JP2872778B2 - 符号器 - Google Patents

符号器

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JP2872778B2
JP2872778B2 JP22833390A JP22833390A JP2872778B2 JP 2872778 B2 JP2872778 B2 JP 2872778B2 JP 22833390 A JP22833390 A JP 22833390A JP 22833390 A JP22833390 A JP 22833390A JP 2872778 B2 JP2872778 B2 JP 2872778B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディジタル通信網等で利用される符号器に
係り、特に音声信号およびモデム信号を伝送可能とする
符号器に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、16kbps以下の高能率音声圧縮CODECでは、モデ
ム信号が通らないため、ファクシミリ(以下、FAXと称
す)通信には適用し得ないという不具合があるものとな
っている。これは、高能率の情報圧縮を達成するために
符号化アルゴリズムを音声信号に最適化していることか
ら、音声信号とは大きく性質が異なるモデム信号に同一
の符号化アルゴリズムを適用したとしても、復号化に際
し復号化されたものは誤りなく復元されるとは限らない
からである。
このような不具合を解決すべく、入力信号が音声か、
モデム信号かによって符号化アルゴリズムを切替え、伝
送特性を向上せしめることがこれまでにも考えられてい
る。例えば、特開昭63−285059号公報に開示されている
“符号復号器”による場合、入力信号から一定周波数の
トーン信号が検出された場合は、モデム信号用の符号化
アルゴリズムに切替えされ、また、一定長の無音区間が
検出された場合には、音声用の符号化アルゴリズムに切
替えされるようになっている。更に、モデム信号用の符
号化アルゴリズムとして、モデムの変調および復調アル
ゴリズムを用いることが述べられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記公報による場合には、以下のよう
な不具合があるものとなっている。
即ち、モデム信号用の符号化アルゴリズムとして、モ
デムの変調および復調アルゴリズムを用いることが述べ
られているが、これに適用可能とされたモデム信号の種
類は一種類に限られ、GIIIFAX通信への適用には無理が
あるものとなっている。GIIIFAX通信を行うには、制御
信号用の低速モデム信号(V.21)以外に、FAX画像情報
用の高速モデム信号(V.29,V.27ter)としての複数種の
信号を必要とするが、上記公報による場合には、ある一
種類のモデム信号以外のモデム信号に対しては、音声用
符号化アルゴリズムを適用することになるので、適用可
能モデム信号の範囲が制限されるというものである。
また、モデム信号符号化アルゴリズムから音声信号用
符号化アルゴリズムへの切替えは、エコーサプレッサの
動作停止解除の規格にもとづく無音区間を検出すること
により行っているが、エコーサプレッサにより動作を妨
げられることのないFAXにおいては、FAX通信中のキャリ
ア断の時間がこの時間を超えることがある。したがっ
て、この方法では適用し得るFAXの範囲は限定されてし
まうことになる。
本発明の目的は、エコーサプレッサの動作停止解除の
規格にもとづく無音区間の検出によることなく、同一伝
送路から音声信号、GIIIファクシミリ通信用モデム信号
が入力信号として入力される場合に、その入力信号の種
別が確実に識別された上、その識別結果に応じてそれら
音声信号、GIIIファクシミリ通信用モデム信号各々が最
適に符号化され得る符号器を供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、同一伝送路からの入力信号としての音声
信号、GIIIファクシミリ通信用モデム信号を一定時間毎
に区切り、1区切り区間を1フレームとして、一定時間
毎に区切られた音声信号、モデム信号各々に対しフレー
ム単位に符号化を行うべく、その構成要素として、基本
的には、音声信号用の符号手段と、モデム信号の符号手
段と、低速モデム信号出現の検出結果、高速モデム信号
出現の検出結果、および低速モデム信号に含まれている
ファクシミリ制御命令の判読結果に応じ音声信号用、モ
デム信号用の符号手段を切替制御する制御手段とが具備
せしめることで達成される。
