JP2000277026A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2000277026A
JP2000277026A JP11078338A JP7833899A JP2000277026A JP 2000277026 A JP2000277026 A JP 2000277026A JP 11078338 A JP11078338 A JP 11078338A JP 7833899 A JP7833899 A JP 7833899A JP 2000277026 A JP2000277026 A JP 2000277026A
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shadow mask
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metal
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JP11078338A
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Yoichi Ito
洋一 伊藤
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Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドウマスク組立をパネル部内部に装着ま
たはパネル部内部から離脱させる際に、取着部材を変形
または破損させずに行うことができるカラー陰極線管を
提供する。 【解決手段】 フェースプレートに被着された螢光面、
シャドウマスクとそれを保持するサポートフレーム7か
らなり、シャドウマスクが螢光面に対向してパネル部内
に装着されるシャドウマスク組立、ネック部内に装着さ
れたインライン電子銃を備え、サポートフレーム7の複
数個所に設けられた複数の片持ち梁形金属スプリング1
1の取付け孔19をパネル部内部の対応する複数のパネ
ルピンに嵌合させ、シャドウマスク組立をパネル部内部
に取着するカラー陰極線管であり、各片持ち梁形金属ス
プリング11は、シャドウマスク組立をパネル部内部に
装着またはパネル部内部から離脱させる際、片持ち梁形
金属スプリング11とパネルピンとの当接を回避する凹
部または切欠部20を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
係わり、特に、シャドウマスク組立をパネル部内部に装
着またはパネル部内部から離脱させる際に、シャドウマ
スク組立側に配置された金属スプリングまたは金属プレ
ートがパネル部内部にあるパネルピンに当接して変形や
破損するのを防ぐ手段を設けたカラー陰極線管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、パネル部フ
ェースプレートに被着された螢光面と、シャドウマスク
及びそれを保持するサポートフレームからなり、シャド
ウマスクが螢光面に対向配置されるようにパネル部内部
に装着されるシャドウマスク組立と、ネック部内に装着
されたインライン電子銃と、ファンネル部外周に装着さ
れた偏向ヨーク等からなっている。そして、カラー陰極
線管の動作時に、インライン電子銃から放射された3本
の電子ビームは、偏向ヨークによって走査方向に順次ビ
ーム軌道が変えられた後、シャドウマスクに設けられた
多数の電子ビーム通過孔を通して螢光面上の対応する色
の螢光体に投射され、螢光面に所定のカラー画像を映し
出すものである。
【0003】この場合、シャドウマスク組立の1つのも
のは、パネル部内部にある3つのパネルピンに対応し
て、サポートフレームの外周の3個所にそれぞれ取付け
孔を有する3つの片持ち梁形金属スプリングを固着配置
したものである。そして、シャドウマスク組立をパネル
部内部に取着する際には、3つの片持ち梁形金属スプリ
ングに設けられている取付け孔に対応した3個のパネル
ピンを嵌合し、シャドウマスク組立のパネル部内部への
取着を行っている。
【0004】また、シャドウマスク組立の他のものは、
パネル部内部にある4つ以上のパネルピンに対応して、
サポートフレームの外周の4個所以上にそれぞれ取付け
孔を有する複数の片持ち梁形金属スプリングを固着配置
し、かつ、その中の3つの片持ち梁形金属スプリングを
除いた残りの1つ以上の片持ち梁形金属スプリング上
に、各片持ち梁形金属スプリングの取付け孔の孔径より
も小さい孔径の取付け孔を有する金属プレートを固着し
たものである。そして、シャドウマスク組立をパネル部
内部に取着する際に、3つの片持ち梁形金属スプリング
については、各片持ち梁形金属スプリングにある取付け
孔に、パネル部内部にある対応したパネルピンを嵌合す
るとともに、残りの1つ以上の片持ち梁形金属スプリン
グについては、金属プレートにある小径の取付け孔に、
パネル部内部にある対応したパネルピンを嵌合し、シャ
ドウマスク組立のパネル部内部への取着を行っている。
【0005】シャドウマスク組立の他のもののように、
3つの片持ち梁形金属スプリングと1つ以上の金属プレ
ートを接合した片持ち梁形金属スプリングとを用いれ
ば、3つの片持ち梁形金属スプリングの各取付け孔に対
応する3つのパネルピンを嵌合した際に、取付け孔の孔
径に対してパネルピンの径が小さいことに基づき、螢光
面に対するシャドウマスク組立の僅かな位置変動の発生
を、1つ以上のプレートの小径の取付け孔に対応する1
つ以上のパネルピンを嵌合することによって防ぐことが
可能になる。
【0006】ここで、図9(a)、(b)は、前記シャ
ドウマスク組立に用いられる片持ち梁形金属スプリング
の一例を示す構成図であって、(a)は平面図、(b)
は側面図である。
【0007】図9(a)、(b)において、50は片持
ち梁形金属スプリング、51は可動面、52は固定面、
53は装着部、54はバネ部、55は先端部、56は第
