JPH0411042A - 三次元織物 - Google Patents

三次元織物

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JPH0411042A
JPH0411042A JP11327490A JP11327490A JPH0411042A JP H0411042 A JPH0411042 A JP H0411042A JP 11327490 A JP11327490 A JP 11327490A JP 11327490 A JP11327490 A JP 11327490A JP H0411042 A JPH0411042 A JP H0411042A
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JP
Japan
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bias
warp
fabric
yarn
yarns
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JP11327490A
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English (en)
Inventor
Akiji Anahara
穴原 明司
Yoshiharu Yasui
義治 安居
Hiroshi Omori
大森 裕志
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は三次元織物に関するものである。
[従来の技術] X、Y、Z方向の三成分の糸からなる三次元織物を骨格
材とし、樹脂あるいは無機物をマトリックスとした複合
材はロケット、航空機、自動車、船舶及び建築物の構造
材として幅広い用途が期待されている。これらの複合材
は前記X、 Y、  Z方向に作用する引張荷重、圧縮
荷重及び曲げ荷重に対しては十分な強度を発揮するが、
軸線方向に対して斜め方向の力に対する変形量が大きい
という問題がある。
この問題を解消するものとして特開平l−292162
号公報には長手方向、横(幅)方向及び垂直方向の繊維
糸条と、長手方向及び横方向の繊維糸条に対して筋かい
状に斜行するとともに互いに交差する2方向の繊維糸条
(バイアス糸)とによって構成した繊維構造体(三次元
織物)が提案されている。又、本願出願人も織物の長手
方向に沿って平行に配列された複数本の経糸Zからなる
経糸層と、該経糸層と平行な平面内で織物の長手方向に
対して傾斜する方向に配列されたバイアス糸と、前記経
糸Zと直交する状態で織物の厚さ方向に配列された第1
緯糸(垂直糸)yと、前記経糸Zと直交する状態で織物
の幅方向に配列された第2緯糸Xとからなる三次元織物
を提案した(特願平1−133695)。
[発明が解決しようとする課題] ところが前記の三次元織物はいずれもバイアス糸が三次
元織物の全幅に亘って折り返されており、織物が幅方向
に均斉に形成されている。そのため織物の幅方向の特定
部分の強度を高めたり、厚みを増す等特殊な用途に使用
する三次元織物に対する要求を満たすことが難しいとい
う問題がある。
又、織物の両側縁部のみで全バイアス糸を折り返すと、
バイアス糸の張力に応じて織物が幅方向に締め付けられ
て両側縁部近傍の繊維密度が中央部に比して高くなり、
必ずしも均斉なものが得難い場合がある。
本発明の目的は従来の3軸三次元織物の斜め方向の力に
対する変形量が大きいという欠点を改良し、しかも特定
部分の強度を高めたり肉厚にする等用途に応じた三次元
織物や幅方向の経糸密度が均斉な三次元織物を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本発明の三次元織物は、織物
の長手方向に沿って平行に配列された複数本の経糸2か
らなる経糸層と、該経糸層と平行な平面内で織物の長手
方向に対して互いに対称的に傾斜するようにシート状に
配列された2層一組のバイアス糸B層と、前記経糸Zと
直交する状態で織物の厚さ方向に配列された垂直糸yと