〔作用〕
符号器には、少なくとも音声信号用の符号手段とモデ
ム信号用の符号手段が含まれているが、これに、更に、
低速モデム信号出現の検出結果、高速モデム信号出現の
検出結果、および低速モデム信号に含まれているファク
シミリ制御命令の判読結果に応じ音声信号用、モデム信
号用の符号手段を切替制御する制御手段を具備せしめる
ようにしたものである。それら切替要因のうち、ファク
シミリ制御命令の判読結果とは、具体的には、高速モデ
ム信号の速度種類と、ファクシミリ通信の終了、あるい
はファクシミリ通信の中断とされたものとなっている。
これにより低速モデム信号の出現が一旦検出された場合
には、符号手段は音声信号用からモデム信号用に切替さ
れた上、低速モデム信号が符号化されるが、その後、高
速モデム信号の出現が検出されたことに伴い、高速モデ
ム信号が符号化されるに際しては、低速モデム信号より
予め判読されている高速モデム信号速度種類に応じた符
号アルゴリズムで符号化されればよいものである。ま
た、ファクシミリ制御命令の判読結果としてのファクシ
ミリ通信の終了、あるいはファクシミリ通信の中断にも
とづき、符号手段がモデム信号用から音声信号用に切替
される場合は、同一伝送路から音声信号、GIIIファクシ
ミリ通信用モデム信号が入力信号として入力される場合
であっても、その入力信号の種別が確実に識別された
上、その識別結果に応じてそれら音声信号、GIIIファク
シミリ通信用モデム信号各々が最適に符号化され得るも
のである。
〔実施例〕
以下、本発明を第1図から第15図により説明する。
先ず本発明に係る符号復号器を含むシステム構成につ
いて説明すれば、第2図はその一例でのシステム構成を
示したものである。図示のように、本例では私設構内交
換機(PBX)各々に収容されている電話端末(TEL)、あ
るいはFAX端末(FAX)間で音声信号やFAX画像情報が高
速ディジタル回線を介して授受される場合が想定された
ものとなっている。より詳細に説明すれば、本発明に係
る符号復号器(CODEC)は、私設構内交換機(PBX)と多
重化装置(TDM)間に設置され、私設構内交換機(PBX)
からの64kbpsのPCM信号(音声信号、またはFAX信号)は
符号復号器(CODEC)で圧縮符号化された上、多重化装
置(TDM)で他からのものと多重化されるようになって
いる。多重化された圧縮符号化PCM信号は高速ディジタ
ル回線を介し対向局に伝送されるが、対向局ではその圧
縮符号化PCM信号は多重化装置(TDM)で分離された上、
符号復号器(CODEC)で復号化され、私設構内交換機(P
BX)に出力されるようになっている。
さて、本発明に係る符号復号器は第3図に示すよう
に、回線1チャンネル当り各局毎に符号器、復号器の1
対で構成されるが、第4図はその符号復号器の機能ブロ
ック構成を示したものである。第4図(a),(b)は
それぞれ符号器、復号器を示しているわけであるが、こ
のうち、符号器は音声用符号器、モデム用符号器、これ
ら符号器からの出力データを選択出力するセレクタ、こ
のセレクタを制御する入力信号判定部から構成される一
方、復号器はまた、音声用復号器、モデム用復号器、こ
れら復号器からの出力データを選択出力するセレクタ、
このセレクタを制御する符号化データ判定部から構成さ
れたものとなっている。
ここで、符号器での動作について説明すれば、符号器
においては、先ずセレクタでは音声用符号器からの出力
データが選択出力されているが、この状態で入力信号判
定部で入力信号がモデム信号であると判定されれは、以
降モデム用符号器からの出力データが選択出力されるべ
く動作するようになっている。また、モデム用符号器か
らの出力データが選択出力されている状態で、入力信号
判定部で入力信号がモデム信号でないと判定した場合に
は、再び音声用符号器からの出力データを選択出力すべ
く動作するようになっている。即ち、入力信号が音声信
号の場合は、音声用符号器からの出力データが、また、
モデム信号の場合には、モデム用符号器からの出力デー
タがそれぞれ符号化出力データとしてセレクタより選択
出力されているものである。その際、符号化出力データ
には、音声/モデム識別情報等が付加された上、多重化
装置に伝送されるようになっている。
一方、復号器においては、入力される符号化データに
含まれている音声/モデム識別情報等にもとづき、符号
化データ判定部ではセレクタを切替制御することによっ
て、適切な復号化データが出力されるべく動作するよう
になっている。
因みに、ここで、音声信号をフレーム単位に符号復号
化する技術について簡単ながら説明すれば、この符号復
号化技術に関してはこれまで多くの方式が知られてい
