JPH041085B2 - - Google Patents

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JPH041085B2
JPH041085B2 JP58077961A JP7796183A JPH041085B2 JP H041085 B2 JPH041085 B2 JP H041085B2 JP 58077961 A JP58077961 A JP 58077961A JP 7796183 A JP7796183 A JP 7796183A JP H041085 B2 JPH041085 B2 JP H041085B2
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JP
Japan
Prior art keywords
component
polyester
fiber
sheath
heat resistance
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58077961A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59204920A (ja
Inventor
Junyo Nakagawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP7796183A priority Critical patent/JPS59204920A/ja
Publication of JPS59204920A publication Critical patent/JPS59204920A/ja
Publication of JPH041085B2 publication Critical patent/JPH041085B2/ja
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  • Artificial Filaments (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、溶融紡糸によつて得られる耐熱性、
耐薬品性の良好な複合繊維に関するものである。 従来、ポリエステル繊維はその優れた性能と低
コストのために衣料用、産業資材用として幅広く
使用されている。しかし、耐熱性、耐薬品性とい
う点からはかなり問題の多いポリマーであり、た
とえば連続使用温度は約125℃と低く、また耐ア
ルカリ性はとくに劣り耐有機溶剤性も満足ではな
い。一方、耐熱性、耐薬品性の優れているポリマ
ーは溶融紡糸性が非常に悪く、また著しくコスト
高の繊維となつてしまう。 本発明は、これらの問題点を解消したところの
耐熱性、耐薬品性の改善された繊維であり、芯成
分Aがポリエステル、鞘成分Bがその80重量%以
上がポリフエニレンサルフアイドからなる溶融紡
糸繊維で、該繊維の横断面におけるB成分の面積
比B/(A+B)が0.05〜0.4であることを特徴
とする複合繊維である。 本発明に言うポリエステル(A成分)とは、テ
レフタール酸、イソフタール酸、ナフタリン−
2,6ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン
酸またはこれらのエステル類と、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサ
ン−1,4ジメタノールなどのジオール化合物と
から合成されるポリエステルであり、また上記ポ
リエステル成分にポリアルキレングリコール、ビ
スフエノールA、スルホイソフタール酸などを共
重合したもの、あるいは10重量%以下の添加物た
とえば艶消剤、熱安定剤、顔料、カーボン、シリ
カ等を含んでいてもよい。ここで、もつとも好ま
しい例は、95重量%以上が実質的にポリエチレン
テレフタレートからなるポリマーで、その極限粘
度〔η〕(フエノールとテトラクロルエタンの等
量混合溶媒を用い、30℃の恒温槽中でウツペロー
デ型粘度計で測定した値)が0.55〜1.0dl/gの
ものである。 本発明に言うポリフエニレンサルフアイドを主
とするB成分とは、その80重量%以上が
【式】の化学構造を持つポリマー であり、20重量%未満の他のポリマー、共重合
物、添加物を含んでいてもよい。好ましい例はポ
リエステルを20%以下ブレンドしたものである。 本発明に言う複合繊維とは、芯成分が前記A成
分からなり、鞘成分が前記B成分からなるもので
あり、横断面における鞘成分(B成分)の面積比
R=B/(A+B)(ただし、A、Bは繊維横断
面の顕微鏡写真から求めた芯、鞘部の面積であ
る)が0.05〜0.4、好ましくは0.1〜0.3の範囲にあ
るものである。ここでRが0.05未満では、耐熱
性、耐薬品性の効果が小さく、逆に0.4を越える
と溶融紡糸性が著しく悪化し、繊維物性の低下と
コスト高となる。本発明の複合繊維の横断面の例
について説明すると、芯成分が実質的に表面に出
ていないことが好ましく、同一複合比率では鞘成
分が凹凸形状を有しているものが耐熱性とくに難
燃性の点で効果がある。また、もつとも薄い鞘部
分の膜厚が2μm以下の場合は分散染料による芯
部ポリエステルの染色が可能となり、衣料、イン
テリア分野には好都合となる。また、芯部を異形
とした場合は加工工程での鞘部の剥離やフイブリ
