JPH0714698Y2 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH0714698Y2
JPH0714698Y2 JP1989126894U JP12689489U JPH0714698Y2 JP H0714698 Y2 JPH0714698 Y2 JP H0714698Y2 JP 1989126894 U JP1989126894 U JP 1989126894U JP 12689489 U JP12689489 U JP 12689489U JP H0714698 Y2 JPH0714698 Y2 JP H0714698Y2
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ring
communication hole
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rotary ring
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昌弘 高屋
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えばウォータポンプなどの回転軸部を軸封
するメカニカルシールの構造の改良に関するものであ
る。
[従来の技術] この種のメカニカルシールの典型的な従来例が、例えば
実開昭53−88653号公報に開示されている。このメカニ
カルシールは、固定環及び回転環に、その互いの摺動面
を経由する貫通孔を有し、軸回転時に、回転環側の貫通
孔のポンピング作用によって、シール液を固定環側の貫
通孔から吸い込んだシール液を前記摺動面に設けた環状
溝を経由させて回転環側の貫通孔から排出させ、これに
よって、摺動面の潤滑及び冷却を図るようになってい
る。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記従来例によれば、摺動面の環状溝内に臨ん
だ回転環側の貫通孔と固定環側の貫通孔の開口位置が、
回転環の回転に伴って相対的に変化するため、双方の貫
通孔の開口位置が一致した瞬間は、シール液の流れが環
状溝内を殆ど経由せずに両貫通孔間で短絡されるから、
最も流れやすくなるが、その後、回転に伴って双方の貫
通孔の開口位置が互いに周方向にずれると、シール液が
環状溝を経由することによってその流通経路が長くな
り、シール液が流れにくくなるから、回転に伴ってシー
ル液の流れに脈動を生じ、環状溝内の圧力が小刻みに変
化して摺動面に振動を生じる問題がある。また、シール
液を液排出側の貫通孔のポンピング作用によって環状溝
へ吸い込むようになっているので、環状溝内が負圧にな
り、したがって環状溝内をシール液が流通されているに
も拘らず、摺動面間に潤滑液膜が十分に介入されにくい
問題がある。
[課題を解決するための手段] 上記した課題を解決するために、本考案は、機体のハウ
ジング側に固定された固定環と、機体のハウジング側に
固定された固定環と、前記ハウジングの内周に挿通され
た回転軸側に軸方向移動自在に設けらればねの付勢力で
前記固定環に摺接された回転環とを具備したメカニカル
シールにおいて、前記回転環の固定環との摺動面に円周
方向に連続した環状溝を形成し、この環状溝に臨ませ
て、前記回転環内に摺動面側から背面側に至る軸方向に
沿って貫通する第1の細孔状の連通孔と、この第1の細
孔状の連通孔に互いに隣接して摺動面側から背面側へ貫
通しないで延びる第2の細孔状の連通孔とを形成し、か
つこの第2の細孔状の連通孔から、前記回転環の回転方
向のほぼ接線方向へ向けて延びる第3の連通孔を前記回
転環の外周面に開口させてなる構成としたものである。
[作用] 回転環が回転されると、この回転環に形成された第3の
連通孔のポンピング作用によって、回転環の外周のシー
ル液の一部がこの第3の連通孔から第2の細孔状の連通
孔を通じて摺動面の環状溝内に供給され、更に回転環を
軸方向に貫通する第1の細孔状の連通孔を通じて回転環
の背面側へ排出される。このため回転環と固定環の摺動
面間が、環状溝内を流通するシール液によって有効に潤
滑・冷却される。
[実施例] 以下、本考案を図示の一実施例を参照しながら説明す
る。
第1図に示すように、図中1は本考案に係るメカニカル
シールが装着された機体のハウジングである。この機体
のハウジング1内には、回転軸2が挿通され、この回転
軸2の軸周は、メカニカルシール3で軸封されている。
このメカニカルシール3は、前記ハウジング1側にOリ
ング4を介して固定された固定環であるメイティングリ
ング5と、このメイティングリング5に摺接された回転
環であるシールリング6と、このシールリング6をパッ
キン7、スプリング抑え部材8及びカラー9を介してバ
ックアップして前記メイティングリング5側に向け軸方