る。このうち、16kbps以下の主なる方式としては、APC
(Adaptive Predictive Coding)や、マルチパルス、RE
LP(Residual Excited Linear Predictive Coding)、C
ELP(Code Excieed Linear Predictive Coding)方式等
が挙げられるが、このような音声処理技術については、
例えば“ディジタル音声処理”(古井貞熈著、東海大学
出版、1985年、9月25日、第1刷)に開示されていると
ころである。音声用の符号器や復号器についての構成等
についても、同様に同書に開示されたものとなってい
る。
符号器や復号器各々での機能ブロックは以上のようで
あるが、ここで、それら機能ブロックにおける、本発明
に係る特徴的な構成要素、即ち、モデム用符号器、モデ
ム用復号器、入力信号判定部、復号化データ判定部につ
いて説明すれば、第1図はそれら特徴的な構成要素を実
現するための具体的なハードウェア構成を示したもので
ある。これによる場合、モデム(変復調)部13、通信処
理部14、マイクロプロセッサ15等を含むものとして構成
されたものとなっている。このうち、モデム部13では、
アナログ信号入力端子11を介する、私設構内交換機から
のアナログ信号をディジタルデータに復調し、また、通
信処理部14からのディジタルデータを復号後、アナログ
信号に変調した上、復号化データ出力端子21を介し私設
構内交換機に出力する機能以外に、CCITT勧告T.30バイ
ナリー信号方式におけるプリアンブル検出機能、高速モ
デム信号のトレーニング信号検出機能等の機能を具備し
たものとなっている。また、通信処理部14では一方のチ
ャネル(ch.A)によってモデム部13との入出力を、他方
のチャンネル(ch.B)によって符号化データ出力端子1
9、符号化データ入力端子20を介しディジタル回線側と
の入出力を行うべく機能しており、マイクロプロセッサ
15によってモデム部13、通信処理部14は所定に制御され
るものとなっている。マイクロプロセッサ15からはま
た、符号器側セレクタへの選択信号16、復号器側セレク
タへの選択信号22が出力されるようになっている。な
お、RAM17,ROM18はそれぞれマイクロプロセッサ15のワ
ーク用メモリ、プログラム格納用メモリであり、第5図
はRAM17のメモリマップを示したものである。
因みに、ここで、モデム部13や、通信処理部14の具体
的実現手段について説明すれば、先ずモデム部13に関し
ては、変復調機能を含む各種機能が具備された1チップ
程度のモデムLSIが市販されており、これにより実現可
能となっている。例えば日立製作所製のLSI、“HD8190
0"には、T.30プリアンブルコードを検出した上、検出フ
ラグをセットする機能や、V.29/V.27terのトレーニング
信号を検出した上、検出フラグをセットする機能、入力
信号のパワーを計算した上、平均パワーがある一定値以
上の場合、検出信号を出力する機能等が具備されたもの
となっている。したがって、後述するところの、FAX通
信の終了判定の第1および第2の方法も実現可能となっ
ている。また、通信処理部14については、マイクロプロ
セッサのペリフェラルとしてV.24インターフェースをも
つ通信処理LSIが多数市販されており、これらにより実
現可能となっている。
さて、以上のハードウエア構成での動作について説明
すれば、通常、初期状態においては、マイクロプロセッ
サ15から出力されるセレクタへの選択信号16,22は音声
側を選択するようになっている。したがって、初期状態
では、全体として音声用の符号復号器として動作してい
るわけである。このような状態にある間に、モデム用の
符号復号器として動作する場合について説明すれば、通
常使用されているGIIIFAX装置では、そのFAX通信の際に
使用される手順信号はCCITT勧告T.30に、また、画像信
号はT.4にもとづいている。したがって、FAX通信が開始
される場合を想定すれば、先ずCCITT勧告V.21でFSK(Fr
equen cy Shift Keying)変調された低速モデム信号(3
00bps)によって、一連のFAX制御信号の授受が行われる
ようになっている。第6図はそのFAX制御信号のCCITT勧
告T.30よるフォーマットを示すが、これからも判るよう
に、それらFAX制御信号の前にはまた、1sec±15%のプ
リアンブルコード“7E"(16進表示)が付加されたもの
となっている。したがって、このプリアンブルコードを
検出すれば、FAX通信の開始が知れるものとなってい
