JP3076975B2 - 四軸織物用織機 - Google Patents
四軸織物用織機Info
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Description
二方向の斜経糸を織成することにより、引っ張り方向に
よって抗張力に差を生じることのない四軸織物を織成す
るための四軸織物用織機に関する。
を織成してなる二軸織物は、その特性として、その糸の
軸線方向に対しては抗張機能が発現し、補強機能を発揮
するものの、左右斜め方向、すなわち左右のバイアス方
向に対しては何等抗張力が発現しないためにバイアス方
向に加えられる外力に対してはその外力が小さなもので
あっても容易に変形してしまう。即ち、バイアス方向に
対する寸法安定性、変形抵抗性が著しく低いものであ
る。そのため、例えば車両の衝突による衝撃から乗員を
保護するエアバッグに用いる場合や、フレキシブルコン
テナーバッグ等の強度を要求される袋に用いる場合、あ
るいは繊維補強樹脂に用いる織物等の用途においては、
全方向の外力に対して抗力を必要とされ、このような場
合は上記二軸織物は問題があった。その対策として、上
記の経糸と緯糸に対して、互いに交差する二方向の斜糸
を織り込むことにより、引っ張り方向によって抗張力に
差を生じることのないようにした四軸織物が注目されて
いる。
は、例えば特開昭63ー92751号公報に記載されて
いるような織機が提案されている。この織機において
は、図13に示すように、経糸ガイドロール186から
供給される経糸171に対して、緯糸172を従来のよ
うに織成する際に、下斜糸移送ロール180と上斜糸移
送ロール181から供給される下斜糸174と上斜糸1
73とを、綜こう枠189の作動により綜こう188を
操作して緯糸172を通すことによって織成している。
送する下斜糸移送ロール180と、上斜糸を移送する上
斜糸移送ロール181とには、表面にねじ溝182を設
けており、このねじ溝に各糸を通し、各ロールの回転に
より糸を左右方向に移動させることにより上斜糸173
と下斜糸174を所定の速度で移動させて各糸を斜め方
向に送っている。また、たとえば下斜糸移送ロール18
0の回転によりロールの表面に設けたねじ溝182で糸
をガイドして左方向に移送しているとき、糸が移送ロー
ルの所定の左端部に至ると、この糸を上斜糸移送ロール
181のねじ溝182に受け渡し、下斜糸移送ロール1
80とは反対方向に回転する上斜糸移送ロールにより逆
方向に移送し、この作動を繰り返すことにより各糸を左
右に移送して四軸織物を織成している。
織機においては、上斜糸と下斜糸の左右方向の移動は、
下斜糸移送ロールと上斜糸移送ロールの表面に設けたね
じ溝に各斜糸を入れて各ロールを回転することにより行
っており、各ロールの端部で、一方のロールのガイド溝
から他方のロールのガイド溝に受け渡していたので、こ
のガイド溝への受け渡し時にガイド溝から糸がはずれる
ことがあり、所定の四軸織物が織成されないこととな
る。また、ガイド溝により斜糸をガイドしているときに
も、糸の振動等でガイド溝から斜糸が外れる恐れもあ
る。また、一旦ガイド溝から外れた糸は、ガイド溝に再
び入れることはきわめて困難であるという欠点があっ
た。
実に同期して斜糸を移送することができ、斜糸の移送中
及び左右方向への反転時にも確実に糸をガイドすること
ができるようにした四軸織物用織機を提供することを目
的とする。
びこれらの経緯糸に対して斜めに交差し互いに交差する
2本の斜糸からなる四軸織物用織機において、上記斜糸
を走行方向にガイドするガイド孔を設けられ所定幅の平
行な側面を備えた複数の駒を基台上に幅方向に移動自在
に配設して形成した第1横送り部と、同第1横送り部と
同じ構造の駒を同数個基台上に幅方向に移動自在に配設
して形成した第2横送り部とを対向配置して斜糸横送り
装置を構成し、上記の第1横送り部と第2横送り部とに
は互いに逆方向に上記駒を付勢する駒付勢装置をそれぞ
れ設け、上記の第1横送り部と第2横送り部との対向面
の反対側で且つ両横送り部における付勢端部に位置する
上記駒を対向する横送り部に押し込むプッシャをそれぞ
れ設け、同各プッシャは上記駒の半分の幅を有し、上記
の第1横送り部と第2横送り部とにおける各のプッシャ
の移動時に、上記各横送り部の駒に隣接した状態で緯糸
が開口部を通過し、次いで同プッシャが横送り部から引
き抜かれつつ経糸作動装置が作動し、緯糸が次の開口部