1折曲げ部、57は第2折曲げ部、58は取付け孔、5
9はサポートフレームである。
【0008】そして、片持ち梁形金属スプリング50
は、サポートフレーム59に固着される固定面52と、
一端側が固定面52の一端側に接合された可動面51と
からなる。可動面51は、第1折曲げ部56及び第2折
曲げ部57によってそれぞれ画定されたバネ部54と、
装着部53と、先端部55とからなり、装着部53に取
付け孔58が設けられている。この場合、固定面52の
他端側の両側面及び可動面51の装着部53の両側面
に、それぞれ補強用立上り部(図番なし)が設けられて
いる。
【0009】続く、図11(a)乃至(d)は、片持ち
梁形金属スプリング50とパネルピンとが着脱される際
のそれぞれの状態を示す説明図であって、(a)は嵌合
状態、(b)は嵌合直前または嵌合離脱直後の状態、
(c)は片持ち梁形金属スプリング50とパネルピンと
の近接状態、(d)は片持ち梁形金属スプリング50と
パネルピンとの離間状態を示すものである。
【0010】図11(a)乃至(d)において、60は
パネルピンであり、その他、図9(b)に示された構成
要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0011】片持ち梁形金属スプリング50にパネルピ
ン60を嵌合する場合には、図11(d)に図示されて
いる状態からサポートフレーム59を上側方向に移動さ
せ、図11(c)に図示されている状態になるときまで
に、可動部51の先端部55をサポートフレーム59側
に押圧近接させて、パネルピン60が可動部51の装着
部53の上側に当接しない状態にした後で、さらにサポ
ートフレーム59を上側方向に移動させ、図11(b)
に図示されている状態を経て、図11(a)に図示され
ている状態になるまで移動させ、その位置で先端部55
の押圧近接を解き、可動部51の弾性によってパネルピ
ン60の取付け孔58への嵌合を行うことができる。
【0012】一方、図11(a)に図示されているよう
に、パネルピン60が片持ち梁形金属スプリング50に
嵌合状態にあるとき、その嵌合状態を離脱させる場合に
は、可動部51の先端部55をサポートフレーム59側
に押圧近接させ、取付け孔58をパネルピン60に当接
したい位置まで移動させた後、その状態でサポートフレ
ーム59を下側方向に移動させ、図11(b)に図示さ
れている状態にし、次いで、図11(b)に図示されて
いる状態からさらにサポートフレーム59を下側方向に
移動させ、図11(c)に図示されている状態になった
ときに、先端部55の押圧近接を解き、さらに下側方向
に移動させて図11(d)に図示されている状態にし、
取付け孔58からのパネルピン60の嵌合を離脱させる
ことができる。
【0013】また、図10(a)、(b)は、前記シャ
ドウマスク組立に用いられる金属プレートを接合した片
持ち梁形金属スプリング50’の一例を示す構成図であ
って、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0014】図10(a)、(b)において、50’は
片持ち梁形金属スプリング、61は金属プレート、62
は小径の取付け孔であり、その他、図9(a)、(b)
に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号
を付けている。
【0015】そして、片持ち梁形金属スプリング50’
は、可動面51の装着部53上に金属プレート61を接
合したもので、金属プレート61は、一端部が装着部5
3を超えてバネ部54側に若干延び、装着部53にある
取付け孔58に重なり合った位置に、取付け孔58の孔
径よりも若干小さい孔径を持つ取付け孔62が設けられ
ている。
【0016】この片持ち梁形金属スプリング50’とパ
ネルピン60との着脱時の状態は、図11(a)乃至
(d)に図示された片持ち梁形金属スプリング50とパ
ネルピン60との着脱時の状態と殆んど同じであるの
で、この片持ち梁形金属スプリング50’の機能につい
てのこれ以上の説明は、省略する。
【0017】ところで、既知のカラー陰極線管において
は、カラー陰極線管を製造する際に、パネル部フェース
プレートに、ブラックマトリクス用黒鉛被膜を露光形成
するときや赤、青、緑の各色の螢光体被膜を露光形成す
るときのそれぞれにおいて、シャドウマスクを露光マス
クとして用いている。この場合に、シャドウマスク組立
は、露光及びそれに続く現像が行われる度毎にパネル部
内部に装着されたり、パネル部内部から取外しされたり
しており、この他にも、輝度を向上させるためのパネル
内面のコーティング処理時やシャドウマスクコーティン
グ処理時に、シャドウマスク組立は、パネル部内部に装
着されたり、パネル部内部から取外しされたりしてい
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記既知のカラー陰極
線管においては、カラー陰極線管の製造時に、シャドウ
マスク組立が何回となくパネル部内部に装着されたり、
パネル部内部から離脱されたりすることから、パネルピ
ン60を装着部53にある取付け孔58または金属プレ
ート61にある小径の取付け孔62に嵌合させるとき、
及び/または、パネルピン60を装着部53にある取付
け孔58または金属プレート61にある小径の取付け孔
62から離脱させるときに、パネルピン60が可動面5
1の装着部53の第1折曲げ部56側にある端縁部また
は金属プレート61の突出した端縁部にぶつかり、装着
部53または金属プレート61が変形したり、パネルピ
ン60が欠けたりすることがあって、シャドウマスク組
立を所定位置に取着することができなかったり、それ以
外にも、パネルピン60が装着部53の第1折曲げ部5
6側にある端縁部または金属プレート61の突出した端
縁部に引っ掛かり、パネルピン60を取付け孔58また
は小径の取付け孔62に嵌合できないことがあって、シ
