JPH0627889Y2 - メカニカルシール - Google Patents
メカニカルシールInfo
- Publication number
- JPH0627889Y2 JPH0627889Y2 JP1989116023U JP11602389U JPH0627889Y2 JP H0627889 Y2 JPH0627889 Y2 JP H0627889Y2 JP 1989116023 U JP1989116023 U JP 1989116023U JP 11602389 U JP11602389 U JP 11602389U JP H0627889 Y2 JPH0627889 Y2 JP H0627889Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- rotary
- fixed ring
- mechanical seal
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、例えばウォータポンプなどの回転軸部を軸封
するメカニカルシールの構造の改良に関するものであ
る。
するメカニカルシールの構造の改良に関するものであ
る。
［従来の技術］ 従来、この種のメカニカルシールにおいては、固定環で
あるメイティングリングと、回転環であるシールリング
との双方に互いの摺動面にシール液またはフラッシング
液を流入させてなる構成を有するもの周知である。
あるメイティングリングと、回転環であるシールリング
との双方に互いの摺動面にシール液またはフラッシング
液を流入させてなる構成を有するもの周知である。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記した従来構造のものでは、固定環と
回転環との互いの摺動面の潤滑性の向上を図ることを目
的としたものであり、摺動面の冷却を積極的に行なうも
のではなかった。
回転環との互いの摺動面の潤滑性の向上を図ることを目
的としたものであり、摺動面の冷却を積極的に行なうも
のではなかった。
［考案の目的］ 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、摺動面の潤滑性を高めると同時に、
冷却機能の向上を図ることができるようにしたメカニカ
ルシールを提供することにある。
的とするところは、摺動面の潤滑性を高めると同時に、
冷却機能の向上を図ることができるようにしたメカニカ
ルシールを提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 上記した課題を解決するために、本考案は、回転軸が挿
通された機体のハウジング側に固定された固定環に、前
記回転軸側に装着された回転環を摺接し、この回転環を
前記固定環側に押圧付勢してシール液を密封してなるメ
カニカルシールにおいて、前記固定環の摺動面の外周部
に、前記回転環の回転方向に背反するほぼ接線方向に開
放する底面部と前記回転環の回転方向に対面する側面部
とが形成された複数個の切欠溝を円周方向に沿ってイン
ペラー状に切設し、これら各々の切欠溝に前記固定環の
半径方向の外周面に臨む連通孔を開口させてなる構成と
したものである。
通された機体のハウジング側に固定された固定環に、前
記回転軸側に装着された回転環を摺接し、この回転環を
前記固定環側に押圧付勢してシール液を密封してなるメ
カニカルシールにおいて、前記固定環の摺動面の外周部
に、前記回転環の回転方向に背反するほぼ接線方向に開
放する底面部と前記回転環の回転方向に対面する側面部
とが形成された複数個の切欠溝を円周方向に沿ってイン
ペラー状に切設し、これら各々の切欠溝に前記固定環の
半径方向の外周面に臨む連通孔を開口させてなる構成と
したものである。
［作用］ すなわち、本考案は、固定環の摺動面の外周部に、回転
環の回転方向に背反するほぼ接線方向に開放する底面部
と回転環の回転方向に対面する側面部とが形成された複
数個の切欠溝を円周方向に沿ってインペラー状に切設
し、これら各々の切欠溝に前記固定環の半径方向の外周
面に臨む連通孔を開口させてなるために、回転環の回転
に伴い流動する摺動面の外周のシール液が切欠溝の底面
開放部から側面部に向け流入して連通孔に吸い込まれ、
この連通孔を通って外部に抜けるように強制的に循環
し、これによって、摺動面の潤滑と共に冷却機能が高め
られる。
環の回転方向に背反するほぼ接線方向に開放する底面部
と回転環の回転方向に対面する側面部とが形成された複
数個の切欠溝を円周方向に沿ってインペラー状に切設
し、これら各々の切欠溝に前記固定環の半径方向の外周
