JP2003532984A - 色選択電極の改善した懸垂を行なうカラーディスプレイ管 - Google Patents

色選択電極の改善した懸垂を行なうカラーディスプレイ管

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JP2003532984A JP2001581312A JP2001581312A JP2003532984A JP 2003532984 A JP2003532984 A JP 2003532984A JP 2001581312 A JP2001581312 A JP 2001581312A JP 2001581312 A JP2001581312 A JP 2001581312A JP 2003532984 A JP2003532984 A JP 2003532984A
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    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 カラーディスプレイ管(1)は、色選択電極(12)の改善した懸垂システムを有する。このカラーディスプレイ管は自己ロックする構成の懸垂手段を有する。懸垂手段(20)には付加的な平坦部分(31)を設ける。このプレートは開孔(32)を有し、この開孔(32)はディスプレイ窓(3)の直立端縁(18)の内側に連結した支持素子(17)の遊端部分(22)のための少なくとも3個の掛合面(42,43)を有する形状にする。カラーディスプレイ管が衝撃荷重にさらされるとき、平坦部分(31)の構造によって、色選択電極(12)が支持素子(17)から外れることなく、この衝撃を吸収することができる。この作用は掛合面(42)と遊端部分(22)との間の摩擦に基づく。力が弾性素子(30)の平面(47)に加わるとき、懸垂手段(20)は休止位置から摺動し、掛合面(48)によってロックされ、これにより、弾性素子(30)及びばね(40)により生ずる予負荷が懸垂手段(20)を元の位置に復帰させようとする。このようにして、色選択電極(12)の位置の安定性が良好なディスプレイ管(1)が得られる。更に、懸垂手段(20)を遊端部分(22)に溶接する必要がないため、カラーディスプレイ管(1)が廃棄される場合には、色選択電極(12)を再利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、周縁の直立端縁及びコーナー領域を有するディスプレイ窓と、コー
ナー部分を有する色選択電極とを具え、入口開口を生ずる開孔付き部分を設けた
平坦部分を有する弾性素子を具える懸垂手段を色選択電極のコーナー部分に結合
し、色選択電極をコーナー領域において支持素子から懸垂し、各支持素子には掛
合面に位置する少なくとも3個の接触ポイントで前記開孔付き部分に掛合する遊
端部分を設け、遊端部分の中心が弾性素子を通過する平面にほぼ一致し、少なく
とも1個の接触ポイントが遊端部分から離れる側で弾性素子の平面の外側に位置
するよう開孔付き部分を形成したカラーディスプレイ管に関するものである。
【0002】 更に、本発明は、このようなカラーディスプレイ管の色選択電極に使用するコ
ーナー部分、及びこのようなコーナー部分を設けた色選択電極に関する。
【0003】 冒頭に述べたカラーディスプレイ管としては米国特許第4,763,039号
に記載されているものがある。この米国特許の明細書に記載のカラーディスプレ
イ管に色選択電極を設け、この色選択電極はディスプレイ窓のコーナーに懸垂す
る。このコーナー懸垂システムにおいては、ディスプレイ窓の直立端縁のコーナ
ーに連結した支持素子を色選択電極の懸垂手段に結合する。懸垂手段は、平坦部
分、弾性素子、及び支持素子の球形に湾曲した遊端部分を収容する開孔を設けた
部分とを有する。この開孔には遊端部分に掛合する少なくとも3個の接触ポイン
トを設け、少なくとも1個の接触ポイントは弾性素子の平面の外側に位置する。
更に、開孔付き部分には、懸垂手段の開孔に球形に湾曲した遊端部分をロックす
るばねとして作用する部材を設ける。このようにして、開孔及び遊端部分は、個
