JPH04107812U - 着磁装置 - Google Patents
着磁装置Info
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- JPH04107812U JPH04107812U JP1651691U JP1651691U JPH04107812U JP H04107812 U JPH04107812 U JP H04107812U JP 1651691 U JP1651691 U JP 1651691U JP 1651691 U JP1651691 U JP 1651691U JP H04107812 U JPH04107812 U JP H04107812U
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Landscapes
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 着磁ヨークの渦電流損失を低減して着磁性能
の向上及び発熱防止を図る。 【構成】 着磁ヨーク1を硅素鋼板の積層構造体で構成
し、該積層構造体にコイル4を設け、該コイル4に時間
幅2ms以内のパルス電流を流すことによって渦電流損失
を抑制して着磁性能を大幅に向上させるとともに発熱を
防止可能な構成である。
の向上及び発熱防止を図る。 【構成】 着磁ヨーク1を硅素鋼板の積層構造体で構成
し、該積層構造体にコイル4を設け、該コイル4に時間
幅2ms以内のパルス電流を流すことによって渦電流損失
を抑制して着磁性能を大幅に向上させるとともに発熱を
防止可能な構成である。
Description
【0001】
本考案は、フェライト永久磁石等を着磁するための着磁装置に関する。
【0002】
一般にフェライト等の永久磁石を着磁する場合、通常コンデンサ型電源を用い
、着磁ヨークに巻かれたコイルにパルス電流を流して磁場を発生し、着磁するよ
うにしていた。図9は、着磁ヨークにコイルを設けた着磁装置を、コンデンサ型
電源にスイッチSを介して接続した場合を示す回路図である。ここで、Cはコン
デンサ型電源の静電容量、rはコンデンサ型電源の内部抵抗、Lは着磁装置のイ
ンダクタンス、Rは着磁装置の抵抗である。そして、着磁操作は、コンデンサ型
電源の静電容量Cに電荷を溜めてからスイッチSを入れ、瞬間的に着磁装置に電
流を流すことによって行う。ここで、着磁装置からの発生磁場に比例するアンペ
アターンを最大にするためには、R=rになるように着磁ヨークに巻かれたコイ
ルの線径と巻数を変えてやれば良いが、通常rに比べてRが相当大きいため、着
磁ヨークに巻かれるコイルの線径はできるだけ太く、巻数を少なくした方が良い
ことが図9の回路から解る。ただし、線径は巻線のスペース、巻線のし易さから
必然的にその最大値が決定されてしまう。
【0003】
ところで、従来の着磁装置は、単なる鉄製のヨークにコイルを巻回したもので
あるため、渦電流が発生し、コイルの線径を太くしても渦電流損失が大きくなり
、却って着磁装置の発生磁場が弱まってしまっていた。また、この渦電流のため
にかなり着磁ヨークが発熱していた。従って、耐久性に乏しく、量産着磁用には
適さないものであった。
【0004】
なお、従来、着磁ヨークの材質の選定にあたっては特に渦電流損失は問題とし
ておらず、どちらかといえば飽和磁束密度(Bs)の高い材質を選定していた。し
かしながら、コンデンサ型電源を用いて大きなパルス電流を瞬時に流すような場
合、渦電流損失の占める割合がかなり大きいことが分かった。
【0005】
本考案は、上記の点に鑑み、着磁ヨークを硅素鋼板の積層構造体とすることに
より、渦電流損失を低減し、コイルの線径を十分太くすることによりアンペアタ
ーンを大きくして強力な磁場の発生を可能にし、かつ熱の発生を少なくして量産
着磁用に適用できる着磁装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案の着磁装置は、着磁ヨークを硅素鋼板の積
層構造体で構成し、該積層構造体にコイルを設け、該コイルに流れるパルス電流
の時間幅を2ms以内にした構成としている。
【0007】
本考案の着磁装置では、従来の鉄心に比べ高周波特性に優れた硅素鋼板の積層
構造体で着磁ヨークを構成しており、着磁ヨークに巻かれるコイルの線径を十分
太くし、瞬間的に(2ms以内)大電流を流してアンペアターンを大きくした場合
でも、渦電流損失を少なくすることができ、十分強力な磁場を発生することがで
きる。また、渦電流損失が少なくなるため、それに伴う熱の発生も少なくなり、
量産用着磁装置として十分利用できる。
【0008】
以下、本考案に係る着磁装置の実施例を図面に従って説明する。
【0009】
図1乃至図4で本考案の第1実施例を説明する。この第1実施例の着磁装置1
0は、半割円筒状のフェライト等の磁石材料体を半径方向に着磁するものである
。ここで、着磁ヨーク1は2つの円弧状部2を棒状連結部3で相互に連結一体化
した構造であり、いずれの部分も例えば0.35mmの厚さの硅素鋼板の積層構造
体(硅素鋼板薄板を相互に絶縁して積層したもの)で構成される。そして、棒状
連結部3の周囲にコイル4が巻回される。
【0010】
このような着磁装置10と永久磁石となるべき半割円筒状の磁石材料体11と
の着磁操作時の位置関係は図4に示すごとくである。
【0011】
図5の曲線(イ)は上記第1実施例に示した着磁装置を用い、かつコンデンサ型
電源(静電容量1000μF)を用いて時間幅2ms以内のパルス電流を流した場
合のコンデンサ型電源の充電電圧と全磁束量(トータルフラックス)との関係を
示す。上記第1実施例の場合1,100ボルトで全磁束量が70,000Mxとな
り、フェライト焼結体の磁石材料体を完全に着磁することができた。図5の曲線
(ロ)は従来の鉄心の同様形状の着磁ヨークを用いた場合であり、コンデンサ型電
源の充電電圧1,800ボルトでパルス電流を流す着磁操作を2度繰り返すこと