を有し、前記バイアス糸B層が複数組存在しかつ少なく
とも一組のバイアス糸B層を構成するバイアス糸Bが織
物の全幅の途中で折り返されている。
又、第2請求項に記載の三次元織物は、織物の長手方向
に沿って平行に配列された複数本の経糸Zからなる経糸
層と、該経糸層と平行な平面内で織物の長手方向に対し
て互いに対称的に傾斜するようにシート状に配列された
2層一組のバイアス糸B層と、前記経糸Zと直交する状
態で織物の厚さ方向に配列された垂直糸yと、前記経糸
2と直交する状態で織物の幅方向に配列された緯糸Xと
を有し、前記バイアス糸B層が複数組存在しかつ少なく
とも一組のバイアス糸B層が織物の幅より狭い所定の幅
で折り返されて織物の厚みが幅方向に変化している。
[作用] 本発明の三次元織物は織物の厚さ方向と直交する平面内
で織物の長手方向に対して互いに対称的に傾斜するよう
にシート状に配列されたバイアス糸が存在するため、樹
脂等をマトリックスとした複合材の骨格材として使用す
るとバイアス糸の作用により複合材への斜め方向の力に
対する変形量が小さくなり構造材としての使用範囲が広
くなる。
そして、バイアス糸が織物の幅より狭い所定の幅で折り
返された物では当該部分の肉厚が増すとともに強度も強
くなる。又、バイアス糸層の折り返し位置をバイアス糸
層の各組毎に変え、しかも全幅にバイアス糸を配設した
場合は三次元織物の繊維密度の均斉化が容易となる。
[実施例1] 以下、本発明を具体化した第1実施例を第1〜9図に従
って説明する。第1図(a)、(b)に示すように三次
元織物Fはその長手方向に沿って平行に複数列、複数行
(第1図では4列、3行)に張設された多数本の経糸2
からなる経糸層と、経糸Zの列間に経糸2と直交する状
態で織り込まれて織物の厚さ方向に配列された各列毎に
連続する多数本の垂直糸yと、経糸Zの各行間において
経糸層と平行な平面内で織物の長手方向に対して互いに
隣接して対称的に傾斜するようにシート状に配列された
バイアス糸Bからなる2層一組のバイアス糸層と、経糸
Zと直交する状態で経糸層及びバイアス糸層との間に織
物の幅方向に配列された緯糸Xとから構成されている。
垂直糸yは三次元織物Fの上方から先端でループを形成
して折り返し状に挿入されるとともに、先端ループの抜
は止めを図るために緯糸Xが先端ループ部に挿入されて
いる。緯糸Xも先端でループを形成して折り返し状に挿
入されている。2組あるバイアス糸層の一方の組(下段
に配設された組)のバイアス糸Bは三次元織物Fの幅方
向両端部で折り返すように配置され、他方の組のバイア
ス糸Bは三次元織物Fの幅の途中で折り返すように配置
されている。
バイアス糸Bが配置されている部分は面内4軸の織物が
垂直糸yで結合された5軸の三次元織物となり、バイア
ス糸Bがない部分は5軸ではなく3軸(X、Y、Zのみ
)となる。又、バイアス糸Bが途中で折り返されて当該
バイアス糸のない部分は三次元織物Fの厚みがバイアス
糸Bの2層分小さくなる。
第1図(a)では三次元織物Fの組織を明確に表すため
、経糸Z、緯糸X、垂直糸y及びバイアス糸Bの間隔が
離れているが、実際は各県の間隔は第1図(b)に示す
ように密になる。又、各県として炭素繊維のロービング
を使用した場合は、先端でループを形成して折り返し状
に挿入された緯糸X及び垂直糸yが製織後は1本に重ね
合わさって第1図(b)に示すようになる。
この三次元織物Fは樹脂等を含浸させた複合材として使
用され、織物の長手方向に対して傾斜する方向に配列さ
れたバイアス糸Bの存在により、従来の3軸三次元織物
を骨格材として使用したものに比較して斜め方向の力に
対する変形量が減少する。又、バイアス糸Bの層数が多
い部分は肉厚となり、特に強度が高くなる。図では経糸
Zが4列、3行、バイアス糸Bの層が2組で説明したが
、三次元織物が骨格材として使用される複合材の大きさ
及び要求される物性により、経糸Z及びバイアス糸Bの
層数あるいはバイアス糸Bの折り返し位置が決定される
次に前記の三次元織物Fの製造方法を説明する。
この三次元織物を製織する装置は第2,3図に示すよう
に、経糸Zの行数と対応する数の経糸ビームlからなる
経糸供給部と、バイアス糸層の半分の数のバイアス糸ビ