別の懸垂手段を支持素子にロックする戻り止めとして作用する。
【0004】 色選択電極は、カラーディスプレイ管に安定的に位置決めして、ディスプレイ
窓に表示される画像が正しい色となるようにしなければならない。色選択電極の
位置が不安定であると、異なる色の発光体に入射する電子ビームの不整合を生ず
ることとなる。このことは、画像の色ずれを生じ、画質を悪化させる。
【0005】 米国特許第4,763,039号に記載のカラーディスプレイ管は、懸垂手段
を支持素子にクランプするために大きな力を必要とするコーナー懸垂システムを
有するという欠点がある。このことは、基本条件、即ち、色選択電極は仕上がっ
たカラーディスプレイ管において支持素子から外れてはならないという条件を満
たすために必要なことである。しかし、生産プロセスにおいて、大きなクランプ
力はカラーディスプレイ管において支持素子に沿ってばね素子が引っかくことに
より粒子を剥離させることにつながる。この高いクランプ力はカラーディスプレ
イ管における色選択電極の位置的安定性に悪影響を及ぼす。即ち、支持素子と懸
垂手段との間の摩擦が相当大きくなるためである。
【0006】 本発明の目的は、冒頭に述べたタイプと比較して改善された懸垂システムを有
する色選択電極を設け、ディスプレイ窓における誤整合を減少し、また工場内で
のカラーディスプレイ管の生産プロセスを低コストで行なうことができるカラー
ディスプレイ管を得るにある。
【0007】 この目的を達成するため、本発明カラーディスプレイ管は、弾性素子の平面に
一致する接触ポイントの掛合面を前記平面にほぼ直交させ、また前記平面の外側
に位置する接触ポイントの掛合面を、その接触ポイントと遊端部分の中心とを結
ぶラインにほぼ直交させ、遊端部分が開孔付き部分の入口開口を自由に通過でき
る形状にしたことを特徴とする。
【0008】 本発明は、遊端部分の直径よりも僅かに大きい開孔付き部分の入口開口を設け
ることによって、色選択電極の取り付けが相当簡単になるという洞察に基づいて
いる。色選択電極は、懸垂手段を支持素子に押付けて弾性素子のばね力に打ち勝
つことによって位置決めされる。平坦部分を含む平面の外側に位置する接触ポイ
ントを有する掛合面は、遊端部分の中心が平坦部分にほぼ一致するよう遊端部分
を確実に位置決めする。カラーディスプレイ管に加わる機械的衝撃は、色選択電
極をディスプレイ窓に対してシフトさせるが、弾性素子のばね力の予負荷との兼
ね合いによる掛合面の位置決めによって、色選択電極を元の位置に復帰させる。
この結果、カラーディスプレイ管は誤整列は起こりにくく、従って、画質は改善
される。
【0009】 この構造によれば、極めて安定した色選択電極の位置決めが得られるため、現
在生産されたいるカラーディスプレイ管で行われている懸垂手段の支持素子に対
する溶接は必要でなくなる。このことは、カラーディスプレイ管が廃棄される場
合、色選択電極を回収し、他のカラーディスプレイ管を生産するのに再利用する
ことができ、生産中枢における大幅な節約が期待できる。
【0010】 好適な実施例においては、開孔付き部分は、開孔付き部分と遊端部分との間の
結合が、平坦部分の方向に加わる力に対して自己ロックを生ずるようにする。
【0011】 カラーディスプレイ管に加わる機械的衝撃は、弾性素子を含む平坦部分に指向
する力を懸垂素子に加える。色選択電極が支持素子から外れるのを防止するため
には、平坦部分の方向に自己ロック作用が存在することが重要である。このため
、平坦部分の平面に指向する力が加わった場合に、懸垂手段と支持素子との間に
シフトを生じ、しかし、この力が消滅したときには元の位置に復帰するよう開孔
付き部分の掛合面を構成する。平坦部分に直交する方向の自己ロック作用は好ま
しくない。即ち、このような平坦部分に固着する方向の自己ロック作用は、生産
プロセスにおける取り扱いを一層困難なものにするからである。カラーディスプ
レイ管の製造中、ディスプレイ窓には、光化学的露光処理によって、例えば、ブ
ラックマトリックス層、及び三色の発光体を有するスクリーンを設ける。それぞ
れの露光のために、色選択電極はディスプレイ窓から出し入れしなければならな