る。モデム部13では入力信号中にそのプリアンブルコー
ドが出現した場合には、これを検出した上、プリアンブ
ルコード検出フラグをONに設定するが、マイクロプロセ
ッサ15ではまた、そのフラグ状態を、第7図に示すフロ
ーに従い周期的に監視することによって、ある一定時間
(例えば60ms)以上連続的にフラグON状態が検出された
ことを以て、モデム信号であると判定し得るものであ
る。
モデム信号であると判定した場合、マイクロプロセッ
サ15からはモデム部13に対し、V.21モードで入力信号を
復調するよう命令を発する一方、通信処理部14に対して
はモデム部13からのデータを受信し、受信状態をマイク
ロプロセッサ15へ通知するよう命令を発するようになっ
ている。その後、マイクロプロセッサ15では通信処理部
14からの受信データをRAM17内モデム受信データバッフ
ァに一時的に格納するが、モデム受信データバッファに
一定量の受信データが格納されれば、マイクロプロセッ
サ15ではその受信データが編集され、音声/モデム識別
情報、モデム信号の種類を示す情報、モデム・ディジタ
ル回線間信号速度調整用ダミービットが付加された上、
RAM17内データ送信バッファに格納されるようになって
いる。この後は、符号器側セレクタへの選択信号16がモ
デム側に設定された上、データ送信バッファ内のデータ
は通信処理部14を介しディジタル回線側に出力されるも
のとなっている。
やがて、低速モデム信号による手順信号が終了すれ
ば、キャリア断となり入力信号は無音状態となるが、こ
の状態においては、マイクロプロセッサ15ではモデム13
からのデータ受信が停止される一方、ディジタル回線側
にはキャリア断の情報が付加された符号化フレームが送
出されるようになっている。低速モデム信号による手順
信号の授受が終了すれば、FAX送信側では次に高速モデ
ム信号によるトレーニングチェック、また、トレーニン
グチェックOKならば、FAX画像情報を高速モデム信号と
して送出するところとなるが、この高速モデム信号はCC
ITT勧告V.29,V.27terにもとづく変調信号であり、その
データ信号速度としては、9600bps/V.29,7200bps/V.29,
4800bps/V.27ter,2400bps/V.27terの4種類があり、回
線状態や受信側FAXの機能等により使用されるデータ信
号速度が決定されるようになっている。したがって、モ
デム用符号器では、入力信号が高速モデム信号であるか
否か、高速モデム信号であるとしても使用されるデータ
信号速度の種類により、符号化アルゴリズムを変更する
必要があるものとなっている。
より詳細に説明すれば、先ず入力信号が高速モデム信
号であることの判定は、これは、モデム部13で高速モデ
ム信号としてのトレーニング信号の検出を以て行われ
る。GIIIFAX装置に使用されるトレーニング信号は、信
号速度により約250ms〜約1158msの長さをもつが、この
長さを考慮した上で、トレーニング信号を検出すればよ
いものである。次に、データ信号速度の判定であるが、
これは、低速モデム信号に含まれているFAX制御信号を
判読することにより行われる。T.30によれば、高速モデ
ム信号に切替わる前に、DCS信号が送出されるので、こ
の信号内でのファクシミリインフォーメーションフィー
ルド(FIF)のビット11,12を判読することにより、使用
される高速モデム信号のその速度の判定が可能となるも
のである。このようにして、高速モデム信号の速度の判
定が行われる場合は、回線状態等により高速モデム信号
の速度を低下せしめるフォールバックが生じた場合であ
っても、速度判定が可能となるものである。
即ち、マイクロプロセッサ15では低速モデム信号を符
号化中に、モデム受信データバッファ内のビットを判読
するが、判読対象がDCS信号である場合には、そのFIF内
のビット11,12が判読されることによって、以降使用さ
れる高速モデム信号のそのデータ信号速度が設定される
ものである。さて、モデム部13では入力信号中にトレー
ニング信号が出現すれば、その信号を検出した上、トレ
ーニング検出フラグをONに設定するが、マイクロプロセ
ッサ15ではこのフラグが第8図に示すフローに従い周期
的にセンスされており、ある一定時間(例えば60ms)以
上連続的に検出された場合には、高速モデム信号である
と初めて判定するようになっている。この判定にもとづ
きマイクロプロセッサ15からはモデム部13に対し、既に
設定されている高速モデム信号のデータ信号速度(9600
bps/V.29,7200bps/V.29,4800bps/V.27ter,2400/V.27ter
の何れか)で入力信号を復調するよう命令が発せられる