を通過するように構成して課題解決の手段としている。
また、上記の第1横送り部と第2横送り部との各糸出口
部に、上記駒と同じ幅のピッチのガイド溝を有する第1
ガイド部と第2ガイド部とを備えた斜糸ガイドシャフト
をそれぞれ設け、上記各斜糸ガイドシャフトの第1ガイ
ド部のガイド溝と第2ガイド部のガイド溝とを駒の幅の
半分のピッチずらして設けて課題解決の手段としてい
る。さらに、上記開口部に供給される2本の斜糸を中心
に左右動する2本の経針を設け、同経針により2本の経
糸を左右動させ、同2本の斜糸の両側に形成される開口
部に緯糸を通して織成するようにして課題解決の手段と
している。また、上記開口部に互いに間隔をもって供給
される2本の斜糸間に形成される空間で互いに逆方向に
左右動する2本の経針を設け、同経針により2本の経糸
を互いに逆方向に左右動させ、上記空間に緯糸を通して
織成するようにして課題解決の手段としている。また、
上記開口部の中央に供給される2本の斜糸を中心に左右
動する1本の経針を設け、同経針により経糸を左右動さ
せ、上記の斜糸と経糸で形成される開口部に緯糸を通し
て織成するようにして課題解決の手段としている。さら
にまた、上記開口部の左右に回転及び左右動自在に設け
た軸に筬を固定し、各筬は、上記軸を筬打ち部に移動さ
せた後に同軸を回転させて筬打ちを行うとともに、上記
経針の移動により開口部が形成するまでこの状態を維持
し、その後同軸を移動した後回転して上記筬を元の位置
に戻し、他側の筬が同様の作動により筬打ちを行うよう
構成して課題解決の手段としている。また、上記開口部
に供給される上記緯糸を、2本のレピアで交互に打ち込
まれるようにして課題解決の手段としている。さらに、
織成部に供給される上記緯糸が1本のレピアで打ち込ま
れるようにして課題解決の手段としている。
と緯糸が織成される際、この部分に互いに交差する2本
の斜糸が、第1横送り部と第2横送り部の駒のガイド孔
にガイドされつつ供給され、経糸と緯糸とともに織成さ
れる。この時、経糸作動装置に連動するプッシャによ
り、第1横送り部の駒が第2横送り部へ、第2横送り部
の駒が第1横送り部へ互いに反対側の端部で送られるた
め、他の駒は送られた駒を補充するように順に移動し、
それにより各斜糸は互いに逆方向に1駒ずつ移動するこ
とにより斜糸の移動がなされる。各斜糸は第1横送り部
と第2横送り部において、駒のガイド孔にガイドされて
いるので抜けることはない。
明する。図1は四軸織物用織機1の全体構成を示し、四
軸織物用織機1は、上方に斜糸供給装置2、斜糸回転装
置3が配設され、中央部に斜糸横送り装置4、斜糸ガイ
ド装置5、経糸供給装置6、経糸開口装置7、緯糸供給
装置8、筬打ち装置9が配設され、下方に四軸織物巻き
取り装置10が配設されている。
のガイドローラ22、所定のテンションをかける複数の
錘23からなり、斜糸ビーム21から引き出された例え
ば800本の斜糸Sは、複数のガイドローラ22を通過
する間に複数の錘23によりテンションをかけられる。
これらの糸は、例えば1.5dの330本のアラミド繊
維400dからなるものである。
する2枚の回転円盤枠体32,33と円盤枠体32,3
3間に固定されたテンション調整枠34,35とからな
る。円盤枠体33の下方には押さえ棒36,37が配設
されている。図2に示すように、円盤枠体32,33の
円周には斜糸Sを案内する複数のガイド孔38が設けら
れ、斜糸Sは上方の円盤枠体32のガイド孔38を通過
しテンション調整枠34,35の内側を通り斜糸Sを絞
って下方の円盤枠体33のガイド孔38に導かれ、円盤
枠体32,33の回転により供給位置が変えられつつ押
さえ棒36,37を通って2群の斜糸S1,S2に分割
される。円盤枠体32,33は、斜糸の使用本数により
回転速度が変更される。即ち、斜糸が移動することによ
り元の位置に戻るまでに円盤枠体は1回転すればよいの
で、斜糸1本の角回転角度は360度/斜糸の使用本数
となる。本発明の円盤枠体はカムによる運動を枠体でウ
ォームギアによる回転機構で回転させている。
置4、斜糸ガイド装置5が配設されている。斜糸横送り
装置4は、図3、図4に示すように、基台40上に配置
されている第1横送り部41及び第2横送り部42とか
らなり、各々その背部にL字型の第1駒ホルダー43と
第2駒ホルダー44を備えてる。各駒ホルダー43,4
4の前には斜糸の本数の分だけ設けられた駒45が、互