ーム2からなるバイアス糸供給部とを備えており、経糸
ビーム1から繰り出された多数本の経糸Zの端部と、バ
イアス糸ビーム2から繰り出された多数本のバイアス糸
Bの端部とが止着される糸支持板3が、所定位置に配設
された織前枠4に近接する位置から図示しない駆動機構
の作用により製織の進行に伴い三次元織物Fを引き取る
方向(第2,3図の左方)に移動されるようになってい
る。織前枠4の後方(第2,3図の右方)には経糸開口
装置5及びバイアス糸開口装置6が配設されている。
経糸開口装置5は第4図に示すように三次元織物の幅よ
り広い幅と、厚さより大きな高さとを有する枠7に経糸
Zの通過を許容する間隔で一対のガイドロッド7aが固
定され、図示しない駆動機構により昇降動されるように
なっている。又、バイアス糸開口装置6も経糸開口装置
5とほぼ同様に構成されているか、後記するバイアス糸
送り装置の作動時にバイアス糸Bがガイドロッド7aと
接触しないように一対のガイドロッド7aの間隔が経糸
開口装置5の場合よりも広(設定されている。
織前枠4と経糸開口装置5との間には垂直糸供給部8か
ら繰り出される垂直糸yをその昇降動により経糸2群の
各列内に挿入する作用をなす垂直糸レピア9か配設され
ている。第5図に示すように垂直糸レピア9は、図示し
ない駆動機構により昇降動される支持体10に複数本の
パイプ9aが嵌挿されることにより形成され、経糸2群
の各列内に同時に所定本数の垂直糸yが挿通されるよう
になっている。経糸ビーム1の前方には経糸ビーム1及
びバイアス糸ビーム2から繰り出された経糸2及びバイ
アス糸Bをガイドするガイド板11が配設され、該ガイ
ド板11には経糸Z及びバイアス糸Bをそれぞれ1本ず
つガイドするガイド孔11aが経糸ビーム1及びバイア
ス糸ビーム2の上端と対応する位置に形成されている。
ガイド板llとバイアス糸ビーム2との間にはバイアス
糸ビーム2から繰り出される各バイアス糸B毎に張力調
整装置12(第2図にのみ図示)が設けられている。
前記両開口装置5,6の後方には経糸ガイド13及びバ
イアス糸送り装置14が配設されている。
経糸ガイド13は所定位置に配置されるとともに、表面
に所定間隔でガイド溝が形成されたロッドにより構成さ
れている。バイアス糸送り装置14は第6図に示すよう
に、その螺旋溝15a、16aの向きが逆向きとなるよ
うに形成された各2本のスクリュー軸15.16が、三
次元織物の幅方向と平行に延びる状態でそれぞれバイア
ス糸Bと係合可能な作用位置とバイアス糸Bと係合不能
な退避位置とに移動配置可能に配設されるとともに、3
本のスクリュー軸15.16が上下方向に交互に配置可
能に構成されている。
経糸2群の各行間あるいは経糸2群の行とバイアス糸B
の層間に挿入される緯糸Xは、緯糸レピア17(第8図
(c)、(e)に図示)により先端でループを形成して
折り返し状に挿入されるようになっている。
次に前記のように構成された装置による三次元織物の製
織作用について説明する。
まず、バイアス糸送り装置14によるバイアス糸Bの送
り作用について説明する。バイアス糸Bの横方向(三次
元織物の幅方向)への移動は、3本のスクリュー軸15
.16を水平方向に延びる状態で上下3段に配置すると
ともに、上下3段に配置した各スクリュー軸15.16
を同方向に回転することにより行われる。第7図(a)
に示すように、3本のスクリュー軸15.16が水平方
向に延びる状態で上下3段に配置されるとともに1本の
スクリュー軸16が最下段のスクリュー軸15と同軸上
の退避位置に配置された状態で、バイアス糸Bが上段及
び中段に配置されたスクリュー軸15.16の螺旋溝1
5a、16aに所定ピッチPで係合した状態に配置され
る。この状態から作用位置に配置された各スクリュー軸
15.16が同方向に2回転駆動されると、上段のスク
リュー軸15と係合状態にあるバイアス糸Bは右側に、
中段のスクリュー軸16と係合状態にあるバイアス糸B
は左側にそれぞれlピッチ2分移動される。
このとき中段に配置されたスクリュー軸16の先端付近
において螺旋溝16aと係合状態にあったバイアス糸B
は、該スクリュー軸16との係合が解除されて下段に配