い。このことは、平坦部分に直交する方向において懸垂手段と遊端部分との管に
障害物がないと極めて簡単に行なうことができる。
【0012】 更に他の実施例においては、平坦部分の方向に力が加わるとき、平坦部分の平
面の外側に位置する接触ポイントの掛合面と遊端部分の表面との管に摩擦を生ず
るようにする。
【0013】 平坦部分の平面の方向に力が加わるとき、この平面に位置する接触ポイントを
有する掛合面は、これら掛合面と遊端部分との間の摩擦は生じない。即ち、加わ
る力はこれら掛合面に直交するからである。しかし、平坦部分の平面の外側に接
触ポイントを有する掛合面は加わる力に直交せず、従って、このような掛合面と
遊端部分との間に摩擦を生ずる。この摩擦は懸垂システムの自己ロック機能にと
って重要である。摩擦が大きくなればなるほど自己ロック機能が維持される。
【0014】 更に、他の実施例においては、1個の接触ポイントを平坦部分の平面の外側に
配置し、2個の接触ポイントをこの平面に一致させる。
【0015】 懸垂手段と遊端部分との管の安定的な結合を得るには少なくとも3個の接触ポ
イントが必要である。このことを実現する最も簡単な方法は、3個の接触ポイン
トを使用し、このうちの1個のみを平坦部分の平面の外側に配置する。
【0016】 更に、他の実施例においては、遊端部分をほぼ球形に湾曲させる。この形状の
遊端部分は、製造が簡単であり、掛合面の位置の設計を簡単に行なうことができ
るからである。
【0017】 更に、本発明は、本発明によるカラーディスプレイ管に使用する色選択電極の
コーナー部分及びこのようなコーナー部分を設けた色選択電極に関する。
【0018】 本発明のこれら及び他の特徴は図面及び実施例につき以下に非限定的な例から
明らかになるであろう。
【0019】 図1に示すカラーディスプレイ管1は、ディスプレイ窓3、漏斗状部分4及び
ネック5よりなる抽気したガラス製のエンベロープ2を有する。ディスプレイ窓
3の内側には、例えば、異なる色(例えば、赤、緑、青)で発光する発光体のラ
イン又はドットのパターンを有するスクリーン6を配置する。発光体のパターン
は、電子銃10によって発生した3個の電子ビーム7,8,9によって励起され
る。スクリーンに至る途中で、電子ビーム7,8,9は偏向ユニット11によっ
て偏向され、電子ビーム7,8,9は確実にスクリーン6を系統的に走査するこ
とができる。電子ビームがスクリーン6に入射する前に色選択電極12を通過す
る。この色選択電極12は、実際の色選択部分であるシャドーマスク13を構成
し、電子ビームに交差して電子ビームが適切な色の発光体のみを照射するように
する。このシャドーマスク13は円形又は細長の開孔を有するマスク、又はワイ
ヤマスクとすることができる。更に、色選択電極12は、マスクを支持するフレ
ーム14を有する。フレーム14で際立つ部分は、特に、コーナー部分16と、
コーナー部分16を相互連結するダイヤフラム部分15である。
【0020】 色選択電極12はディスプレイ窓3から支持素子17を使用して懸垂し、この
懸垂素子17はディスプレイ窓3のコーナー領域18の直立端縁に取り付ける。
カラーディスプレイ管1に色選択電極12を懸垂するこの方法を、以下にコーナ
ー懸垂と称する。
【0021】 図2には、ディスプレイ窓3に取り付けた色選択電極12の線図的正面図を示
す。この図におけるコーナー部分16は、2個の大きな部分、即ち、ダイヤフラ
ム部分15を相互連結する堅固な部分19と、色選択電極12をディスプレイ窓
3の支持素子17から懸垂する懸垂素子20とを有する。シャドーマスク13を
ダイヤフラム部分15に連結する。図2に示すマスクの部分21は、単に一例を
示すだけである。製造プロセス中、色選択電極12は、特に、マトリックス及び
発光体層を堆積させるプロセスのために、ディスプレイ窓3に対して数回出し入
れしなければならない。マトリックス及び発光体パターンに必要な精度に関して
の要求を満足させるため、色選択電極12の位置は、再度挿入する際には極めて
正確に再現することができなければならない。このことは、カラーディスプレイ
管1における色選択電極12の高い位置的安定性を必要とする。
