JPH0411045A - 三次元織物及びその製織方法 - Google Patents

三次元織物及びその製織方法

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JPH0411045A
JPH0411045A JP11327890A JP11327890A JPH0411045A JP H0411045 A JPH0411045 A JP H0411045A JP 11327890 A JP11327890 A JP 11327890A JP 11327890 A JP11327890 A JP 11327890A JP H0411045 A JPH0411045 A JP H0411045A
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JP
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bias
yarn
fabric
yarns
warp
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JP11327890A
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English (en)
Inventor
Akiji Anahara
穴原 明司
Yoshiharu Yasui
義治 安居
Hiroshi Omori
大森 裕志
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は三次元織物及びその製織方法に関するものであ
る。
[従来の技術] x、y、z方向の三成分の糸からなる三次元織物を骨格
材とし、樹脂あるいは無機物をマトリックスとした複合
材はロケット、航空機、自動車、船舶及び建築物の構造
材として幅広い用途が期待されている。これらの複合材
は前記X、 ¥、  Z方向に作用する引張荷重、圧縮
荷重及び曲げ荷重に対しては十分な強度を発揮するが、
軸線方向に対して斜め方向の力に対する変形量が大きい
という欠点がある。この欠点を解消するものとして特開
平1−292162号公報には長手方向、横(幅)方向
及び垂直方向の繊維糸条と、長手方向及び横方向の繊維
糸条に対して筋かい状に斜行するとともに互いに交差す
る2方向の繊維糸条(バイアス糸)とによって構成した
繊維構造体(三次元織物)すなわち、面内4軸合計5軸
の繊維構造体(三次元織物)が提案されている。そして
、その製造は、所要長さの糸条案内部材を垂直方向に、
かつ、製造する繊維構造体に適合した形状と設計密度に
従って配設し、繊維糸条を前記案内部材の間をぬって長
手方向、横方向に直交、蛇行及び筋かい状に挿入する操
作を垂直方向に所要回数繰り返して行い、次いで糸条案
内部材を抜き取ってその抜き取り跡に垂直方向糸を挿通
ずることにより行われる。
[発明が解決しようとする課題] 前記特開平1−292.162号公報に開示された繊維
構造体(三次元織物)では、X、 Y、  Z方向の三
成分の糸の他にバイアス糸が存在するため、複合材とし
た場合に斜め方向の力に対する強度が強くなるが、バイ
アス糸の傾斜角が一定のため面内均質性が完全ではなか
った。又、前記特開平l−292162号公報に開示さ
れた繊維構造体(三次元織物)の製造方法では、連続し
た1本の糸条を多数本の糸条案内部材の間をぬって挿入
するため長手方向及び横方向の繊維糸条の配列方向に対
して筋かい状に挿入される繊維糸条(バイアス糸)の挿
入の機械化が難しいという問題がある。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、