置されたスクリュー軸15の基端部りにおいて螺旋溝1
5aと係合した状態となる。又、上段に配置されたスク
リュー軸15の先端にあったバイアス糸Bが中段のスク
リュー軸16の基端部寄りに移載されて第7図(b)の
状態となる。以下同様にして作用位置に配置されたスク
リュー軸15.16が回転されてバイアス糸Bの横送り
が順次行われると、第7図(a)に示す状態において中
段のスクリュー軸16と係合状態にあったバイアス糸B
が下段に配置されたスクリュー軸15上に全て移載され
、上段に配置されたスクリュー軸15と係合状態にあっ
たバイアス糸Bは中段のスクリュー軸16上に移載され
て第7図(C)に示す状態となる。上段に配置されたス
クリュー軸15と係合するバイアス糸Bが無くなると、
該スクリュー軸15が第7図(d)に示すように退避位
置に後退移動されるとともに、中段に配置されていたス
クリュー軸16及び下段に配置されていたスクリュー軸
15が上段及び中段へと1段ずつ上昇移動される。次い
でそれまで下段の退避位置に配置されていたスクリュー
軸16が前進移動されて下段の作用位置に配置されると
ともに、上段の退避位置に配置されたスクリュー軸15
が下段の退避位置に下降移動されて第7図(e)に示す
状態になる。
この状態からスクリュー軸15.16が前記と同方向に
回転されると、中段に配置されたスクリュー軸15と係
合するバイアス糸Bは順次1ピツチずつ右方へ移動され
るとともに順次下段に配置されたスクリュー軸16上へ
と移載される。又、上段に配置されたスクリュー軸16
と係合状態にあるバイアス糸Bは左方へ移動されるとと
もに順次中段に配置されたスクリュー軸15上に移載さ
れる。そして、第7図(g)に示すように上段に配置さ
れたスクリュー軸16と係合する状態にあったバイアス
糸Bが全て中段に配置されたスクリュー軸15上に移載
されると、第7図(h)に示すように上段のスクリュー
軸16が退避位置に後退移動されるとともに、中段に配
置されたスクリュー軸15及び下段に配置されたスクリ
ュー軸16が上段及び中段へと1段ずつ上昇移動された
状態となる。そして、次に下段の退避位置に配置されて
いたスクリュー軸15が作用位置に配置され、上段の退
避位置に配置されたスクリュー軸16が下段の退避位置
に下降移動されることにより第7図(a)に示す状態に
復帰する。以下同様にして順次バイアス糸Bの横送り動
作が行われる。なお、バイアス糸Bの横送りによりガイ
ド板11と織前間のバイアス糸Bの経路長さが大きく変
動するが、バイアス糸Bの張力は張力調整装置12の作
用によりほぼ一定に保持される。
次に製織手順を説明する。三次元織物の製織開始時には
糸支持板3が織前枠4と接近する位置に配置され、経糸
ビームl及びバイアス糸ビーム2から繰出された経糸Z
及びバイアス糸Bがガイド板11のガイド孔11a、経
糸ガイド13あるいはバイアス糸送り装置14及び経糸
開口装置5あるいはバイアス糸開口装置6を経て糸支持
板3に止着された状態にセットされる。−組のバイアス
糸Bの本数は当該バイアス糸B層の組が折り返される幅
内に挿入される垂直糸yの本数の2倍の数が必要となり
、この実施例の三次元織物Fは垂直糸yの本数が5本な
ので、全幅に亘って折り返されるバイアス糸Bの層を構
成するバイアス糸Bは10本必要となり、スクリュー軸
15.16に対して第8図(a)に示すようにセットさ
れる。又、全幅より狭い幅で折り返されるバイアス糸B
は4本の垂直糸yと対応するので8本必要となり、重な
り部分が短い状態にセットされたスクリュー軸15.1
6に対して第8図(b)に示すようにセットされる。
第9図(a)は三次元織物Fの第4層の緯糸Xの緯入れ
が完了した状態を示しており、この状態では垂直糸レピ
ア9は上昇位置に配置され、経糸開口装置5及びバイア
ス糸開口装置6はともに下降位置に配置されている。バ
イアス糸開口装置6が下降位置に配置された状態では、
各バイアス糸開口装置6のガイドロッド7aは一対のガ
イドロッドフa間に挿通されたバイアス糸Bと係合しな
い位置に配置される。この状態でバイアス糸送り装置1
4が前記のように駆動され、各バイアス糸Bがそれぞれ
