、モデム信号
用の符号化アルゴリズムとして、モデムの変調および復
調アルゴリズムを用いることが述へられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記公報による場合には、以下のような
不具合かあるものとなっている。
即ち、モデム信号用の符号化アルゴリズムとして、モデ
ムの変調および復調アルゴリズムを用いることが述べら
れているか、これに適用可能とされたモデム信号の種類
は一種類に限られ、GIFAX通信への適用には無理が
あるものとなっている。GIIIFAX通信を行うには
、制御信号用の低速モデム信号(V、21)以外に、F
AX画像情報用の高速モデム信号(V 、29.V 、
27ter)としての複数種の信号を必要とするが、上
記公報による場合には、ある一種類のモデム信号以外の
モデム信号に対しては、音声用符号化アルゴリズムを適
用することになるので、適用可能な音声用符号化アルゴ
リズム方式の範囲が制限されるというものである。
また、モデム信号用符号化アルゴリズムから音声信号用
符号化アルゴリズムへの切替えは、エコーサプレッサの
動作停止解除の規格にもとつく無音区間を検出すること
により行っているか、エコーサプレッサにより動作を妨
げられることのないFAXにおいては、FAX通信中の
キャリア断の時間がこの時間を超えることがある。した
がって、この方法では適用し得るFAXの範囲は限定さ
れてしまうことになる。
本発明の目的は、エコーサプレッサの動作停止解除の規
格にもとづく無音区間の検出によることなく、モデム信
号用符号化アルゴリズムがら音声信号用符号化アルゴリ
ズムへの切替えを行い得る符号復号器を供するにある。
また、本発明の他の目的は、音声用符号化手段に広い範
囲の音声信号用符号化アルゴリズムを適用可能とすべく
、モデム用の符号復号手段に複数種のモデム信号用符号
化アルゴリズムが適用可能とされた符号復号器を供する
にある。
更に、本発明の他の目的は、モデム符号復号手段から音
声用符号復号手段への切替えが、広い範囲のFAX通信
に適用可能とされた符号復号器を供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、符号復号器の構成要素として、音声信号用
の符号復号手段およびモデム信号用の符号復号手段以外
に、低速モデム信号に含まれている、CCITT勧告以
外のものも含むファクシミリ制御命令を判読し、その判
読結果に応じ音声信号用、モデム信号用の符号復号手段
を切替制御する手段を具備せしめることで達成される。
また、他の目的は、そのファクシミリ制御命令の判読結
果より判定される使用高速モデム信号の速度種類に応じ
て、符号復号手段を切替制御する手段からは、モデム信
号用の符号復号手段に対し、その符号復号手段で使用さ
れる符号復号アルゴリズムか指示されることて達成され
る。
更に他の目的は、符号復号手段を切替制御する手段では
、CCITT勧告以外のものも含むファクシミリ制御命
令の判読結果としてのファクシミリ通信の終了、あるい
はファクシミリ通信の中断にもとづき、音声信号用の符
号復号手段への切替制御が行われることで達成される。
〔作用〕
符号復号器には、少なくとも音声信号用の符号復号手段
およびモデム信号用の符号復号手段か含まれているか、
これに更に、低速モデム信号に含まれている、CCIT
T勧告以外のものも含むファクシミリ制御命令を判読し
、その判読結果に応じ音声信号用、モデム信号用の符号
復号手段を切替制御する手段を具備せしめるようにした
ものである。
符号復号手段を切替制御する手段では、ファクシミリ制
御命令を判読することで、符号復号化手段の切替制御や
、高速モデム信号に適用される符号化アルゴリズムの決
定を行い得るものである。より具体的には、FAX画像
情報用に使用される高速モデム信号の速度種別はファク
シミリ制御命令中に含まれていることから、ファクシミ
リ制御命令を判読することでその速度種別か知れ、これ
にもとつきその速度種別の高速モデム信号に最適な符号
化アルゴリズムをその高速モデム信号に適用し得るもの
である。また、低速モデム信号等の出現を検出すること
で、FAX通信の開始が知れることから、FAX通信の
開始に際しては、符号復号手段はモデム信号用のそれに
切替えされればよく、ファクシミリ制御命令の判読結果
としてのファクシミリ通信の終了、あるいはファクシミ
リ通信の中断にもとづいては、符号復号手段は音声用の
それに切替えされればよいものである。上記構成により
音声信号とモデム信号はそれぞれ最適な符号化方式で符
号化、復号化されることから、16kbps以下の伝送
速度で音声のみならず、モデム信号もが伝送可能とされ
るものである。
〔実施例〕
以下、本発明を第1図から第15図により説明する。
先ず本発明による符号復号器を含むシステム構成につい
て説明すれば、第2図はその一例でのシステム構成を示
したものである。図示のように、本例では私設構内交換
機(PBX)各々に収容されている電話端末(置)、あ
るいはFAX端末(FAX)間で音声信号やFAX画像