ものである。以降の動作は低速モデム信号の場合と同様
である。第9図はその高速モデム信号のフォーマットを
示したものである。
ところで、低速モデム信号の信号速度は300bps、高速
モデム信号のそれは2400〜9600bpsなので、理論的には
ディジタル回線上での伝送速度は9.6kbps以上であれ
ば、FAX信号は伝送可能となっている。しかしながら、F
AX信号速度が9600bpsで、回線上での伝送速度が9.6kbps
の場合、高速モデム信号符号化データには余分な情報は
付加し得ないので、キャリア断の区間を利用して余分な
情報を送ることが考えられる。つまり、高速モデム信号
に切り替わる直前でのキャリア断を示すフレームに、次
のフレームから高速モデム信号に切替わる旨と、これに
高速モデム信号の速度を示す情報を付加して送出するこ
とが考えられるものである。このようにする場合、復号
器側では高速モデム信号符号化データの終了を検出する
ことが必要であるが、これは画像信号中に出現するRTC
(制御復帰符号)を検出することにより可能である。RT
CはT.4によれば、6連続のEOL信号(000000000001)、
または6連続の(EOL+1)により示される。また、ト
レーニングチェック(TCF)信号においては、データが
特殊(1.5sec±10%の′0′連続信号)な形式のため、
その終了検出は容易となっている。ここで、入力信号と
ディジタル回線上での符号化データとの関係は第10図
に、また、各種符号化フォーマットの一例は第11図
(a)〜(e)に示す通りである。なお、第11図
(b),(d)各々におけるダミーデータは、モデム信
号の信号速度がディジタル回線上での伝送速度より遅い
場合に付加される疑似データである。
一方、復号器としての動作では、マイクロプロセッサ
15は通信処理部14に対し、符号器からの符号化データを
受信し、受信状態をマイクロプロセッサ15に通知するよ
う命令を発するようになっている。マイクロプロセッサ
15では通信処理部14からの受信データをRAM17内に設け
られた(符号化)データ受信バッファへ一時的に格納す
るが、(符号化)データ受信バッファへ一定量のデータ
が格納されれば、マイクロプロセッサ15では符号化デー
タを再編集した上、モデム送信データバッファに格納す
るようになっている。その際に、音声/モデム識別情報
や、モデム信号の種類を示す情報、モテムとディジタル
回線の信号速度を調整するために付加されたダミーデー
タは分離されるものとなっている。
より詳細に説明すれば、マイクロプロセッサ15では音
声/モデム識別情報により、モデム信号符号化フレーム
が受信されたと判定した場合には、セレクタへの選択信
号22をモデム側にする一方、モデム信号の種類を示す情
報により、モデム部13に対しモデム信号の変調方式を指
令し、送信開始指令を発するようになっている。
マイクロプロセッサ15ではまた、キャリア断の情報が
付加されたフレームを受信した場合には、モデムデータ
送信終了後、モデムデータの送信を停止するようモデム
部13に指令する一方では、音声符号化フレームを受信し
た場合は、セレクタへの選択信号22を音声側に設定する
ようになっている。
以上のように復号器においては、符号器からの符号化
データに含まれる音声/モデム識別情報、モデム信号の
種類を示す情報によりセレクタ22が切替制御される一
方、モデム部13でのモデム信号の復号化アルゴリズムが
適宜変更されるようにして復号処理行われているもので
ある。
符号復号器での以上のような符号化、復号化動作によ
り、音声信号が混在された状態で、モデム信号の符号復
号が可能とされるものである。
最後に、FAX通信の終了の判定について説明すれば、F
AX通信の終了判定が必要とされる場合に、その終了を判
定するための第1の方法としては、低速モデム信号中の
ファクシミリ制御信号(DCN、PRI−Q、PIP、PIN、また
はPPS・PRI−Q)を検出することが先ず考えられる。DC
Nは切断信号、PRI−Q、PIP、PIN、またはPPS・PRI−Q
は手順中断信号であるが、CDN信号は一方向(例えばA
局からB局)のみにしか送出されないので、マイクロプ
ロセッサ15の制御により、選択信号16,22は同時に切替
えされる必要があるが、この場合での判定フローを第12
図に示す。
また、第2の判定方法としては、モデム信号以外の信
号を検出することが考えられる。即ち、符号器側にレベ
ル検出器を設け、一定レベル(例えば−35dBm0)以上の
低速モデム信号でもなければ、また、高速モデム信号で
もない信号が、一定時間(例えば400ms)以上に亘って