によりようやくフェライト焼結体である磁石材料体の着磁が可能であった。なお
、着磁装置のヨーク外径は41.2mm、高さは54mmであり、磁石材料体は外径
57.8mm、内径41.6mm、長さ45mmで半径方向に磁化容易軸を持つフェライ
ト焼結体であった。
【0012】
図6及び図7は本考案の第2実施例を示す。この場合、着磁ヨークは、例えば
0.5mmの厚さの硅素鋼板を渦巻状に巻回して円環形積層構造体5を構成し(但
し各層間は絶縁状態とする)、さらにその着磁側の端面に十字状に切り込み溝6
を形成したものとなっている。すなわち、切り込み溝6により円環形積層構造体
5の着磁側端面は4極に区画され、図7の如く各磁極の周囲にコイル7が巻回さ
れる。ただし、図6ではコイル7を1箇所のみ例示し、他の部分は図示を省略し
ている。
【0013】
この第2実施例の場合の着磁操作は、フェライト等の円環乃至円板形の磁石材
料体を着磁ヨークの着磁側端面に載置した状態でコンデンサ型電源よりコイル7
に2ms以下の時間幅の急峻なパルス電流を流せば良い。
【0014】
図8の曲線(ハ)は第2実施例の着磁装置をコンデンサ型電源(静電容量100
0μF)に接続して2ms以下の時間幅のパルス電流を流した場合のコンデンサ型
電源の充電電圧と図6に示した着磁ヨークの各磁極の中央の点Pにおける表面磁
束密度との関係を示す。ただし、着磁ヨークの外径を100mm、内径を30mmと
した。この場合600ボルトで十分円環形フェライト焼結体である磁石材料体を
着磁することができた。一方、外径105mm、内径35mmで従来の鉄心を用いた
同様形状の着磁ヨークの場合、コンデンサ型電源の充電電圧と着磁ヨークの各磁
極の中央の点Pにおける表面磁束密度との関係は曲線(ニ)となり、電圧1,40
0ボルトにおいても十分着磁することができなかった。なお、磁石材料体は外径
80mm、内径37mm、厚み10mmの円環形フェライト焼結体であった。
【0015】
図8から第2実施例の場合、着磁ヨークの各磁極において従来の場合の3倍程
度の磁束密度が得られていることが分かる。
【0016】
以上説明したように、本考案の着磁装置によれば、硅素鋼板の積層構造体で着
磁ヨークを構成したので、時間幅2ms以下の急峻なパルス電流を通電した場合に
おいても渦電流損失を低減し、十分強力な着磁用の磁場を発生可能であり、フェ
ライト永久磁石等の着磁を効率的かつ確実に実行することができる。また、着磁
に伴う発熱も少なく、着磁ヨークの破壊の恐れがなく、量産着磁用に使用するこ
とが可能となる。
【図1】本考案に係る着磁装置の第1実施例を示す一部
を断面とした平面図。
を断面とした平面図。
【図2】一部を断面とした同正面図。
【図3】同側面図。
【図4】着磁装置に対する磁石材料体の配置を示す説明
図。
図。
【図5】第1実施例の場合の作用を従来の鉄心を用いた
着磁装置と比較して示す説明図。
着磁装置と比較して示す説明図。
【図6】本考案の第2実施例を示す平面図。
【図7】第2実施例の着磁ヨークの1個の磁極部分を拡
大して示す拡大断面図。
大して示す拡大断面図。
【図8】第2実施例の作用を従来の鉄心を用いた着磁装
置と比較して示す説明図。
置と比較して示す説明図。
【図9】コンデンサ型電源で着磁装置に通電する場合を
示す回路図である。
示す回路図である。
1 着磁ヨーク
4,7 コイル
5 円環形積層構造体
10 着磁装置
11 磁石材料体
Claims (2)
- 【請求項1】 着磁ヨークを硅素鋼板の積層構造体で構
成し、該積層構造体にコイルを設け、該コイルに流れる
パルス電流の時間幅を2ms以内にしたことを特徴とする
着磁装置。 - 【請求項2】 前記積層構造体が硅素鋼板を渦巻状に巻
回積層したものである請求項1記載の着磁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1651691U JPH04107812U (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 着磁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1651691U JPH04107812U (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 着磁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04107812U true JPH04107812U (ja) | 1992-09-17 |
Family
ID=31903510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1651691U Pending JPH04107812U (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 着磁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04107812U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6061499A (ja) * | 1983-09-13 | 1985-04-09 | 富士電機株式会社 | 複数ドラム巻上げ機 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP1651691U patent/JPH04107812U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6061499A (ja) * | 1983-09-13 | 1985-04-09 | 富士電機株式会社 | 複数ドラム巻上げ機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960312 |