JP3082416B2 - 三軸織物 - Google Patents

三軸織物

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JP3082416B2
JP3082416B2 JP04093620A JP9362092A JP3082416B2 JP 3082416 B2 JP3082416 B2 JP 3082416B2 JP 04093620 A JP04093620 A JP 04093620A JP 9362092 A JP9362092 A JP 9362092A JP 3082416 B2 JP3082416 B2 JP 3082416B2
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重信 飯田
及二 大森
隆夫 伊東
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Howa Machinery Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は三軸織物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の三軸織物として特公昭49−89
23号に開示されたものがある。これらは基本的に布幅
方向に対して斜めとなっている二方向の斜経糸がヘドル
によって布幅方向へ互いに逆方向へ移動しつつ交叉開口
して、ここへ緯糸を挿入して製織されている。このよう
な三軸織物は例えば特公昭60−54471号等の織機
で製織され、布の全幅にわたって三軸組織のみから成
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】三軸織物は糸が三方向
に伸びているために布のあらゆる方向に対する強度、伸
度等が従来の二軸織物と比較して優れているが、二方向
の斜経糸が布幅方向に対して斜め方向に伸びているため
に、布幅方向と直交する方向(織り方向)における補強
効果が他の方向に比べ乏しい。そのため、布の巻取等に
際し、織り方向の張力の加え方が難しく、過大な織方向
の引張力によって特に布地幅の端部では二方向の斜経糸
の交差角度が小さくなって組織が変形して伸びを生じ、
布地幅に安定性が無くなり、しわが発生するというおそ
れがあった。またこのように布幅が変化してしまうと、
別の同様の三軸織物の布端部と縫いあわせて広幅の三軸
織物を得ようとしても、得られた広幅の三軸織物は幅が
一定しないため、製品として使い難い問題があった。
尚、布の全巾にわたって、二方向の斜経糸と1本の緯糸
及び織方向の経糸から成る四軸織物も提案されており
(特開昭63−92751号)、織物の強伸度に三軸織
物以上の等方性を与えているが、布全幅が四軸組織であ
るために、布厚さが相当厚くなること、また、四軸織物
ほどの強伸度が要求されない場合には経済的でないこと
などの問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、三軸織物の
布幅端部における織り方向の補強を目的とし、請求項1
では布幅方向の中間部を二方向の斜経糸と緯糸から成る
三軸組織とし、布幅方向両端部を三軸組織に加えて緯糸
と直交する耳糸を織り込んだ四軸組織の耳部とし、その
耳糸は、隣り合う緯糸に対して上側と下側を交互に通る
ように織り込まれていることを特徴とし、請求項2では
耳部の耳糸は、三軸組織の二方向の斜経糸の間であって
隣り合う緯糸に対して上側と下側を交互に通って斜経糸
折り返し部と交差するように織り込まれていることを
特徴とする。
【0005】
【作用】布幅方向両端部を耳糸を織り込んで四軸組織の
耳部としたことにより、布幅端部における織り方向の引
張力による二方向の斜経糸間の角度変化が防止され、布
の織方向の伸びが抑制されて布幅の安定性が増し、製織
中のあるいは後工程での布張力の管理が容易となる。ま
た布幅が安定することによりこの耳部を他の同様の組織
を有する三軸織物の耳部と縫合することが容易となり、
布幅の一定した広幅の三軸織物にすることも可能とな
る。
【0006】
【実施例】図1において請求項1の三軸織物について説
明する。この三軸織物は布幅方向の中間部が互いに逆斜
め方向へ伸びる二方向の斜経糸α,α’と緯糸Yとから
成る周知の三軸組織1となっている。斜経糸αの糸道は
緯糸Yの下で、かつ、斜経糸α’の上である。斜経糸
α’の糸道は緯糸Yの上で、かつ斜経糸αの下である。
また緯糸Yの糸道は斜経糸α’の下で、かつ斜経糸αの
上である。従って各3つの糸の交わる交点2は拘束さ
れ、安定した組織である。
【0007】布幅方向端部は、この三軸組織1に加え
て、緯糸Yと直交する方向の耳糸β,β’が夫々3本ず
つ布幅方向に交互に三軸組織1に対して上面と下面から
緯糸Yと交織した四軸組織の耳部3となっている。耳糸
βの糸道は三軸組織1の上面側において、緯糸Yに対し
て、上側と下側を交互に繰り返して通過している。耳糸
β’の糸道は三軸組織1の下面において、隣り合う耳糸
βの緯糸Yに対する上下関係と反対の糸道となってい
る。
【0008】次にこのような四軸耳部3を有する織物を
製織する三軸織機10について説明する。図2,3にお
いて、ガイドプレート11の上側の左右のヘドル列U
1,U2とその前後動機構12、左右送り機構13及び
ヘドル列U1,U2の両端に設けられたヘドル回動機構
14は従来の装置、例えば特公昭60−54417号に
記載のものと全く同一であって、布の織巾方向に実質的
に対向する2群のヘドル列U1,U2の斜経糸α,α’
を案内し、ヘドル列の一方の、例えばU1を左右送り機
構13の可動往復バー13aによって他方に対して織巾
方向へ1ピッチ移動し、次いで前後動機構12によって
多数の斜経糸α,α’を前進交叉してひ口を形成して緯
糸Yを緯入れし、ビータ14で緯糸Yを織前まで押し込
み、かつ、斜経糸α,α’を元へ戻し、以下、これをヘ
ドル列U2に対しても実行し、この時ヘドル列U1とU
