JP2696417B2 - 二極着磁器 - Google Patents
二極着磁器Info
- Publication number
- JP2696417B2 JP2696417B2 JP2129502A JP12950290A JP2696417B2 JP 2696417 B2 JP2696417 B2 JP 2696417B2 JP 2129502 A JP2129502 A JP 2129502A JP 12950290 A JP12950290 A JP 12950290A JP 2696417 B2 JP2696417 B2 JP 2696417B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pole
- magnetized
- magnet
- magnetizer
- voice coil
- Prior art date
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- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 利用産業分野 この発明は、フラットコイル型のボイスコイルモータ
ー用永久磁石の二極着磁器の改良に係り、ボイスコイル
モーターの所要振れ角範囲の発生トルク分布をフラット
にするため、ポールピースの被着磁磁石との対向面に所
要の凹部を設けた二極着磁器に関する。
ー用永久磁石の二極着磁器の改良に係り、ボイスコイル
モーターの所要振れ角範囲の発生トルク分布をフラット
にするため、ポールピースの被着磁磁石との対向面に所
要の凹部を設けた二極着磁器に関する。
背景技術 多極着磁器には、種々の構成が提案されているが、放
電電流を利用した着磁器は、基本的には板状ヨークに所
要極数のポールピースを配設して、各ポールピースに巻
線を施した構成からなる。
電電流を利用した着磁器は、基本的には板状ヨークに所
要極数のポールピースを配設して、各ポールピースに巻
線を施した構成からなる。
例えば、第２図に示すフラットコイル型ボイスコイル
モーターには、箱型ヨーク（１）内に２枚の永久磁石
（２）（３）が対向配置され、その空隙内にフラットコ
イル（４）が揺動可能に配置される構成であり、前記２
枚の永久磁石（２）（３）はそれぞれ二極着磁してあ
る。
モーターには、箱型ヨーク（１）内に２枚の永久磁石
（２）（３）が対向配置され、その空隙内にフラットコ
イル（４）が揺動可能に配置される構成であり、前記２
枚の永久磁石（２）（３）はそれぞれ二極着磁してあ
る。
上記ボイスコイルモーターにおいて、所要振れ角範囲
の発生トルクのレベルをある範囲にするため、着磁器に
流す放電電圧を調整して着磁を行うと、所謂トルクリニ
アリティが悪化する問題があった。
の発生トルクのレベルをある範囲にするため、着磁器に
流す放電電圧を調整して着磁を行うと、所謂トルクリニ
アリティが悪化する問題があった。
すなわち、二極着磁器に流す放電電圧を最大限にして
着磁した時の磁石表面のそれぞれの極内（例えば、Ｎ極
またはＳ極）におけるBg分布（以下、極内Bg分布とい
う）は、比較的平坦化されるが、ピーク値が要求される
値を越える場合に、放電電圧を下げて着磁を行うと、着
磁プロフィールが異なり、磁石表面の極内Bg分布が平坦
部の狭い分布となり、トルクリニアリティが悪化する。
着磁した時の磁石表面のそれぞれの極内（例えば、Ｎ極
またはＳ極）におけるBg分布（以下、極内Bg分布とい
う）は、比較的平坦化されるが、ピーク値が要求される
値を越える場合に、放電電圧を下げて着磁を行うと、着
磁プロフィールが異なり、磁石表面の極内Bg分布が平坦
部の狭い分布となり、トルクリニアリティが悪化する。
この発明は、放電電流を利用したフラットコイル型ボ
イスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器に関する上
述の問題点に鑑み、着磁した磁石表面の極内Bg分布をで
きるだけフラットにすることが可能なフラットコイル型
ボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器の提供を
目的としている。
イスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器に関する上
述の問題点に鑑み、着磁した磁石表面の極内Bg分布をで
きるだけフラットにすることが可能なフラットコイル型
ボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器の提供を
目的としている。