情報が高速ディジタル回線を介し授受される場合が想定
されたものとなっている。より詳細に説明すれば、本発
明による符号復号器(CODEC)は、私設構内交換機
(PBX)と多重化装置(TDM)間に設置され、私設
構内交換機(PBX)からの64kbpsのPCM信号
(音声信号、またはFAX信号)は符号復号器(COD
EC)で圧縮符号化された上、多重化装置(TDM)で
他からのものと多重化されるようになっている。多重化
された圧縮符号化PCM信号は高速ディジタル回線を介
し対向局に伝送されるが、対向局ではその圧縮符号化P
CM信号は多重化装置(TDM)で分離された上、符号
復号器(CODEC)で復号化され、私設構内交換機(
PBX)に出力されるようになっている。
さて、本発明による符号復号器は第3図に示すように、
回線1チャンネル当り各周毎に符号器、復号器の1対で
構成されるが、第4図はその符号復号器の機能ブロック
構成を示したものである。
第4図(a) 、 (b)はそれぞれ符号器、復号器を
示しているわけであるが、このうち、符号器は音声用符
号器、モデム用符号器、これら符号器からの出力データ
を選択出力するセレクタ、このセレクタを制御する入力
信号判定部から構成される一方、復号器はまた、音声用
復号器、モデム用復号器、これら復号器からの出力デー
タを選択出力するセレクタ、このセレクタを制御する符
号化データ判定部から構成されたものとなっている。
ここで、符号器での動作について説明すれば、符号器に
おいては、先ずセレクタでは音声用符号器からの出力デ
ータが選択出力されているが、この状態で入力信号判定
部で入力信号がモデム信号であると判定されれば、以降
モデム用符号器からの出力データが選択出力されるべく
動作するようになっている。また、モデム用符号器から
の出力データが選択出力されている状態で、入力信号判
定部で入力信号かモデム信号でないと判定した場合には
、再び音声用符号器からの出力データを選択出力すべく
動作するようになっている。即ち、入力信号か音声信号
の場合は、音声用符号器からの出力データが、また、モ
デム信号の場合には、モデム用符号器からの出力データ
がそれぞれ符号化出力データとしてセレクタより選択出
力されているものである。その際、符号化出力データに
は、音声/モデム識別情報等が付加された上、多重化装
置に伝送されるようになっている。
一方、復号器においては、入力される符号化データに含
まれている音声/モデム識別情報等にもとづき、符号化
データ判定部ではセレクタを切替制御することによって
、適切な復号化データか出力されるべく動作するように
なっている。
因みに、ここで、音声信号をフレーム単位に符号復号化
する技術について簡単なから説明すれば、この符号復号
化技術に関してはこれまでに多くの方式が知られている
。このうち、16kbps以下の主なる方式としては、
A P C(Adaptive Pradictive
Coding)や、マルチパルス、RE L P (R
esidualExcited Linear Pre
dictive Coding) 、CE L P(C
ode Excieed Linear Predic
tive Coding)方式等が挙げられるが、この
ような音声処理技術については、例えば“ディジタル音
声処理” (古井貞煕著、東海大学出版、1985年、
9月25日、第1刷)に開示されているところである。
音声用の符号器や復号器についての構成等についても、
同様に同書に開示されたものとなっている。
符号器や復号型番々での機能ブロックは以上のようであ
るか、ここで、それら機能プロ・ンクにおける、本発明
に係る特徴的な構成要素、即ち、モデム用符号器、モデ
ム用復号器、入力信号判定部、符号化データ判定部につ
いて説明すれば、第1図はそれら特徴的な構成要素を実
現するための具体的なハードウェア構成を示したもので
ある。これによる場合、モデム(変復調)部13、通信
処理部14、マイクロプロセッサ15等を含むものとし
て構成されたものとなっている。このうち、モデム部1
3では、アナログ信号入力端子11を介する、私設構内
交換機からのアナログ信号をディジタルデータに復調し
、また、通信処理部14からのディジタルデータを復号
後、アナログ信号に変調した上、復号化データ出力端子
21を介し私設構内交換機に出力する機能以外に、CC
ITT勧告T30バイナリ−信号方式におけるプリアン
プル検出機能、高速モデム信号のトレーニング信号検出
機能等の機能を具備したものとなっている。また、通信
処理部14では一方のチャネル(ch、A)によってモ
デム部13との入出力を、他方のチャンネル(ch、B
)によって符号化データ出力端子19、符号化データ入
力端子20を介しディジタル回線側との入出力を行うへ
く機能しており、マイクロプロセッサ15によってモデ
ム部13、通信処理部14は所定に制御されるものとな
っている。
マイクロプロセッサ15からはまた、符号器側セレクタ
への選択信号16、復号器側セレクタへの選択信号22
が出力されるようになっている。なお、RAMI 7.
