JP3686811B2 - Fax対応音声codec - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はFAX対応音声CODEC(符号器/復号器)、特にV.34変調方式に対応したG3規格FAX端末同士の通信でも、従来通りのV.17変調方式に対応した通信を可能にするFAX対応音声CODECに関する。
【0002】
【従来の技術】
斯かる技術に関する従来技術は、例えば特開平5−37674号公報の「電話音声・低速モデム・ファクシミリ信号用符号・復号器」(以下、従来技術(1)という)および特開平11−205485号公報の「モデム信号対応符号化復号化装置」(以下、従来技術(2)という)に開示されている。
【0003】
上述した従来技術(1)では、符号化側に低速モデム検出器、信号レベル検出器、FAX画像検出器、低速モデム符号化器、音声符号化器およびFAX画像符号化器を備える。更に、低速モデム符号化器、音声符号化器およびFAX画像符号化器のいずれかの出力を選択する選択器を備える。低速モデム検出器、信号レベル検出器およびFAX画像検出器の検出結果に基づいて、低速モデム符号化器、音声符号化器およびFAX画像符号化器のいずれかを選択器に選択させる管理部を備える。また、復号化側に低速モデム復号化器、音声復号化器およびFAX画像復号化器を備える。更に、符号化側の管理部からの符号化器選択信号を受けて、低速モデム復号化器、音声復号化器およびFAX画像復号化器のいずれかを選択する選択器を備える。
【0004】
このような構成の従来技術(1)において、符号化側では入力信号を低速モデム検出器、信号レベル検出器およびFAX画像検出器で検出し、低速モデム符号化器、音声符号化器およびFAX画像符号化器に入力する。また、上述した各検出器の検出結果により、各符号化器出力を符号化データとして出力する。復号化側では、符号化側の管理部からの符号化器選択信号を受けて該当する復号化器出力を出力信号として音声信号およびFAX信号の通信を実現している。しかし、この従来技術では、音声信号の場合には32kbps又は24kbpsに帯域圧縮が可能であるが、FAX画像符号化・復号化器は、64kbps固定レートの符号化方式である。従って、FAX通信の場合には64kbpsの帯域を必要とするため、高能率音声CODECには使用できない。
【0005】
一方、上述した従来技術(2)では、符号化側は非音声信号検出器、切替器および音声符号化器を、復号化側は音声復号化器および切替器から構成されている。斯かる構成の従来技術(2)では、符号化側で非音声信号検出器が入力信号を音声信号と判断すると、非音声信号検出器から出力される回線選択信号により切替器を切り替えて、音声符号化器に入力させ、符号化した符号化音声データを出力データとする。そして、復号化側の音声復号化器に入力し、復号化後音声信号として出力する。一方、非音声信号検出器が入力信号を非音声信号と判断すると、回線選択信号により符号化/復号化せず、非音声信号として出力する。しかし、この従来技術(2)では、音声信号の場合であれば音声符号化器により帯域圧縮が可能であるが、非音声信号であるFAX通信の場合には64kbpsの帯域を必要とするため、高能率音声CODECには使用できない。
【0006】
また、他の従来技術として、音声符号化器/復号化器の他にG3FAX復調器/変調器を内蔵するものがある。そして、FAX信号が入力された場合には、G3FAX復調器でデジタルデータに変換した後デジタルデータ回線に出力し、対向先で再度G3FAX信号に変調しFAX信号として出力する。これにより、ITU−T T.30勧告の標準手順に準拠したG3FAX通信を可能とする。また、この従来技術ではFAXの画像信号も復調/変調するため、16kbpsの音声CODECでも14.4kbps(ITU−T V.17勧告)までの通信が可能である。しかし、近年ITU−T V.34勧告の変調方式を採用したSuperG3FAX通信が勧告された。この勧告では、V.34変調方式を採用することで33.6kbpsまでの通信速度を保証しているが、従来とは違うITU−T V.8勧告に従ったネゴシエーションが採用されたため、従来技術の高能率音声CODECではFAX信号の検出ができず、通信異常となる。
【0007】
