JP2556553Y2 - 笠木ホルダー - Google Patents

笠木ホルダー

Info

Publication number
JP2556553Y2
JP2556553Y2 JP7704693U JP7704693U JP2556553Y2 JP 2556553 Y2 JP2556553 Y2 JP 2556553Y2 JP 7704693 U JP7704693 U JP 7704693U JP 7704693 U JP7704693 U JP 7704693U JP 2556553 Y2 JP2556553 Y2 JP 2556553Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
holders
follower
hard material
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7704693U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0743469U (ja
Inventor
久嗣 若林
Original Assignee
株式会社エービーシー商会
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エービーシー商会 filed Critical 株式会社エービーシー商会
Priority to JP7704693U priority Critical patent/JP2556553Y2/ja
Publication of JPH0743469U publication Critical patent/JPH0743469U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2556553Y2 publication Critical patent/JP2556553Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パラペット天端部等の
完璧な雨仕舞いと防水処理をし、更には必要に応じて非
雷導体としての役目を兼備せしめるための笠木を保持す
るホルダーであって、特に二つの躯体部分を跨いで笠木
を被嵌せしめるのに好適な笠木ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、笠木を保持するホルダーとして
は、パラペット天端面に載置固着する主体板部の両側に
笠木を嵌合支持する下折れ板部を一体に形成してなるも
のと、同形態を内外両側部と中央部とに分割して別部材
とし、これら部材を幅調整可能に連結した構成のものが
知られている。
【0003】後者の公知構成として、例えば図6に示す
ように、笠木ホルダー51を金属剛体にて成形した外ホ
ルダー部52(水勾配の高い側の部材)と内ホルダー部
53(水勾配の低い側の部材)と中間の結合部54との
組合せ構成とし、外ホルダー部52は、パラペット天端
へボルト固定するためのボルト挿通孔を有した固着面部
55を有し、その外側に適度に立ち上がった笠木支持面
部56を、その外側に笠木の長手一側端部を係止する下
折れ板部57を連設し、固着面部55の内側に差し込み
板部58を張り出し形成してなり、内ホルダー部53も
同様に固着面部59、笠木支持面部60、下折れ板部6
1、差し込み板部62を形成してなり、結合部54は、
断面角C形或いは偏平四角筒形で、内部に上記差し込み
板部58,62をスライド差し込み可能な溝63を有し
た適宜長さの嵌合形状としてなるものがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、笠木を二つ
の躯体部分に跨がって、例えばパラペットの躯体とこの
躯体外側に並設したPC版の両上端部に跨がって被着さ
せるごとき場合に、前記のような従来構成の笠木ホルダ
ーでは、外力を吸収できる部分がないため、両躯体間例
えば躯体とPC版間に生じるずれなどの変動に追従する
ことができず、笠木との係合箇所に変動ひずみが集中
し、笠木と笠木ホルダーとの係合が外れてしまい、係合
不全となってしまう問題点があった。
【0005】本考案は、このような問題点を解消すべく
なしたものであるが、上記問題を解消するために、上記
ホルダーの構成中、結合部54を設けず、内外両ホルダ
ー部52,53を別々の部材として分離設置するような
ことも考えられるが、2部材間の間隔調整や方向調整、
水勾配やレベル調整など、さらには各笠木ホルダー間の
調整などが難しくなって、笠木の嵌合が行い難くなる事
態が発生しやすく、これらを一々調整しつつ施工するの
では施工効率が極端に悪化してしまい、実用性が無くな