その第1の目的は従来の5軸三次元織物に比較して面内
均質性がより向上して斜め方向の力に対する変形をより
小さくすることができる三次元織物を提供することにあ
り、第2の目的はその三次元織物を連続生産可能な製織
方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本発明の三次元織物は、織物
の長手方向に沿って平行に配列された複数本の経糸2か
らなる経糸層と、該経糸層と平行な平面内で織物の長手
方向に対して互いに対称的に傾斜するように配列された
多数本のバイアス糸Bからなる2層一組のバイアス糸層
と、前記経糸層の各列間及び列の両外側に経糸Zと直交
する状態で織物の厚さ方向に配列された複数本の垂直糸
yと、前記経糸Zと直交する状態で織物の幅方向に配列
された緯糸Xとからなり、前記2層一組のバイアス糸層
を複数組有するとともに、少なくとも1組のバイアス糸
層の傾斜角が他の組のバイアス糸層と異なった傾斜角を
なしている。
又、第2請求項に記載の方法では、複数本の経糸Zを織
物の長手方向に延びる状態で織物の厚さ方向に複数層に
張設し、複数本のバイアス糸Bを2層一組となるように
前記経糸層と平行にかつ複数組張設し、前記経糸層の各
列間及び列の両外側において垂直糸yの織物の厚さ方向
への挿入と緯糸Xの織物の幅方向への挿入とを行い、か
つ1回のサイクルの緯糸Xの挿入が終了するとともに製
織中の織物に連なる垂直糸yが経糸2群及びバイアス糸
B群の外に配置された状態で、織前位置とバイアス糸供
給部との間に織物の幅方向に配設された送り装置の作用
により、送り装置の係合部と係合状態にある2層一組の
バイアス糸Bの係合位置を織物の幅方向に沿って各バイ
アス糸層で互いに逆方向へ所定ピッチ移動させてバイア
ス糸Bを織物の長手方向に対して斜めに配列させ、その
後垂直糸yの挿入を行い、かつ前記複数組のバイアス糸
Bのうち少なくとも1組と対応する送り装置の送りピッ
チを他の送り装置の送りピッチと異ならせるようにした
[作用] 本発明の三次元織物は経糸2、緯糸y及び垂直糸yの他
に、経糸層と平行な平面内で織物の長手方向に対して互
いに対称的に傾斜するように配列された2層一組のバイ
アス糸の組が複数組存在し、しかも少なくとも1組のバ
イアス糸層の傾斜角が他の組のバイアス糸層と異なった
傾斜角をなしているため、従来の面内4軸合計5軸の三
次元織物より面内均質性が向上し、樹脂等をマトリック
スとした複合材の骨格材として使用するとバイアス糸の
作用により複合材への斜め方向の力に対する変形量がよ
り小さくなり、構造材としての使用範囲が広(なる。
又、第2請求項に記載の製織方法では、複数本の経糸2
が織物の長手方向に延びる状態で織物の厚さ方向に複数
層に張設され、複数本のバイアス糸Bが2層一組となる
ように前記経糸層と平行にかつ複数組張設された状態で
製織が開始される。
そして、前記経糸層の各列間及び列の両外側において垂
直糸yの織物の厚さ方向への挿入と、緯糸Xの織物の幅
方向への挿入とが行われてその1回のサイクルの緯糸X
の挿入が終了した状態で、バイアス糸を織物の長手方向
に対して斜めに配列する作業が行われる。すなわち、各
サイクルの緯糸Xの挿入が終了しかつ製織中の織物に連
なる垂直糸yが経糸2群及びバイアス糸B群の外に配置
された状態で、織前位置とバイアス糸供給部との間に織
物の幅方向に配設された送り装置が作動され、送り装置
の係合部と係合状態にある2層一組のバイアス糸Bの係
合位置が織物の幅方向に沿って各バイアス糸層で互いに
逆方向へ所定ピッチ移動されてバイアス糸Bが織物の長
手方向に対して斜めに配列される。このとき各2層一組
のバイアス糸層と対応する全ての送り装置が同一ピッチ
ずつバイアス糸を移動させるのではなく、少なくとも1
