JP2572299Y2 - フラットコイル振動型ボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器 - Google Patents

フラットコイル振動型ボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器

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JP2572299Y2
JP2572299Y2 JP1992046030U JP4603092U JP2572299Y2 JP 2572299 Y2 JP2572299 Y2 JP 2572299Y2 JP 1992046030 U JP1992046030 U JP 1992046030U JP 4603092 U JP4603092 U JP 4603092U JP 2572299 Y2 JP2572299 Y2 JP 2572299Y2
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pole
flat
voice coil
coil motor
permanent magnet
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昭洋 木本
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Hitachi Metals Ltd
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フラットコイル振動
型のボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器の改
良に係り、ボイスコイルモーターの所要振れ角範囲の発
生トルク分布をフラットにするため、ポールピースに所
要の切欠部を設け、該切欠部を含む外周面に沿って巻線
を施した二極着磁器に関する。
【0002】
【従来の技術】多極着磁器には、種々の構成が提案され
ているが、放電電流を利用した着磁器は、基本的には板
状ヨークに所要極数のポールピースを配設して、各ポー
ルピースに巻線を施した構成からなる。例えば、図3に
示すフラットコイル型ボイスコイルモーターには、箱型
ヨーク1内に2枚の永久磁石2,3が対向配置され、そ
の空隙内にフラットコイル4が揺動可能に配置される構
成であり、前記2枚の永久磁石2,3はそれぞれ二極着
磁してある。
【0003】上記ボイスコイルモーターにおいて、所要
振れ角範囲の発生トルクのレベルをある範囲にするた
め、着磁器に流す放電電圧を調整して着磁を行うと、所
謂トルクリニアリティが悪化する問題があった。すなわ
ち、二極着磁器に流す放電電圧を最大限にして着磁した
時の磁石表面のそれぞれの極内(例えば、N極またはS
極)におけるBg分布(以下、極内Bg分布という)
は、比較的平坦化されるが、ピーク値が要求される値を
越える場合に、放電電圧を下げて着磁を行うと、着磁プ
ロフィールが異なり、磁石表面の極内Bg分布が平坦部
の狭い分布となり、トルクリニアリティが悪化する。
【0004】そこで、出願人は、図2に示す如く各ポー
ルピース11,12の被着磁磁石との対向面に、適当な
凹部16,17を設けることにより、トルクレベルを下
げるように着磁電圧を下げて着磁しても、磁石表面の極
内Bg分布が平坦化された分布となり、トルクリニアリ
ティが劣化しないことを知見し、各ポールピースの被着
磁磁石との対向面に凹部を設けた二極着磁器を提案(特
開平4−23414号公報)した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の凹部を設けた二
極着磁器では、飽和状態にまで電圧を高くし、着磁する
と前記凹部溝の効果が薄くなっていき、トルクリニアリ
ティはあまり改善されない問題があった。
【0006】この考案は、放電電流を利用した二極着磁
器の上述の問題点に鑑み、飽和状態にまで電圧を高くし
て着磁しても、磁石表面の極内Bg分布をできるだけフ
ラットにすることが可能な二極着磁器の提供を目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】考案者らは、二極着磁器
に流す放電電圧を飽和状態に調整して着磁しても、トル
クリニアリティが悪化しない構成のフラットコイル振動
型ボイスコイルモータ ー用永久磁石の二極着磁器を目的
に種々検討した結果、各ポールピースに所要の切欠部を
設け、該切欠部を含む外周面に沿って巻線を施すことに
より、磁石表面の極内Bg分布にピークが発生せずに平
坦化された分布となり、トルクリニアリティが劣化しな
いことを知見し、この考案を完成した。
【0008】この考案は、ヨークに一対のポールピース
設して各ポールピースに巻線を施し、コンデンサー
電源からの放電電流により発生した磁界にて着磁する
ラットコイル振動型ボイスコイルモーター用永久磁石の
二極着磁器において、該ボイスコイルモーターのフラッ
トコイルが振れ角0°の位置で相対する永久磁石の位置
で、相対するフラットコイルの形状に沿い該フラットコ
イル幅相当の幅を有する切欠部を、該フラットコイルの
振動方向に対して略垂直な方向にポールピース外周面か
ら内周部に設け、切欠部を含む外周面に沿って巻線を
施したことを特徴とするフラットコイル振動型ボイスコ
イルモーター用永久磁石の二極着磁器である。
【0009】この考案において、各ポールピースに設け
る切欠部は、被着磁磁石の形状等に応じて形状が決定さ
れたポールピースに配設されるが、その形状並びに位置
は、ボイスコイルモーターのフラットコイルが振れ角0
°の位置で相対する永久磁石の位置で、相対するフラッ
トコイルの形状に沿い該フラットコイル幅相当の幅から
なり、かつ該フラットコイルの振動方向に対して略垂直
な方向にポールピース外周面から中央部まで切り欠くよ
うに、すなわち、着磁後の磁石表面の極内Bg分布の最
大値を減少させ得る位置に設けることが好ましく、減少
量等に応じて適宜調整することができる。
【0010】また、この考案において、ポールピースあ
るいはさらにヨークを構成する材料には、低炭素鋼等の
公知のいずれの磁性材料が採用でき、さらに、Mn−Z
nフェライト粉、Ni−Znフェライト粉、センダスト
粉、ダストコア用純鉄粉など、高透磁率で飽和磁化が大
きくかつ固有抵抗の大きな軟磁性粉末を、エポキシ樹
脂、シリコンなどの電気絶縁性材料と複合して成型した
電気抵抗の大きい材料にて構成することにより、少電流
で強磁界を発生し所要の着磁が可能になり、パルス磁界
が作用したとき渦電流の発生を低減でき、より好ましい
効果が得られる。
【0011】
【作用】図1はこの考案による二極着磁器の一実施例を
示す上面説明図である。フラットコイル振動型ボイスコ
イルモーター用の永久磁石を着磁する二極着磁器で、板
状ヨーク10に2極のポールピース11,12を設し
てあり、各ポールピース11,12には、ボイスコイル
モーターのフラットコイルが、所定の振れ角0°の位置
で相対する永久磁石の位置で、相対するフラットコイル
の形状に沿い当該フラットコイル幅相当の幅を有する切
欠部13,14を、図で各ポールピース11,12の上
側外周面から中央部にすなわち、該フラットコイルの振
動方向に対して略垂直な方向にポールピース外周面から
中央部に設けてある。また、各ポールピース11,12
の外周面には巻線15を施してあるが、前記の切欠部1
3,14内にも同様に外周面から連続して巻回してあ
る。
【0012】上記構成からなる二極着磁器を用いて永久
磁石の着磁を行うと、永久磁石の所定の振れ角0°の位
置に相対する位置に各ポールピース11,12の切欠部
13,14があるため、二極着磁器に流す放電電圧を飽
和状態に調整して着磁しても、着磁後の磁石表面の極内
Bg分布にピークが発生せずに平坦化された分布とな
り、この磁石をボイスコイルモーターに使用するとトル
クリニアリティが劣化しない。
【0013】
【実施例】上記構成からなるこの考案の二極着磁器を用
いて、ボイスコイルモーター用の最大エネルギー積が3
0MGOeであるFe−R−B系磁石の二極着磁を行っ
た。着磁条件は、磁石厚み7.2mm、着磁電圧140
0V、コンデンサー容量2250μFであった。この考
案の二極着磁器で着磁したFe−R−B系磁石のBg分
布の測定結果を図4に示す。
【0014】着磁後、ボイスコイルモーターに組み込
み、フラットコイルの振れ角度と発生トルクを調べて、
振れ角±11.5°の場合のトルクリニアリティを評価
した。測定結果を図5に示す如く、3.4%〜4.6%
のトルクリニアリティを得た。
【0015】また、比較のため、図2の凹部溝を設けた
以外は全く同仕様の二極着磁器を用いて、同様に2極着
磁を行った。同様にボイスコイルモーターに組み込み、
振れ角±11.5°の場合のトルクリニアリティを評価
したところ、6.9%〜8.9%であった。
【0016】
【考案の効果】この考案によるフラットコイル振動型ボ
イスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器は、各ポー
ルピースに所要の切欠部を設けることにより、二極着磁
器に流す放電電圧を飽和状態に調整して着磁しても、磁
石表面の極内Bg分布にピークが発生せずに平坦化され
た分布となり、ボイスコイルモーターに組み込み後のト
ルクリニアリティが劣化しない。従って、この考案によ
る二極着磁器により、電圧の高低にかかわらず、最適磁
場状態で磁石を着磁することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による二極着磁器の構成を示す上面説
明図である。
【図2】従来の二極着磁器の構成を示す上面説明図であ
る。
【図3】フラットコイル型ボイスコイルモーターの斜視
説明図である。
【図4】Fe−R−B系磁石のBg分布を示すグラフで
ある。
【図5】ボイスコイルモーターのフラットコイルの振れ
角度と発生トルクの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ヨーク 2,3 永久磁石 4 フラットコイル 10 ヨーク 11,12 ポールピース 13,14 切欠部 15 巻線 16,17 凹部溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨークに一対のポールピースを設して
    各ポールピースに巻線を施し、コンデンサー電源からの
    放電電流により発生した磁界にて着磁するフラットコイ
    ル振動型ボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器
    において、該ボイスコイルモーターのフラットコイルが
    振れ角0°の位置で相対する永久磁石の位置で、相対す
    るフラットコイルの形状に沿い該フラットコイル幅相当
    の幅を有する切欠部を、該フラットコイルの振動方向に
    対して略垂直な方向にポールピース外周面から内周部に
    設け、切欠部を含む外周面に沿って巻線を施したこと
    を特徴とするフラットコイル振動型ボイスコイルモータ
    ー用永久磁石の二極着磁器。
JP1992046030U 1992-06-08 1992-06-08 フラットコイル振動型ボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器 Expired - Lifetime JP2572299Y2 (ja)

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