三次元織物の幅方向に1ピツチPずつ移動される。次に
第9図(b)に示すように、全ての経糸開口装置5及び
バイアス糸開口装置6が上昇位置に配置されるとともに
、垂直糸レピア9が下降移動されて垂直糸yが経糸2の
各列間に挿入される。この時垂直糸レピア9の各パイプ
9aは第3図に示すように、互いに交差する状態で配置
されたバイアス糸Bの交差部より後方すなわちバイアス
糸間ロ装置6寄りにおいてバイアス糸B間に挿入される
次に緯糸レピア17により最下段の経糸2と垂直糸yと
の間に緯糸Xの緯入れが行われる。垂直糸レピア9が織
前位置から離れているため、垂直糸レピア9の下降移動
だけでは垂直糸yは織前位置に経糸2と直交する状態に
配置されずに織前位置から離れた状態となっているが、
最下段への緯糸Xの緯入れにより第9図(c)に示すよ
うに垂直糸yは織前位置において経糸Zと直交状態とな
るように配置される。なお、緯糸Xの緯入れを行う前に
筬打ちを行い垂直糸yを織前側に移動させておいてもよ
い。
次に垂直糸レピア9が上昇位置に移動配置されて垂直糸
yが上方へ折り返された後、経糸開口装置5及びバイア
ス糸開口装置6が織前枠4から最も離れた側から順に下
降位置に配置されて開口が形成されるとともに、該開口
に緯糸レピア17により緯糸Xの緯入れが行われる。垂
直糸レピア9が上昇位置に移動配置された時点では第9
図(d)に示すように垂直糸レピア9から織前に連なる
垂直糸yは織前に対して斜めに配置されているが、第9
図(e)、(f)に示すように緯糸レピア17による緯
糸Xの緯入れに伴い順次織前と平行に配置される。全段
への緯糸Xの緯入れが完了して第9図(f)に示す状態
となった後、糸支持板3が移動されて三次元織物Fカ月
ピッチ分移動され、その端部が第9図(a)に示す状態
となる。以下同様な操作が繰り返されて第1図に示す三
次元織物Fとほぼ同じ組成の三次元織物Fが製織される
第1図に示す三次元織物Fとの違いは経糸2の行が1行
多い点である。
[実施例2コ 次に第2の実施例を第10.11図に従って説明する。
この実施例の三次元織物Fは各バイアス糸B層を構成す
るバイアス糸Bがそれぞれ三次元織物Fの織幅の途中の
同じ位置で折り返されるとともに、折り返された残余部
にもバイアス糸が配置されている点が前記実施例の三次
元織物Fと大きく異なっている。第10図に示すように
バイアス糸Bの層は三次元織物Fの右側と左側とがそれ
ぞれ別のバイアス糸B群から構成され、各群のバイアス
糸Bが隣接した位置で折り返されている。
従って、この三次元織物Fではバイアス糸による引締め
力が三次元織物Fの両側縁部の他に中央部にも発揮され
、同一バイアス糸層を一組のバイアス糸Bで構成した場
合に比して三次元織物F内部での繊維密度が高まり、当
該部分の強度も向上する。
この三次元織物Fのようにバイアス糸Bが折り返された
残余部にもバイアス糸Bを配設する場合は、第11図に
示すように同一バイアス糸層を構成するために2組のバ
イアス糸送り装置14が必要となり、各バイアス糸群毎
に独立してバイアス糸Bが移動される。
なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく
、例えば、各バイアス糸層を構成するバイアス糸Bをそ
れぞれ三次元織物Fの織幅の途中の異なる位置で折り返
すとともに前記第2実施例のように残余部にもバイアス
糸Bを配設してもよい。このように構成した場合には垂
直糸yを介して三次元織物Fを幅方向に締め付けるバイ
アス糸Bの作用が幅方向に分散されて繊維密度が均斉な
三次元織物Fが得られる。又、三次元織物Fとして経糸
Zの列間に折り返し状に挿入された垂直糸yの折り返し
先端ループ部分のみならず各経糸2及びバイアス糸Bと
の間にも緯糸Xを挿入して緯糸Xの密度を大きくしたり
、バイアス糸の折り返し幅を三次元織物Fのどちらか片
側のみに偏らせずに中央部分としたり、バイアス糸層を
多数組配設するとともに各組のバイアス糸Bの折り返し
位置を順次ずらせて三次元織物全体として幅方向になだ
らかな厚み変化を持たせるようにしたり、バイアス糸B
の折り返された層の残余部にバイアス糸を配設する代わ
りに経糸Zを配設してもよい。