ROMI 8はそれぞれマイクロプロセッサ15のワー
ク用メモリ、プログラム格納用メモリであり、第5図は
RAM17のメモリマツプを示したものである。
因みに、ここで、モデム部13や、通信処理部14の具
体的実現手段について説明すれば、先ずモデム部13に
関しては、変復調機能を含む各種機能が具備された1チ
ップ程度のモデムLSIが市販されており、これにより
実現可能となっている。例えば日立製作所源のLSI、
“HD 81900“には、T、30プリアンプルコー
ドを検出した上、検出フラグをセットする機能や、V 
、29/ V 、27terのトレーニング信号を検出
した上、検出フラグをセットする機能、入力信号のパワ
ーを計算した上、平均パワーがある一定値以上の場合、
検出信号を出力する機能等が具備されたものとなってい
る。したがって、後述するところの、FAX通信の終了
判定の第1および第2の方法も実現可能となっている。
また、通信処理部14については、マイクロプロセッサ
のペリフェラルとしてv、24インターフエースをもつ
通信処理LSIが多数市販されており、これらにより実
現可能となっている。
さて、以上のハードウェア構成での動作について説明す
れば、通常、初期状態においては、マイクロプロセッサ
15から出力されるセレクタへの選択信号16.22は
音声側を選択するようになっている。したかって、初期
状態では、全体として音声用の符号復号器として動作し
ているわけである。このような状態にある間に、モデム
用の符号復号器として動作する場合について説明すれば
、通常使用されているGI[IFAX装置では、そのF
AX通信の際に使用される手順信号はCCITT勧告T
、勧告上、また、画像信号はT4にもとついている。し
たがって、FAX通信が開始されるを想定すれば、先ず
CCITT勧告V 、21でF S K (Frequ
ency 5hift Keying)変調された低速
モデム信号(300bps)によって、一連のFAX制
御信号の授受か行われるようになっている。第6図はそ
のFAX制御信号のCCITT勧告T、勧告上るフォー
マットを示すが、これからも判るように、それらFAX
制御信号の前にはまた、1sec+15%のプリアンプ
ルコード“7E”(16進表示)付加されたものとなっ
ている。したがって、このプリアンプルコードを検出す
れば、FAX通信の開始が知れるものとなっている。モ
デム部13では入力信号中にそのプリアンプルコートが
出現した場合には、これを検出した上、プリアンプルコ
ード検出フラグをONに設定するが、マイクロプロセッ
サ15ではまた、そのフラグ状態を、第7図に示すフロ
ーに従い周期的に監視することによって、ある一定時間
(例えば60 ms)以上連続的にフラグON状態か検
出されたことを以て、モデム信号であると判定し得るも
のである。
モデム信号であると判定した場合、マイクロプロセッサ
15からはモデム部13に対し、■21モードで入力信
号を復調するよう命令を発する一方、通信処理部14に
対してはモデム変復調部13からのデータを受信し、受
信状態をマイクロフロセッサ15へ通知するよう命令を
発するようになっている。その後、マイクロプロセッサ
15では通信処理部14からの受信データをRAM17
内モデム受信データバツフアに一時的に格納するが、モ
デム受信データバッファに一定量の受信データが格納さ
れれば、マイクロプロセッサ15ではその受信データが
編集され、音声/モデム識別情報、モデム信号の種類を
示す情報、モデム・ディジタル回線間信号速度調整用ダ
ミービットが付加された上、RAM17内データ送信バ
ツフアに格納されるようになっている。この後は、符号
器側セレクタへの選択信号16かモデム側に設定された
上、データ送信バッファ内のデータは通信処理部14を
介しディジタル回線側に出力されるものとなっている。
やがて、低速モデム信号による手順信号か終了すれば、
キャリア断となり入力信号は無音状懸となるが、この状
態においては、マイクロプロセッサ15ではモデム13
からのデータ受信が停止される一方、ディジタル回線側
にはキャリア断の情報が付加された符号化フレームが送
出されるようになっている。低速モデム信号による手順
信号の授受か終了すれば、FAX送信側では次に高速モ
デム信号によるトレーニングチエツク、また、トレーニ
ングチエツクOKならば、FAX画像情報を高速モデム
信号として送出するところとなるか、コノ高速モデム信
号LtCCITT勧告V 、29.V 、 27 te
rにもとづく変調信号であり、そのデータ信号速度とし
ては、9600bps/ V 、29,7200bps
/ V 、29.4800bps/ V 、27 te
r、2400bps/ V 、27 terの4種類が
あり、回線状態や受信側FAXの機能等により使用され
るデータ信号速度が決定されるようになっている。した
がって、モデム用符号器では、入力信号が高速モデム信
号であるか否か、高速モデム信号であるとしても使用さ
れるデータ信号速度の種類により、符号化アルゴリズム
を変更する必要があるものとなっている。
より詳細に説明すれば、先ず入力信号が高速モデム信号
であることの判定は、これは、モデム部13で高速モデ
ム信号としてのトレーニング信号の検出を以て行われる
。GIIIFAX装置に使用されるトレーニング信号は
、信号速度により約250m5〜約1158 msの長
さをもつが、この長さを考慮した上で、トレーニング信
号を検出すればよいものである。次に、データ信号速度
の判定であるが、これは、低速モデム信号に含まれてい
るFAX制御信号を判読することにより行われる。T、
30によれば、高速モデム信号に切替わる前に、DC3
信号が送出されるので、この信号内でのファクシミリイ
ンフォーメーションフィールド(P I F)のビット
11.12を判読することにより、使用される高速モデ
ム信号のその速度の判定が可能となるものである。この
ようにして、高速モデム信号の速度の判定が行われる場
合は、回線状態等により高速モデム信号の速度を低下せ
しめるフォールバックが生じた場合であっても、速度判
定が可能となるものである。
即ち、マイクロプロセッサ15では低速モデム信号を符
号化中に、モデム受信データバッファ内のビットを判読
するが、判読対象がDC3命令である場合には、そのF
IF内のビット11.12が判読されることによって、
以降使用される高速モデム信号のそのデータ信号速度が
設定されるものである。さて、モデム部13ては入力信
号中にトレーング信号が出現すれば、その信号を検出し
た上、トレーニング検出フラグをONに設定するが、マ
イクロプロセッサ15ではこのフラグが第8図に示すフ
ローに従い周期的にセンスされており、ある一定時間(
例えば60m5)以上連続的に検出された場合には、高
速モデム信号であると初めて判定するようになっている
。この判定にもとづきマイクロプロセッサ15からはモ
デム変復調部13に対し、既に設定されている高速モデ
ム信号のデータ信号速度(9600bps / V 、
29.7200bps/ V 、294800 bps
 / V 、27 ter、  2400bps/ V
 、27 terの何れか)で入力信号を復調するよう
命令か発せられるものである。以降の動作は低速モデム
信号の場合と同様である。第9図はその高速モデム信号
のフォーマットを示したものである。
ところで、低速モデム信号の信号速度は300 bpS
1高速モデム信号のそれは2400〜9600 bps
なので、理論的にはディジタル回線上での伝送速度は9
 、6kbps以上であれば、FAX信号は伝送可能と
なっている。しかしなから、FAX信号速文が9600
 bpsで、回線上での伝送速度が9.6 kbpsの
場合、高速モデム信号符号化データには余分な情報は付
加し得ないので、キャリア断の区間を利用して余分な情
報を送ることが考えられる。つまり、高速モデム信号に
切り替わる直前でのキャリア断を示すフレームに、次の
フレームから高速モデム信号に切替わる旨と、これに高
速モデム信号の速度を示す情報を付加して送出すること
が考えられるものである。このようにする場合、復号器
側では高速モデム信号符号化データの終了を検出するこ
とが必要であるが、これは画像信号中に出現するRTC
(制御復帰符号)を検出することにより可能である。R
TCは7.4によれば、6連続のEOL信号(0000
00000001)、または6連続の(E OL +1
)により示される。また、トレーニングチエツク(TC
P)信号においては、データが特殊(15sec±10
%の一〇一連続信号)な形式のため、その終了検出は容
易となっている。ここで、人力信号とディジタル回線上