いに幅方向の面を接しつつ基台40上に幅方向に移動自
在に列設されている。第1横送り部41に列設された一
端部の駒45は、側端部46を介して圧縮スプリング4
7により常時矢印方向に付勢され、列設された駒45は
L字型のストッパ48に対して押圧されている。第2横
送り部42も上記第1横送り部41と同様の構成をな
し、圧縮スプリング47’と側端部46’とL字型のス
トッパ48’は、第1横送り部41とは対称的に反対側
に設けている。
る先端駒450の背面には、第1プッシャ49を配設
し、第2横送り部42のストッパ48’に隣接する先端
駒451の背面には、第2プッシャ49’を配設してい
る。各第1プッシャ49、第2プッシャ49’は、その
先端に各駒の幅に等しい押圧部491,492を形成
し、先端の押圧部から基部に延びるロッド部493,4
94の幅は、各駒45の幅の2分の1に設定されてい
る。各駒45は、例えば図5(イ)に示すように、偏平
板状体を横に並列した合成樹脂、セラミック、又は金属
製からなり、上下方向にガイド孔452を形成してお
り、各ガイド孔に全て斜糸が挿通されている。第2横送
り部42の第2プッシャ49’も、上記第1横送り部4
1の第1プッシャ49と同様の構成をなしている。駒4
5は、図5(ロ)に示すように、偏平板状体を縦に並列
したもの、同(ハ)に示すように、円柱状体を横に並列
したもの、同(ニ)に示すように、円柱状体を縦に並列
したものであってもよい。
上記構成により、第1プッシャ49及び第2プッシャ4
9’が図4に示すように待機位置にあるときと、この状
態から各プッシャが前進して、前記先端駒450,45
1を押圧すると、図5に示すように、第1横送り部41
の先端駒450は、第1プッシャ49の先端部の押圧部
491に背面を押され、第2プッシャ49’の駒列にお
ける最後部に移動される。同様に第2プッシャ49’の
先端駒451は、第2プッシャ49’の先端部の押圧部
492に背面を押され、第1横送り部41の駒列におけ
る最後部に移動される。
すると、図6に示す状態となり、このとき第1横送り部
41の各駒45は、圧縮スプリング47に抗して第1プ
ッシャのロッド部493の幅分だけ、すなわち駒45の
2分の1の幅分だけストッパ48側に移動される。第2
横送り部42も同様作動し、第2横送り部42の各駒4
5’は、圧縮スプリング47’に抗して第2プッシャ4
9’のロッド部494の幅分だけ、すなわち駒45’の
2分の1の幅分だけストッパ48’側に移動される。
ッシャ49’を図4に示す待機位置に引き戻すと、第1
横送り部41の各駒45は、ストッパ48側方向にロッ
ド部493の幅分だけ、すなわち駒45の2分の1の幅
分だけ再度移動する。第1横送り部41と同様に、第2
横送り部42においても各駒45’は、ストッパ48’
側方向にロッド部494の幅分、すなわち駒45’の2
分の1の幅分だけ再度移動する。この結果、図4に示さ
れた状態から1駒ずつ前進した状態となる。この作動を
繰り返すと、各斜糸Sは互いに逆方向に1駒ずつに前進
し、順に第1横送り部41と第2横送り部42間を移動
し、上斜糸と下斜糸が循環する。
方に斜糸ガイド装置5が配設されている。第1横送り部
41と第2横送り部42の直下の各糸出口部に、駒45
と同じ幅のピッチの鋸歯状のガイド溝を有する第1ガイ
ド51と第2ガイド52を備えた第1斜糸ガイドシャフ
ト53と第2斜糸ガイドシャフト54を配置しており、
第1ガイド51のガイド溝と第2ガイド52のガイド溝
とは駒の幅の半分のピッチずらしてある。それにより、
前記のように、第1横送り部41と第2横送り部42が
プッシャを挟んだ状態と挟まない状態とで駒の幅の2分
の1だけずれることに正確に対応させることができる。
したがって、例えば、プッシャを挟まず図4に示す状態
の時には第1ガイド51が斜糸Sをガイドし、プッシャ
を挟む図6に示す状態の時には、両斜糸ガイドシャフト
53,54を180度回転し、第1ガイド51と駒の幅
の半分だけずれたピッチとなっている第2ガイド52に
よりガイドさせる。
には経糸供給装置6が配設され、斜糸ガイド装置5の下
方には経糸開口装置7が配設されている。経糸供給装置
6は経糸ビーム61,61’複数のガイドローラ62、
所定のテンションをかける複数の錘63からなり、経糸
ビーム61,61’から引き出された例えば400本ず
つの経糸Wは、複数のガイドローラ62を通過する間に
複数の錘63によりテンションをかけられる。経糸開口