図7は、FAX対応音声CODECの従来例のブロック図を示す。このFAX対応音声CODEC50は、音声符号化器110、G3FAX復調器111およびセレクタ112を含む符号化部と、音声復号化器113、G3FAX変調器114およびセレクタ115を含む復号化部とにより構成される。符号化部には、入力音声信号101が入力され、出力符号化データ103を出力する。また、復号化部には、入力符号化データ104が入力され、出力音声信号102を出力する。また、図8は、図7に示すFAX対応音声CODEC50の通信手順を示す。図8中には、1対のFAX端末、即ち送信FAX端末および受信FAX端末と対応する音声CODEC間での通信手順を示す。CED信号の伝送までは、音声符号化器110/復号化器113により行なわれ、DIS信号からDCN信号まではG3FAX復調器111/変調器114により行なわれる。更に、図6は、V.34変調方式に対応したG3FAX端末同士(即ち、発呼FAX端末および応答FAX端末)の通信手順を示す。図8の通信手順と比較すると明らかな如く、両者は相当異なり、従来技術ではG3FAX信号の検出ができないため、音声符号化器/復号化器での通信となり、通信異常となってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術には、次の如き幾つかの解決するべき課題がある。第1に、高能率FAX対応音声CODECには使用できない(従来技術(1)および(2))。その理由は、入力信号が音声信号の場合には音声符号化器/復号化器により帯域圧縮が可能であるが、非音声信号であるFAX通信の場合には64kbpsの帯域を必要とするためである。一般のFAX対応音声CODECを用いたトールダイヤルネットワークの場合には、伝送レートは音声CODECに合わせて固定レート(例えば、32kbps/16kbps/8kbps)であり、ダイナミックに伝送レートを変更することができないためである。
【0009】
第2に、従来のFAX対応音声CODECでは、V.34変調方式に対応したG3FAX端末同士の通信が通信異常となってしまう(上述した他の従来技術)。その理由は、V.34変調方式を採用したので、従来の通信プロトコルとは違うITU−T V.8勧告の通信プロトコルが採用されたため、従来方式では通信プロトコルの解析ができず、音声CODEC経由でV.34変調信号を伝送することになるためである。
【0010】
【発明の目的】
本発明の目的は、G3FAX通信に対応した高能率音声CODECにおいて、V.34変調方式に対応したFAX端末同士の通信においても、通信異常となることなく従来方式での通信を可能とするFAX対応音声CODECを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のFAX対応音声CODECは、音声符号化器およびFAX復調器を有し、入力音声信号を受けて出力符号化データを出力する符号化部と、音声復号化器およびFAX変調器を有し、入力符号化データを受けて出力音声信号を出力する復号化部とを含み、V.34変調方式のFAX端末同士の通信を行うCODECであって、符号化部は、応答FAX端末から出力されるITU−T V.8勧告に規定されているANSam信号を検出するANSam信号検出器を設け、このANSam信号検出器がANSam信号を検出すると復号化部の音声復号化器をミュートする。
【0012】
また、本発明の好適実施形態例によると、符号化部は、音声符号化器およびANSam信号検出器の出力を選択する第1セレクタと、この第1セレクタおよびFAX復調器の出力を選択し出力符号化データを得る第2セレクタとを備え、復号化部は、入力符号化データを受けITU−T T.30勧告に規定されているCED信号を発生するCED信号発生器と、このCED信号発生器および音声復号化器の出力を選択する第3セレクタと、この第3セレクタおよびFAX変調器の出力を選択して出力音声信号を出力する第4セレクタとを備える。また、復号化部の音声信号復号化器は、ANSam信号検出器が検出したANSam信号によりミュートする。入力音声信号は、符号化部の音声符号化器、FAX復調器およびANSam信号検出器に入力される。更に、FAX対応音声CODECは、それぞれ送信FAX端末および受信FAX端末に対応して設けられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるFAX対応音声CODECの好適実施形態例の構成および動作を、添付図を参照して詳細に説明する。
【0014】
先ず、図1は、本発明によるFAX対応音声CODECの好適実施形態例の構成を示すブロック図である。このFAX対応音声CODEC5は、符号化側にANSam信号検出器10、音声符号化器11、G3FAX復調器12および音声符号化器11又はG3FAX復調器12の出力を選択し出力符号化データ3として出力するセレクタ13を有する。これらANSam信号検出器10、音声符号化器11およびG3FAX復調器12には、入力音声信号1が入力される。一方、復号化側は、音声復号化器21、G3FAX変調器22および音声復号化器21又はG3FAX変調器22の出力を選択し出力音声信号2として出力するセレクタ23を有する。音声復号化器21およびG3FAX変調器22には、入力符号化データ4が入力される。
【0015】
