JPH04110077U - カラー受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はカラー受像管に関し、シャドウマス
ク２の挿入および取外しを容易にし、外力が働く場合に
シャドウマスク２がスタッド５で安全且つ確実に保持さ
れるカラー受像管の提供を目的とする。 【構成】 本考案のカラー受像管はファンネル部分ネッ
ク部分およびフェースプレート部を具備し、このフェー
スプレート部分はシャドウマスクのリム部分に取り付け
られかつこのリム部分にほぼ平行に伸びているストリッ
プ状の留めばねによってフェースプレートの側壁に設け
られたスタッドに取り付けられるシャドウマスクを有す
るカラー受像管において、球状の自由端をもつスタッド
５はフェースプレート１の側壁４のコーナに置かれ、留
めばね６はこの留めばね６の自由端がフェースプレート
１のコーナにあるスタッド５に伸び、このスタッド５の
たて軸に直角となるように曲げられてシャドウマスク２
のリム部分７のコーナ近くに取り付けられて構成され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はファンネル部分、ネック部分およびフェースプレート部分を具備した カラー受像管に関する。

【０００２】

【従来技術および考案が解決しようとする課題】

西独特許公開公報第３３３７８２５号（ＤＥ−ＯＳ ３３３７８２５）には上 記のカラー受像管が開示されており、このカラー受像管にはシャドウマスクを支 持するためのスタッドがフェースプレートの各側壁のほぼ中央に置かれている。 各スタッドは円筒形の台座部分を備え、先を切り取った円錐形の先端で終ってい る。シャドウマスクを支持するフレームの各端のほぼ中央に、穴を備えた自由端 をもつ留めばねが設けられる。このため、この自由端は先を切り取った円錐形の 先端に載せることができる。少くなくとも１つの留めばねの自由端にはスタッド の先端上の空所に載せるスペーサが設けられており、こうしてこの配置は適所に しっかりと保持することを確実にする。

【０００３】 しかし、このため、シャドウマスクの挿入および取外しが難しいという問題を 生じる。本考案の目的は、シャドウマスクのための簡単なサスペンションを具備 するカラー受像管を提供することにある。このサスペンションは、カラー受像管 の製造中シャドウマスクの挿入および取外しを容易にし、外部から力が働く場合 に、シャドウマスクがスタッドで安全に保持されることを確実にする。

【０００４】

【課題を解決するための手段および作用】

上記の目的は以下に述べる手段によって成し遂げられる。ファンネル部分、ネ ック部分およびフェースプレート部を具備し、このフェースプレート部分はシャ ドウマスクのリム部分に取り付けられかつこのリム部分にほぼ平行に伸びている ストリップ状の留めばねによってフェースプレートの側壁に設けられたスタッド に取り付けられるシャドウマスクを有するカラー受像管において、球状の自由端 をもつスタッドはフェースプレートの側壁のコーナに置かれ、留めばねは、この 留めばねの自由端がフェースプレートのコーナにあるスタッドに伸び、このスタ ッドのたて軸に直角となるように曲げられてシャドウマスクのリム部分のコーナ 近くに取り付けられる。

【０００５】 また、シャドウマスクのリム部分のコーナに補助ブラケットが設けられ、留め ばねがこの補助ブラケットに固定される。さらに、２つの留めばねがシャドウマ スクの各短辺側に置かれる。さらにまた、２つの留めばねがシャドウマスクの各 長辺側に置かれる。また、各留めばねがシャドウマスクの各短辺側と各長辺側と に置かれる。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例について図１〜図３および図４−Ａ〜図４−Ｆを参照して以 下に述べる。 図１は本考案の一実施例であるカラー受像管に挿入されたシャドウマスクを備 えたフェースプレート１だけを表わしている。この図はＸ軸、Ｙ軸および対角線 Ｄ１およびＤ２を表わしている。Ｘ軸とＹ軸とが交差する点において、カラー受 像管の対称軸は図の紙面の平面と直角をなしている。この紙面の内側にフェース プレート１は発光体層（図示なし）を保持している。対角線Ｄ１およびＤ２とフ ェースプレート１の側壁とが交差する点に、スタッド５が置かれ、このスタッド ５は留めばね６によってシャドウマスク２を保持する。留めばね６はフェースプ レート１のコーナの近くにあるシャドウマスク２のリム部分に取り付けられてい る。

【０００７】 図２はカラー受像管に挿入されたシャドウマスクを備えたフェースプレート１ の左下側のコーナを拡大した平面図である。補助ブラケット８はこのコーナを強 化するためにシャドウマスク２のリム部分７に溶接される。この補助ブラケット ８の右側の端に、留めばね６の一端に溶接されているバイメタル素子９が取り付 けられている。留めばね６はシャドウマスク２のリム部分７にほぼ平行となり、 留めばね６のもう一方の端となる自由端はフェースプレート１のコーナに伸びて いる。球状の自由端１０をもつスタッド５はフェースプレート１のコーナにおい て側壁４の凹所に置かれる。留めばね６の自由端は、この自由端の表面がスタッ ド５のたて軸と直角をなすように曲げられる。スタッド５のたて軸は対角線Ｄ１ と一致する。留めばね６の自由端はスタッド５の球状の自由端１０を受けるため の穴を備えている。

【０００８】 図３は対角線Ｄ１と一致する線 III−III に沿った断面図である。この図は留 めばね６が小さな幅を有することを示す。留めばね６は２つの平面内で弾性を有 する。すなわちその接線方向にかつトーションバーのようにはね返ることができ る。その結果、留めばねは、スタッド５の球状の自由端１０を支点として動きう る。したがって留めばねをスタッドから持ち上げようとする力は存在しない。し たがって留めばねを適所にしっかりと固定する必要はない。スタッドの独特の形 状および留めばねによって、シャドウマスクの自動挿入および取外しが可能とな る。

【０００９】 図４−Ａ〜図４−Ｆはシャドウマスク２、留めばねおよびスタッド５のみをそ れぞれ表わし、留めばねの取り付けに対する６つの異なった場所を表わす略図で ある。図４−Ａはシャドウマスク２の２つの対向する短辺側にそれぞれ取り付け られた２つの留めばね６を表わしている。図４−Ｂは２つの留めばね６がシャド ウマスク２の２つの対向する長辺側にそれぞれ取り付けられることを表わしてい る。

【００１０】 図４−Ｃにおいて、１つの留めばね６が各短辺側に置かれ、２つの留めばね６ がシャドウマスク２の下部の長辺側に置かれている。図４−Ｄにおいて、２つの 留めばね６が左側の短辺側に設けられ、１つの留めばね６がシャドウマスク２の 各長辺側に設けられている。

【００１１】 図４−Ｅにおいて、２つの留めばね６が上部の長辺側に置かれており、１つの 留めばね６がシャドウマスク２の下部の長辺側と右側の短辺側にそれぞれ置かれ ている場合が表わされている。図４−Ｆには、２つの留めばね６が右側の短辺側 に置かれ、１つの留めばねが左側の短辺側およびシャドウマスク２の下部の長辺 側にそれぞれ置かれている場合が表わされ、このような取付け方もまた可能であ る。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、スタッドの独特の形状および留めばねの ために、シャドウマスクの挿入および取外しを容易にし、もし外部から力が働い た場合に、シャドウマスクがスタッドで安全に保持されることを確実にすること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のシャドウマスクを備えたフェースプレ
ートの平面図である。

【図２】フェースプレートの１つのコーナの平面図であ
る。

【図３】図２の線 III−III 沿った断面図である。

【図４】図４−Ａ〜図４−Ｆは６つの異なる留めばねの
取付け場所を示す略図である。

【符号の説明】

１…フェースプレート ２…シャドウマスク ４…側壁 ５…スタッド ６…留めばね ７…リム部分 ８…補助ブラケット ９…バイメタル素子 １０…自由端

フロントページの続き (72)考案者 ホルスト ルオプ ドイツ連邦共和国，7301 ダイツイザウ, ダムベーク 14

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファンネル部分、ネック部分およびフェ
   ースプレート部分を具備し、該フェースプレート部分
   は、シャドウマスクのリム部分に取り付けられかつ該リ
   ム部分にほぼ平行に伸びているストリップ状の留めばね
   によって該フェースプレートの側壁に設けられたスタッ
   ドに取り付けられる該シャドウマスクを有するカラー受
   像管において、球状の自由端（１０）をもつスタッド
   （５）は、フェースプレート（１）の側壁（４）のコー
   ナに置かれ、留めばね（６）は、該留めばね（６）の自
   由端がフェースプレート（１）のコーナにある該スタッ
   ド（５）に伸び、該スタッド（５）のたて軸に直角とな
   るように曲げられてシャドウマスク（２）のリム部分
   （７）のコーナ近くに取り付けられることを特徴とする
   カラー受像管。
2. 【請求項２】 前記シャドウマスク（２）のリム部分
   （７）のコーナに補助ブラケット（８）が設けられ、前
   記留めばね（６）が該補助ブラケット（８）に固定され
   る請求項１に記載のカラー受像管。
3. 【請求項３】 ２つの前記留めばね（６）が前記シャド
   ウマスク（２）の各短辺側に置かれる請求項２に記載の
   カラー受像管。
4. 【請求項４】 ２つの前記留めばね（６）が前記シャド
   ウマスク（２）の各長辺側に置かれる請求項２に記載の
   カラー受像管。
5. 【請求項５】 各前記留めばね（６）が前記シャドウマ
   スク（２）の各前記短辺側と各前記長辺側とに置かれる
   請求項２に記載のカラー受像管。