ャドウマスク組立を所定位置に装着することができない
ことがあり、このような場合、カラー陰極線管が不良品
になってしまうという問題がある。
【0019】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、その目的は、シャドウマスク組立をパネル部内部
に装着またはパネル部内部から離脱させる際に、取着部
材の変形や破損を生じることなく行うことが可能なカラ
ー陰極線管を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるカラー陰極線管は、シャドウマスク組
立をパネル部内部に取着する際、サポートフレームの複
数個所に設けられ、それぞれ取付け孔を有する複数の片
持ち梁形金属スプリングの取付け孔をパネル部内部にあ
る対応する複数のパネルピンに嵌合して行うもので、シ
ャドウマスク組立をパネル部内部に着脱させる際に、片
持ち梁形金属スプリングとパネルピンとの当接を回避す
る凹部または切欠部を、片持ち梁形金属スプリングに設
けた第1の手段を具備している。
【0021】また、前記目的を達成するために、本発明
によるカラー陰極線管は、シャドウマスク組立をパネル
部内部に取着する際、サポートフレームの3個所に設け
られ、それぞれ取付け孔を有する3つの片持ち梁形金属
スプリングの取付け孔をパネル部内部にある対応する3
つのパネルピンに嵌合するとともに、サポートフレーム
の他の1個所以上に設けられ、片持ち梁形金属スプリン
グ上にその取付け孔よりも小さい孔径の第2取付け孔を
有する金属プレートを固着し、金属プレートの第2取付
け孔をパネル部内部にある対応する1つ以上のパネルピ
ンに嵌合して行うもので、シャドウマスク組立をパネル
部内部に装着またはパネル部内部から離脱させる際に、
金属プレートとパネルピンとの当接を回避する凹部また
は切欠部を、金属プレートに設けた第2の手段を具備し
ている。
【0022】前記第1の手段によれば、シャドウマスク
組立をパネル部内部にあるパネルピンに取着するための
片持ち梁形金属スプリングにおける、片持ち梁形金属ス
プリングとパネルピンとが当接する個所に凹部または切
欠部を設けているので、カラー陰極線管の製造時におい
て、シャドウマスク組立をパネル部内部に装着したり、
パネル部内部から離脱させる際に、片持ち梁形金属スプ
リングとパネルピンとがぶつかったり、片持ち梁形金属
スプリングにパネルピンが引っ掛かったりすることがな
く、シャドウマスク組立を正確な位置に取着させること
ができる。
【0023】また、前記第2の手段によれば、シャドウ
マスク組立をパネル部内部にあるパネルピンに取着する
ための片持ち梁形金属スプリングの中の、金属プレート
を接合した片持ち梁形金属スプリングの金属プレートに
おける、金属プレートとパネルピンとが当接する個所に
凹部または切欠部を設けているので、カラー陰極線管の
製造時において、シャドウマスク組立をパネル部内部に
装着したり、パネル部内部から離脱させる際に、金属プ
レートとパネルピンとがぶつかったり、金属プレートに
パネルピンが引っ掛かったりすることがなく、シャドウ
マスク組立を正確な位置に取着させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態におい
て、カラー陰極線管は、少なくとも、パネル部フェース
プレートに被着された螢光面と、シャドウマスク及びそ
れを保持するサポートフレームからなり、シャドウマス
クが螢光面に対向配置されるようにパネル部内部に装着
されるシャドウマスク組立と、ネック部内に装着された
インライン電子銃とを備え、サポートフレームの複数個
所に設けられ、それぞれ取付け孔を有する複数の片持ち
梁形金属スプリングの取付け孔をパネル部内部にある対
応する複数のパネルピンに嵌合し、シャドウマスク組立
をパネル部内部に取着させるもので、各片持ち梁形金属
スプリングが、シャドウマスク組立をパネル部内部に装
着またはパネル部内部から離脱させる際に、片持ち梁形
金属スプリングとパネルピンとの当接を回避する凹部ま
たは切欠部を有しているものである。
【0025】本発明の第2の実施の形態において、カラ
ー陰極線管は、少なくとも、パネル部フェースプレート
に被着された螢光面と、シャドウマスク及びそれを保持
するサポートフレームからなり、シャドウマスクが螢光
面に対向配置されるようにパネル部内部に装着されるシ
ャドウマスク組立と、ネック部内に装着されたインライ
ン電子銃とを備え、サポートフレームの4個所以上に設
けられ、それぞれ取付け孔を有する4つ以上の片持ち梁
形金属スプリングにおける、3つの片持ち梁形金属スプ
リングの取付け孔をパネル部内部にある対応する3つの
パネルピンに嵌合するとともに、他の1つ以上の片持ち
梁形金属スプリング上に取付け孔よりも小さい孔径の第
2取付け孔を有する金属プレートを固着し、金属プレー
トの第2取付け孔をパネル部内部にある対応する1つ以
上のパネルピンに嵌合し、シャドウマスク組立をパネル
部内部に取着させるもので、1つ以上の金属プレート
が、シャドウマスク組立をパネル部内部に装着またはパ
ネル部内部から離脱させる際に、金属プレートとパネル
ピンとの当接を回避する凹部または切欠部を有している
ものである。
【0026】本発明の第2の実施の形態の他の例におい
て、カラー陰極線管は、3つの片持ち梁形金属スプリン
グが、シャドウマスク組立をパネル部内部に装着または
パネル部内部から離脱させる際に、3つの片持ち梁形金
属スプリングとパネルピンとの当接を回避する凹部また
は切欠部を有しているものである。
【0027】本発明の第2の実施の形態のさらに他の例
において、カラー陰極線管は、3つの片持ち梁形金属ス
プリング及び他の1つ以上の片持ち梁形金属スプリング
が、シャドウマスク組立をパネル部内部に装着またはパ
ネル部内部から離脱させる際に、3つの片持ち梁形金属
スプリングとパネルピンとの当接を回避する凹部または
