JPH04109432U - 車両用デイーゼルエンジンのギヤトレーン装置 - Google Patents

車両用デイーゼルエンジンのギヤトレーン装置

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JPH04109432U
JPH04109432U JP3829791U JP3829791U JPH04109432U JP H04109432 U JPH04109432 U JP H04109432U JP 3829791 U JP3829791 U JP 3829791U JP 3829791 U JP3829791 U JP 3829791U JP H04109432 U JPH04109432 U JP H04109432U
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power steering
pump drive
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JP3829791U
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Inventor
容市 大垣
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三菱自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラダーフレームを装着したクランクケースを
有するエンジン、及びディープスカートクランクケース
を有するシリーズエンジンの双方に共用することができ
る燃料噴射ポンプ及びパワーステアリング用油圧ポンプ
駆動用歯車を含むギヤトレーン装置を提供し、エンジン
の製造コストを低減する。 【構成】 エンジンのクランク軸に固着されたクランク
歯車と、同クランク歯車に噛合するアイドラ歯車と、同
アイドラ歯車に噛合する燃料噴射ポンプ駆動用歯車と、
同燃料噴射ポンプ駆動用歯車に噛合するパワーステアリ
ング用油圧ポンプ駆動用歯車とを具備している。パワー
ステアリングポンプ駆動用歯車を燃料噴射ポンプ駆動用
歯車に噛合させる構成によって、パワーステアリング用
油圧ポンプ及び同ポンプ駆動用歯車をクランクケース側
壁から十分に離隔して配置することができ、従ってこの
ギヤトレーン装置は、ラダーフレーム付クランクケース
及びディープスカートクランクケースを具えたエンジン
に共用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、燃料噴射ポンプ及びパワーステアリング用油圧ポンプを具えたトラ ック等車両用ディーゼルエンジンのギヤトレーン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のOHC型ディーゼルエンジンの補機駆動用ギヤトレーンの一例を、便宜 的に本考案の一実施例を示す図1ないし図4を援用して説明する。図中符号10 は総括的にトラック用のOHC型ディーゼルエンジンを示し、同エンジンは、ク ランクケース12と、同クランクケースの上端に装架されたシリンダヘッド14 と、同シリンダヘッド14の上端に装架されたロッカカバー16とを具えている 。
【0003】 上記クランクケース12内にクランク軸18が収容され、同クランク軸18に はクランク歯車20が固着されている。クランク歯車20にはアイドラ歯車22 が噛合され、同アイドラ歯車22は、図4に良く示されているように、クランク ケースの前端に装着されたフロントプレート24上に固着されたアイドラ軸26 に回転自在に支持されている。上記フロントプレート24のクランクケース側壁 から側方に突出した部分24′に、同クランクケース側壁に沿って配設された列 型燃料噴射ポンプ26のカム軸28を駆動する燃料噴射ポンプ駆動歯車30が配 置され、同燃料噴射ポンプ駆動歯車30は上記アイドラ歯車22と噛合している 。 一方、図1に二点鎖線で示されているように、従来のエンジンでは、パワース テアリング装置の動力源となる油圧ポンプ32が、配置上の便宜から通常クラン クケース12の側壁前端付近に配置され、この場合同油圧ポンプ32の駆動歯車 34は、上記アイドラ歯車22を介しクランク歯車20に連動して駆動される。
【0004】 エンジン製造上の観点から、図1に示されているように、クランクケース12 のスカート部下端にラダーフレーム36を装着したエンジンと、ラダーフレーム 36を具備せず、同ラダーフレーム分だけスカート部を下方に延長した所謂ディ ープスカートクランクケースを具えた基本的諸元が略同一のシリーズエンジンと が、同時に生産されることがある。上記ラダーフレーム36は、図2にその上面 図が示されているように、クランクケース12のスカート部の下端面に固着され て同スカート部の延長部分に位置する一対の側壁38と、上記一対の側壁38に 両端を結合されて、クランク軸18に対し直角方向に延在する複数個(図示の場 合は4気筒用で5個)の横梁40とを具えている。各横梁40の中央部分には、 クランク軸18のジャーナル部を軸支する軸受部42が設けられ、また横梁相互 間の空所44には、クランク軸18のピン部及びウエブ部並びにコネクティング ロッドの大端部が収容される。 技術上良く知られているように、上記ラダーフレーム36をクランクケース1 2の下端に装着することによって、同クランクケースのスカート部の振動が抑制 され、ラダーフレーム36を有しないシリーズエンジンと較べてエンジン騒音が 少ない低騒音エンジンが得られる。