【0022】 図3及び図4には、米国特許第4,763,039号に記載の従来技術の懸垂
方法を示す。支持素子17はディスプレイ窓3の直立端縁に連結し、色選択電極
12を懸垂手段20によって懸垂するための遊端部分22を設ける。これら懸垂
手段20は、弾性素子26と、この弾性素子26の開孔25から突出する開孔付
き部分24とにより構成する。懸垂手段20は接触ポイント29で遊端部分に掛
合し、図示の実施例では、この接触ポイント29は弾性素子26を含む平面の外
側の位置に全体が存在する(一点鎖線で示す)。開孔付き部分24は、懸垂手段
20を遊端部分22にロックする戻り止めとして作用し、この遊端部分22の中
心23は弾性素子26の平面47にほぼ一致する。直立保持壁27は、開孔付き
部分24の入口開口28を遊端部分22の直径よりも小さくする。色選択電極1
2を取り付けるとき、開孔付き部分は遊端部分22にクランプしなければならな
い。色選択電極12は4個のすべてのコーナーで、直立保持壁27のばね作用に
よって支持素子17にロックされる。
【0023】 米国特許第4,763,039号に記載のシステムの欠点は、懸垂手段20の
構造が複雑であり、4個のすべてのコーナーにおける懸垂手段20を個別に支持
素子にロックするということが色選択電極12の取り扱いを極めて困難なものに
し、スクリーンの処理中、例えば、黒のマトリックス及び発光体層を塗布する処
理中に色選択電極12を数回出し入れしなければならないという欠点がある。
【0024】 ディスプレイ窓3のコーナー領域18及び色選択電極12のコーナー部分16
の詳細を図5に示す。懸垂手段20は、平坦部分31を連結する平坦な弾性素子
30を有する。この平坦部分は、支持素子17の遊端部分22に掛合する開孔付
き部分32を有する。弾性素子30に設けた細長の開孔33によって、平坦部分
31を弾性素子30に対する位置決めを行い、この開孔33からは開孔付き部分
32を突出させ、またスリット形状の開孔35から突出する平坦部分31の支持
リップ34によって位置決めを行なう。この弾性素子30には、ワイヤを巻回し
たばね40(図6参照)を設け、色選択電極12と支持素子17との管に信頼性
の高い連結を生ずる十分大きな力で色選択電極12をディスプレイ窓3に取り付
けるようにする。ばね40の端部37を弾性素子30の開孔36から突出させ、
平坦部分31を同時に保持するとともに、ばね40の他方の端部41を堅固な部
分19に連結する。
【0025】 図6A及び図6Bは懸垂手段20、即ち、図5に関連する先行段落で説明した
弾性素子30、平坦部分31、及びワイヤ巻回ばね40の斜視図である。図6A
及び図6Bはより詳細に示し、分かり易くするため、開孔付き部分32内に位置
決めした支持素子17も示す。平坦部分31は弾性素子30に対してシフトする
ことができ、この自由度は、例えば、直立端縁18における支持素子17の位置
決めにおける僅かな誤差を補償するのに使用される。色選択電極12を最初にデ
ィスプレイ窓3内に挿入した後、平坦部分31は弾性素子30に対して堅固に連
結し、この連結は溶接によって行なうことができる。
【0026】 平坦部分31の詳細を図7A〜図7Cに示す。図7Aは平坦部分の全体を示す
とともに、図7B及び図7Cは平坦部分31の開孔付き部分32を構成する部分
のみを示す。例えば、この実施例では開孔付き部分32には3個の掛合面42,
43を設ける。これら掛合面において、遊端部分22は(色選択電極12をディ
スプレイ窓3に取り付けるとき)接触ポイント44,45で接触する。2個の接
触ポイント45は平坦部分31の平面上に位置し、対応の掛合面はこの平面に直
交する。第3の接触ポイント44は平坦部分31の平面の外側に位置し、対応の
掛合面はこの平面に対して傾斜した角度をなして指向し、掛合面に直交する方向
が、接触ポイント44から遊端部分22(この図には示していない)の中心23
に向かう方向と同一となるようにする。
【0027】 図7Cは遊端部分22が突入する側から見た開孔付き部分32を示す。入口開
口46の寸法は遊端部分22が妨げられずに通過できる寸法とする。入口開口と
は反対側に位置する掛合面42は遊端部分22を拘束し、接触ポイント44,4