ル化を減少させる効果がある。 本発明の繊維は衣料、インテリア素材としてポ
リエステルの性能を保持しつつ耐熱性、難燃性を
有するので、消防服、パイロツトスーツ、耐熱作
業服、航空機、船舶、車輛等のインテリアの難燃
素材、カーテン類に適する。また耐熱性が著しく
向上することから、産業資材用途範囲が拡大さ
れ、とくに耐薬品性が良好であることからセメン
ト補強、アスフアルト補強繊維としてアスベスト
代替繊維としても使用可能である。 以下、実施例をもつて本発明の特徴を説明する
が、これによつて本発明の範囲が限定されるもの
ではない。 実施例 1 A成分として〔η〕=0.85のポリエチレンテレ
フタレート、B成分として実質的にポリフエニレ
ンサルフアイドからなるポリマー85部と前記ポリ
エチレンテレフタレート15部をブレンドしたもの
を用いた。A成分側の押出機配管温度は280℃以
下とし、紡糸頭を310℃にして芯鞘複合紡糸した。
ここにおけるA成分とB成分の吐出量比は75/25
とし、孔数24個のノズルから700m/minで紡糸
した。この原糸を、第1ローラー(HR−1)温
度80℃、第2ローラー(HR−2)温度160℃、
第1プレート(HP−1)温度150℃、第2プレ
ート(HP−2)温度200℃に保たれ、HR−1、
HP−1、HR−2、HP−2の順に配置された装
置を用い、HR−1とHR−2間で5.2倍延伸し、
HR−2と非加熱ローラー(CR−1)間で3%
の収縮処理を行ない100d/24fの延伸糸を得た。
得られた繊維の芯鞘比Rは0.18、25℃で65%RH
における強度(dT)9.21g/d、伸度15.7%であ
つた。耐熱性の尺度として、このものを180℃の
炉中に5分間放置後にその温度で強度を測定し、
25℃測定強度に対する保持率TR(%)を求めた
ところ73.2%であつた。限界酸素インデツクス
(LOI)は27%であり、30%濃硫酸(OR%)、30
%水酸化ナトリウム(AR%)に24時間浸漬後の
強度保持率はそれぞれOR=92%、AR=95%で
あつた。 実施例2〜4および比較例1〜2 実施例1におけるB成分であるポリフエニレン
サルフアイドとポリエステルのブレンド比および
芯鞘比Rを表1に示すように変更した以外は実施
例1と同一の方法で100d/24fの糸を製造し、物
性評価をした結果を比較例とともに示す。
【表】 比較例 3 A成分として、ポリε−カプロアミド(m−ク
レゾール中の極限粘度1.10、以下ナイロン6と記
す)を用いA成分側の押出機配向温度を260℃以
下としたこと以外、実質的に実施例3と同様の方
法で、紡糸を試みたが、ノズル部でのガス発生が
激しく、激しいニーイングを生じ、複合繊維とし
てボビンに巻取ることは全く不可能であつた。 比較例 4 A成分としてポリヘキサメチレンアジパミド
(30℃のメタケルゾールの溶液の固有粘度1.05以
下ナイロン66と記す)を用いたこと以外、実質的
に実施例3と同様の方法で紡糸を試みた。 ノズル下でのニーイングおよび単糸切れが多発
した。 このものを実施例3と実質的に同様の方法で延
伸したが、鞘成分が破れ、延伸中に剥離する部分
が多発し満足な足が得られなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芯成分Aがポリエステル、鞘成分Bが、その
    80重量%以上がポリフエニレンサルフアイドから
    なる複合紡糸繊維であつて、該繊維の横断面に占
    めるB成分の面積比B/(A+B)が0.05〜0.4
    であることを特徴とする耐熱性、耐薬品性良好な
    複合繊維。
JP7796183A 1983-05-02 1983-05-02 耐熱性、耐薬品性良好な複合繊維 Granted JPS59204920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7796183A JPS59204920A (ja) 1983-05-02 1983-05-02 耐熱性、耐薬品性良好な複合繊維

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7796183A JPS59204920A (ja) 1983-05-02 1983-05-02 耐熱性、耐薬品性良好な複合繊維

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Publication Number Publication Date
JPS59204920A JPS59204920A (ja) 1984-11-20
JPH041085B2 true JPH041085B2 (ja) 1992-01-09

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ID=13648568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7796183A Granted JPS59204920A (ja) 1983-05-02 1983-05-02 耐熱性、耐薬品性良好な複合繊維

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JPS59204920A (ja) 1984-11-20

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