ここで、符号化部のANSam信号検出器10は、V.34変調方式に対応した端末を識別するためのANSam信号を検出する機能を有する。音声符号化器11は、16kbps又は8kbpsの音声符号化器であり、例えば16kLD−CELPおよび8kCS−ACELP等である。G3FAX復調器12は、ITU−T T.30勧告に準拠されたモデム信号を復調する復調器である。セレクタ13は、G3FAX復調器12により制御され、入力音声信号1がG3FAX信号の場合にはG3FAX復調器12の出力を、それ以外の場合には音声符号化器11の出力を選択し、出力符号化データ3として出力する。
【0016】
次に、復号化部の音声復号化器21は、16kbps又は8kbpsの音声復号化器であり、例えば16kLD−CELPおよび8kCS−ACELP等である。G3FAX変調器22は、ITU−T T.30勧告に準拠されたモデム信号を変調する変調器である。セレクタ23は、G3FAX変調器22により制御され、入力符号化データ4がG3FAX復調器12からのデータの場合にはG3FAX変調器21の出力を、それ以外の場合には音声復号化器21の出力を選択し、出力音声信号2として出力する。
【0017】
入力音声信号1は、ANSam信号検出器10、音声符号化器11およびG3FAX復調器12に入力される。しかし、入力音声信号1が音声信号の場合には、ANSam信号検出器10は非検出状態であり、G3FAX復調器12も非復調状態である。そのため、音声符号化器11の出力が出力符号化データ3として出力されるようにセレクタ13が制御される。また、入力符号化データ4が音声符号化データの場合には、G3FAX変調器22は非変調状態である。そのため、音声復号化器21の出力が出力音声信号2として出力されるようにセレクタ23が制御され、音声通信が可能となる。
【0018】
入力音声信号1が、V.34変調方式に対応していない従来のFAX端末からのFAX信号の場合には、G3FAX復調器12が復調状態となり出力符号化データ3の出力としてG3FAX復調器12の出力を出力符号化データとするようにセレクタ13が制御される。また、入力符号化データ4がG3FAX復調データの場合には、G3FAX変調器22は変調状態となるため、G3FAX変調器22の出力が出力音声信号2として出力されるようにセレクタ23が制御され、FAX通信が可能となる。
【0019】
一方、入力音声信号1が、V.34変調方式に対応したFAX端末からのFAX信号の場合には、先ず応答端末からのANSam信号の入力中はANSam信号検出器10が検出状態となる。また、このANSam信号はトーン信号であるため、G3FAX復調器12は、非復調状態となり音声符号化器11により符号化され、出力符号化データとして出力される。復号化側も同様に、音声復号化器21により復号化され、出力音声信号2として出力される。
【0020】
このANSam信号を受信した発呼端末は、相手端末がV.34変調方式に対応したFAX端末であることを認識し、CM信号で応答してくる。このCM信号はV.21変調信号であるが、G3FAX復調器12では復調できない変調信号であるため、音声符号化器11で符号化され伝送される。しかし、ANSam信号を受信した側の音声復号化器21は、ANSam信号検出器10によりミュートされるため、応答端末には出力されない。よって、応答端末は、相手端末がV.34変調方式に対応していない従来端末と認識し、それ以降の通信を従来の通信手順で実行することになるため、上述の通りFAX通信が可能となる。
【0021】
この時の通信手順を図2に示す。図2中には、送信FAX端末、受信FAX端末およびこれら送信/受信FAX端末に対応する音声CODECを含み、図8と対応する通信手順を示す。
【0022】
【発明の他の実施の形態】
次に、本発明によるFAX対応音声CODECの他の実施形態例を説明する。図3は、本発明によるFAX対応音声CODECの第2実施形態例の構成を示すブロック図である。尚、対応する構成要素には、同様の参照符号を使用することとする。このFAX対応音声CODEC5aは、符号化部および復号化部に夫々1対のセレクタを使用する点で、図1に示すFAX対応音声CODEC5と相違する。即ち、符号化部は、ANSam信号検出器10、音声符号化器11、G3FAX復調器12、ANSam信号検出器10の検出結果によりANSam信号検出器10の出力又は音声符号化器11の出力を選択する第1セレクタ13aおよびG3FAX復調器12により第1セレクタ13aの出力又はG3FAX復調器12の出力を選択して出力符号化データ3として出力する第2セレクタ13bを有する。一方、復号化部は、音声復号化器21、G3FAX変調器22、CED信号発生器24、このCED信号発生器24からの制御によりCED信号発生器24又は音声復号化器21の出力を選択する第3セレクタ23aおよびG3FAX変調器22により第3セレクタ23aの出力又はG3FAX変調器22の出力を選択して出力音声信号2として出力する第4セレクタ23bを有している。
【0023】