発明の概要 この発明は、 ヨークに複数のポールピースを配設して各ポールピース
に巻線を施し、コンデンサー電源からの放電電流により
発生した磁界にて着磁するフラットコイル型ボイスコイ
ルモーター用永久磁石の二極着磁器において、該ボイス
コイルモーターのフラットコイルが振れ角０゜の位置で
相対する永久磁石位置でかつ前記フラットコイル幅相当
の凹部を、各ポールピースの被着磁磁石との対向面に設
けたことを特徴とするフラットコイル型ボイスコイルモ
ーター用永久磁石の二極着磁器である。
に巻線を施し、コンデンサー電源からの放電電流により
発生した磁界にて着磁するフラットコイル型ボイスコイ
ルモーター用永久磁石の二極着磁器において、該ボイス
コイルモーターのフラットコイルが振れ角０゜の位置で
相対する永久磁石位置でかつ前記フラットコイル幅相当
の凹部を、各ポールピースの被着磁磁石との対向面に設
けたことを特徴とするフラットコイル型ボイスコイルモ
ーター用永久磁石の二極着磁器である。
発明の構成 この発明は、二極着磁器に流す放電電圧を調整して着
磁しても、フラットコイル型ボイスコイルモーターのト
ルクリニアリティが悪化しない構成の二極着磁器を目的
に種々検討した結果、各ポールピースの被着磁磁石との
対向面に、適当な凹部を設けることにより、トルクレベ
ルを下げるように着磁電圧を下げて着磁しても、磁石表
面の極内Bg分布が平坦化された分布となり、トルクリニ
アリティが劣化しないことを知見し、この発明を完成し
た。
磁しても、フラットコイル型ボイスコイルモーターのト
ルクリニアリティが悪化しない構成の二極着磁器を目的
に種々検討した結果、各ポールピースの被着磁磁石との
対向面に、適当な凹部を設けることにより、トルクレベ
ルを下げるように着磁電圧を下げて着磁しても、磁石表
面の極内Bg分布が平坦化された分布となり、トルクリニ
アリティが劣化しないことを知見し、この発明を完成し
た。
この発明において、二極着磁器の各ポールピースの被
着磁磁石との対向面に設ける凹部は、着磁後の磁石表面
の極内Bg分布の最大値を減少させ得る位置に、減少量等
に応じて適当な形状の凹部とすれば、実施例の如き凹部
溝のほか、複数の穴部を所要配置することができる。
着磁磁石との対向面に設ける凹部は、着磁後の磁石表面
の極内Bg分布の最大値を減少させ得る位置に、減少量等
に応じて適当な形状の凹部とすれば、実施例の如き凹部
溝のほか、複数の穴部を所要配置することができる。
また、この発明において、ポールピースあるいはさら
にヨークを構成する材料には、低炭素鋼等の公知のいず
れの磁性材料が採用でき、さらに、Mn−Znフェライト
粉、Ni−Znフェライト粉、センダスト粉、ダストコア用
純鉄粉など、高透磁率で飽和磁化が大きくかつ固有抵抗
の大きな軟磁性粉末を、エポキシ樹脂、シリコンなどの
電気絶縁性材料と複合して成型した電気抵抗の大きい材
料にて構成することにより、少電流で強磁界を発生し所
要の着磁が可能になり、パルス磁界が作用したとき渦電
流の発生を低減でき、より好ましい効果が得られる。
にヨークを構成する材料には、低炭素鋼等の公知のいず
れの磁性材料が採用でき、さらに、Mn−Znフェライト
粉、Ni−Znフェライト粉、センダスト粉、ダストコア用
純鉄粉など、高透磁率で飽和磁化が大きくかつ固有抵抗
の大きな軟磁性粉末を、エポキシ樹脂、シリコンなどの
電気絶縁性材料と複合して成型した電気抵抗の大きい材
料にて構成することにより、少電流で強磁界を発生し所
要の着磁が可能になり、パルス磁界が作用したとき渦電
流の発生を低減でき、より好ましい効果が得られる。
図面に基づく発明の開示 第１図a,bはこの発明による二極着磁器の構成を示す
上面説明図と縦断説明図である。
上面説明図と縦断説明図である。
第２図はフラットコイル型ボイスコイルモーターの斜
視説明図である。
視説明図である。
第３図はこの発明による二極着磁器で着磁した磁石を
組み込んだボイスコイルモーターのコイル振れ角度とト
ルクとの関係のグラフである。
組み込んだボイスコイルモーターのコイル振れ角度とト
ルクとの関係のグラフである。
第４図は従来の二極着磁器で着磁した磁石を組み込ん
だボイスコイルモーターのコイル振れ角度とトルクとの
関係のグラフである。
だボイスコイルモーターのコイル振れ角度とトルクとの
関係のグラフである。
構成 第１図は、この発明のフラットコイル型ボイスコイル
モーター用永久磁石を着磁する二極着磁器の一実施例で
あり、板状ヨーク本体（10）に２極のポールピース（1
1）（12）を配設して、各ポールピース（11）（12）に
巻線（13）（14）を施した構成からなる。
モーター用永久磁石を着磁する二極着磁器の一実施例で
