JPH04107493U - オイルポンプの動力伝達装置 - Google Patents

オイルポンプの動力伝達装置

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JPH04107493U
JPH04107493U JP1025591U JP1025591U JPH04107493U JP H04107493 U JPH04107493 U JP H04107493U JP 1025591 U JP1025591 U JP 1025591U JP 1025591 U JP1025591 U JP 1025591U JP H04107493 U JPH04107493 U JP H04107493U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
coupling cover
oil pump
drive wheel
drive shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP1025591U
Other languages
English (en)
Inventor
靖 渡辺
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アツギユニシア filed Critical 株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルポンプの回転数を制御して、オイルポ
ンプの消費動力を低減化する。 【構成】 ポンプ駆動軸4に回動可能に支持されると共
に外部回転体に連繋されるカップリングカバー9内部に
は、ポンプ駆動軸4にスライド可能に連繋されてカップ
リングカバー9との間にラビリンス15を形成する駆動
ホイール13と、油圧通路23を介してオイルポンプ1
の吐出側に連通されるシリンダ部21と、このシリンダ
部21に対抗するリターンスプリング29とを備えると
共に、粘性流体を封入してある。これにより、外部回転
体が高速回転してオイルポンプ1の吐出圧が上昇する
と、シリンダ部21が駆動ホイール13をスライドさ
せ、ラビリンス15の隙間を広げ、カップリングカバー
9に対する駆動ホイール13のすべり率を大きくする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はオイルポンプの動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車用のオイルポンプは、実開昭64−41685号公報に開示さ れたように、ポンプ駆動軸をエンジンにより回動させられる回転軸にチェーン伝 導機構等を介して連繋し、エンジン回転数に比例したポンプ回転数でオイル・パ ンの中の潤滑油を吸い上げて圧力を加え、この潤滑油を各摩擦摺動部分に圧送す るようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来例にあっては、ポンプ回転数がエンジン回転数 に比例するため、エンジンの高回転時にはポンプ回転数も高回転となり、オイル ポンプから各摩擦摺動部分に圧送される潤滑油が供給過剰となる。そのため、そ の余剰潤滑油を、オイルポンプの吸入側又はオイル・パン内にリリーフさせてい る。従って、このような従来のオイルポンプは、エンジンの高回転時に必要以上 の無駄な動力を消費していることになる。
【0004】 そこで、この考案はオイルポンプの消費動力の低減化を図ることを目的とする 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、ポンプ駆動軸に回動可能に支持されると共に外部回転体に連繋 されるカップリングカバー内に、前記ポンプ駆動軸にスライド可能に連繋されて カップリングカバーとの間にラビリンスを形成する駆動ホイールを収容すると共 に、粘性流体を封入してなるオイルポンプの動力伝達装置であって、前記駆動ホ イールをポンプ吐出圧に応じてラビリンス隙間が広がる方向に付勢するシリンダ 部と、このシリンダ部に対抗するばね力を駆動ホイールに作用させるリターンス プリングとを、前記カップリングカバー内に配置したことを特徴としている。
【0006】
【作用】
外部回転体の回転数が上昇し、ポンプの吐出圧が上昇すると、このシリンダ部 がリターンスプリングのばね力に抗して駆動ホイールをスライドさせるため、ラ ビリンス隙間が広くなり、カップリングカバーに対する駆動ホイールのすべり率 が大きくなる。その結果、外部回転体の回転数NEとポンプ回転数NPの比(NE /NP)が大きくなる。
【0007】 外部回転体の回転数が低下し、ポンプ吐出圧が低下すると、リターンスプリン グがシリンダ部の付勢力に抗して駆動ホイールをスライドさせてラビリンス隙間 を狭くするため、カップリングカバーに対する駆動ホイールのすべり率が小さく なり、外部回転体の回転数NEとポンプ回転数NPの比(NE/NP)が小さくなる 。
