JPH04106598U - 配管カバーの取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管材、配線材等を収納し保護する配管カバ
ーの取付具を提供する。 【構成】 家屋壁面に固着される取付部材と、該取付部
材に嵌着されて配管を覆うカバー材とからなる配管カバ
ーの取付具において、取付部材の内底部にネジ仮保持用
の柔軟発泡体を貼着したことを特徴とする配管カバーの
取付具。 【効用】 取付部材の内底部に柔軟発泡体を貼着してあ
るので、ネジの仮保持が簡単にできて作業効率よく配管
カバーを家屋壁面に取付け施工できると共に、ネジ頭部
が柔軟発泡体中に沈むので、配管作業に際して収納する
配管材等を損傷する惧れがなくなる等の効果を奏する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、配管カバーの取付具に係り、詳しくはエアコンの室内ユニットから 室外ユニットに亘り接続される冷媒配管、ドレン配管及び電線等を収納し保護す る配管カバーの取付具に関する。

【０００２】

【従来技術とその課題】

従来、家屋壁面に配管カバーをネジ等を用いて取付ける際、ネジ等を仮止めし て施工し易くする公知技術として実開昭６２−１６３６８９号が提案されている 。 該考案にはネジ等による仮止め構造として、家屋壁面に取付けるダクト本体の 内壁から上向きに片持ち連出した弾性狭持片を対向的に長手方向に一体に設けら れたものが開示されているが、このものは強度を付与した補強構造であることが 必要であるため、上記弾性狭持片の頂部間にネジを押込みつつ止着するには相当 な力を要すると共に、仮止め並びに締付け作業に手間取ると云う問題がある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するための取付具であって、その要旨は、家屋壁面 に固着される取付部材と、該取付部材に嵌着されて配管を覆うカバー材とからな る配管カバーの取付具において、上記取付部材の内底部にネジ仮保持用の柔軟発 泡体を貼着してなる配管カバーの取付具である。

【０００４】

【考案の作用】

本考案は、家屋壁面に固着する取付部材には、その内底部に柔軟発泡体を貼着 してあるので、該柔軟発泡体の上からネジを捩込めば、ネジ先端が取付部材の内 底部に達した状態で仮保持できると共に、さらにネジを締付けて取付部材を家屋 壁面に固定したとき、ネジ頭部が柔軟発泡体内に沈み込むので、配管配線作業の 際に本考案に収納する配管材や配線材を損傷する惧れがなくなる。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明する。図１は本考案を斜視 図で示し、図２は本考案を用いた施工の第１段階を断面図で示し、図３は本考案 を用いた施工の第２段階を断面図で示し、図４は本考案を用いた施工の最終段階 を断面図で示す。

【０００６】 本考案は図１に斜視図で示す如く、取付部材１の幅方向端縁に形成した被係止 部１−１にカバー材４の端縁に形成した係止部４−１を係着してなる配管カバー の取付具において、上記取付部材１の内底部中央に形成したネジ案内条溝１３の 両側に突条１２，１２を並設し、該突条１２，１２間に、上面中央にセンターラ イン２１を印刷或いは切込溝状に付設した柔軟発泡体２を接着或いは粘着テープ を介して貼着する。

【０００７】 上記取付部材１の内底部中央に形成したネジ案内条溝１３と、突条１２，１２ 間に貼着した柔軟発泡体２の上面中央に付設したセンターライン２１とは上下同 位置に形成されており、また柔軟発泡体２は、軟質プラスチック或いはゴム等か らなる発泡倍率２０〜５０倍程度の発泡体であって、その厚みはネジを締付けた とき、ネジ頭部が発泡体２の上面から露出しなければよく２〜５ｍｍ程度で充分 である。

【０００８】 本考案を家屋壁面に取付け施工するには、図２に断面図で示す如く、取付部材 １の内底部１１中央に形成した突条１２，１２間に、上面中央にセンターライン ２１を付設した柔軟発泡体２を貼着し、次いで図３に断面図で示す如く、ネジ３ を上記柔軟発泡体２上面のセンターライン２１に合わせて捩込み、ネジ３の下端 部がネジ案内条溝１３に達した状態のまま仮止めしておき、しかるのち図４に断 面図で示す如く、ドライバー、電動ドライバー等でネジ３を締付ければ、ネジ頭 部３１が柔軟発泡体２中に沈んだ状態で取付部材１を家屋壁面Ｗに固着すること ができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記構成よりなるので下記効果を奏する。即ち、本考案によれば取付 部材の内底部に柔軟発泡体を貼着してあるので、ネジの仮保持が簡単にできて作 業効率よく配管カバーを家屋壁面に取付け施工できると共に、ネジ頭部が柔軟発 泡体中に沈むので、配管作業に際して収納する配管材等を損傷する惧れがなくな る等の効果を奏する。

【００１０】 さらに図１の如く、取付部材の内底部にネジ案内条溝を設け、その両側に突条 を配設すると共に、該突条間に貼着した柔軟発泡体の上面中央にセンターライン を付設しておけば、より一層作業効率よく配管カバーを家屋壁面に取付け固定で きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を斜視図で示す。

【図２】本考案を用いた施工の第１段階を断面図で示
す。

【図３】本考案を用いた施工の第２段階を断面図で示
す。

【図４】本考案を用いた施工の最終段階を断面図で示
す。

【符号の説明】

１ 取付部材 １１ 内底部 ２ 柔軟発泡体 ３ ネジ ４ カバー材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 家屋壁面に固着される取付部材と、該取
   付部材に嵌着されて配管を覆うカバー材とからなる配管
   カバーの取付具において、上記取付部材の内底部にネジ
   仮保持用の柔軟発泡体を貼着してなる配管カバーの取付
   具。