又、経糸2及びバイアス糸層の組が少なくとも1層ずつ
存在する状態で経糸Zの層及びバイアス糸層の組の数及
び配置関係を任意に変更したり、垂直糸y及び緯糸Xを
シャトルを使用して緯入れしてもよい。さらには、経糸
2及びバイアス糸で構成された面内3軸の織物を多段に
重ねて厚み方向に垂直糸yで結合された4軸三次元織物
に適用してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の三次元織物は樹脂等をマ
トリックスとした複合材の骨格材として使用した場合、
織物の長手方向、幅方向及び厚さ方向の強度が従来の3
軸三次元織物と同様に強く、しかも斜め方向に配置され
たバイアス糸の存在により斜め方向の力に対する変形量
が小さい複合材を得ることができるとともに、しかも用
途に応じて特定部分の強度を高めたり肉厚にすることが
容易にできる。又、幅方向の経糸密度が均斉な三次元織
物を得ることも容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1〜9図は本発明を具体化した第1実施例を示すもの
であって、第1図(a)は三次元織物の一部破断概略斜
視図、第1図(b)は一部破断乎面図、第2図は製織状
態を示す概略側断面図、第3図は同じ(概略平面図、第
4図は開口装置の概略斜視図、第5図は垂直糸レピアの
概略斜視図、第6図はバイアス糸送り装置の要部斜視図
、第7図(a)〜(h)はバイアス糸送り装置の作用を
示す概略断面図、第8図(a)、(b)はスクリュー軸
へのバイアス糸のセット状態を示す概略断面図、第9図
(a)〜(f)は製織作用を示す概略側面図、第10.
11図は第2実施例を示すものであって、第10図は三
次元織物の一部破断乎面図、第11図はスクリュー軸へ
のバイアス糸のセット状態を示す概略断面図である。 バイアス糸供給部としてのバイアス糸ビーム2、織前枠
4、経糸開口装置5、バイアス糸開口装置6、バイアス
糸送り装置14、スクリュー軸15゜16、緯糸X、垂
直糸y、経糸Z、バイアス糸B、三次元織物F。 特許出願人 株式会社 豊田自動織機製作所代理人  
 弁理士 恩田博宣(ほか1名)第 図(a) 第 図(b) 第 図 第 図 ba FD

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、織物の長手方向に沿って平行に配列された複数本の
    経糸(z)からなる経糸層と、該経糸層と平行な平面内
    で織物の長手方向に対して互いに対称的に傾斜するよう
    にシート状に配列された2層一組のバイアス糸(B)層
    と、前記経糸(z)と直交する状態で織物の厚さ方向に
    配列された垂直糸(y)とを有し、前記バイアス糸(B
    )層が複数組存在しかつ少なくとも一組のバイアス糸(
    B)層を構成するバイアス糸(B)が織物の全幅の途中
    で折り返されている三次元織物。 2、織物の長手方向に沿って平行に配列された複数本の
    経糸(z)からなる経糸層と、該経糸層と平行な平面内
    で織物の長手方向に対して互いに対称的に傾斜するよう
    にシート状に配列された2層一組のバイアス糸(B)層
    と、前記経糸(z)と直交する状態で織物の厚さ方向に
    配列された垂直糸(y)と、前記経糸(z)と直交する
    状態で織物の幅方向に配列された緯糸(x)とを有し、
    前記バイアス糸(B)層が複数組存在しかつ少なくとも
    一組のバイアス糸(B)層が織物の幅より狭い所定の幅
    で折り返されて織物の厚みが幅方向に変化する三次元織
    物。
JP11327490A 1990-04-28 1990-04-28 三次元織物 Pending JPH0411042A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102517759A (zh) * 2011-12-29 2012-06-27 山东岱银纺织集团股份有限公司 同幅异厚三维机织物的织造方法

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