るものである。そこで、外力を吸収するために、内外両
ホルダー部52,53間をゴムシートなどでつなぐこと
も考えられるが、これはただ単に両部材がばらばらにな
らないようにつないでいるだけにすぎず、両部材のレベ
ル調整などは設置時に一々行うほかなく、上記別々の部
材として分離設置する場合と変わらない結果となってし
まうものである。
【0006】本考案は上記思考を踏まえてなしたもので
あり、その目的とするところは、二つの躯体部分に跨が
って笠木を被着する場合に、躯体の変動に追従して変形
し、変動の前後を通して確実に笠木を保持することがで
き、しかも施工効率が良い笠木ホルダーを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の笠木ホルダーは、二つのホルダー部とこれ
らホルダー部を連結する追従部とからなる笠木ホルダー
であって、いずれのホルダー部も躯体への固着部を含む
固着板部の一側に笠木本体の長手一側端部を係合支持し
得る下折れ板部を形成し、他側に追従部との連結部を形
成した構成を有する硬質材として形成し、追従部は、ホ
ルダー部に比して変形が容易な平面状の可動部を有する
硬質材として形成し、この可動部の両端部を上記連結部
と固着することにより、二つのホルダー部を適度な間隔
をもって接続してなる構成を有するものとしたことを特
徴とするものである。
【0008】上記二つのホルダー部に対し、追従部は、
ホルダー部に比して変形が容易な平面状の可動部の両側
に上記連結部と嵌合固着する嵌合部を一体に形成した構
成を有する硬質材とし、ホルダー部の連結部を嵌合部に
連結固着することにより、二つのホルダー部を適度な間
隔をもって接続すればさらに一層好ましい。追従部は、
同一平面形として形成し、平坦板として形成することが
できるが、波形或いは湾曲形その他の折曲形を有した平
面形として形成することができる。
【0009】
【作用】笠木ホルダーは、全体が接続して一体となり、
かつ硬質材で構成されているので、施工時には全体が一
個の硬質材として取り扱うことができるので、そのまま
設置するだけで、水勾配やレベル調整を構成部材間で行
う必要がない。二つのホルダー部は躯体側に強固に固着
して変形しないので、笠木の係合を確実に維持すること
ができ、追従部が塑性変形して変動を吸収することがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面によって説明
する。本考案の笠木ホルダー1は、アルミニウム材など
の腐食しにくい或いは腐食防止加工処理をした金属材か
らなるものであって、図1に示すように、内外方向(水
勾配方向)に分割された外ホルダー部2と内ホルダー
3、中間部となる追従部4とからなるものである。
【0011】外ホルダー部2は、パラペットPの天端面
に接合載置してボルト固定されるためのボルト挿通孔6
を穿設した適宜幅の固着面部5を有し、その外側に水勾
配に必要な所定高さに立ち上がり、笠木の内側面に接合
する適宜幅の接合面となった笠木支持部7を形成し、そ
の外側を下方をやや外開き状に下折して、笠木の長手一
側端部を下端部に係止する下折れ板部8を連設し、固着
面部5の内側に適度に立ち上がった後、水勾配に沿うよ
うに張り出した適宜幅の板状の連結部9を有して形成し
てある。内ホルダー部3も、同様に、ボルト挿通孔11
を有した固着面部10、水勾配の低位高さを支持する笠
木支持面部12、笠木の長手他側端部を係止する下折れ
板部13、連結部14を形成してある。上記両固着面部
5,10は、いずれもボルト挿通孔6,11を形成した
面部分がパラペット天端面よりも若干浮くように、ボル
ト挿通孔の両外方底面に若干の凸条部を形成すれば、ボ
ルト固着をより一層充分に行うことができる。
【0012】追従部4は、図2にも示してあるように、
中間部を適宜内外幅の平面状の可動部15の内外両側を
延長し、この延長部分を上記連結部9,14に嵌合可能
な断面C形或いは断面偏平四角形の如き嵌合部16,1
6として形成してある。図示の可動部15は嵌合部1
6,16の上面と連続した平面として形成してあるが、
下面と連続した平面とすることも可能である。追従部
4、特に可動部15は、上記内外ホルダー部2,3に比
して塑性変形が容易なように形成しておく。例えば内外
ホルダー部が4〜6mm程度のアルミニウム材で形成し
てある場合には、1〜2mm程度のアルミニウム材で形
成してある。
【0013】内外ホルダー部2,3と追従部4とは、両
連結部9,14を嵌合部16,16に嵌合させた上で、
両連結部9,14間に適度な間隔を持たせ、その間は可
動部15のみ存在するように設定しつつ所定の長さ(パ
ラペット天端幅よりも若干広い幅)とし、その上で、両
嵌合部をかしめるか、両嵌合部にリベットやビスを固着
するか、或いは両者間を溶着乃至接着して結合するよう
にすればよい。なお、追従部は、図3に示してあるよう
に、内外ホルダー部2,3よりも薄い肉厚の一枚状の平
板とし、この中央部を可動部15aとし、両側部を接続
部16aとしてなる追従部4aとしてもよい。この追従
部4aの各接続部16aを、内外ホルダー部2,3の連
結部9,14の上側、又は図示していないが下側に接合
して、リベットやビスで固着するか、或いは溶着乃至接
着して結合するようにすることもできる。またその他の
連結形態を採ることもできるものである。さらには、図
4(A)に示す如く、可動部15bを波板状に形成して
追従部4bとし、或いは同(B)に示す如く、可動部1
5cを湾曲状に形成して追従部4cとし、或いは図示し
ていないが可動部をその他の折曲状として形成すること
もできるもである。
【0014】上記構成の笠木ホルダ1を用いた笠木施工
方法について説明する。先ず、内外ホルダー部2,3と
追従部4とは前記したように嵌合して固着連結するが、
その固着連結は工場出荷前に所定間隔となるように行っ
ておくことができるが、現場において、パラペットに合
わせて行うこともできる。連結した笠木ホルダー1は、
全体が硬質材で形成してあるので、通常の運搬や作業状
態では変形することがないので、1個の部材として扱う
ことができ、内外ホルダー部2,3間の種々調整を行う
必要なく、そのまま簡便にパラペットPの天端面に所定
間隔を置いてボルト固定していくことができ、図5
(A)に示すように、これらに笠木Kを被着すればよ
い。
【0015】施工後、躯体側の変動によって内外ホルダ
ー部2,3の固定位置が相対的に変動した場合、図5
(B),(C)に示すように、内外ホルダー部2,3は
そのまま躯体に対して固着状態を変形させず、その間に
存在する追従部4が塑性変形して変動を吸収することが
できる。従って、笠木Kと笠木ホルダー1の係合部に変
動ひずみが集中し、笠木と笠木ホルダーとの係合が外れ
てしまい、係合不全となってしまうおそれを除去するこ
とができる。追従部4,4aを図示4b,4cの如く折
曲形としてゆとりを持たせてあれば、より大きな変動に
対応することができる。
【0016】
【考案の効果】以上のようにして本考案によれば、運
搬、施工時等においては変形しない硬質の1個の部材と
して取り扱うことができ、従って、取扱、施工作業が簡
便で施工効率がよいあると共に、被着した躯体の二部分
が相対的に変動しても、追従部がその変動を吸収して追
従変形し、内外ホルダー部にほとんど変形を生じさせな
いので、経時的に確実に笠木を保持し続けることができ
る笠木ホルダーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の笠木ホルダーの一例を示した斜視図で
ある。
【図2】追従部の一例を示した斜視図である。
【図3】追従部の別の一例を示した笠木ホルダーの断面
図である。
【図4】追従部のさらに別の例を示しており、(A)は
その一例の要部断面図、(B)は別例の要部断面図であ
る。
【図5】本考案の笠木ホルダーを二つの躯体部分に亘っ
て被着した状態を示し、(A)は施工時の断面略図、
(B),(C)は施工後の躯体の変動後の状態を示す断
面略図である。
【図6】従来の笠木ホルダーの一例を示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 笠木ホルダー 2 外ホルダー部 3 内ホルダー部 4 追従部 5,10 固着面部 7,12 笠木支持部 8,13 下折れ板部 9,14 連結部 15,15a 可動部 16 嵌合部 16a 接続部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つのホルダー部とこれらホルダー部を
    連結する追従部とからなる笠木ホルダーであって、いず
    れのホルダー部も躯体への固着部を含む固着板部の一側
    に笠木本体の長手一側端部を係合支持し得る下折れ板部
    を形成し、他側に追従部との連結部を形成した構成を有
    する硬質材として形成し、追従部は、ホルダー部に比し
    て変形が容易な平面状の可動部を有する硬質材として形
    成し、この可動部の両端部を上記連結部と固着すること
    により、二つのホルダー部を適度な間隔をもって接続し
    てなる構成を有する笠木ホルダー。
  2. 【請求項2】 二つのホルダー部とこれらホルダー部を
    連結する追従部とからなる笠木ホルダーであって、いず
    れのホルダー部も躯体への固着部を含む固着板部の一側
    に笠木本体の長手一側端部を係合支持し得る下折れ板部
    を形成し、他側に追従部との連結部を形成した構成を有