装置7は複数の左右に対設された経針71,72からな
り、経糸Wは経針71,72の先端の小孔を通って開口
部に導かれる。経針71,72は、図示されない駆動装
置によって図中左右動し開口を形成する。これらの経糸
は、例えば1.5dの330本のアラミド繊維400d
からなるものである。
装置8が配設されている。緯糸供給装置8は、図示され
ない2本のレピアからなり、四軸織物用織機1の一側部
に設けられた図示しない緯糸供給装置から引き出された
緯糸をレピアで把持し、経針71,72が左右動する事
によって形成される図1に示す開口74,75にレピア
が通過することにより緯糸Eを一端から他端へ交互に緯
入れする。他端部には緯糸切断装置が設けられ、緯入れ
された緯糸の一端を切断する。次いでレピアは他端から
一端へ復帰する。緯入れ動作はこのようなレピアの作動
を繰り返すことにより行われる。これらの動作は公知で
あるから詳細は省略する。これらの緯糸は、例えば1.
5dの330本のアラミド繊維400dからなるもので
ある。
配設されている。筬打ち装置9は複数の対設する第1筬
91,第2筬92と第1回転軸93と第2回転軸94と
を有する駆動装置からなり、第1回転軸93と第2回転
軸94とを回転させることにより筬打ちを行う。前述の
ように、経糸W及び上下の斜糸Sに対して、経針71,
72が左右動して供給される斜糸Sの左右に交互に位置
するときに、斜糸と経糸の間に形成される開口74,7
5に図示しない2本のレピアにより交互に緯糸Eを挿入
する。次いで、左右に配置した第1筬91,第2筬92
により筬打ちを行い、四軸織物Fが織成される。
口75に緯糸Eが通されており、これに対して第1筬9
1を支持する第1回転軸93が近接移動しつつ時計方向
に回転し、第1筬91が緯糸Eを筬打ちを行う。ついで
両経針71,72が図中左に移動し、図7に示す状態に
なる。この状態まで第1筬91は緯糸を押さえたまま停
止しており、その後、第1回転軸93は図中左方向に移
動し、第1筬91が抜けたところでもとの位置に戻る。
した別のレピアにより緯糸Eを挿入する。その後、第2
回転軸94が図7に示すように左側に移動し、次いで第
2回転軸94が図中反時計方向に回転して第2筬92に
より緯糸Eの筬打ちを行う。次いで経針71,72が図
中右方向に移動し、開口75を形成する。この状態まで
第2回転軸94はそのまま緯糸を押さえた状態を維持
し、その後、第2回転軸94は図中右方向に移動し、筬
が抜けた後、図中時計方向に回転して元の位置に戻る。
この作動を繰り返すことにより四軸織物が織成される。
斜糸Sの斜め方向の移動について図8、図9において説
明する。図8(イ)は図4に示す状態で開口した時を示
し、たとえば駒451と駒4510’に通っている斜糸
S1と斜糸S10’は、縦針71Lと縦針71Mの間に
ある。この状態で緯糸Sの挿入が完了して筬打ちが行わ
れる。筬打ちの結果、斜糸S1と斜糸S10’は、縦針
71Lの経糸Wと縦針71Mの経糸との間に緯糸ととも
に組織に組み込まれる。筬打ち完了後、駒451と駒4
510’は駒幅の1/2づつそれぞれ反対方向に移動し
図8(ロ)に示す状態になる。
を示し、たとえば図8(イ)に記載された駒451に通
っている斜糸S1は、縦針72L’と縦針72M’の間
にあり、駒4510’に通っている斜糸S10’は、縦
針72K’と縦針72L’の間にある。この状態で緯糸
Eの挿入が行われ筬打ちが行われる。その結果、斜糸S
1は縦針72L’の経糸Wと縦針72M’の経糸Wとの
間に、斜糸S10’は、縦針72K’の経糸Wと縦針7
2L’の経糸Wとの間に緯糸とともに筬打ちにより組織
に組み込まれる。筬打ち完了後、駒451と駒451
0’は駒幅の1/2づつそれぞれ反対方向に移動する。
このように作動が繰り返して行われることにより、図9
に示すように、斜糸Sは斜め方向に順次織成される。
置10が配設されている。巻き取り装置10は、押え1
01が圧接する幅出し用のテンプルロール102、圧縮
ロール103、巻き取りリール104、巻取機105か
らなり、四軸織物はテンプルロール102に導かれ、巻
き取りリール104に対して圧縮ロール103で圧縮さ
れつつ巻き付き、最終的に巻取機105に巻き取られ
る。
め経糸を左右に移動する経針を両側に1本ずつ計2本設
けて左右動させた例を示したが、たとえば図10に示す
ように、経糸Wを片側からのみ供給し、経針71を1本
のみとし、この経針71の左右動によって形成される開