組のバイアス糸層は他の組のバイアス糸層と異なるピッ
チで移動され、当該バイアス糸層のバイアス糸が織物の
長手方向に対して他のバイアス糸とは異なった傾斜角で
斜めに配列される。その後、垂直糸yの挿入が行なわれ
る。  ゛ [実施例1コ 以下、本発明を具体化した一実施例を第1〜lO図に従
って説明する。
第1,2図に示すように三次元織物Fはその長手方向に
沿って平行に複数列、複数行に張設された多数本の経糸
Zからなる経糸層と、該経糸層と平行な平面内で織物の
長手方向に対して互いに対称的に傾斜するように配列さ
れた連続する多数本のバイアス糸Bからなる2層一組の
バイアス糸層と、前記経糸層の各列間及び列の両外側に
経糸Zと直交する状態で織物の厚さ方向に配列された各
列毎に連続する複数本の垂直糸yと、前記経糸Zと直交
する状態で経糸層及びバイアス糸層との間に織物の幅方
向に配列された緯糸Xとから構成されている。
複数組設けられた各2層1組のバイアス糸Bは全て三次
元織物Fの幅方向端部で折り返され、上層のバイアス糸
層と下層のバイアス糸層とが連続したバイアス糸Bで構
成され、上層と下層の各バイアス糸Bが互いに対称的に
傾斜するように配列されている。又、2層一組のバイア
ス糸層を構成するバイアス糸Bはそれぞれ周期的に傾斜
方向が反転されている。複数組のバイアス糸層を構成す
るバイアス糸Bが経糸Zとなす傾斜角は全組で同じでは
なく、第2図(a)に示す傾斜角45度、第2図(b)
に示す傾斜角60度及び第2図(C)に示す傾斜角30
度の3種類の組が存在し、傾斜角90度に相当する緯糸
X、前記各バイアス糸B及び経糸Zにより面内8軸とな
っている。
垂直糸yは三次元織物Fの上方から先端でループを形成
して折り返し状に挿入されるとともに、先端ループの抜
は止めを図るために緯糸Xが先端ループ部に挿入されて
いる。緯糸Xも先端でループを形成して折り返し状に挿
入されている。なお、容重として炭素繊維のロービング
を使用した場合は、先端でループを形成して折り返し状
に挿入された緯糸X及び垂直糸yが製織後は1本に重ね
合わさって第2図に示すようになる。又、この三次元織
物Fは各2層一組のバイアス糸層がそれぞれ多数本のバ
イアス糸が連続して折り返される構成のため、連続的に
製織することが容易となる。
この三次元織物Fは樹脂等を含浸させた複合材として使
用され、織物の長手方向に対して傾斜する方向に配列さ
れたバイアス糸Bの存在により、従来の5軸三次元織物
を骨格材として使用したものに比較して斜め方向の力に
対する変形量が減少する。しかも、2層一組のバイアス
糸層がそれぞれ多数本のバイアス糸Bが連続して折り返
される構成のため、複合材とした場合、引張り、曲げ、
その他の荷重に対して剛性が高く、強度も向上する。
次に前記の三次元織物Fの製造方法を説明する。
この三次元織物を製織する装置は第3,4図に示すよう
に、経糸2の行数と対応する数の経糸ビームlからなる
経糸供給部と、バイアス糸層の半分の数のバイアス糸ビ
ーム2からなるバイアス糸供給部とを備えており、経糸
ビーム1から繰り出された多数本の経糸2の端部と、バ
イアス糸ビーム2から繰り出された多数本のバイアス糸
Bの端部とが止着される糸支持板3が、所定位置に配設
された織前枠4に近接する位置から図示しない駆動機構
の作用により製織の進行に伴い三次元織物Fを引き取る
方向(第3,4図の左方)に移動されるようになってい
る。織前枠4の後方(第3,4図の右方)には経糸開口
装置5及びバイアス糸開口装置6が配設されている。
経糸開口装置5は第5図に示すように三次元織物の幅よ
り広い幅と、厚さより大きな高さとを有する枠7に経糸
Zの通過を許容する間隔で一対のガイドロッド7aが固
定され、図示しない駆動機構により昇降動されるように