での符号化データとの関係は第10図に、また、各種符
号化フォーマットの一例は第11図(a)〜(e)に示
す通りである。なお、第11図(b) 、 (d)各々
におけるダミーデータは、モデム信号の信号速度がディ
ジタル回線上での伝送速度より遅い場合に付加される疑
似データである。
一方、復号器としての動作では、マイクロプロセッサ1
5は通信処理部14に対し、符号器からの符号化データ
を受信し、受信状態をマイクロフロセッサ15に通知す
るよう命令を発するようになっている。マイクロプロセ
ッサ15では通信処理部14からの受信データをRAM
17内に設けられた(符号化)データ受信バッファへ一
時的に格納するか、(符号化)データ受信バッファへ一
定量のデータが格納されれば、マイクロプロセッサ15
では符号化データを再編集した上、モデム送信データバ
ッファに格納するようになっている。
その際に、音声/モデム識別情報や、モデム信号の種類
を示す情報、モデムとディジタル回線の信号速度を調整
するために付加されたダミーデータは分離されるものと
なっている。
より詳細に説明すれば、マイクロプロセッサ15ては音
声/モデム識別情報により、モデム信号符号化フレーム
か受信されたと判定した場合には、セレクタへの選択信
号22をモデム側にする一方、モデム信号の種類を示す
情報により、モデム部13に対しモデム信号の変調方式
を指令し、送信開始指令を発するようになっている。
マイクロプロセッサ15ではまた、キャリア断の情報か
付加されたフレームを受信した場合には、モデムデータ
送信終了後、モデムデータの送信を停止するようモデム
13に指令する一方では、音声符号化フレームを受信し
た場合は、セレクタへの選択信号22を音声側に設定す
るようになっている。
以上のように復号器においては、符号器からの符号化デ
ータに含まれる音声/モデム判定情報、モデム信号の種
類を示す情報によりセレクタ22が切替制御される一方
、モデム部13でのモデム信号の復号化アルゴリズムが
適宜変更されるようにして復号処理待われているもので
ある。
符号復号器ての以上のような符号化、復号化動作により
、音声信号が混在された状態で、モデム信号の符号復号
か可能とされるものである。
最後に、FAX通信の終了の判定について説明すれば、
FAX通信の終了判定か必要とされる場合に、その終了
を判定するための第1の方法としては、低速モデム信号
中のファクシミリ制御信号(DCN、PRI−QSP 
I P、P IN、またはPP5−PRI−Q)を検出
することが先ず考えられる。DCNは切断信号、PRI
−Q、PIP、PIN、またはPP5−PRI−Qは手
順中断信号であるか、DCN信号は一方向(例えばA局
からB局)のみにしか送出されないので、マイクロプロ
セッサ15の制御により、選択信号16.22は同時に
切替えされる必要があるが、この場合での判定フローを
第12図に示す。
また、第2の判定方法としては、モデム信号以外の信号
を検出することか考えられる。即ち、符号器側にレベル
検出器を設け、一定レベル(例えば−35dBmO)以
上の低速モデム信号でもなければ、また、高速モデム信
号でもない信号が、一定時間(例えば400 ms)以
上に亘って検出された場合には、FAX通信が終了した
と判定した上、音声用符号復号器が選択されるように設
定するものである。この場合での判定フローを第13図
に示す。
なお、第14図は第1の方法によってFAX通信の終了
判定を行う際での、入力信号とディジタル回線上での符
号化データとの関係を、第15図はまた、第2の方法に
よってFAX通信の終了判定を行う際での、入力信号と
ディジタル回線上での符号化データとの関係を示す。
〔発明の効果〕
以上説明したように、請求項1による場合は、エコーサ
プレッサの動作停止解除の規格にもとづく無音区間の検
出によることなく、モデム信号用符号化アルゴリズムか
ら音声信号用符号化アルゴリズムへの切替えを行い得、
また、請求項2による場合には、音声用符号化手段に広
い範囲の音声信号用符号化アルゴリズムを適用可能とす
へく、モデム用の符号復号手段に複数種のモデム信号用
符号化アルゴリズムが適用可能とされ、更に請求項3に
よれば、モデム符号復号手段から音声用符号復号手段へ
の切替えが、広い範囲のFAX通信に適用可能となって