口に緯糸Eを通すようにしてもよい。また、図11に示
すように、図10のものとは逆側から経糸Wを供給し、
経針71を1本のみとし、この経針72の左右動によっ
て形成される開口に緯糸Eを通すようにしてもよい。ま
た、図12(イ)、(ロ)に示すように、経糸W1,W
2を二群に分けて2本の経針71,72に通し、経針7
1,72を片側から交互に左右動させて開口を形成して
もよい。更に、図10ないし図12に示す実施例の組み
合わせ、開口を複数形成するもの等、上記各種実施例の
経糸供給と緯糸の挿通手段を適宜組み合わせて用いるこ
ともできる。
ると、織物の密度が低くなり、経針を2本使用して織成
すると、織物の密度が高くなる。更に経針を両側に1本
ずつ計2本使用し、レピアを2本使用して織成すると、
表裏の区別がない密な織物が形成される。また、片側で
経針を2本使用しレピアを1本使用して織成すると、表
裏の区別のある密な織物が形成され、経針を1本使用し
レピアを1本使用して織成すると、表裏の区別のある粗
な織物が形成される。このように、使用目的に応じて各
種の態様の任意の四軸織物を得ることができる。また、
上記織成方法は、経糸を用いないで緯糸と2本の斜糸と
からなる三軸織物用織機にも適用できることは勿論のこ
とである。
糸と緯糸が織成される際、この部分に互いに交差する2
本の斜糸が、第1横送り部と第2横送り部の駒のガイド
孔にガイドされつつ供給され、経糸と緯糸とともに織成
される。この時、経糸作動装置に連動する駒移動レバー
により、第1横送り部の駒が第2横送り部へ、第2横送
り部の駒が第1移動装置へ互いに反対側の端部で送られ
るため、他の駒は送られた駒を補充するように順に移動
し、それにより各斜糸は互いに逆方向に1駒ずつ移動す
ることにより斜糸を確実に移動させることができる。各
斜糸は第1横送り部と第2横送り部において、駒のガイ
ド孔にガイドされているので抜けることはない。
期して斜糸を移送することができ、斜糸の移送中及び左
右方向への反転時にも確実に糸をガイドすることができ
るようにした四軸織物用織機を提供することができる。
又は2本使用することにより、粗又は密な織物や表裏の
区別のある織物、表裏の区別のない織物を、使用目的に
応じて任意に織成することができる。
る。
の状態を示す概略図である。
を示す平面図である。
視図であり、(イ)は、偏平板状体を横に並列した斜視
図、(ロ)は、偏平板状体を縦に並列した斜視図、
(ハ)は、円柱状体を横に並列した斜視図、(ニ)は、
円柱状体を縦に並列した斜視図である。
ある。
の状態を示す概略図である。
駒とガイドと経針との関係配置図、(ロ)は本発明の実
施例の図6に示す状態の駒とガイドと経針との関係配置
図である。
置平面図である。
る。
ある。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 経糸、緯糸及びこれらの経緯糸に対して
斜めに交差し互いに交差する2本の斜糸からなる四軸織
物用織機において、上記斜糸を走行方向にガイドするガ
イド孔を設けられ所定幅の平行な側面を備えた複数の駒
を基台上に幅方向に移動自在に配設して形成した第1横
送り部と、同第1横送り部と同じ構造の駒を同数個基台
上に幅方向に移動自在に配設して形成した第2横送り部
とを対向配置して斜糸横送り装置を構成し、上記の第1
横送り部と第2横送り部とには互いに逆方向に上記駒を
付勢する駒付勢装置をそれぞれ設け、上記の第1横送り
部と第2横送り部との対向面の反対側で且つ両横送り部
における付勢端部に位置する上記駒を対向する横送り部
に押し込むプッシャをそれぞれ設け、同各プッシャは上
記駒の半分の幅を有し、上記の第1横送り部と第2横送
り部とにおける各のプッシャの移動時に、上記各横送り
部の駒に隣接した状態で緯糸が開口部を通過し、次いで
同プッシャが横送り部から引き抜かれつつ経糸作動装置
が作動し、緯糸が次の開口部を通過するように構成して
なる四軸織物用織機。 - 【請求項2】 上記の第1横送り部と第2横送り部との
各糸出口部に、上記駒と同じ幅のピッチのガイド溝を有
する第1ガイド部と第2ガイド部とを備えた斜糸ガイド
シャフトをそれぞれ設け、上記各斜糸ガイドシャフトの
第1ガイド部のガイド溝と第2ガイド部のガイド溝とが
上記駒の幅の半分のピッチずらして設けられている請求
項1記載の四軸織物織機。 - 【請求項3】 上記開口部に供給される2本の斜糸を中
心に左右動する2本の経針を設け、同経針により2本の