切欠部を有しているものである。
【0028】本発明の第1の実施の形態によれば、シャ
ドウマスク組立に固着された片持ち梁形金属スプリング
をパネル部内部にあるパネルピンに嵌合させ、シャドウ
マスク組立をパネル部内部に取着する片持ち梁形金属ス
プリングにおける、片持ち梁形金属スプリングとパネル
ピンとが当接する個所に凹部または切欠部を設けるよう
にしたので、カラー陰極線管を製造する製造工程におい
て、何回となくシャドウマスク組立をパネル部内部に装
着したり、パネル部内部から離脱させたりする際に、片
持ち梁形金属スプリングとパネルピンとがぶつかって、
片持ち梁形金属スプリングが変形したり、パネルピンが
破損したりすることがないばかりか、片持ち梁形金属ス
プリングにパネルピンが引っ掛かり、パネルピンを片持
ち梁形金属スプリングの取付け孔に嵌合できないことが
なくなり、常時、シャドウマスク組立を正確な位置に取
着させることができ、シャドウマスク組立の位置ずれに
よりカラー陰極線管が不良品になるのを避けることがで
きる。
【0029】また、本発明の第2の実施の形態によれ
ば、シャドウマスク組立に固着された3つの片持ち梁形
金属スプリングをパネル部内部にある対応するパネルピ
ンに嵌合させ、同時に、シャドウマスク組立に固着され
た1つ以上の片持ち梁形金属スプリング上に金属プレー
トを接合し、その金属プレートをパネル部内部にある対
応するパネルピンに嵌合させて、シャドウマスク組立を
パネル部内部に取着する片持ち梁形金属スプリングの中
の、金属プレートを接合した片持ち梁形金属スプリング
の金属プレートにおける、金属プレートとパネルピンと
が当接する個所に凹部または切欠部を設けるようにした
ので、カラー陰極線管を製造する製造工程において、何
回ともなく、シャドウマスク組立をパネル部内部に装着
したり、パネル部内部から離脱させたりする際に、金属
プレートとパネルピンとがぶつかって、金属プレートが
変形したり、パネルピンが破損したりすることがないば
かりか、金属プレートにパネルピンが引っ掛かり、パネ
ルピンを片持ち梁形金属スプリングの取付け孔に嵌合で
きないことがなくなり、常時、シャドウマスク組立を正
確な位置に取着させることができ、シャドウマスク組立
の位置ずれによりカラー陰極線管が不良品になるのを避
けることができる。
【0030】この場合、本発明の第2の実施の形態にお
いて、金属プレートを接合した片持ち梁形金属スプリン
グの金属プレートだけでなく、3つの片持ち梁形金属ス
プリングにおける、片持ち梁形金属スプリングとパネル
ピンとが当接する個所に凹部または切欠部を設けるよう
にする、または、それに加えて、金属プレートを接合し
た片持ち梁形金属スプリングにおける、片持ち梁形金属
スプリングとパネルピンとが当接する個所に凹部または
切欠部を設けるようにすれば、より完全に、シャドウマ
スク組立を正確な位置に取着させることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0032】図1は、本発明によるカラー陰極線管の第
1実施例の要部構成を示す断面図である。
【0033】図1において、1はパネル部、1Fはフェ
ースプレート、2はネック部、3はファンネル部、4は
螢光面、5はシャドウマスク組立、6はシャドウマス
ク、7はサポートフレーム、8は偏向ヨーク、9は調整
用マグネット機構、10はインライン電子銃、11は片
持ち梁形金属スプリング、12はパネルピン、13は電
子ビーム(3本の中の1本だけが図示されている)であ
る。
【0034】そして、カラー陰極線管を構成する真空外
囲器(ガラスバルブ)は、略長方形状のフェースプレー
ト1Fを有するパネル部1と、インライン電子銃11を
収納した細長い円筒状のネック部2と、パネル部1及び
ネック部2を連接する略漏斗形状のファンネル部3とか
らなっている。フェースプレート1Fは、内面に螢光面
4が被着形成される。シャドウマスク組立5は、多くの
電子ビーム通過孔(図番なし)を有するシャドウマスク
6と、シャドウマスク6を保持するサポートフレーム7
とからなる。シャドウマスク6は、螢光面4に対向配置
されるように、サポートフレーム7の外周に固着配置さ
れた複数の片持ち梁形金属スプリング11がパネル部1
内部に設けられた同数の対応するパネルピン12に嵌合
される。偏向ヨーク8は、ファンネル部3の外周に装着
される。調整用マグネット機構9は、ピュリテイ調整マ
グネット、センタービームスタティックコンバーゼンス
調整用マグネット、サイドビームスタティックコンバー
ゼンス調整用マグネット等からなり、ネック部2の外周
に並設装着される。インライン電子銃11から放射され
た3本の電子ビーム13は、偏向ヨーク8において水平
方向及び垂直方向にそれぞれ偏向走査された後、シャド
ウマスク6の電子ビーム通過孔を通して螢光面4の対応
する色の螢光体に投射され、螢光面4上に所要のカラー
画像が映し出される。
【0035】この場合、第1実施例のカラー陰極線管に
おける画像表示動作は、既知のこの種のカラー陰極線管
における画像表示動作と殆んど同じであって、このよう
な動作は当該技術分野においてはよく知られていること
であるので、第1実施例のカラー陰極線管における画像
表示動作の説明は、省略する。
【0036】次に、図2(a)、(b)、(c)は、図
1に図示された第1実施例のカラー陰極線管に用いられ
るシャドウマスク組立5を示す構成図であって、(a)
は上面図、(b)は水平(長辺)方向側面図、(c)は
垂直(短辺)方向側面図である。
【0037】また、図3は、図1に図示された第1実施
例のカラー陰極線管におけるパネル部1単体を示す構成
図であって、パネル部1単体の開口側から見たものであ
る。
【0038】図2(a)乃至(c)及び図3において、
図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ
符号を付けている。
【0039】図2(a)乃至(c)に示されるように、
シャドウマスク組立5は、多くの電子ビーム通過孔(図
示なし)を有する面が略ドーム状に成形された略長方形
状の有孔部(図番なし)と、有孔部の全周縁に連なる幅
狭の無孔部(図番なし)と、無孔部の全周縁から垂下屈
曲されたスカート部(図番なし)とからなるシャドウマ
スク6、及び、枠状のサポートフレーム7を備えてお
り、シャドウマスク6のスカート部がサポートフレーム
7の枠内に嵌合され、嵌合領域が数個所で点溶接され
て、シャドウマスク6をサポートフレーム7に固定保持
する。サポートフレーム7は、その外周、本構成例にお
いては4つのコーナー領域にそれぞれ片持ち梁形金属ス
プリング11が固定配置されている。
【0040】また、図3に示されるように、パネル部1
は、内部の4つのコーナー領域のそれぞれにパネルピン
12が設けられている。
【0041】そして、シャドウマスク組立5をパネル部
1単体に取着する場合は、パネル部1単体の開口側から
シャドウマスク6を前側にした状態でシャドウマスク組
立5をパネル部1単体の内部方向に移送させる。このと
き、後で詳述するように、4つの片持ち梁形金属スプリ
ング11の可動面の先端部をサポートフレーム7方向に
押圧した状態にしてシャドウマスク組立5を所定位置ま
で移送を続行させ、シャドウマスク組立5が所定位置ま
で移送されたとき、4つの片持ち梁形金属スプリング1
1の可動面の先端部の押圧を解くと、シャドウマスク組
立5側に設けた4つの片持ち梁形金属スプリング11と
パネル部1単体側に設けた対応する4つのパネルピン1
2とが嵌合され、シャドウマスク組立5がパネル部1単
体の内部に取着される。
【0042】一方、パネル部1単体の内部に取着された
シャドウマスク組立5をパネル部1単体の内部から離脱
させる場合は、4つの片持ち梁形金属スプリング11の
可動面の先端部をサポートフレーム7方向に押圧した状
態にしてシャドウマスク組立5をパネル部1単体の開口
方向に移送させる。そして、シャドウマスク組立5がパ
ネルピン12から十分に離れた位置まで移送されたと
き、4つの片持ち梁形金属スプリング11の可動面の先
端部の押圧を解き、さらに移送させると、シャドウマス
ク組立5をパネル部1単体の内部から離脱させることが
できる。
【0043】次いで、図4(a)、(b)は、図2
(a)乃至(c)に図示されたシャドウマスク組立5に
用いられる片持ち梁形金属スプリング11の第1例を示
す構成図であって、(a)は正面図、(b)はそのA−
A線部分の断面図である。
【0044】図4(a)、(b)において、14は可動
面、15は固定面、16は装着部、17はバネ部、18
は先端部、19は取付け孔、20は部分切欠き部、21
は第1折曲げ部、22は第2折曲げ部であり、その他、
図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ
符号を付けている。
【0045】そして、第1例の片持ち梁形金属スプリン
グ11は、サポートフレーム7の外側面に固着される固
定面15と、固定面15に重なり合うように設けられ、
一端側が固定面15の一端側に接合された可動面14と
からなる。可動面14は、接合された部分に連なり、接
合された部分に対して外側方向に屈曲されたバネ部17
と、第1折曲げ部21を介してバネ部17に連なリ、バ
ネ部17に対して若干内側方向に屈曲された装着部16
と、第2折曲げ部21を介して装着部16に連なり、装
着部16に対して僅かに内側方向に屈曲された先端部1
8とからなっている。装着部16には、パネルピン12
が嵌合される取付け孔19が設けられ、第1折曲げ部2
1を含む装着部16とバネ部17とにまたがる部分に部
分切欠き部20が設けられている。この場合、明白に図
示されていないが、固定面15の他端側の両側面部及び
可動面14の装着部16の両側面部に、それぞれ補強用
立上り部が形成されている。
【0046】前記構成による第1例の片持ち梁形金属ス
プリング11を用いたシャドウマスク組立5を、図3に
示されるようなパネル部1単体の内部に取着する場合
は、シャドウマスク組立5のシャドウマスク6側を前側
として、シャドウマスク組立5をパネル部1単体の開口
から内部方向に移送させ、この移送の途中で、シャドウ
マスク組立5がパネル部1単体にあるパネルピン12に
近づいたとき、片持ち梁形金属スプリング11の可動面
14の先端部18を固定面15方向(サポートフレーム
7方向)に押圧し、バネ部17の弾性力に抗して装着部
16とバネ部17を原位置から固定面15方向に近接し
た変位位置まで移動させる。この後、可動面14の先端
部18を押圧を解かずに、装着部16とバネ部17を変
位位置に移動させた状態にしたまま、シャドウマスク組
立5を所定の支持位置に達するまでさらに移送させる。
シャドウマスク組立5が、所定の支持位置に達したと
き、可動面14の先端部18の押圧状態を解き、バネ部
17の弾性力によって装着部16とバネ部17を原位置
まで復帰させると、装着部16にある取付け孔19に対
応するパネルピン12が嵌合され、シャドウマスク組立
5をパネル部1単体の内部に取着することができる。
【0047】一方、パネル部1単体の内部に取着されて
いるシャドウマスク組立5を離脱させる場合は、片持ち
梁形金属スプリング11の可動面14の先端部18を固
定面15方向(サポートフレーム7方向)に押圧し、バ
ネ部17の弾性力に抗して装着部16とバネ部17を原
位置から固定面15方向に近接した変位位置まで移動さ
せ、装着部16にある取付け孔19とパネルピン12と
の嵌合を外す。取付け孔19とパネルピン12との嵌合
が外されると、シャドウマスク組立5をパネル部1単体
の内部から開口方向に移送させ、この移送の途中で、シ
ャドウマスク組立5がパネル部1単体にあるパネルピン
12からある距離だけ離れたとき、可動面14の先端部
18の押圧状態を解き、バネ部17の弾性力によって装
着部16とバネ部17を原位置まで復帰させる。その
後、シャドウマスク組立5をさらに移送させ、シャドウ