向に押圧付勢するスプリング10とからなる組付け構造を
有し、これによって、流体(シール液)Wが前記機体の
ハウジング1内へ浸入するのを防止している。
そして、前記回転環であるシールリング6の摺動面6a
は、第2図に示すように、環状溝61が円周方向に形成さ
れ、この環状溝61には、前記シールリング6内に摺動面
6a側から背面6b側に至る軸方向に沿って貫通する第1の
細孔状の連通孔62と、この第1の細孔状の連通孔62に互
いに隣接しかつ軸方向に沿って貫通しないで延びる第2
の細孔状の連通孔63とが臨むように形成されているとと
もに、この第2の細孔状の連通孔63からは、前記シール
リング6の回転方向のほぼ接線方向へ向けて第3の連通
孔64が延び、シールリング6の外周面に開口されてい
る。
しかして、上記の構成によれば、運転時においてシール
リング6が回転すると、このシールリング6の回転に伴
い、摺動面外周部のシール液Wが流動し、摺動面外周部
のシール液Wが各々の第3の連通孔64から第2の細孔状
の連通孔63を通って摺動面6aの環状溝61に導かれ、互い
の摺動面部の潤滑・冷却を行なう。そして、この環状溝
61に導かれたシール液Wは、第1の細孔状の連通孔62を
通って、シールリング6の背面6b側に導かれて排出され
るように循環流路を形成してなるものである。また、環
状溝61において、液供給側である第2の細孔状の連通孔
63及び液排出側である第1の細孔状の連通孔62の相対的
な開口位置が、シールリング6の回転に伴って変化する
ことはないから、シール液の流れに脈動が発生せず、環
状溝61内の圧力変化による摺動面6aの振動を生じること
がない。しかも、環状溝61へは、液供給側である第3の
連通孔64のポンピング作用によってシール液が送り込ま
れるので、環状溝61内が負圧になることはなく、摺動面
6aへの潤滑液膜の介入が良好に行われる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、摺動
面に形成した環状溝に、シール液が脈動を生じることな
く流通されるので、摺動面に振動を生じることがなく、
しかも、前記環状溝内が負圧にならず、摺動面への潤滑
液膜の介入が良好に行われるので、摺動面の冷却機能を
高めることができ、潤滑性を促進させることができると
いうすぐれた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメカニカルシールの一実施例を示
す概略的要部断面図、第2図は同じく第1図A−A線矢
視方向から見た回転環の摺動面側の説明図である。 1……機体のハウジング、2……回転軸、3……メカニ
カルシール、5……固定環(メイティングリング)、6
……回転環(シールリング)、6a……摺動面、6b……背
面、61……環状溝、62……第1の細孔状連通孔、63……
第2の細孔状連通孔、64……第3の連通孔、W……流体
(シール液)、X……回転方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体のハウジング側に固定された固定環
    と、前記ハウジングの内周に挿通された回転軸側に軸方
    向移動自在に設けらればねの付勢力で前記固定環に摺接
    された回転環とを具備したメカニカルシールにおいて、 前記回転環の固定環との摺動面に円周方向に連続した環
    状溝を形成し、この環状溝に臨ませて、前記回転環内に
    摺動面側から背面側に至る軸方向に沿って貫通する第1
    の細孔状の連通孔と、この第1の細孔状の連通孔に互い
    に隣接して摺動面側から背面側へ貫通しないで延びる第
    2の細孔状の連通孔とを形成し、かつこの第2の細孔状
    の連通孔から、前記回転環の回転方向のほぼ接線方向へ
    向けて延びる第3の連通孔を前記回転環の外周面に開口
    させたことを特徴とするメカニカルシール。
JP1989126894U 1989-10-30 1989-10-30 メカニカルシール Expired - Fee Related JPH0714698Y2 (ja)

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JPH0365065U JPH0365065U (ja) 1991-06-25
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JPS5337175Y2 (ja) * 1972-12-16 1978-09-08
JPS5388653U (ja) * 1976-12-22 1978-07-20

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JPH0365065U (ja) 1991-06-25

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