面に臨む連通孔を開口させてなるために、回転環の回転
に伴い流動する摺動面の外周のシール液が切欠溝の底面
開放部から側面部に向け流入して連通孔に吸い込まれ、
この連通孔を通って外部に抜けるように強制的に循環
し、これによって、摺動面の潤滑と共に冷却機能が高め
られる。
［実施例］ 以下、本考案を図示の一実施例を参照しながら説明す
る。
る。
第１図に示すように、図中１は本考案に係るメカニカル
シールが装着された機体のハウジングである。この機体
のハウジング１内には、回転軸２が挿通され、この回転
軸２の軸周は、メカニカルシール３で軸封されている。
シールが装着された機体のハウジングである。この機体
のハウジング１内には、回転軸２が挿通され、この回転
軸２の軸周は、メカニカルシール３で軸封されている。
このメカニカルシール３は、前記ハウジング１側にＯリ
ング４を介して固定された固定環であるメイティングリ
ング５と、このメイティングリング５に摺接された回転
環であるシールリング６と、このシールリング６をパッ
キン７、スプリング抑え部材８及びカラー９を介してバ
ックアップして前記メイティングリング５側に向け軸方
向に押圧付勢するスプリング１０とからなる組付け構造
を有し、これによって、流体（シール液）Ｗが前記機体
のハウジング１内へ侵入するのを防止している。
ング４を介して固定された固定環であるメイティングリ
ング５と、このメイティングリング５に摺接された回転
環であるシールリング６と、このシールリング６をパッ
キン７、スプリング抑え部材８及びカラー９を介してバ
ックアップして前記メイティングリング５側に向け軸方
向に押圧付勢するスプリング１０とからなる組付け構造
を有し、これによって、流体（シール液）Ｗが前記機体
のハウジング１内へ侵入するのを防止している。
そして、前記固定環であるメイティングリング５の摺動
面５１の外周部５２には、第２図に示すように、複数個
（図示の実施例では４個）の切欠溝１１・・・・が円周
方向にインペラー状に切設され、これら各々の切欠溝１
１は、前記シールリング６の回転方向Ｘに背反するほぼ
接線方向に開放する底面部１１ａと、その回転方向に対
面する側面部１１ｂとで形成されている。また、図中１
２・・・は、前記メイティングリング５に貫通形成され
た連通孔で、これら各々の連通孔１２は、前記メイティ
ングリング５内を通って一端１２ａが半径方向の外周面
に臨み、かつその他端１２ｂを前記切欠溝１１に臨むよ
うに開口されている。
面５１の外周部５２には、第２図に示すように、複数個
（図示の実施例では４個）の切欠溝１１・・・・が円周
方向にインペラー状に切設され、これら各々の切欠溝１
１は、前記シールリング６の回転方向Ｘに背反するほぼ
接線方向に開放する底面部１１ａと、その回転方向に対
面する側面部１１ｂとで形成されている。また、図中１
２・・・は、前記メイティングリング５に貫通形成され
た連通孔で、これら各々の連通孔１２は、前記メイティ
ングリング５内を通って一端１２ａが半径方向の外周面
に臨み、かつその他端１２ｂを前記切欠溝１１に臨むよ
うに開口されている。
すなわち、前記メイティングリング５に形成した各々の
連通孔１２は、前記シールリング６の回転に伴い流動す
る摺動面の外周のシール液Ｗが、第１図実線矢印で示す
ように、各々の切欠溝１１の底面開放部１１ａから側面
部１１ｂに向け流入して連通孔１２に吸い込まれ、この
連通孔１２を通って外部に抜けるように強制的に循環し
得るように構成してなるもので、これによって、摺動面
の冷却機能を高め、かつ潤滑性を促進させてなるもので
ある。
連通孔１２は、前記シールリング６の回転に伴い流動す
る摺動面の外周のシール液Ｗが、第１図実線矢印で示す
ように、各々の切欠溝１１の底面開放部１１ａから側面
部１１ｂに向け流入して連通孔１２に吸い込まれ、この
連通孔１２を通って外部に抜けるように強制的に循環し
得るように構成してなるもので、これによって、摺動面
の冷却機能を高め、かつ潤滑性を促進させてなるもので
ある。
［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、固定
環の摺動面の外周部に、回転環の回転方向に背反するほ
ぼ接線方向に開放する底面部と回転環の回転方向に対面
する側面部とが形成された複数個の切欠溝を円周方向に
沿ってインペラー状に切設し、これら各々の切欠溝に前
記固定環の半径方向の外周面に臨む連通孔を開口させて
なることから、回転環の回転に伴い流動する摺動面の外
周のシール液を連通孔を通って外部に抜けるように強制
的に循環させることができるために、摺動面の冷却機能