検出された場合には、FAX通信が終了したと判定した
上、音声用符号復号器が選択されるように設定するもの
である。この場合での判定フローを第13図に示す。な
お、第14図は第1の方法によってFAX通信の終了判定を
行う際での、入力信号とディジタル回線上での符号化デ
ータとの関係を、第15図はまた、第2の方法によってFA
X通信の終了判定を行う際での、入力信号とディジタル
回線上での符号化データとの関係を示す。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、請求項1〜4による場合は、
エコーサプレッサの動作停止解除の規格にもとづく無音
区間の検出によることなく、同一伝送路から音声信号、
GIIIファクシミリ通信用モデム信号が入力信号として入
力される場合に、その入力信号の種別が確実に識別され
た上、その識別結果に応じてそれら音声信号、GIIIファ
クシミリ通信用モデム信号各々が最適に符号化され得る
符号器が得られたものとなっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る一例での符号復号器における特
徴的構成要素を含むハードウェア構成を示す図、第2図
は、本発明に係る符号復号器を含む一例でのシステム構
成を示す図、第3図は、回線1チャンネル当り各局毎で
の符号器、復号器の構成を示す図、第4図(a),
(b)は、その符号器、復号器の機能ブロック構成をそ
れぞれ示す図、第5図は、第1図に示すワーク用RAMの
メモリマップを示す図、第6図は、FAX制御信号のCCITT
勧告T.30によるフォーマットを示す図、第7図は、低速
モデム信号を検出するための処理フローを示す図、第8
図は、高速モデム信号を検出するための処理フローを示
す図、第9図は、高速モデム信号のフォーマットを示す
図、第10図は、入力信号とディジタル回線上での符号化
データとの関係を示す図、第11図(a)〜(e)は、各
種符号化フォーマットの一例を示す図、第12図は、FAX
通信の終了を低速モデム信号より判定する場合での処理
フローを示す図、第13図は、FAX通信の終了を符号器側
入力信号レベルより判定する場合での処理フローを示す
図、第14図は、FAX通信の終了判定を低速モデム信号よ
り行う際での、入力信号とディジタル回線上での符号化
データとの関係を示す図、第15図は、FAX通信の終了判
定を符号器側入力信号レベルより行う際での、入力信号
とディジタル回線上での符号化データとの関係を示す図
である。 11……アナログ信号入力端子、13……モデム(変復調)
部、14……通信処理部、15……マイクロプロセッサ、16
……符号器側セレクタへの選択信号、17……RAM、18…
…ROM、19……符号化データ出力端子、20……符号化デ
ータ入力端子、21……復号化データ出力端子、22……復
号器側セレクタへの選択信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一伝送路からの入力信号としての音声信
    号、GIIIファクシミリ通信用モデム信号を一定時間毎に
    区切り、1区切り区間を1フレームとして、一定時間毎
    に区切られた音声信号、モデム信号各々に対しフレーム
    単位に符号化を行う符号器であって、音声信号用の符号
    手段と、モデム信号用の符号手段と、低速モデム信号出
    現の検出結果、高速モデム信号出現の検出結果、および
    低速モデム信号に含まれているファクシミリ制御命令の
    判読結果に応じ音声信号用、モデム信号用の符号手段を
    切替制御する制御手段とが具備されてなる構成の符号
    器。
  2. 【請求項2】低速モデム信号の出現は低速モデム信号に
    付加されているプリアンブルコードの検出を以て、高速
    モデム信号の出現はトレーニング信号の検出を以てそれ
    ぞれ検出される請求項1記載の符号器。
  3. 【請求項3】ファクシミリ制御命令の判読結果としての
    高速モデム信号の速度種類に応じて、制御手段からモデ
    ム信号用の符号手段に対しては、該符号手段で使用され
    る符号アルゴリズムが指示される請求項1,2の何れかに
    記載の符号器。
  4. 【請求項4】制御手段では、ファクシミリ制御命令の判
    読結果としてのファクシミリ通信の終了、あるいはファ
    クシミリ通信の中断にもとづき、音声信号用の符号手段
    への切替制御が行われる請求項1〜3の何れかに記載の
    符号器。
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