マスク組立5をパネル部1単体の開口の外側に移動さ
せ、パネル部1単体の内部に取着されているシャドウマ
スク組立5を離脱させることができる。
【0048】この場合、本例の片持ち梁形金属スプリン
グ11は、可動面14の装着部16とバネ部17とにま
たがる部分に部分切欠き部20を設けており、シャドウ
マスク組立5がパネルピン12に近づいた状態でいずれ
かの方向に移送されているとき、この部分切欠き部20
がパネルピン12との当接を避けるように働くので、パ
ネルピン12が取付け孔19の近くの装着部16及び/
またはバネ部17に接触または衝突し、装着部16及び
/またはバネ部17を変形させたり、パネルピン12を
破損させたりすることがない。また、パネルピン12が
取付け孔19の近くの装着部16及び/またはバネ部1
7に引っ掛かり、パネルピン12が取付け孔19に嵌合
されなかったりすることもない。
【0049】続く、図5(a)、(b)は、図2(a)
乃至(c)に図示されたシャドウマスク組立5に用いら
れる片持ち梁形金属スプリング11の第2例を示す構成
図であって、(a)は正面図、(b)はそのB−B線部
分の断面図である。
【0050】図5(a)、(b)において、23は全面
切欠き部であり、その他、図4(a)、(b)に示され
た構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けて
いる。
【0051】そして、第2例の片持ち梁形金属スプリン
グ11と前記第1例の片持ち梁形金属スプリング11と
の構成の違いは、第1例の片持ち梁形金属スプリング1
1が可動面14の装着部16とバネ部17とにまたがる
部分に部分切欠き部20を設けているのに対して、第2
例片持ち梁形金属スプリング11が可動面14の装着部
16からバネ部17の全域にまで達する全面切欠き部2
3を設けている点だけであって、その他に、第2例の片
持ち梁形金属スプリング11と第1例の片持ち梁形金属
スプリング11との間に構成上の違いはない。このた
め、第2例の片持ち梁形金属スプリング11の構成につ
いては、これ以上の説明を省略する。
【0052】また、第2例の片持ち梁形金属スプリング
11の動作及び得られる効果については、部分切欠き部
20が全面切欠き部23に代わっただけで、部分切欠き
部20の機能と全面切欠き部23の機能との間に殆んど
違いがないことから、既に説明した第1例の片持ち梁形
金属スプリング11の動作及び得られる効果と殆んど同
じである。このため、第2例の片持ち梁形金属スプリン
グ11の動作及び得られる効果については、その説明を
省略する。
【0053】続いて、図6(a)、(b)は、図2
(a)乃至(c)に図示されたシャドウマスク組立5に
用いられる片持ち梁形金属スプリング11の第3例を示
す構成図であって、(a)は正面図、(b)はそのC−
C線部分の断面図である。
【0054】図6(a)、(b)において、24は凹み
部であり、その他、図4(a)、(b)に示された構成
要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0055】そして、第3例の片持ち梁形金属スプリン
グ11と前記第1例の片持ち梁形金属スプリング11と
の構成の違いは、第1例の片持ち梁形金属スプリング1
1が可動面14の装着部16とバネ部17とにまたがる
部分に部分切欠き部20を設けているのに対して、第3
例片持ち梁形金属スプリング11が可動面14の装着部
16とバネ部17とにまたがる部分に内側方向(固定面
15側方向)に凹んだ凹み部24を設けている点だけで
あって、その他に、第3例の片持ち梁形金属スプリング
11と第1例の片持ち梁形金属スプリング11との間に
構成上の違いはない。このため、第3例の片持ち梁形金
属スプリング11の構成については、これ以上の説明を
省略する。
【0056】また、第3例の片持ち梁形金属スプリング
11の動作及び得られる効果については、部分切欠き部
20が部分切欠き部20と同じ位置に設けられた凹み部
24に代わっただけで、部分切欠き部20の機能と凹み
部24の機能との間に大きな違いがないことから、既に
説明した第1例の片持ち梁形金属スプリング11の動作
及び得られる効果と殆んど同じである。このため、第3
例の片持ち梁形金属スプリング11の動作及び得られる
効果についても、その説明を省略する。
【0057】次に、図7(a)、(b)は、図2(a)
乃至(c)に図示されたシャドウマスク組立5に設けら
れた4つの片持ち梁形金属スプリング中の1つの片持ち
梁形金属スプリングに用いられる、金属プレート25を
接合した片持ち梁形金属スプリング11’の第1例を示
す構成図であって、(a)は正面図、(b)はそのD−
D線部分の断面図である。
【0058】図7(a)、(b)において、25は金属
プレート、26は取付け孔、27は部分切欠き部であ
り、その他、図4(a)、(b)に示された構成要素と
同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0059】そして、片持ち梁形金属スプリング11’
は、金属プレート25が接合されている点及び部分切欠
き部19が設けられていない点を除けば、図4(a)、
(b)に図示された片持ち梁形金属スプリング11と同
じ構成のものからなっており、可動面14の装着部16
上には取付け孔26を有する金属プレート25が接合さ
れている。金属プレート25は、一端面(上端面)が装
着部16を超えてバネ部17側に多少突出しており、こ
の一端面に装着部16上にまで達する部分切欠き部27
が形成されている。また、金属プレート25にある取付
け孔26の形成位置は、装着部16にある取付け孔19
の形成位置に重なり合っており、取付け孔26の孔径
は、取付け孔19の孔径よりも若干小さくなるようよう
に形成されている。
【0060】前記構成による第1例の片持ち梁形金属ス
プリング11’を用いたシャドウマスク組立5をパネル