5の位置における掛合面42,43に位置決めする。このことは、色選択電極1
2を支持素子17に取り付けることができ、かつクランプ力を加えなくて済み、
また剥離粒子を生ずることがないようにすることができる。支持素子17と懸垂
手段20との間の摩擦は低く、色選択電極12の位置安定性を良好にする。
【0028】 この懸垂システムの自己ロックの原理を図8につき説明する。図8A、図8B
及び図8Cは、図7Aに示すVIII-VIII 線上の平坦部分31の断面図である。開
孔付き部分32は僅かに三角形形状にして3個の接触ポイント44,45を得る
ようにしてあるため、遊端部分22は、接触ポイント44に対向する側の位置の
断面部分では開孔付き部分32には接触しない。自己ロック原理は、例えば、遊
端部分22と掛合面42,43との間の接触は、力が接触面に直交している限り
は摩擦を受けないという事実に基づいている。
【0029】 一般的に、カラーディスプレイ管1は、ディスプレイ窓3が下向きになったと
き最も衝撃を受け易い。こればディスプレイを見るときの条件ではないことは勿
論であるが、この状況は製造中及び輸送中に生ずるため考慮すべきである。この
ような場合、カラーディスプレイ管1が休止しているときには、重力のみが作用
する。図8Aには重力をFg で示す。図6及び図7に示す実施例のような自己ロ
ック構造、即ち、弾性素子30の平面47における2個の接触ポイント45及び
この平面47の外側の1個の接触ポイント44を有する構造の場合、接触ポイン
ト44の作用のみが遊端部分22と掛合面42との間の摩擦に依存する。接触ポ
イント45における力は弾性素子30の平面47に指向し、平面47に交差する
方向には懸垂手段20を遊端部分22に対して移動を生ずることはない。休止状
態において色選択電極12が支持素子から外れることが絶対にないようにするた
め、摩擦力は重力よりも大きくしなければならない。このことは、摩擦係数μが
図8Aに示すように角度αのタンジェント、即ち、tan(α)よりも大きいとき実
現される。
【0030】 カラーディスプレイ管1の場合、弾性素子30を通過する平面47に指向する
付加的な力が弾性素子30に作用するような外部衝撃が加わることがある。この
付加的力を図8Aで符号Fで示す。この力が十分大きな場合、遊端部分22と掛
合面42との管の接触ポイント44における摩擦を凌駕し、掛合面42は遊端部
分22をロックしない。この結果、懸垂手段20は遊端部分から外れ、このシフ
トは入口開口46の直立壁における掛合面48(図7Cも参照)により止まる。
この状況を図8Bに示す。この位置では、遊端部分22と掛合面48との間の接
触は、両者間の摩擦とは無関係になる。このとき、弾性素子30及びばね40と
により生ずる懸垂手段20の予負荷が、懸垂手段の遊端部分22に対する再位置
決めを確実にし、図8Cに示すように元の状態に復帰させる。
【0031】 図8に示すこの自己ロック作用は、用語「滑り」(図8A)、「ロック」(図
8B)、及び「再位置決め」(図8C)で要約することができる。
【0032】 自己ロック懸垂手段20を利用することによって、色選択電極12の懸垂は、
良好な位置安定性に関する要求をみたすことができる。即ち、遊端部分22と懸
垂手段20との間にはクランプ力が何ら存在せず、両者間の摩擦力が低いレベル
に維持されるためである。更に、この自己ロックシステムによって、懸垂手段2
0を遊端部分22に対して堅固に固定する、例えば、溶接するといった固定作業
は不要になる。このことによって、カラーディスプレイ管1に欠陥があった場合
に色選択電極12を回収して再使用することができ、このことは生産プロセスに
おいてコスト節減に役立つ。
【0033】 本発明は、本明細書に記載した実施例に限定されていことは当業者にとっては
明らかであろう。自己ロック懸垂システムを生ずる他の方法及び実施例も同一の
目的を達成することができる。図9に他の実施例を示す。図9Aは懸垂手段20
の一部を示す。開孔付き部分32を有する平坦部分31はワッシャプレート60
によって代用した。図9B及び図9Cから明らかなように、掛合面45の機能は
ワッシャプレート60の端縁62に移行し、掛合面42の機能はワッシャプレー