ここで、ANSam信号検出器10は、V.34変調方式に対応した端末を識別するためのANSam信号を検出する機能を有する。音声符号化器11は、16kbps又は8kbpsの音声符号化器であり、例えば16kLD−CELPおよび8kCS−ACELP等である。G3FAX復調器12は、ITU−T T.30勧告に準拠されたモデム信号を復調する復調器である。第1セレクタ13aは、ANSam信号検出器10により制御され、ANSam信号検出器10が入力音声信号1よりANSam信号を検出した場合に、音声符号化器11が出力する符号化データに検出情報を多重化する動作をする。
【0024】
第2セレクタ13bは、G3FAX復調器12により制御され、入力音声信号1がG3FAX信号の場合には、G3FAX復調器12の出力を、それ以外の場合には第1セレクタ13aの出力を選択し、出力符号化データ3として出力する。
【0025】
CED信号発生器24は、ITU−T T.30勧告に規定されているCED信号を発生する信号発生器である。音声復号化器21は、16kbps又は8kbpsの音声復号化器であり、例えば16kLD−CELPおよび8kCS−ACELP等である。G3FAX変調器22は、ITU−T T.30勧告に準拠されたモデム信号を変調する変調器である。第3セレクタ23aは、CED信号発生器24により制御され、入力符号化データ4にANSam信号検出情報が多重されている場合にはCED信号発生器24の出力を、それ以外の場合には音声復号化器21の出力を選択する。第4セレクタ23bは、G3FAX変調器22により制御され、入力符号化データ4がG3FAX復調器12からのデータの場合にはG3FAX変調器22の出力を、それ以外の場合には第3セレクタ23aの出力を選択し、出力音声信号2として出力する。
【0026】
入力音声信号1は、ANSam信号検出器10、音声符号化器11、G3FAX復調器12に入力される。入力音声信号1が音声信号の場合には、ANSam信号検出器10は非検出状態であり、第1セレクタ13aは音声符号化器11から出力される符号化データに非検出情報を多重化する。G3FAX復調器12も非復調状態であるため、第1セレクタ13aの出力が出力符号化データ3として出力されるように第1セレクタ13aが制御される。また、入力符号化データ4が音声符号化データの場合には、CED信号発生器24は音声復号化器21の出力を選択するように第3セレクタ23aを制御する。また、G3FAX変調器22は非変調状態であるため、第3セレクタ23aの出力が出力音声信号2として出力されるように第4セレクタ23bが制御され、音声通信が可能となる。
【0027】
入力音声信号1が、V.34変調方式に対応していない従来のFAX端末からのFAX信号の場合には、G3FAX復調器12が復調状態となり、出力符号化データ3の出力としてG3FAX復調器12の出力を出力符号化データとするように第2セレクタ13bが制御される。また、入力符号化データ4がG3FAX復調データの場合には、G3FAX変調器22は変調状態となるため、G3FAX変調器22の出力が出力音声信号2として出力されるように第4セレクタ23bが制御され、FAX通信が可能となる。
【0028】
一方、入力音声信号1が、V.34変調方式に対応したFAX端末からのFAX信号の場合には、先ず応答端末からのANSam信号の入力中はANSam検出器10が検出状態となり、音声符号化器11の符号化データに検出情報を多重化するように第1セレクタ13aを制御する。また、このANSam信号はトーン信号であり、G3FAX復調器12は非復調状態のため、第1セレクタ13aの出力が、出力符号化データ3として出力される。一方、復号化部は、入力符号化データ4に多重された検出情報により、CED信号発生器24はCED信号発生器24の出力を選択するように第3セレクタ23aを制御する。また、この時点でG3FAX変調器22は非変調状態のため、第3セレクタ23aの出力が出力音声信号2として出力される。
【0029】
このCED信号を受信した発呼端末は、相手端末がV.34変調方式に対応したFAX端末でないと認識するため、CM信号で応答することなく応答端末からの信号受信状態となる。よって、応答端末は、発呼端末からのCM信号を受信できないため、V.34変調方式に対応していない従来端末と認識し、それ以降の通信を従来の通信手順で実行することになり、上述の通りFAX通信が可能となる。この場合の通信手順を図4に示す。
【0030】
また、図5は、本発明によるFAX対応音声CODECの第3実施形態例の構成を示すブロック図である。この第3実施形態例のFAX対応音声CODEC5bは、図3に示すFAX対応音声CODEC5aと類似する。相違点は、ANSam信号検出器10の出力により符号化部の第1セレクタ13aおよび復号化部の音声復号化器21を制御する点である。従って、その動作は、上述した図1および図3に関する説明から理解可能であるので、詳細説明は省略することとする。
【0031】