なっている。又、ノくイアス糸開口装置6も経糸開口装
置5とほぼ同様に構成されているが、後記するバイアス
糸送り装置の作動時にバイアス糸Bがガイドロッド7a
と接触しないように一対のガイドロッド7aの間隔が経
糸開口装置5の場合よりも広く設定されている。
織前枠4と経糸開口装置5との間には垂直糸供給部8か
ら繰り出される垂直糸yをその昇降動により経糸2群の
各列内に挿入する作用をなす垂直糸レピア9が配設され
ている。第6図に示すように垂直糸レピア9は、図示し
ない駆動機構により昇降動される支持体10に複数本の
パイプ9aが嵌挿されることにより形成され、経糸2群
の各列内に同時に所定本数の垂直糸yが挿通されるよう
になっている。経糸ビーム1の前方には経糸ビーム1及
びバイアス糸ビーム2から繰り出された経糸2及びバイ
アス糸Bをガイドするガイド板11が配設され、該ガイ
ド板11には経糸Z及びバイアス糸Bをそれぞれ1本ず
つガイドするガイド孔11aが経糸ビーム1及びバイア
ス糸ビーム2の上端と対応する位置に形成されている。
ガイド板11とバイアス糸ビーム2との間にはバイアス
糸ビーム2から繰り出される各バイアス糸B毎に張力調
整装置12(第3図にのみ図示)が設けられている。
前記両開口装置5,6の後方には経糸ガイド13及びバ
イアス糸送り装置14が配設されている。
経糸ガイド13は所定位置に配置されるとともに、表面
に所定間隔でガイド溝が形成されたロッドにより構成さ
れている。バイアス糸送り装置14は第7図に示すよう
に、その螺旋溝15a、16aの向きが逆向きとなるよ
うに形成された各2本のスクリュー軸15.16が、三
次元織物の幅方向と平行に延びる状態でそれぞれバイア
ス糸Bと係合可能な作用位置とバイアス糸Bと係合不能
な退避位置とに移動配置可能に配設されるとともに、3
本のスクリュー軸15.16が上下方向に交互に配置可
能に構成されている。
経糸2群の各行間あるいは経糸2群の行とノ\イアス糸
Bの層間に挿入される緯糸Xは、緯糸レピア17(第1
O図(c)、  (e)に図示)により先端でループを
形成して折り返し状に挿入されるようになっている。
次に前記のように構成された装置による三次元織物の製
織作用について説明する。
まず、バイアス糸送り装置14によるバイアス糸Bの送
り作用について説明する。バイアス糸Bの横方向(三次
元織物の幅方向)への移動は、3本のスクリュー軸15
.16を水平方向に延びる状態で上下3段に配置すると
ともに、上下3段に配置した各スクリュー軸15.16
を同方向に回転することにより行われる。第8図(a)
に示すように、3本のスクリュー軸15.16が水平方
向に延びる状態で上下3段に配置されるとともに1本の
スクリュー軸16が最下段のスクリュー軸15と同軸上
の退避位置に配置された状態で、バイアス糸Bが上段及
び中段に配置されたスクリュー軸15.16の螺旋溝1
5a、16aに所定ピッチPで係合した状態に配置され
る。
この状態から作用位置に配置された各スクリュー軸15
.16が同方向に2回転駆動されると、上段のスクリュ
ー軸15と係合状態にあるバイアス糸Bは右側に、中段
のスクリュー軸16と係合状態にあるバイアス糸Bは左
側にそれぞれ1ピッチP分移動される。このとき中段に
配置されたスクリュー軸16の先端付近において螺旋溝
16aと係合状態にあったバイアス糸Bは、該スクリュ
ー軸16との係合が解除されて下段に配置されたスクリ
ュー軸15の基端部りにおいて螺旋溝15aと係合した
状態となる。又、上段に配置されたスクリュー軸15の
先端にあったバイアス糸Bが中段のスクリュー軸16の
基端部寄りに移載されて第8図(b)の状態となる。以
下同様にして作用位置に配置されたスクリュー軸15.