部1単体の内部に取着する場合、及び、パネル部1単体
の内部に取着されている同シャドウマスク組立5を離脱
させる場合の動作は、図4(a)、(b)に図示された
第1例の片持ち梁形金属スプリング11を用いたシャド
ウマスク組立5をパネル部1単体の内部に取着する場
合、及び、パネル部1単体の内部に取着されている同シ
ャドウマスク組立5を離脱させる場合の各動作と本質的
に同じであるので、第1例の片持ち梁形金属スプリング
11’を用いたシャドウマスク組立5をパネル部1単体
の内部に取着する場合、及び、パネル部1単体の内部に
取着されている同シャドウマスク組立5を離脱させる場
合の動作については、説明を省略する。
【0061】また、第1例の片持ち梁形金属スプリング
11’の金属プレート25に設けた部分切欠き部27
は、金属プレート25の一端面が装着部16を超えて突
出しているため、第1例の片持ち梁形金属スプリング1
1の装着部16とバネ部17とにまたがる部分に設けた
部分切欠き部19におけるパネルピン12の回避機能に
比べて大きい回避機能を有している。
【0062】次いで、図8(a)、(b)は、図2
(a)乃至(c)に図示されたシャドウマスク組立5に
設けられた4つの片持ち梁形金属スプリング中の1つの
片持ち梁形金属スプリングに用いられる、金属プレート
25を接合した片持ち梁形金属スプリング11’の第2
例を示す構成図であって、(a)は正面図、(b)はそ
のE−E線部分の断面図である。
【0063】図8(a)、(b)において、28は凹み
部であり、その他、図7(a)、(b)に示された構成
要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0064】そして、第2例の片持ち梁形金属スプリン
グ11’と前記第1例の片持ち梁形金属スプリング1
1’との構成の違いは、第1例の片持ち梁形金属スプリ
ング11’が金属プレート25の一端面に部分切欠き部
27を設けているのに対して、第2例片持ち梁形金属ス
プリング11’が金属プレート25の一端面に凹み部2
8を設けている点だけであって、その他、第2例の片持
ち梁形金属スプリング11’と第1例の片持ち梁形金属
スプリング11’との間に構成上の違いはない。このた
め、第2例の片持ち梁形金属スプリング11’の構成に
ついては、これ以上の説明を省略する。
【0065】また、第2例の片持ち梁形金属スプリング
11’の動作及び得られる効果については、部分切欠き
部27が凹み部28に代わっただけで、部分切欠き部2
7の機能と凹み部28の機能との間に大きな違いがない
ことから、既に説明した第1例の片持ち梁形金属スプリ
ング11’の動作及び得られる効果と殆んど同じであ
る。このため、第2例の片持ち梁形金属スプリング1
1’の動作及び得られる効果については、その説明を省
略する。
【0066】なお、前記実施例における片持ち梁形金属
スプリング11の各例及び片持ち梁形金属スプリング1
1’の各例は、シャドウマスク組立5に4つの片持ち梁
形金属スプリングが設けられ、その中で4つの片持ち梁
形金属スプリング11にそれぞれ切欠き部20、23ま
たは凹み部24のいずれかを設けた例、もしくは、1つ
の片持ち梁形金属スプリング11’の金属プレート25
に切欠き部27または凹み部28のいずれかを設けた例
を示すものであるが、本発明による片持ち梁形金属スプ
リングの配置状態は、このような例に限られるものでな
く、3つの片持ち梁形金属スプリング11に切欠き部2
0、23または凹み部24を設けるとともに、1つの片
持ち梁形金属スプリング11’の金属プレート25に切
欠き部27または凹み部28を設けるようにしてもよ
く、その1つの片持ち梁形金属スプリング11’の金属
プレート25に切欠き部27または凹み部28を設ける
とともに、装着部16とバネ部17とにまたがる部分に
切欠き部20、23または凹み部24を設けるようにし
てもよい。
【0067】また、前記実施例においては、シャドウマ
スク組立5に4つの片持ち梁形金属スプリングを設けて
いる例を挙げて説明したが、本発明によるシャドウマス
ク組立5の片持ち梁形金属スプリングの配置数は、4つ
である場合に限られず、パネル部1内部にあるパネルピ
ン12の設置数に合わせて、3つまた5つ以上であって
もよい。そして、片持ち梁形金属スプリングの配置数が
4つまたはそれ以上の場合、その中の3つを片持ち梁形
金属スプリング11で構成し、残りの1つ以上を片持ち
梁形金属スプリング11’によって構成することが好ま
しい。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、シャドウマスク組立をパネル部内部にあるパネ
ルピンに取着するための片持ち梁形金属スプリングにお
ける、片持ち梁形金属スプリングとパネルピンとが当接
する個所に凹部または切欠部を設けているので、カラー
陰極線管の製造時において、シャドウマスク組立をパネ
ル部内部に装着したり、パネル部内部から離脱させる際
に、片持ち梁形金属スプリングとパネルピンとがぶつか
ったり、片持ち梁形金属スプリングにパネルピンが引っ
掛かったりすることがなく、シャドウマスク組立を正確
な位置に取着させることができ、シャドウマスク組立の
位置ずれによって、カラー陰極線管が不良品になるのを
防ぐことができるという効果がある。
【0069】また、請求項2に記載の発明によれば、シ
ャドウマスク組立をパネル部内部にあるパネルピンに取
着するための片持ち梁形金属スプリングの中の、金属プ
レートを接合した片持ち梁形金属スプリングの金属プレ
ートにおける、金属プレートとパネルピンとが当接する
個所に凹部または切欠部を設けているので、カラー陰極
線管の製造時において、シャドウマスク組立をパネル部
内部に装着したり、パネル部内部から離脱させる際に、
金属プレートとパネルピンとがぶつかったり、金属プレ
ートにパネルピンが引っ掛かったりすることがなく、シ
ャドウマスク組立を正確な位置に取着させることがで
き、シャドウマスク組立の位置ずれによって、カラー陰
極線管が不良品になるのを防ぐことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管の一実施例の要部
構成を示す断面図である。
【図2】図1に図示された実施例のカラー陰極線管に用
いられるシャドウマスク組立を示す構成図である。
【図3】図1に図示された実施例のカラー陰極線管にお
けるパネル部単体を示す構成図である。
【図4】図2に図示されたシャドウマスク組立に用いら
れる片持ち梁形金属スプリングの第1例を示す構成図で
ある。
【図5】図2に図示されたシャドウマスク組立に用いら
れる片持ち梁形金属スプリングの第2例を示す構成図で
ある。
【図6】図2に図示されたシャドウマスク組立に用いら
れる片持ち梁形金属スプリングの第3例を示す構成図で
ある。
【図7】図2に図示されたシャドウマスク組立に用いら
れる他の片持ち梁形金属スプリングの第1例を示す構成
図である。
【図8】図2に図示されたシャドウマスク組立に用いら
れる他の片持ち梁形金属スプリングの第2例を示す構成
図である。
【図9】既知のシャドウマスク組立に用いられる片持ち
梁形金属スプリングの一例を示す構成図である。
【図10】既知のシャドウマスク組立に用いられる金属
プレートを接合した片持ち梁形金属スプリングの一例を
示す構成図である。
【図11】片持ち梁形金属スプリングとパネルピンとを
着脱させる際の各状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パネル部 1F フェースプレート 2 ネック部 3 ファンネル部 4 螢光面 5 シャドウマスク組立 6 シャドウマスク 7 サポートフレーム 8 偏向ヨーク 9 調整用マグネット機構 10 インライン電子銃 11 片持ち梁形金属スプリング 12 パネルピン 13 電子ビーム 14 可動面 15 固定面 16 装着部 17 バネ部 18 先端部 19、26 取付け孔 20、27 部分切欠き部 21 第1折曲げ部 22 第2折曲げ部 23 全面切欠き部 24、28 凹み部 25 金属プレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、パネル部フェースプレート
    に被着された螢光面と、シャドウマスク及びそれを保持
    するサポートフレームからなり、前記シャドウマスクが
    前記螢光面に対向配置されるようにパネル部内部に装着
    されるシャドウマスク組立と、ネック部内に装着された
    インライン電子銃とを備え、前記サポートフレームの複
    数個所に設けられ、それぞれ取付け孔を有する複数の片
    持ち梁形金属スプリングの前記取付け孔を前記パネル部
    内部にある対応する複数のパネルピンに嵌合させ、前記
    シャドウマスク組立を前記パネル部内部に取着させるカ
    ラー陰極線管において、前記各片持ち梁形金属スプリン
    グは、前記シャドウマスク組立を前記パネル部内部に装
    着または前記パネル部内部から離脱させる際に、前記片
    持ち梁形金属スプリングと前記パネルピンとの当接を回
    避する凹部または切欠部を有していることを特徴とする
    カラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 少なくとも、パネル部フェースプレート
    に被着された螢光面と、シャドウマスク及びそれを保持
    するサポートフレームからなり、前記シャドウマスクが
    前記螢光面に対向配置されるようにパネル部内部に装着
    されるシャドウマスク組立と、ネック部内に装着された
    インライン電子銃とを備え、前記サポートフレームの4
    個所以上に設けられ、それぞれ取付け孔を有する4つ以
    上の片持ち梁形金属スプリングにおける、3つの片持ち
    梁形金属スプリングの前記取付け孔を前記パネル部内部
    にある対応する3つのパネルピンに嵌合させるととも
    に、他の1つ以上の片持ち梁形金属スプリング上に前記
    取付け孔よりも小さい孔径の第2取付け孔を有する金属
    プレートを固着し、前記金属プレートの前記第2取付け
    孔を前記パネル部内部にある対応する1つ以上のパネル
    ピンに嵌合させ、前記シャドウマスク組立を前記パネル
    部内部に取着させるカラー陰極線管において、前記1つ
    以上の金属プレートは、前記シャドウマスク組立を前記
    パネル部内部に装着または前記パネル部内部から離脱さ
    せる際に、前記金属プレートと前記パネルピンとの当接
    を回避する凹部または切欠部を有していることを特徴と
    するカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記3つの片持ち梁形金属スプリング
    は、前記シャドウマスク組立を前記パネル部内部に装着
    または前記パネル部内部から離脱させる際に、前記3つ
    の片持ち梁形金属スプリングと前記パネルピンとの当接
    を回避する凹部または切欠部を有していることを特徴と
    する請求項2に記載のカラー陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記3つの片持ち梁形金属スプリング及
    び前記他の1つ以上の片持ち梁形金属スプリングは、前
    記シャドウマスク組立を前記パネル部内部に装着または
    前記パネル部内部から離脱させる際に、前記3つの片持
    ち梁形金属スプリングと前記パネルピンとの当接を回避
    する凹部または切欠部を有していることを特徴とする請
    求項2に記載のカラー陰極線管。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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