2の織巾方向への移動は互いに逆方向であって、また、
ヘドル列U1,U2の端に達したヘドル15はヘドル回
動機構14によって対向するヘドル列へ移送され、2本
の斜経糸α,α’が織巾方向に対して斜め方向に伸びて
いく三軸織物を製織するようにしてある。
【0009】上側左右のヘドル列U1,U2に対して下
側のヘドル列L1,L2は図4に示すように布幅端部に
対応した部分に夫々左右3本ずつのヘドル21が対向す
るヘドル21間に入り込むように左右ピッチをずらして
固定のガイドバー22の前後方向の案内溝23内に摺動
可能に嵌め込んである。この下側のヘドル列L1,L2
の各ヘドル21は上側のヘドル列U1,U2の端部のヘ
ドル15の直下にあってもよいし、左右にずれていても
よい。各ヘドル21は引掛片24を介して従来同様の前
後動機構25に連結してある。ヘドル21の糸孔21a
には耳糸供給ドラム31からの耳糸β,β’が夫々案内
され、前記前後動機構25によって一方の斜経糸α
(α’)の外側位置と、対向する他方のα’(α)の内
側位置(外側でもよい)の間で耳糸β(β’)を前後さ
せ、ひ口を形成するようにしてある。耳糸供給ドラム3
1からの耳糸β,β’は、この開口動作により生じる糸
長差を補正するために、途中に開口動作と対向して前後
動する糸長補正ローラ32を経て各ヘドル21へ供給さ
れている。33は緯糸Y挿入のためのレピアである。
【0010】この織機10を用いて図1の布を製織する
場合、次のようになる。図1の布の右側に示す糸の前
進、緯入れ、後退タイミングに従って、まずタイミング
1で斜経糸α,α’を図2の二点鎖線位置まで前進させ
て交叉させてひ口を形成し、ここに緯糸Yを挿入し、ビ
ータ14まで押え込み、斜経糸α,α’を後退させる。
次にタイミング3で斜経糸α,α’と共に耳糸β,β’
を図2の二点鎖線位置まで前進させる。耳糸βは前進し
た斜経糸αの内側へ、また、耳糸β’は斜経糸α’の内
側に位置し、この状態で緯入れし、ビータ14で押え、
元へ戻す。各タイミングにおいて斜経糸α(α’)が交
互に緯糸方向へ移動されることは従来と同じであるが、
タイミング2,4は、前進、緯入れ、後退については何
もしない。このパターンを繰り返すことで耳部3におい
て耳糸β,β'は三軸組織の上側及び下側で緯糸Yと交差
し、布の中央部では三軸組織1となる。
【0011】このような耳部3を有する三軸織物10で
は緯糸Yに直交する織り方向Aへ巻き取られて行くがこ
の時の巻取張力が大きくても、耳部3ではその巻取張力
が耳糸β,β’で負荷されるため、この部分の三軸組織
1を構成している二方向の斜経糸α,α’の交差角度が
くずれることがないので、布幅が縮むことがない。従っ
て布幅が安定するため、こうして得られた2枚の三軸織
物の耳部3相互を重ねて縫合することにより、布幅の広
い、しかも布幅の一定した三軸織物が得られ、その用途
を拡げることができる。
【0012】次に請求項2の三軸織物について説明す
る。図5において、布幅方向の中間部分は前述の実施例
のものと同様の三軸組織1である。耳部3Aは耳糸の糸
道が三軸組織1の二方向の斜経糸α,α’の間であっ
て、緯糸Yに対して上側と下側を交互に通るようになっ
ている。最も端に位置する耳糸βは、斜経糸α,α’が
一方のヘドル列の端から他方のヘドル列へ移動する時に
生じる折り返し部41と交差するようにしてあり、図1
に示す耳部3に比較し、折り返し部41が布幅方向内側
へ変形することが防止され、耳部3Aの組織がより安定
する。このような織物は特開平1−292140号に示
される技術、即ち交叉してゆく2本の斜経糸α,α’間
に、布幅端部において耳糸βを斜経糸α,α’の内側に
沿って供給することで得られる。尚、このような織物に
おいて、図6に示すように中間の三軸組織1に加えて、
布幅方向に相当な間隔をおいて経糸Yと直交する補強経
糸γを織り込んでもよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明の三軸織物によれ
ば、布幅方向中間部の大部分が三軸組織であり、布幅方
向両端部がこの三軸組織に加えて織り方向の耳糸を、隣
り合う緯糸に対して上側と下側とを交互に通るように
り込んだ四軸組織の耳部としたので、布端部において、
織り方向の引張力は耳糸で負荷され、この部分の二方向
の斜経糸間の交差角度が変化することが防止されて組織
の変形が抑制され、布幅を安定させることができる。従
って製織中あるいは後工程での布張力の管理を容易にで
きる。また、布幅が安定することにより、同様の組織の
三軸織物の耳部を縫合して布幅の一定した広幅の三軸織
物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三軸織物を示す図である。
【図2】三軸織機を示す図である。
【図3】上側のヘドル列を示す平面図である。
【図4】耳糸用のヘドル列を示す平面図である。
【図5】三軸織物の他の例である。
【図6】三軸織物の他の例である。
【符号の説明】
1 三軸組織、 3 耳部、 41 折り返し部、
α,α’ 斜経糸、β,β’ 耳糸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布幅方向の中間部を二方向の斜経糸と緯
    糸から成る三軸組織とし、布幅方向両端部を三軸組織に
    加えて緯糸と直交する耳糸を織り込んだ四軸組織の耳部
    し、その耳糸は、隣り合う緯糸に対して上側と下側を
    交互に通るように織り込まれていることを特徴とする三
    軸織物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の三軸織物であって、耳部
    の耳糸は、三軸組織の二方向の斜経糸の間であって隣り
    合う緯糸に対して上側と下側を交互に通って斜経糸の
    り返し部と交差するように織り込まれていることを特徴
    とする三軸織物。
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