経糸を左右動させ、同2本の斜糸の両側に形成される開
口部に緯糸を通して織成してなる請求項1又は請求項2
に記載の四軸織物用織機。 - 【請求項4】 上記開口部に互いに間隔をもって供給さ
れる2本の斜糸間に形成される空間で互いに逆方向に左
右動する2本の経針を設け、同経針により2本の経糸を
互いに逆方向に左右動させ、上記空間に緯糸を通して織
成してなる請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の
四軸織物用織機。 - 【請求項5】 上記開口部の中央に供給される2本の斜
糸を中心に左右動する1本の経針を設け、同経針により
経糸を左右動させ、上記の斜糸と経糸で形成される開口
部に緯糸を通して織成してなる請求項1又は請求項2に
記載の四軸織物用織機。 - 【請求項6】 上記開口部の左右に回転及び左右動自在
に設けた軸に筬を固定し、各筬は、上記軸を筬打ち部に
移動させた後に同軸を回転させて筬打ちを行うととも
に、上記経針の移動により開口部が形成するまでこの状
態を維持し、その後同軸を移動した後回転して上記筬を
元の位置に戻し、他側の筬が同様の作動により筬打ちを
行うよう構成してなる請求項1ないし請求項5のいずれ
かに記載の四軸織物用織機。 - 【請求項7】 上記開口部に供給される上記緯糸は、2
本のレピアで交互に打ち込まれるようにした請求項1な
いし請求項6のいずれかに記載の四軸織物用織機。 - 【請求項8】 織成部に供給される上記緯糸は1本のレ
ピアで打ち込まれることを特徴とする請求項1ないし請
求項6のいずれかに記載の四軸織物用織機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09113632A JP3076975B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 四軸織物用織機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09113632A JP3076975B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 四軸織物用織機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292249A JPH10292249A (ja) | 1998-11-04 |
JP3076975B2 true JP3076975B2 (ja) | 2000-08-14 |
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ID=14617164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09113632A Expired - Fee Related JP3076975B2 (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 四軸織物用織機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3076975B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011042889A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Ichikawa Tekko:Kk | 四軸織機用移動駒の移動装置 |
JP2012112084A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Ichikawa Tekko:Kk | 四軸織機用移動駒の移動装置 |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP09113632A patent/JP3076975B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011042889A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Ichikawa Tekko:Kk | 四軸織機用移動駒の移動装置 |
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