を高めることができるとともに、潤滑性を促進させるこ
とができるというすぐれた効果を奏するものである。
環の摺動面の外周部に、回転環の回転方向に背反するほ
ぼ接線方向に開放する底面部と回転環の回転方向に対面
する側面部とが形成された複数個の切欠溝を円周方向に
沿ってインペラー状に切設し、これら各々の切欠溝に前
記固定環の半径方向の外周面に臨む連通孔を開口させて
なることから、回転環の回転に伴い流動する摺動面の外
周のシール液を連通孔を通って外部に抜けるように強制
的に循環させることができるために、摺動面の冷却機能
を高めることができるとともに、潤滑性を促進させるこ
とができるというすぐれた効果を奏するものである。
第１図は本考案に係るメカニカルシールの一実施例を示
す概略的要部断面図、 第２図は同じく第１図Ａ−Ａ線矢視方向から見た固定環
の摺動面側の説明図である。 １……機体のハウジング、２……回転軸、 ３……メカニカルシール、 ５……固定環（メイティングリング）、 ５１……摺動面、５２……外周部、 ６……回転環（シールリング）、 １１……切欠溝、１１ａ……底面部、 １１ｂ……側面部、１２……連通孔、 Ｗ……流体（シール液）、 Ｘ……回転方向。
す概略的要部断面図、 第２図は同じく第１図Ａ−Ａ線矢視方向から見た固定環
の摺動面側の説明図である。 １……機体のハウジング、２……回転軸、 ３……メカニカルシール、 ５……固定環（メイティングリング）、 ５１……摺動面、５２……外周部、 ６……回転環（シールリング）、 １１……切欠溝、１１ａ……底面部、 １１ｂ……側面部、１２……連通孔、 Ｗ……流体（シール液）、 Ｘ……回転方向。
Claims (1)
- 【請求項１】回転軸が挿通された機体のハウジング側に
固定された固定環に、前記回転軸側に装着された回転環
を摺接し、この回転環を前記固定環側に押圧付勢してシ
ール液を密封してなるメカニカルシールにおいて、前記
固定環の摺動面の外周部に、前記回転環の回転方向に背
反するほぼ接線方向に開放する底面部と前記回転環の回
転方向に対面する側面部とが形成された複数個の切欠溝
を円周方向に沿ってインペラー状に切設し、これら各々
の切欠溝に前記固定環の半径方向の外周面に臨む連通孔
を開口させたことを特徴とするメカニカルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989116023U JPH0627889Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | メカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989116023U JPH0627889Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | メカニカルシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0353676U JPH0353676U (ja) | 1991-05-23 |
| JPH0627889Y2 true JPH0627889Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31664330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989116023U Expired - Lifetime JPH0627889Y2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | メカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0627889Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5921958B2 (ja) * | 2012-05-31 | 2016-05-24 | 株式会社酉島製作所 | メカニカルシール |
| JP7087677B2 (ja) * | 2018-05-25 | 2022-06-21 | トヨタ自動車株式会社 | モータ |
-
1989
- 1989-10-02 JP JP1989116023U patent/JPH0627889Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0353676U (ja) | 1991-05-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |