JPH0410945B2

JPH0410945B2 -

Info

Publication number: JPH0410945B2
Application number: JP60037841A
Authority: JP
Priority date: 1985-02-27
Filing date: 1985-02-27
Publication date: 1992-02-26
Also published as: JPS61200251A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は屋根下地材に止着される連結部材に
よつて隣接する金属製屋根板の端部を連結する装
置に関するものである。

（従来の技術）従来、第５図に示すように、屋根下地材１に対
し、断面略Ｕ字状に形成された連結部材３′がそ
の底部においてビス４′によつて固着される。ま
た、隣接する金属製屋根板２′の端部は、連結部
材３′の両側面に沿つて直角に折曲される。そし
て、両屋根板２′端部の折曲片２a′上端部が、連
結部材３′の両側板上端の押え片３c′によつて押
えられた状態において、連結キヤツプ６′の両端
と、屋根板２′の折曲片２a′上端部とを相互にか
しめることで、屋根下地材１上に屋根板２′が連
結保持される構造となつているのが一般的であつ
た。

（発明が解決しようとする問題点）上記した従来のものにおいては、屋根板２′が
熱などによつて膨脹したときには、膨脹した分だ
け屋根板２′にたわみや歪みが発生する不具合が
あつた。

（問題点を解決するための手段）上記した従来の問題点を解決するために、この
発明は、屋根下地材に止着される連結部材によつ
て隣接する金属製屋根板の端部を連結する金属製
屋根板の連結装置であつて、前記隣接する金属製屋根板の端部には上方に向
けて突出する係合部が形成され、前記連結部材は、前記屋根下地材の上面に対し
〓間を隔てて対向する底板と、該底板の両端から
それぞれ上向きに延出された脚部と、これら両脚
部の上端から下向き傾斜状に折返されかつ前記隣
接する屋根板端部の係合部の上部にそれぞれ接し
て係合する緊締部とを備え、さらに、前記連結部材は、その底板においてビ
スによつて前記屋根下地材に対し上下動可能に締
着されるとともに、前記底板と前記ビスの頭部と
の間には、前記屋根下地材に向けて前記連結部材
を押圧する弾性体が介装されている。

（作用・効果）上記したように構成される金属装屋根板の連結
装置において、弾性体の弾発力によつて連結部材
は屋根下地材に向けて押圧される。そして、連結
部材は緊締部の傾斜面によつて、隣接する屋根板
端部の係合部は、互いに引き寄せられる方向へ付
勢される。このため、屋根板が熱膨脹したときに
は、弾性体の弾発力に基づく前記連結部材の押圧
によつて、同連結部材の緊締部が、屋根板の膨脹
分だけ、該屋根板の係合部を引き寄せながら下降
し、これによつて、屋根板は常に緊張状態の平面
に保たれる。この結果、屋根板の熱膨張が原因と
なる同屋根板のたわみや歪みの発生を防止するこ
とができる。

しかも、屋根下地材に対し連結部材を、その底
板において上下動可能に締着するビスを締付け調
整して、前記底板とビスの頭部とを間に介装され
る弾性体の弾発力を増減することができるため、
熱膨脹率の異なる金属装屋根に対しても、その屋
根板を常に緊張状態に保持することができるとい
う効果がある。

（実施例）以下、この発明の一実施例を図面にしたがつて
説明する。

金属製屋根板の連結装置を断面で表わした第１
図において、屋根下地材１の上面に葺かれる金属
製の各屋根板２の端部には、断面略三角形の係合
部２ａと、該係合部２ａに対し断面略Ｕ字状の溝
部２ｂを隔てて折返された側板３ｃとが折曲げ加
工等によつて形成されている。

隣接する屋根板２の端部を連結する連結部材３
は、屋根下地材１の上面に沿う底板３ａと、該底
板３ａの両端から上向き傾斜状に折曲されて逆八
の字状に対向する脚部３ｂと、これら脚部３ｂの
上端から下向き傾斜状に折返えされかつ隣接する
屋根板２端部の係合部２ａと係合する緊締部３ｃ
とより構成されている。そして、連結部材３の底
板３ａの中央部に貫設された貫通孔を遊嵌してビ
ス（木ねじ、釘等でもよい）４を屋根下地材１に
ねじ込むことで、屋根下地材１に対し、連結部材
３が上下方向へ所定量だけ移動可能に止着され
る。さらに、ビス４の頭部４ａと連結部材３の底
板３ａとの間には圧縮コイルスプリングよりなる
弾性体５が介装されており、この弾性体５のばね
力は、連結部材３を屋根下地材１に向けて押圧し
かつ該連結部材３の両緊締部３ｃを介して、隣接
する両屋根板２の係合部２ｂを相互に引き寄せる
方向に作用する。また、この実施例では、隣接す
る両屋根板２端部の側板２ｃ上端に形成されたフ
ランジ２ｄの上面に又がつて、断面略〓形状の蓋
板６が、その両端部において、溶接、ビス等によ
つて気密に固着されている。

この実施例は上述したように構成されたもので
あり、したがつて、弾性体５によつて押圧された
連結部材３の緊締部３ｃの傾斜面によつて、隣接
する屋根板２端部の係合部２ａは、常時、引き寄
せられる方向へ付勢される。このため、熱などが
原因となつて、屋根板２が膨脹したときには、弾
性体５の押圧力によつて連結部材３の緊締部３ｃ
が、屋根板２の膨脹分だけ、該屋根板２の係合部
２ａを引き寄せながら下降し、これによつて、屋
根板２は常に平面に保たれる。

なお、上記実施例では、連結部材３を押圧する
ための弾性体５に、コイルスプリングを採用した
が弾性伸縮するゴム材を採用してもよい。

また、第２図に示すように、隣接する両屋根板
２端部の側板２ｃ上端のフランジ２ｄに対し、蓋
板６の両端部をかしめ７によつて固着してもよ
い。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１
図は金属製屋根板の連結装置を示す断面図、第２
図は他の実施例を示す断面図である。第３図は従
来のものを示す断面図である。１……屋根下地材、２……屋根板、２ａ……係
合部、３……連結部材、３ｃ……緊締部、５……
弾性体。

Claims

【特許請求の範囲】１屋根下地材に止着される連結部材によつて隣
接する金属製屋根板の端部を連結する金属製屋根
板の連結装置であつて、前記隣接する金属製屋根板の端部には上方に向
けて突出する係合部が形成され、前記連結部材は、前記屋根下地材の上面に対し
〓間を隔てて対する底板と、該底板の両端からそ
れぞれ上向きに延出された脚部と、これら両脚部
の上端から下向き傾斜状に折返されかつ隣接する
屋根板端部の係合部の上部にそれぞれ接して係合
する緊締部とを備え、さらに、前記連結部材は、その底板においてビ
スによつて前記屋根下地材に対し上下動可能に締
着されるとともに、前記底板と前記ビスの頭部と
の間には、前記屋根下地材に向けて前記連結部材
を押圧する弾性体が介装されていることを特徴と
する金属製屋根板の連結装置。