あり、板状ヨーク本体（10）に２極のポールピース（1
1）（12）を配設して、各ポールピース（11）（12）に
巻線（13）（14）を施した構成からなる。
各ポールピース（11）（12）の上面、すなわち、二点
鎖線で示す被着磁器（20）との対向面に凹部溝（15）
（16）が設けてある。
鎖線で示す被着磁器（20）との対向面に凹部溝（15）
（16）が設けてある。
各凹部溝（15）（16）は、第２図のボイスコイルモー
ターのフラットコイル（４）が、一点鎖線で示す振れ角
０゜の位置で相対する永久磁石（２）（３）位置で、相
対するフラットコイル（４）形状に沿い前記フラットコ
イル（４）幅相当の溝幅を有する凹部からなる。
ターのフラットコイル（４）が、一点鎖線で示す振れ角
０゜の位置で相対する永久磁石（２）（３）位置で、相
対するフラットコイル（４）形状に沿い前記フラットコ
イル（４）幅相当の溝幅を有する凹部からなる。
作用効果 上記構成からなる第１図の二極着磁器を用いて、ボイ
スコイルモーター用の最大エネルギー積が30MGOeである
Fe−Ｒ−Ｂ系磁石の二極着磁を行った。
スコイルモーター用の最大エネルギー積が30MGOeである
Fe−Ｒ−Ｂ系磁石の二極着磁を行った。
また、比較のため、上記凹部溝（15）（16）を設けな
い以外は全く同仕様の従来の二極着磁器を用いて、同様
に２極着磁を行った。
い以外は全く同仕様の従来の二極着磁器を用いて、同様
に２極着磁を行った。
着磁条件は、磁石厚み4mm、着磁電圧600Vと800Vであ
った。
った。
それぞれ着磁後、ボイスコイルモーターに組み込み、
フラットコイルの振れ角度と発生トルクを調べて、第３
図と第４図のグラフに示すように、振れ角±9.5の場合
のトルクリニアリティTLを評価した。
フラットコイルの振れ角度と発生トルクを調べて、第３
図と第４図のグラフに示すように、振れ角±9.5の場合
のトルクリニアリティTLを評価した。
すなわち、この発明の二極着磁器を用いた場合、第３
図に示す如く、 着磁電圧800V（曲線）では、最大514g−cm、最小479g
−cm、TL＝6.8％ 着磁電圧600V（曲線）では、最大465g−cm、最小422g
−cm、TL＝4.9％ であり、着磁力を低下させてもトルクリニアリティTLは
悪化せず、むしろ向上している。
図に示す如く、 着磁電圧800V（曲線）では、最大514g−cm、最小479g
−cm、TL＝6.8％ 着磁電圧600V（曲線）では、最大465g−cm、最小422g
−cm、TL＝4.9％ であり、着磁力を低下させてもトルクリニアリティTLは
悪化せず、むしろ向上している。
これに対して、従来の二極着磁器を用いた場合、第４
図に示す如く、 着磁電圧800V（曲線）では、最大519g−cm、最小484g
−cm、TL＝6.7％ 着磁電圧600V（曲線）では、最大506g−cm、最小462g
−cm、TL＝8.6％ であり、着磁力を低下させるとトルクリニアリティTLが
悪化することが分かる。
図に示す如く、 着磁電圧800V（曲線）では、最大519g−cm、最小484g
−cm、TL＝6.7％ 着磁電圧600V（曲線）では、最大506g−cm、最小462g
−cm、TL＝8.6％ であり、着磁力を低下させるとトルクリニアリティTLが
悪化することが分かる。
この発明の二極着磁器は、各ポールピースの被着磁磁
石との対向面に、適当な凹部を設けることにより、トル
クレベルを下げるように着磁しても、磁石表面の極内Bg
分布が平坦化され、トルクリニアリティが悪化しないこ
とが明らかである。
石との対向面に、適当な凹部を設けることにより、トル
クレベルを下げるように着磁しても、磁石表面の極内Bg
分布が平坦化され、トルクリニアリティが悪化しないこ
とが明らかである。
【図面の簡単な説明】 第１図a,bはこの発明による二極着磁器の構成を示す上
面説明図と縦断説明図である。 第２図はフラットコイル型ボイスコイルモーターの斜視
説明図である。 第３図はこの発明による二極着磁器で着磁した磁石を組
み込んだボイスコイルモーターのコイル振れ角度とトル
クとの関係のグラフである。 第４図は従来の二極着磁器で着磁した磁石を組み込んだ
ボイスコイルモーターのコイル振れ角度とトルクとの関
係のグラフである。 １……ヨーク、2,3……永久磁石、４……フラットコイ
ル、10……ヨーク本体、11,12……ポールピース、13,14
……巻線、15,16……凹部溝、20……被着磁磁石。
面説明図と縦断説明図である。 第２図はフラットコイル型ボイスコイルモーターの斜視
説明図である。 第３図はこの発明による二極着磁器で着磁した磁石を組