16が回転されてバイアス糸Bの横送りが順次行われる
と、第8図(a)に示す状態において中段のスクリュー
軸16と係合状態にあったバイアス糸Bが下段に配置さ
れたスクリュー軸15上に全て移載され、上段に配置さ
れたスクリュー軸15と係合状態にあったバイアス糸B
は中段のスクリュー軸16上に移載されて第8図(c)
に示す状態となる。上段に配置されたスクリュー軸15
と係合するバイアス糸Bが無(なると、該スクリュー軸
15が第8図(d)に示すように退避位置に後退移動さ
れるとともに、中段に配置されていたスクリュー軸16
及び下段に配置されていたスクリュー軸15が上段及び
中段へと1段ずつ上昇移動される。次いでそれまで下段
の退避位置に配置されていたスクリュー軸16が前進移
動されて下段の作用位置に配置されるとともに、上段の
退避位置に配置されたスクリュー軸15が下段の退避位
置に下降移動されて第8図(e)に示す状態になる。
この状態からスクリュー軸15.16が前記と同方向に
回転されると、中段に配置されたスクリュー軸15と係
合するバイアス糸Bは順次1ピツチずつ右方へ移動され
るとともに順次下段に配置されたスクリュー軸16上へ
と移載される。又、上段に配置されたスクリュー軸16
と係合状態にあるバイアス糸Bは左方へ移動されるとと
もに順次中段に配置されたスクリュー軸15上に移載さ
れる。そして、第8図(g)に示すように上段に配置さ
れたスクリュー軸16と係合する状態にあったバイアス
糸Bが全て中段に配置されたスクリュー軸15上に移載
されると、第8図(h)に示すように上段のスクリュー
軸16が退避位置に後退移動されるとともに、中段に配
置されたスクリュー軸15及び下段に配置されたスクリ
ュー軸16が上段及び中段へと1段ずつ上昇移動された
状態となる。そして、次に下段の退避位置に配置されて
いたスクリュー軸15が作用位置に配置され、上段の退
避位置に配置されたスクリュー軸16が下段の退避位置
に下降移動されることにより第8図(a)に示す状態に
復帰する。以下同様にして順次バイアス糸Bの横送り動
作が行われる。なお、バイアス糸Bの横送りによりガイ
ド板11と織前間のバイアス糸Bの経路長さが大きく変
動するが、バイアス糸Bの張力は張力調整装置12の作
用によりほぼ一定に保持される。
次に製織手順を説明する。三次元織物の製織開始時には
糸支持板3が織前枠4と接近する位置に配置され、経糸
ビーム1及びバイアス糸ビーム2から繰出された経糸Z
及びバイアス糸Bがガイド板11のガイド孔11a、経
糸ガイド13あるいはバイアス糸送り装置14及び経糸
開口装置5あるいはバイアス糸開口装置6を経て糸支持
板3に止着された状態にセットされる。又、各組のバイ
アス糸Bの本数は当該バイアス糸層の組を構成するバイ
アス糸Bが織物の長手方向となす傾斜角によって異なる
場合があり、傾斜角が45度及び60度の場合に必要な
バイアス糸Bの本数は当該バイアス糸層の組が折り返さ
れる幅内に挿入される垂直糸yの本数をn本とすると[
2(n−1) +2]本必要となる。この実施例の三次
元織物Fは垂直糸yの本数が5本なので、バイアス糸B
は10本必要となり、スクリュー軸15.16に対して
第9図(a)に示すようにセットされる。又、傾斜角が
30度の場合に必要なバイアス糸Bの本数は、当該バイ
アス糸層の組が折り返される幅内に挿入される垂直糸y
の本数をn本とすると[4(n−1)+21本必要とな
る。垂直糸yの本数が5本なのでバイアス糸Bは18本
必要となり、スクリュー軸15.16に対して第9図(
b)に示すようにセットされる。
第1θ図(a)は三次元織物Fの第4層の緯糸Xの緯入
れが完了した状態を示しており、この状態では垂直糸レ
ピア9は上昇位置に配置され、経糸開口装置5及びバイ
アス糸開口装置6はともに下降位置に配置されている。
バイアス糸開口装置6が下降位置に配置された状態では