【0008】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
【0009】 図1において1はオイルポンプであり、このオイルポンプ1のポンプボディ2 をポンプ取付部3に固定してある。このオイルポンプ1の内部には、ポンプ駆動 軸4で回動されるドライブギヤ5と、このドライブギヤ5に噛合し、ドリブンシ ャフト6で回動可能に支持させたドリブンギヤ7を収容してある。
【0010】 8はポンプ駆動軸4の端部に取り付けた動力伝達装置である。この動力伝達装 置8は、そのカップリングカバー9の開口部10をシールド軸受11を介してポ ンプ駆動軸4に回動可能に支持してあり、カップリングカバー9の外周端に形成 したスプロケット12と図外のクランクシャフト(外部回転体)のスプロケット とをチェーン(図示せず)で連繋するようになっている。そして、カップリング カバー9の内部には、ポンプ駆動軸4にスライド可能に係合した駆動ホイール1 3を収容すると共に、シリコンオイル等の粘性流体とガスとを封入してある。こ の駆動ホイール13の外周端部には、カップリングカバー9の内部の側壁に複数 形成したフィン14に所定の隙間をもって係合し、カップリングカバー9との間 にラビリンス15を形成する複数のフィン16を形成してある。又、駆動ホイー ル13の内周端部17側に、ポンプ駆動軸4の鍔部18にスライド可能に外嵌す る円筒部19を形成してある。この円筒部19は、ポンプ駆動軸4の軸受支持部 20の側面に当接し、駆動ホイール13の軸方向の位置決めを行うようにしてあ る。そして、この駆動ホイール13の円筒部19及び内周端部17とポンプ駆動 軸4の外周面及び鍔部18とでシリンダ部21を形成してあり、このシリンダ部 21の内部室22と図外のポンプ吐出側通路とをポンプ駆動軸4に形成した油圧 通路23で連通してある。
【0011】 24はホイールガイドであり、このホイールガイド24はポンプ駆動軸4の軸 端にボルト25で固定してある。このホイールガイド24は、その外周端に軸方 向へ伸びる複数のガイド爪26を形成してあり、このガイド爪26を駆動ホイー ル13のガイド穴27にスライド可能に係合し、駆動ホイール13の回り止めを 行うとともに、駆動ホイール13の移動を案内するようにしてある。そして、こ のホイールガイド24の取付基部28と駆動ホイール13の内周端部17との間 には、駆動ホイール13の円筒部19をポンプ駆動軸4の軸受支持部20に当接 させる方向(図中右方向)に常時付勢するリターンスプリング29を収容してあ る。尚、30は駆動ホイール13の内周端部17とポンプ駆動軸4との間を密封 するシールリングであり、31は駆動ホイール13の円筒部19と鍔部18との 間を密封するシールリングである。
【0012】 以上の構成によれば、エンジンが始動し、図外のカムシャフトにチェーン(図 示せず)で連繋したカップリングカバー9が低速回転すると、図2に示すように カップリングカバー9内の粘性流体が外周側に位置し、ガスがその中心側に位置 するようになる。その結果、ラビリンスが粘性流体中に位置するようになる。従 って、駆動ホイール13は、ラビリンス15に生じる粘性抵抗により、カップリ ングカバー9に対して比較的小さいすべり率でもってカップリングカバー9と同 一方向に回動し、ホイールガイド24を介してポンプ駆動軸4を回転させる。
【0013】 エンジンの回転数が上昇してポンプ吐出圧が上昇すると、そのポンプ吐出圧が 油圧通路23を介してシリンダ部21の内部室22に伝わり、シリンダ部21の 内部室22の圧力が上昇する。その結果、シリンダ部21がリターンスプリング 29のばね力に抗して駆動ホイール13を図中左方向にスライドさせ、ラビリン ス15の隙間を広げ、ラビリンス15に生じる粘性抵抗を小さくする(図3参照 )。従って、カップリングカバー9に対する駆動ホイール13のすべり率が大き くなり、図外のカムシャフト(エンジン)の回転数NEとポンプ駆動軸4の回転 数NPの比(NE/NP)が大きくなる。
【0014】 図外のカムシャフト(エンジン)の回転数が低下してポンプ吐出圧が低下する と、シリンダ部21の内部室22の圧力も低下するため、リターンスプリング2 9がシリンダ部21の図中左方向への付勢力に抗して駆動ホイール13を図中右 方向へスライドさせ、ラビリンス15の隙間を狭くする(図1〜図2参照)。そ のため、ラビリンス15に生じる粘性抵抗が大きくなり、カップリングカバー9 に対する駆動ホイール13のすべり率が小さくなり、図外のカムシャフト(エン ジン)の回転数NEとポンプ駆動軸4の回転数NPの比(NE/NP)が小さくなる 。
【0015】 以上のように本実施例は、エンジンが低速回転の場合には駆動ホイール13の カップリングカバー9に対するすべり率を小さくする一方、エンジンが高速回転 の場合には駆動ホイール13のカップリングカバー9に対するすべり率を大きく し、エンジンの回転数に対するポンプ駆動軸4の回転数の比を大きくする。従っ て、エンジンの高速回転時におけるオイルポンプ1の消費動力を低減し、必要に して十分な潤滑油がオイルポンプ1から各摩擦摺動部分に吐出されることとなる 。
【0016】 尚、以上の実施例は、オイルポンプ1として歯車ポンプを例示したが、これに 限られるものではなく、トロコイドポンプやプランジャポンプにも適用できる。 又、以上の実施例は、自動車用エンジンへの適用を例示したが、一般産業機械等 にも適用が可能である。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、ポンプ駆動軸に回動可能に支持されると共に外 部回転体に連繋されるカップリングカバー内に、前記ポンプ駆動軸にスライド可 能に連繋されてカップリングカバーとの間にラビリンスを形成する駆動ホイール を収容すると共に、粘性流体を封入してなるオイルポンプの動力伝達装置であっ て、前記駆動ホイールをポンプ吐出圧に応じてラビリンス隙間が広がる方向に付 勢するシリンダ部と、このシリンダ部に対抗するばね力を駆動ホイールに作用さ せるリターンスプリングとを、前記カップリングカバー内に配置してあるため、 外部回転体が低速回転の場合にはカップリングカバーに対する駆動ホイールのす べり率を小さくする一方、外部回転体が高速回転の場合にはカップリングカバー に対する駆動ホイールのすべり率を大きくし、外部回転体の回転数とポンプ回転 数との比を大きくすることができる。従って、外部回転体の高速回転時における オイルポンプの消費動力を低減することができると共に、オイルポンプから余剰 油が吐出されるのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す動力伝達装置の断面図。
【図2】図1の装置の低速回転時における要部断面図。
【図3】図1の装置の高速回転時における要部断面図。
【符号の説明】
1…オイルポンプ 4…ポンプ駆動軸 8…動力伝達装置 9…カップリングカバー 13…駆動ホイール 15…ラビリンス 21…シリンダ部 29…リターンスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ駆動軸に回動可能に支持されると
    共に外部回転体に連繋されるカップリングカバー内に、
    前記ポンプ駆動軸にスライド可能に連繋されてカップリ
    ングカバーとの間にラビリンスを形成する駆動ホイール
    を収容すると共に、粘性流体を封入してなるオイルポン
    プの動力伝達装置であって、前記駆動ホイールをポンプ
    吐出圧に応じてラビリンス隙間が広がる方向に付勢する
    シリンダ部と、このシリンダ部に対抗するばね力を駆動
    ホイールに作用させるリターンスプリングとを、前記カ
    ップリングカバー内に配置したことを特徴とするオイル
    ポンプの動力伝達装置。
JP1025591U 1991-02-28 1991-02-28 オイルポンプの動力伝達装置 Pending JPH04107493U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1025591U JPH04107493U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 オイルポンプの動力伝達装置

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JP1025591U JPH04107493U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 オイルポンプの動力伝達装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04107493U true JPH04107493U (ja) 1992-09-17

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ID=31900280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1025591U Pending JPH04107493U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 オイルポンプの動力伝達装置

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JP (1) JPH04107493U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6299901A (ja) * 1985-10-25 1987-05-09 Fujitsu Ltd 磁気ヘツドスライダ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6299901A (ja) * 1985-10-25 1987-05-09 Fujitsu Ltd 磁気ヘツドスライダ

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