ト60の端縁61によって受け継がれる。図9Bは、休止状態を示す。力Fが弾
性素子30の方向に加わった後、図9Cの状態となり、このとき遊端部分22は
弾性素子の端縁63にロックされる。弾性素子30及びばね40の予負荷により
懸垂手段20を元の位置に復帰させる。この構造は、好適な実施例よりも若干劣
る。即ち、図9Bの「ロック」状態では角度βが、弾性素子30の平面47と、
接触ポイント63及び遊端22の中心23を通過するラインとの間にあって、自
己ロック機能が若干弱くなるためである。
【0034】 更に、本発明は、コーナー部分16及びダイヤフラム部分15よりなるコーナ
ー懸垂システムを有する色選択電極12に限定されるものではない。例えば、本
発明はリング状フレームを有し、このフレームに連結した懸垂素子を設けるコー
ナー懸垂システムにも適用することができる。
【0035】 遊端部分22を支持素子17に連結し、自己ロック構造を懸垂手段20の一部
とした懸垂システムに関して説明した。場合によっては、自己ロックシステムを
支持手段に連結し、遊端部分を懸垂手段に連結する自己ロックシステムにも本発
明を適用することができる。
【0036】 要約すると、カラーディスプレイ管1は、色選択電極12の改善した懸垂シス
テムを有する。カラーディスプレイ管は、自己ロックする構造の懸垂手段を有す
る。懸垂手段20には付加的な平坦部分31を設ける。このプレートは開孔32
を有し、この開孔32は支持素子17の遊端部分22のための少なくとも3個の
掛合面42,43を有する形状にし、支持素子17はディスプレイ窓3の直立端
縁18の内側に連結する。カラーディスプレイ管が衝撃荷重を受けるとき、平坦
部分31の構造によって、色選択電極12が支持素子17から外れることなく、
この衝撃を吸収することができる。この作用は掛合面42と遊端部分22との間
の摩擦に基づく。力が弾性素子30の平面47内で加わるとき、懸垂手段20は
休止状態からスリップし、掛合面48でロックされ、これにより、弾性素子30
及びばね40によって生ずる予負荷が懸垂手段20を元の位置に復帰させる。こ
のようにして色選択電極12の位置安定性が良好なカラーディスプレイ管1が得
られる。更に、カラーディスプレイ管1が廃棄される場合に色選択電極12は再
利用できる。即ち、懸垂手段20は遊端部分22には何ら溶接する必要はないた
めである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるカラーディスプレイ管の縦断面図である。
【図2】 ディスプレイ窓に取り付けた色選択電極の線図的正面図である。
【図3】 図1に示すディスプレイ管の従来技術の色選択電極懸垂方法を示す断
面図である。
【図4】 図3に示す従来技術の懸垂方法の詳細を示す拡大図である。
【図5】 ディスプレイ窓のコーナー領域における本発明による色選択電極のコ
ーナー部分を示す斜視図である。
【図6A】 開孔部分、弾性素子、ばね素子、及び支持素子の構造を示す斜視図
である。
【図6B】 開孔部分、弾性素子、ばね素子、及び支持素子の構造を示す斜視図
である。
【図7A】 開孔付き部分の全体図である。
【図7B】 開孔付き部分の詳細図である。
【図7C】 開孔付き部分の詳細図である。
【図8】 自己ロックの原理を説明する説明図である。
【図9】 本発明の他の実施例の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピート セー イェー ファン レンズ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 ヘンドリク ペー エム ベルフマンス オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 ウィルヘルムス エム エム ファン デ ステーン オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 アーノルダス アー エム ヘンドリクス オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 ハルマヌス イェー ポスト オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 ヘルネス ヤコブス オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 Fターム(参考) 5C031 BB02 BB04 【要約の続き】 が得られる。