、各バイアス糸開口装置6のガイドロッド7aは一対の
ガイドロッドフa間に挿通されたバイアス糸Bと係合し
ない位置に配置される。この状態でバイアス糸送り装置
14が前記のように駆動され、各バイアス糸Bがそれぞ
れ三次元織物の幅方向に所定ピッチずつ移動される。織
物の長手方向すなわち経糸Zの長手方向に対する傾斜角
が45度となるようにバイアス糸Bを移動させるバイア
ス糸送り装置14は、1回の送り動作で各バイアス糸B
を1ピツチずつ移動させるようにそのスクリュー軸15
.16が駆動される。又、傾斜角が60度となるように
バイアス糸Bを移動させるバイアス糸送り装置14は、
1回の送り動作で各バイアス糸Bを2ピツチずつ移動さ
せるようにそのスクリュー軸15.16が駆動される。
すなわち、バイアス糸Bの傾斜角を60度とする場合は
、スクリュー軸15.16が傾斜角45度の場合の2倍
回転される。
これに対して傾斜角が30度となるようにバイアス糸B
を移動させる場合には、バイアス糸送り装置14は1回
の送り動作でスクリュー軸15゜16を傾斜角45度の
場合の1/2倍回転させることにより各バイアス糸Bを
1/2ピツチずつ移動させることが可能となる。しかし
、バイアス糸Bを1/2ピツチ移動させた状態では、バ
イアス糸Bが経糸Zの中間に配置されて垂直糸yの挿入
の邪魔になるので、傾斜角45度で配列されるバイアス
糸Bを移動させるバイアス糸送り装置14は垂直糸yの
各回の挿入毎に1/2ピツチずつバイアス糸Bを移動す
るように駆動されるのではなく、垂直糸yの2回の挿入
毎に1ピツチずつバイアス糸Bを移動するように駆動さ
れ、結果として第2図(C)に示すように垂直糸yの各
回の挿入毎に1/2ピツチずつ移動したのと同様に配列
される。なお、バイアス糸送り装置14が前記のように
作動された場合にバイアス糸Bが前記の傾斜角で配列さ
れるのは、経糸2及び緯糸Xが同−太さ、同一ピッチで
配列されている場合である。この場合傾斜角±30度及
び±60度に配列されるバイアス糸Bは、経糸z1緯糸
X及び傾斜角45度で配列されるバイアス糸Bに比較し
て細い糸を使用する方が糸の蛇行も少なく、繊維充填率
を高めることができる。
第10図(b)に示すように、全ての経糸開口装置5及
びバイアス糸開口装置6が上昇位置に配置されるととも
に、垂直糸レピア9が下降移動されて垂直糸yが経糸Z
の各列間に挿入される。この時垂直糸レピア9の各パイ
プ9aは第4図に示すように、互いに交差する状態で配
置されたバイアス糸Bの交差部より後方すなわちバイア
ス糸間ロ装置6寄りにおいてバイアス糸B間に挿入され
る。この状態で緯糸レピア17により最下段の経糸Zと
垂直糸yとの間に緯糸Xの緯入れが行われる。垂直糸レ
ピア9が織前位置から離れているため、垂直糸レピア9
の下降移動だけでは垂直糸yは織前位置に経糸Zと直交
する状態に配置されずに織前位置から離れた状態となっ
ているが、最下段への緯糸Xの緯入れにより第10図(
c)に示すように垂直糸yは織前位置において経糸Zと
直交状態となるように配置される。なお、緯糸Xの緯入
れを行う前に筬打ちを行い垂直糸yを織前側に移動させ
ておいてもよい。
次に垂直糸レピア9が上昇位置に移動配置されて垂直糸
yが上方へ折り返された後、経糸開口装置5及びバイア
ス糸開口装置6が織前枠4から最も離れた側から順に下
降位置に配置されて開口が形成されるとともに、該開口
に緯糸レピア17により緯糸Xの一緯入れが行われる。
垂直糸レピア9が上昇位置に移動配置された時点では第
10図(d)に示すように垂直糸レピア9から織前に連
なる垂直糸yは織前に対して斜めに配置されているが、
第10図(e)、(f)に示すように緯糸レピア17に
よる緯糸Xの緯入れに伴い順次織前と平行に配置される
。全段への緯糸Xの緯入れが完了して第10図(f)に
示す状態となった後、糸支持板3が移動されて三次元織
物Fが1ピッチ分移動され、その端部が第10図(a)
に示す状態となる。以下同様な操作が繰り返されて第1
゜2図に示す三次元織物Fとほぼ同じ組成の三次元織物
Fが製織される。
[実施例2] 次に第2実施例を第11図に従って説明する。
この実施例の三次元織物Fは2層一組となるバイアス糸
層を構成するバイアス糸Bが周期的に傾斜方向が反転さ
れず、第11図に示すように各層が一方向の傾斜を有し
かつ上層と下層の各バイアス糸Bが互いに対称的に傾斜
するように配列されている。
この実施例のようにバイアス糸を配列する場合は、2層
一組のバイアス糸層の各層のバイアス糸Bと係合するよ
うに2段に設けられた係合部を、織物の幅方向に延びる
ループ状の移動経路を所定方向へ移動させるとともに、
係合部からバイアス糸供給部に連なるバイアス糸Bを係
合部の移動に伴って同方向へ移動させればよい。これに
より上段及び下段の係合部と係合するバイアス糸の係合
位置が互いに逆方向へ移動され、しかも上段の係合部及
び下段の係合部の移動方向は常に一定のため、上下2層
のバイアス糸Bは一方向の傾斜を有するように斜めに配
列される。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、第12図に示すように垂直糸レピア9として支
持体10にパイプ9aを前後2列に設は前後のパイプ9
aに垂直糸yが1本おきに挿通される構成を採用しても
よい。前記各実施例のように1列に並んだパイプ9aに
より垂直糸yを一斉に経糸2及びバイアス糸Bの間に挿
入する構成では、パイプ9aが経糸Z及びバイアス糸B
を横方向に押し退けて進入する必要があるほど経糸Z及
びバイアス糸Bの間隔が狭い場合、経糸Z及びバイアス
糸Bが横方向へ逃げる余地がなく、パイプ9aが経糸2
及びバイアス糸Bを強く擦過して経糸Z及びバイアス糸
Bが損傷する虞がある。
しかし、このように構成した場合には、経糸2及びバイ
アス糸Bがパイプ9aから横方向への力を受けた場合逃
げる余地があるためパイプ9aが各層を強く擦過するこ
とが防止される。パイプ9aを3列以上とするとともに
緯糸yを2本置き以上の間隔で挿入してもよい。又、垂
直糸レピアを複数の群に分割してタイミングをずらせた
り、織物の表裏面両側から挿入するようにしてもよい。
又、垂直糸レピア9としてパイプに代えて先端にガイド
孔が形成された板状部材を支持体10に固定した構成を
採用してもよい。又、三次元織物Fとして経糸Zの列間
に折り返し状に挿入された垂直糸yの折り返し先端ルー
プ部分のみならず、各経糸2及びバイアス糸Bとの間に
も緯糸Xを挿入して緯糸Xの密度を大きくしてもよい。
さらには、バイアス糸Bを三次元織物の途中で折り返す
ことにより、バイアス糸の配列されない部分の厚さを薄
くして断面形状を正方形及び矩形以外の形状としてもよ
い。
[発明の効果コ 以上詳述したように、本発明の三次元織物は経糸Z、緯
糸y及び垂直糸yの他に、経糸層と平行な平面内で織物
の長手方向に対して互いに対称的に傾斜するように配列
された2層一組のバイアス糸の組が複数組存在し、しか
も少なくとも1組のバイアス糸層の傾斜角が他の組のバ
イアス糸層と異なった傾斜角をなしているため、従来の
面内4軸合計5軸の三次元織物より面内均質性が向上し
、樹脂等をマトリックスとした複合材の骨格材として使
用するとバイアス糸の作用により複合材への斜め方向の
力に対する変形量がより小さくなり、構造材としての使
用範囲が広くなる。
又、第2請求項に記載の製造方法ではバイアス糸の幅方
向への移動がバイアス糸供給部と織前位置との間に配設
された係合部が所定方向に循環移動するという単純な構
成で行われるので、この製織方法を実施するための装置
の構造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