以上、本発明によるFAX対応音声CODECの幾つかの実施形態例の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないと理解するべきである。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本発明のFAX対応音声CODECによると、音声符号化器/復号化器の他にG3FAX復調器/変調器を持ち、ITU−T T.30勧告にある標準手順に従い解析しながらFAX通信を行う。V.34変調方式に対応したFAX端末同士の通信であっても、従来の通信手順でFAX通信が行えるという効果がある。その第1の理由は、V.34変調方式に対応したFAX端末の識別信号である応答端末から出力されるANSam信号を検出し、検出側の音声復号化器をミュートする。これにより、発呼端末が応答端末のANSam信号を認識し出力するCM信号が応答端末に伝送されないようにすることで、その結果応答端末に対して発呼端末がV.34変調方式に対応していないFAX端末と認識させることができ、従来手順での通信が可能となるからである。その第2の理由は、V.34変調方式に対応したFAX端末の識別信号である応答端末から出力されるANSam信号を検出し、その検出情報を音声符号化データに多重化して伝送する。受信側で多重化された情報を分離し、検出状態であればCED信号発生器の出力を出力音声信号として出力することで、発呼端末に対して応答端末がV.34変調方式に対応していないFAX端末と認識させることができ、従来手順での通信が可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるFAX対応音声CODECの第1実施形態例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すFAX対応音声CODECによるFAX通信手順を示す図である。
【図3】本発明によるFAX対応音声CODECの第2実施形態例の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すFAX対応音声CODECによるFAX通信手順を示す図である。
【図5】本発明によるFAX対応音声CODECの第3実施形態例の構成を示すブロック図である。
【図6】V.34変調方式に対応したFAX端末の通信手順図である。
【図7】従来のFAX対応音声CODECの構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す従来のFAX対応音声CODECによるFAX通信手順を示す図である。
【符号の説明】
1 入力音声信号
2 出力音声信号
3 出力符号化データ
4 入力符号化データ
5、5a、5b FAX対応音声CODEC
10 ANSam信号検出器
11 音声符号化器
12 G3FAX復調器
13、23 セレクタ
21 音声復号化器
22 G3FAX変調器
24 CED信号発生器
Claims (5)
- 音声符号化器およびFAX復調器を有し、入力音声信号を受けて出力符号化データを出力する符号化部と、音声復号化器およびFAX変調器を有し、入力符号化データを受けて出力音声信号を出力する復号化部とを含み、V.34変調方式のFAX端末同士の通信を行うFAX対応音声CODECにおいて、
前記符号化部は、応答FAXから出力されるITU−T V.8勧告に規定されているANSam信号を検出するANSam信号検出器を設け、該ANSam信号検出器が前記ANSam信号を検出すると、前記復号化部の前記音声復号化器をミュートすることを特徴とするFAX対応音声CODEC。 - 前記符号化部は、前記音声符号化器および前記ANSam信号検出器の出力を選択する第1セレクタと、該第1セレクタおよび前記FAX復調器の出力を選択して前記出力符号化データを出力する第2セレクタとを備え、前記復号化部は、前記入力符号化データを受けITU−T T.30勧告に規定されているCED信号を発生するCED信号発生器と、該CED信号発生器および前記音声復号化器の出力を選択する第3セレクタと、該第3セレクタおよび前記FAX変調器の出力を選択して前記出力音声信号を出力するする第4セレクタとを備えることを特徴とする請求項1に記載のFAX対応音声CODEC。
- 前記復号化部の前記音声復号化器は、前記ANSam信号検出器が検出したANSam信号によりミュートすることを特徴とする請求項2に記載のFAX対応音声CODEC。
- 前記入力音声信号は、前記音声符号化器、FAX復調器および前記ANSam信号検出器に入力されることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のFAX対応音声CODEC。
- それぞれ送信FAX端末および受信FAX端末に対応して設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のFAX対応音声CODEC。
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