いる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による一例での符号復号器における特
徴的構成要素を含むハードウェア構成を示す図、第2図
は、本発明による符号復号器を含む一例でのシステム構
成を示す図、第3図は、回線1チャンネル当り各周毎で
の符号器、復号器の構成を示す図、4(ロ)==Th≠
第4図(a) 、 (b)は、その符号器、復号器の機
能ブロック構成をそれぞれ示す図、第5図は、第1図に
示すワーク用RAMのメモリマツプを示す図、第6図は
、FAX制御信号のCCITT勧告T、30によるフォ
ーマットを示す図、第7図は、低速モデム信号を検出す
るための処理フローを示す図、第8図は、高速モデム信
号を検出するための処理フローを示す図、第9図は、高
速モデム信号のフォーマットを示す図、第10図は、入
力信号とディジタル回線上での符号化データとの関係を
示す図、第11図(a)〜(e)は、各種符号化フォー
マットの一例を示す図、第12図は、FAX通信の終了
を低速モデム信号より判定する場合での処理フローを示
す図、第13図は、FAX通信の終了を符号器側入力信
号レベルより判定する場合での処理フローを示す図、第
14図は、FAX通信の終了判定を低速モデム信号より
行う際での、入力信号とディジタル回線上での符号化デ
ータとの関係を示す図、第15図は、FAX通信の終了
判定を符号器側入力信号レベルより行う際での、入力信
号とディジタル回線上での符号化データとの関係を示す
図である。 11・・・アナログ信号入力端子、13・・モデム(変
復調)部、14・・・通信処理部、15・・・マイクロ
プロセッサ、16・・・符号器側セレクタへの選択信号
、17・・・RAM、18・・・ROM、19・・・符
号化データ出力端子、20・・・符号化データ入力端子
、21・・・復号イヒデータ出力端子、22・・・復号
器側セレクタへの選択信号 代理人 弁理士 秋 本 正 実 第 図 第 図 第 図 第 図 PI・・橿号種 DI・・信号速度 PD・・データ橿Jl SE・・データ開始/終了 lO・司氏連モデム 11・・・キャリアなし 0×・・・高速モデL 00=2400bps 01−4800bps 10−’1600bps 11−7200bps O・プリアンプル/トレーニング I・・・データ Ol・・開始 10・4冬了 12図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、時間帯を異にして同一伝送路から入力される音声信
    号、モデム信号各々を一定時間毎に区切り、1区切り区
    間を1フレームとして、一定時間間隔毎に区切られた音
    声信号、モデム信号各々に対し、フレーム単位に符号化
    、復号化を行う符号復号器であって、音声信号用の符号
    復号手段と、モデム信号用の符号復号手段と、低速モデ
    ム信号に含まれている、CCITT勧告以外のものも含
    むファクシミリ制御命令を判読し、該判読結果に応じ音
    声信号用、モデム信号用の符号復号手段を切替制御する
    手段とが具備されてなる構成の符号復号器。 2、ファクシミリ制御命令の判読結果より判定される使
    用高速モデム信号の速度種類に応じて、符号復号手段を
    切替制御する手段からは、モデム信号用の符号復号手段
    に対し、該符号復号手段で使用される符号復号アルゴリ
    ズムが指示される、請求項1記載の符号復号器。 3、符号復号手段を切替制御する手段では、低速モデム
    信号に含まれているファクシミリ制御命令の判読結果と
    してのファクシミリ通信の終了、あるいはファクシミリ
    通信の中断にもとづき音声信号用の符号復号手段への切
    替制御が行われる、請求項1、2の何れかに記載の符号
    復号器。
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US6188978B1 (en) 1998-01-13 2001-02-13 Nec Corporation Voice encoding/decoding apparatus coping with modem signal

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