み込んだボイスコイルモーターのコイル振れ角度とトル
クとの関係のグラフである。 第４図は従来の二極着磁器で着磁した磁石を組み込んだ
ボイスコイルモーターのコイル振れ角度とトルクとの関
係のグラフである。 １……ヨーク、2,3……永久磁石、４……フラットコイ
ル、10……ヨーク本体、11,12……ポールピース、13,14
……巻線、15,16……凹部溝、20……被着磁磁石。
Claims (1)
- 【請求項１】ヨークに複数のポールピースを配設して各
ポールピースに巻線を施し、コンデンサー電源からの放
電電流により発生した磁界にて着磁するフラットコイル
型ボイスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器におい
て、該ボイスコイルモーターのフラットコイルが振れ角
０゜の位置で相対する永久磁石位置でかつ前記フラット
コイル幅相当の凹部を、各ポールピースの被着磁磁石と
の対向面に設けたことを特徴とするフラットコイル型ボ
イスコイルモーター用永久磁石の二極着磁器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2129502A JP2696417B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 二極着磁器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2129502A JP2696417B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 二極着磁器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0423414A JPH0423414A (ja) | 1992-01-27 |
| JP2696417B2 true JP2696417B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=15011071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2129502A Expired - Lifetime JP2696417B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 二極着磁器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2696417B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4627994B2 (ja) * | 2004-01-14 | 2011-02-09 | オークマ株式会社 | 永久磁石界磁ロータの着磁装置 |
| JP5035552B2 (ja) * | 2007-03-20 | 2012-09-26 | 信越化学工業株式会社 | ボイスコイルモータ用磁気回路及びボイスコイルモータ |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS589305A (ja) * | 1981-07-08 | 1983-01-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像用磁石ロールの製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0342659Y2 (ja) * | 1985-01-25 | 1991-09-06 |
-
1990
- 1990-05-18 JP JP2129502A patent/JP2696417B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS589305A (ja) * | 1981-07-08 | 1983-01-19 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像用磁石ロールの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0423414A (ja) | 1992-01-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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|
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