【0005】 上記のように、ラダーフレーム36を具えたエンジンと、ラダーフレーム36 を具備しないディープスカートクランクケースを具えたエンジンとを同時に製造 する場合、後者のディープスカートクランクケースを具えたエンジンでは上記パ ワーステアリングポンプ駆動歯車34がクランクケースに接触しないのに、前者 のラダーフレーム付エンジンでは、図1に符号Aで示されているように、ラダー フレーム36の上端フランジとクランクケーススカート部の下端フランジとの接 合部に不可避的に形成される張出し部分に上記歯車34が干渉することが屡々発 生する。 この場合、パワーステアリング用油圧ポンプ32及びその駆動歯車34の配置 に関し全く異る二種類の構造を準備する必要があるため、製造コストが増大する 不具合がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、夫々パワーステアリング用油圧ポンプ及び燃料噴射ポンプを具備し た車両用ディーゼルエンジンにおいて、ラダーフレーム付クランクケースを具え たエンジンと、ラダーフレームを有しないクランクケースを具えたエンジンとに 共用することができるギヤトレーン装置を提供することによって、エンジンの製 造コストを低減することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために創案されたもので、クランク軸に固着さ れたクランク歯車と、アイドラ歯車を介して上記クランク歯車に連動しクランク ケース側壁に沿い配設された燃料噴射ポンプのカム軸を駆動する燃料噴射ポンプ 駆動歯車と、同燃料噴射ポンプ歯車に噛合してパワーステアリング用油圧ポンプ を駆動するパワーステアリングポンプ駆動歯車とを具備してなることを特徴とす る車両用ディーゼルエンジンのギヤトレーン装置を提案するものである。
【0008】
【作用】
本考案によれば、パワーステアリング用油圧ポンプを駆動するパワーステアリ ングポンプ駆動歯車を、燃料噴射ポンプ駆動歯車に噛合させてクランク歯車に連 動させることにより、パワーステアリングポンプ駆動歯車及びパワーステアリン グ用油圧ポンプをクランクケースから遠く離隔して配置することが可能となり、 ラダーフレーム付クランクケース及びディープスカートクランクケースを具えた エンジンに共用可能なギヤトレーン装置が提供される。
【0009】
【実施例】
以下本考案の一実施例を添付図面について具体的に説明する。(なお、従来の 構成に関し既に説明した事項については再述を省略する。)特に図1及び図2に 良く示されているように、パワーステアリング用油圧ポンプ46が、上記フロン トプレート24の前方に配置されたタイミングギヤボックス48によって支持さ れ、パワーステアリングポンプ駆動歯車50が燃料噴射ポンプ駆動歯車30に噛 合している。 なお、上記アイドラ歯車22のハブ52に主動チェーンスプロケット車54が 一体的に装着され、同チェーンスプロケット車54と、シリンダヘッド14に装 架された動弁用カム軸56の軸端部に固着された従動チェーンスプロケット車5 8との間にチェーン60が捲装されている。同チェーン60は、その一側を上記 フロントプレート24に固着されたガイド部材62によって案内され、また他側 をボルト64に枢支されたテンショナ66の滑動面に摺接されている。同テンシ ョナ66は、スプリングを内蔵した押圧部材68によって常時チェーン60に向 い弾性的に付勢されている。 上記構成によれば、パワーステアリング用油圧ポンプ46の駆動歯車50が燃 料噴射ポンプ駆動歯車30に噛合して、クランク歯車20に連動し駆動されるよ うになっているので、上記油圧ポンプ46及びその駆動歯車50をクランクケー ス12の側壁から+分に離隔して配置することができる。従って、図1に示すよ うなクランクケース12の下端にラダーフレーム36を装着したエンジン10、 及び同ラダーフレーム36を具備しないディープスカートクランクケースを有す るエンジンの何れにも、上記クランク歯車20、アイドラ歯車22、燃料噴射ポ ンプ駆動歯車30及びパワーステアリングポンプ駆動歯車50からなるギヤトレ ーン装置をそのまま共用することができるので、エンジンの製造コストを効果的 に低減することができる。
【0010】
【考案の効果】
叙上のように、本考案に係る車両用ディーゼルエンジンのギヤトレーン装置は 、クランク軸に固着されたクランク歯車と、アイドラ歯車を介して上記クランク 歯車に連動しクランクケース側壁に沿い配設された燃料噴射ポンプのカム軸を駆 動する燃料噴射ポンプ駆動歯車と、同燃料噴射ポンプ駆動歯車に噛合してパワー ステアリング用油圧ポンプを駆動するパワーステアリングポンプ駆動歯車とを具 備してなることを特徴とし、クランクケースにラダーフレームを装着したエンジ ン及びディープスカートクランクケースを有するシリーズエンジンに同一のギヤ トレーンを共用することができるので、エンジンの製造コストを低減し得る利点 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す一部を断面で示した正
面図である。
【図2】図1に示したエンジンの一部を切欠して示した
概略側面図である。
【図3】図1に示したエンジンのラダーフレーム36の
上面図である。
【図4】図1に示したエンジンのアイドラ歯車22部分
の断面図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 クランクケース 14 シリンダヘッド 18 クランク軸 20 クランク歯車 22 アイドラ歯車 26 燃料噴射ポンプ 30 燃料噴射ポンプ駆動歯車 46 パワーステアリング用油圧ポンプ 50 パワーステアリングポンプ駆動歯車

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に固着されたクランク歯車
    と、アイドラ歯車を介して上記クランク歯車に連動しク
    ランクケース側壁に沿い配設された燃料噴射ポンプのカ
    ム軸を駆動する燃料噴射ポンプ駆動歯車と、同燃料噴射
    ポンプ駆動歯車に噛合してパワーステアリング用油圧ポ
    ンプを駆動するパワーステアリングポンプ駆動歯車とを
    具備してなることを特徴とする車両用ディーゼルエンジ
    ンのギヤトレーン装置
JP1991038297U 1991-03-04 1991-03-04 車両用ディーゼルエンジンのギヤトレーン装置 Expired - Lifetime JP2557702Y2 (ja)

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JPH04109432U true JPH04109432U (ja) 1992-09-22
JP2557702Y2 JP2557702Y2 (ja) 1997-12-17

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6396243U (ja) * 1986-12-11 1988-06-21

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6396243U (ja) * 1986-12-11 1988-06-21

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