JPH04109262U - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH04109262U
JPH04109262U JP1909391U JP1909391U JPH04109262U JP H04109262 U JPH04109262 U JP H04109262U JP 1909391 U JP1909391 U JP 1909391U JP 1909391 U JP1909391 U JP 1909391U JP H04109262 U JPH04109262 U JP H04109262U
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ring
fixed ring
mechanical seal
driven
fitting groove
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JP1909391U
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JP2540003Y2 (ja
Inventor
一 一安
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イーグル工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転時に発生する摺動発熱を低減させ、耐久
寿命の向上を図る。 【構成】 固定リング4の摺動面41の外周部4bに、
その半径方向の外周側面4aに形成したOリング嵌合溝
5に向けて潤滑液Wを案内する複数個の連通孔20の開
口部20aを円周方向に所定の間隔を存して設ける。従
動リング7の回転に伴い流動する摺動面外周の潤滑液W
を各々の連通孔20を通って固定リング4の外周側面に
形成したOリング嵌合溝5に抜けるように案内する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばウォーターポンプなどの回転軸部を軸封するメカニカルシー ルの構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のメカニカルシールにおいては、機体のハウジング側に設けた金 属製の固定リングと、回転軸側に設けたカーボン製の従動リングとの双方の摺動 面を互いに摺接し、潤滑液を密封してなる構成を有するものが周知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来構造のものでは、例えば高速回転・高圧力などの 高負荷条件下において使用すると、回転時に発生する摺動発熱により、カーボン 製の従動リングには、ブリスタやクラック等が発生し易い。
【0004】 また、固定リングについても、異常摩耗等が発生し易く、耐久寿命に劣るとい った問題があった。
【0005】 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目的とするところは、回 転時に発生する摺動発熱を低減させ、耐久寿命の向上を図ることができるように したメカニカルシールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本考案は、回転軸が挿通された機体のハウジ ング側にOリングを介して固定された固定リングに、前記回転軸側に装着された 従動リングを摺接し、この従動リングを前記固定リング側に押圧付勢して潤滑液 を密封してなるメカニカルシールにおいて、前記固定リングの摺動面の外周部に 、その半径方向の外周側面に形成したOリング嵌合溝に向けて潤滑液を案内する 複数個の連通孔の開口部を円周方向に所定の間隔を存して設けてなる構成とした もので、この場合、各々の連通孔を従動リングの回転方向に沿う方向に方向性を 持たせることが好ましい。
【0007】
【作用】
すなわち、本考案は、固定リングの摺動面の外周部に、その半径方向の外周側 面に形成したOリング嵌合溝に向けて潤滑液を案内する複数個の連通孔の開口部 を円周方向に所定の間隔を存して設けてなるために、従動リングの回転に伴い流 動する摺動面外周の潤滑液が各々の連通孔を通って固定リングの外周側面に形成 したOリング嵌合溝6に抜けるように案内され、これによって、摺動面の潤滑と 共に冷却機能が高められる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案に係るメカニカルシールを図示の一実施例を参照しながら詳細に 説明する。
【0009】 図1に示すように、図中1は機体のハウジングで、この機体のハウジング1内 には、回転軸2が挿通されている。
【0010】 そして、前記機体のハウジング1には、Oリング3を介して金属製の固定リン グ4が嵌合固定されている。
【0011】 この固定リング4の半径方向の外周側面4aには、前記Oリング3が嵌合する Oリング嵌合溝5が凹設されている。
【0012】 一方、前記回転軸2には、Oリング6を介してカーボン製の従動リング7が配 置され、この従動リング7は、ケース8内に収納されたスプリング9の付勢力に より抑えリング10を介して前記固定リング4側に弾性的に押圧され摺接させて なる構成を有するものである。
【0013】 また、前記固定リング4内には、バイパスとなる複数個(図示の実施例では8 個)の連通孔20が円周方向に所定の間隔を存して形成されていて、この各々の 連通孔20の一方の開口部20aは、図2に示すように、摺動面41の外周部4 b側に開口し、その他方の開口部20bは、前記Oリング嵌合溝5に向けて開口 している。
【0014】 すなわち、前記固定リング4に形成した各々の連通孔20・・・は、前記従動 リング7の回転に伴い流動する摺動面外周の潤滑液Wを、図1に実線矢印で示す ように、摺動面41側の開口部20aから流入させ、これらの連通孔20を通っ てOリング嵌合溝5側に開口する開口部20bに向けて案内し得るようになって いるものである。
【0015】 したがって、本考案によれば、従動リング7の回転に伴い流動する摺動面外周 の潤滑液Wが各々の連通孔20を通って固定リング4の外周側面に形成したOリ ング嵌合溝5に抜けるように案内されることから、摺動面の潤滑と共に冷却機能 が高められ、回転時に発生する摺動発熱を低下させることを可能にしている。
【0016】 また、図3は本考案に係るメカニカルシールの他の実施例を示すもので、固定 リング4に形成してなる各々の連通孔20の一方の開口部20aに対して、Oリ ング嵌合溝5に開口する他方の開口部20bを従動リング7の回転方向Xに沿う 方向にずらせ、これによって、各々の連通孔20にスパイラル状の方向性を持た せてなる構成を有するものである。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、固定リングの摺動面の外周 部に、その半径方向の外周側面に形成したOリング嵌合溝に向けて潤滑液を案内 する複数個の連通孔の開口部を円周方向に所定の間隔を存して設けてなるために 、従動リングの回転に伴い流動する摺動面外周の潤滑液が各々の連通孔を通って 固定リングの外周側面に形成したOリング嵌合溝6に抜けるように案内され、こ れによって、摺動面の潤滑と共に冷却機能を高めることができ、回転時に発生す る摺動発熱を低減することができ、耐久寿命の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るメカニカルシールの一実施例を示
す概略的要部断面図。
【図2】固定リングの正面図。
【図3】固定リングの他の実施例を示す正面図。
【符号の説明】
1 機体のハウジング 2 回転軸 3 Oリング 4 固定リング 4a 外周側面 4b 外周部 41 摺動面 5 Oリング嵌合溝 7 従動リング 20 連通孔 20a,20b 開口部 W 潤滑液 X 従動リングの回転方向

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸が挿通された機体のハウジング側
    にOリングを介して固定された固定リングに、前記回転
    軸側に装着された従動リングを摺接し、この従動リング
    を前記固定リング側に押圧付勢して潤滑液を密封してな
    るメカニカルシールにおいて、前記固定リングの摺動面
    の外周部に、その半径方向の外周側面に形成したOリン
    グ嵌合溝に向けて潤滑液を案内する複数個の連通孔の開
    口部を円周方向に所定の間隔を存して設けたことを特徴
    とするメカニカルシール。
  2. 【請求項2】 各々の連通孔は、従動リングの回転方向
    に沿う方向に方向性を有することを特徴とする請求項1
    記載のメカニカルシール。
JP1909391U 1991-03-06 1991-03-06 メカニカルシール Expired - Lifetime JP2540003Y2 (ja)

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JPH04109262U true JPH04109262U (ja) 1992-09-22
JP2540003Y2 JP2540003Y2 (ja) 1997-07-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013125269A1 (ja) * 2012-02-20 2015-07-30 イーグル工業株式会社 メカニカルシール装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2013125269A1 (ja) * 2012-02-20 2015-07-30 イーグル工業株式会社 メカニカルシール装置

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JP2540003Y2 (ja) 1997-07-02

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