第1〜10図は本発明を具体化した一実施例を示すもの
であって、第1図は三次元織物の一部破断概略斜視図、
第2図(a)〜(c)は三次元織物の一部破断部分平面
図、第3図は製織状態を示す概略側断面図、第4図は同
じく概略平面図、第5図は開口装置の概略斜視図、第6
図は垂直糸レピアの概略斜視図、第7図はバイアス糸送
り装置の要部斜視図、第8図(a)〜(h)はバイアス
糸送り装置の作用を示す概略断面図、第9図(a)。 (b)はスクリュー軸に対するバイアス糸のセット状態
を示す断面図、第10図(a)〜(f、)は製織作用を
示す概略側面図、第11図は第2実施例の一部破断部分
平面図、第12図は変更例の概略側面図である。 経糸ビーム1、バイアス糸供給部2、バイアス糸ビーム
2、織前枠4、経糸開口装置5、バイアス糸開口装置6
、バイアス糸送り装置14、スクリュー軸15,16、
緯糸X、垂直糸y、経糸Z、バイアス糸B、三次元織物
F。 特許出願人 株式会社 豊田自動織機製作所代理人  
 弁理士 恩田博宣(ほか1名)図 弔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、織物の長手方向に沿って平行に配列された複数本の
    経糸(z)からなる経糸層と、該経糸層と平行な平面内
    で織物の長手方向に対して互いに対称的に傾斜するよう
    に配列された多数本のバイアス糸(B)からなる2層一
    組のバイアス糸層と、前記経糸層の各列間及び列の両外
    側に経糸(z)と直交する状態で織物の厚さ方向に配列
    された複数本の垂直糸(y)と、前記経糸(z)と直交
    する状態で織物の幅方向に配列された緯糸(x)とから
    なり、前記2層一組のバイアス糸層を複数組有するとと
    もに、少なくとも1組のバイアス糸層の傾斜角が他の組
    のバイアス糸層と異なった傾斜角をなしている三次元織
    物。 2、複数本の経糸(z)を織物の長手方向に延びる状態
    で織物の厚さ方向に複数層に張設し、複数本のバイアス
    糸(B)を2層一組となるように前記経糸層と平行にか
    つ複数組張設し、前記経糸層の各列間及び列の両外側に
    おいて垂直糸(y)の織物の厚さ方向への挿入と緯糸(
    x)の織物の幅方向への挿入とを行い、かつ1回のサイ
    クルの緯糸(x)の挿入が終了するとともに製織中の織
    物に連なる垂直糸(y)が経糸(2)群及びバイアス糸
    (B)群の外に配置された状態で、織前位置とバイアス
    糸供給部との間に織物の幅方向に配設された送り装置の
    作用により、送り装置の係合部と係合状態にある2層一
    組のバイアス糸(B)の係合位置を織物の幅方向に沿っ
    て各バイアス糸層で互いに逆方向へ所定ピッチ移動させ
    てバイアス糸(B)を織物の長手方向に対して斜めに配
    列させ、その後垂直糸(y)の挿入を行い、かつ前記複
    数組のバイアス糸(B)のうち少なくとも1組と対応す
    る送り装置の送りピッチを他の送り装置の送りピッチと
    異ならせる三次元織物の製織方法。
JP11327890A 1990-04-28 1990-04-28 三次元織物及びその製織方法 Pending JPH0411045A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105926140A (zh) * 2016-07-08 2016-09-07 盐城工学院 一种可用于织造三维正交多层织物的织样机及其织造方法
CN111254556A (zh) * 2020-03-17 2020-06-09 苏州大学 一种可用于三维正交织物织造的剑杆织机及其织造方法

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