更に、懸垂手段(20)を遊端部分(2 2)に溶接する必要がないため、カラーディスプレイ管 (1)が廃棄される場合には、色選択電極(12)を再 利用することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁の直立端縁及びコーナー領域を有するディスプレイ窓と、コ
    ーナー部分を有する色選択電極とを具え、入口開口を生ずる開孔付き部分を設け
    た平坦部分を有する弾性素子を具える懸垂手段を色選択電極のコーナー部分に結
    合し、色選択電極をコーナー領域において支持素子から懸垂し、各支持素子には
    掛合面に位置する少なくとも3個の接触ポイントで前記開孔付き部分に掛合する
    遊端部分を設け、遊端部分の中心が弾性素子を通過する平面にほぼ一致し、少な
    くとも1個の接触ポイントが遊端部分から離れる側で弾性素子の平面の外側に位
    置するよう開孔付き部分を形成したカラーディスプレイ管において、弾性素子の
    平面に一致する接触ポイントの掛合面を前記平面にほぼ直交させ、また前記平面
    の外側に位置する接触ポイントの掛合面を、その接触ポイントと遊端部分の中心
    とを結ぶラインにほぼ直交させ、遊端部分が開孔付き部分の入口開口を自由に通
    過できる形状にしたことを特徴とするカラーディスプレイ管。
  2. 【請求項2】 開孔付き部分と遊端部分との間の連結を、平坦部分の方向に力が
    加わった場合に自己ロックを生ずるよう開孔付き部分を形成した請求項1記載の
    カラーディスプレイ管。
  3. 【請求項3】 力が平坦部分の方向に加わるとき、平坦部分の平面の外側に位置
    する接触ポイントの掛合面と遊端部分との間に摩擦力を生ずるようにした請求項
    1又は2記載のカラーディスプレイ管。
  4. 【請求項4】 1個の接触ポイントが弾性素子の平面の外側に位置し、2個の接
    触ポイントが前記平面にほぼ一致するようにした請求項1乃至3のうちのいずれ
    か一項に記載のカラーディスプレイ管。
  5. 【請求項5】 遊端部分をほぼ球形に湾曲させた請求項1乃至4のうちのいずれ
    か一項に記載のカラーディスプレイ管。
  6. 【請求項6】 カラーディスプレイ管の色選択電極に使用するコーナー部分であ
    って、入口開口を生ずる開孔付き部分を組み込んだ平坦部分を有する弾性素子を
    具える懸垂手段を設け、前記開孔付き部分には少なくとも3個の掛合面を設け、
    前記コーナー部分を、ディスプレイ窓のコーナー領域に固定した支持素子の遊端
    部分適切に結合することができ、これにより、掛合面が接触ポイントで遊端部分
    に掛合し、接触ポイントのうちの少なくとも1個が遊端部分から離れる側で弾性
    素子の平面の外側に位置するよう開孔付き部分を形成した色選択電極のコーナー
    部分において、弾性素子の平面に一致する接触ポイントの掛合面を前記平面に対
    してほぼ直交させ、前記平面の外側に位置する接触ポイントの掛合面をこの接触
    ポイントと遊端部分の中心との間を結ぶラインにほぼ直交するようにし、遊端部
    分が開孔付き部分の入口開口に自由に通過できるようにしたことを特徴とする色
    選択電極のコーナー部分。
  7. 【請求項7】 1個の接触ポイントが弾性素子の平面の外側に位置し、また2個
    の接触ポイントが前記平面にほぼ一致するようにした請求項6に記載のコーナー
    部分。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のコーナー部分を設けた色選択電極。
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