    する硬質材として形成し、追従部は、ホルダー部に比し
    て変形が容易な平面状の可動部の両側に上記連結部と嵌
    合固着する嵌合部を一体に形成した構成を有する硬質材
    として形成し、連結部と嵌合部とを連結固着することに
    より、二つのホルダー部を適度な間隔をもって接続して
    なる構成を有する笠木ホルダー。
JP7704693U 1993-12-29 1993-12-29 笠木ホルダー Expired - Fee Related JP2556553Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7704693U JP2556553Y2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 笠木ホルダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7704693U JP2556553Y2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 笠木ホルダー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0743469U JPH0743469U (ja) 1995-08-22
JP2556553Y2 true JP2556553Y2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=13622843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7704693U Expired - Fee Related JP2556553Y2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 笠木ホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2556553Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4686238B2 (ja) * 2005-04-01 2011-05-25 文化シヤッター株式会社 笠木受け具
JP5686407B2 (ja) * 2010-12-28 2015-03-18 株式会社Lixil 水切部材、及び、笠木部材の施工方法
JP6512651B1 (ja) * 2018-10-02 2019-05-15 株式会社柴田金属 笠木構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0743469U (ja) 1995-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5014925B2 (ja) 折板屋根用取付け金具
JPH08189150A (ja) 屋根上構造物取り付け金具、およびこれを用いた屋根構造
JP2556553Y2 (ja) 笠木ホルダー
JP2009249810A (ja) 折板屋根の屋根上構造物取付け金具
JP2009084982A (ja) 屋根上取り付け金具
KR20010013486A (ko) 건축물의 벽면에 패널을 부착하는 구조물
JP2017078248A (ja) 建築物の外装材およびその外装材を用いた建築物の屋根または壁の構築方法
JP5912800B2 (ja) 建築用取付具
CN211341537U (zh) 一种用于防止嵌缝条错位的构配件装置
JP5547926B2 (ja) 折板屋根の力骨体取付用具及び折板屋根の力骨体取付構造
JP5313649B2 (ja) 折板屋根用力骨体及び折板屋根の力骨体取付構造
JPS6243051Y2 (ja)
JP3741267B2 (ja) エキスパンションジョイント
JP2908727B2 (ja) エキスパンションジョイント
JPH0622006Y2 (ja) 伸縮継手装置
JP3554963B2 (ja) 瓦棒葺屋根の接続部用キャップとこれに装着固定する設備取付金具
JP2000345662A (ja) 折板屋根用補強金具
CN214424836U (zh) 一种面板的连接结构
JP7097553B2 (ja) 屋根上取り付け金具
JPH0243948Y2 (ja)
JP2001182244A (ja) 軒樋吊り具
KR970006242Y1 (ko) 새시용 접속구
JPS6113617Y2 (ja)
JPS6314291Y2 (ja)
JPH0622004Y2 (ja) エキスパンションジョイント

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees