JPH04105934U - 直立型排気尾管の汚水飛散防止装置 - Google Patents

直立型排気尾管の汚水飛散防止装置

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JPH04105934U
JPH04105934U JP895691U JP895691U JPH04105934U JP H04105934 U JPH04105934 U JP H04105934U JP 895691 U JP895691 U JP 895691U JP 895691 U JP895691 U JP 895691U JP H04105934 U JPH04105934 U JP H04105934U
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普 相馬
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カルソニツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、建設機械や産業機械等のエンジン
の排気系における直立型排気尾管の汚水飛散防止装置に
関し、エンジン停止中に溜まった汚水を、特に、エンジ
ン運転の始動時に直立型排気尾管の上部開口部から上方
に排出させることがないようにすることを目的とする。 【構成】 上下端がそれぞれ開口してその上下端の間の
部分に排気管4が接続された直立型排気尾管1の上端開
口部2に、排気ガスの圧力により開く上部キャップ5を
開閉自在に設けるとともに、その下端開口部3に重力に
より開く下部キャップ6を開閉自在に設け、上部キャッ
プ5に、連結部材7を介して、該上部キャップ5が閉状
態のとき開状態に連動されるとともに該上部キャップ5
が開状態のとき閉状態に連動される下部キャップ6を懸
吊した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建設機械や産業機械等のエンジンの排気系における直立型排気尾管 の汚水飛散防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械や産業機械のエンジンの排気系の尾管は、例えば消音器から 水平に伸びている場合には、折れ曲がって直立した部分はいわゆる直立型排気尾 管を構成しており、その上端には上端開口部が形成されている。この直立型排気 尾管内の折曲げ部には、排気系を通過したカーボン等の残留粒子が上端開口部か ら浸入した雨水或いはガソリン等の燃焼により生じた水分すなわち凝縮水に混じ り、汚水となって溜まる。この状態でエンジンを始動すると、排気ガスの圧力に より上端開口部からカーボン等を含んだ汚水が撒き散らされることになり、機械 自体や運転者の衣類等を汚す虞がある。
【0003】 かかる事態を防止するため、例えば、実開昭55−114312号公報に示す 直立型排気尾管の汚水飛散防止装置が図4に示すように知られている。 この汚水飛散防止装置101は、垂直に配置された直立型排気尾管102の上 端開口部102Aを覆うキャップ103と、このキャップ103の一端に固着し たバランスウェイト104と、このバランスウェイト104を可動ピン105に よって回動可能に支持するU字状のアーム106とからなっている。このアーム 106は直立型排気尾管102の外周に固着されている。
【0004】 この装置101は、排気ガスの高低に応じて可動ピン105を中心に上記キャ ップ103を回動させるもので、エンジン停止時には実線で示されるキャップ1 03の自重により上端開口部102Aが塞がれ、雨水等が直立型排気尾管102 内に入らないようにされている。また、エンジン運転中には、排気ガスの圧力に よりキャップ103が二点鎖線の状態で示すように開放され、上端開口部102 Aが開いている。なお、この開放中に雨水が直立型排気尾管102内に入る虞が あるが、この雨水はほとんど排気ガスの吐出圧により吹き飛ばされるようになっ ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の汚水飛散防止装置101にあっては、エンジン停止中にキャ ップ103で直立型排気尾管102の上部開口部102Aを塞ぐことにより、直 立型排気尾管102内への雨水の浸入は防止できるものの、エンジン停止中に直 立型排気尾管102内に生成された凝縮水が、カーボン等の残留粒子と混じって 汚水が生じる。エンジン運転中には、キャップ103が開放されて排気ガスが直 立型排気尾管102の上部開口部102Aから上方に排出されるが、特に、エン ジン運転の始動時に、エンジン停止中に溜まった汚水が直立型排気尾管102の 上部開口部102Aを介して上方に排出され、周囲に撒き散らされ、依然として 、機械自体や運転者の衣類等を汚す虞を解消することができなかった。
【0006】 本考案は、上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、エン ジン停止中に溜まった汚水を、特に、エンジン運転の始動時に直立型排気尾管の 上部開口部から上方に排出させることがないようにすることができる直立型排気 尾管の汚水飛散防止装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上下端がそれぞれ開口してその上下端の間の部分に排気管が接続さ れた直立型排気尾管の上端開口部に、排気ガスの圧力により開く上部キャップを 開閉自在に設けるとともに、その下端開口部に重力により開く下部キャップを開 閉自在に設け、上部キャップに、連結部材を介して、該上部キャップが閉状態の とき開状態に連動されるとともに該上部キャップが開状態のとき閉状態に連動さ れる下部キャップを懸吊したことを特徴とする。
【0008】
【作用】 本考案においては、エンジンの停止中、排気ガスの圧力が作用しない上部キャ ップは閉じた状態となっており、従って、直立型排気尾管の上端開口部は上部キ ャップにより塞がれ、下端開口部は開放されている。この状態では、上部キャッ プにより雨水,埃の直立型排気尾管内への浸入が防がれるとともに、溜まった残 留粒子と混じって汚水が生成されても、この汚水は重力で直立型排気尾管の下端 開口部から自然落下される。
【0009】 一方、エンジンの運転中、排気ガスの圧力により上部キャップが開き、直立型 排気尾管の上端開口部は開放された状態となっており、その下端開口部は下部キ ャップにより塞がれている。この状態では、排気ガスが、カーボン等の残留粒子 を含んだ汚水を撒き散らすことなく、直立型排気尾管の上端開口部より排出され る。
【0010】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。図1ないし図3は本考案 の実施例に係わる直立型排気尾管の汚水飛散防止装置を示す。 図1,図2において、符号1は垂直に配置された直立型排気尾管で、その開口 した上下端にはそれぞれ上端開口部2,下端開口部3が形成されている。上端開 口部2の径は直立型排気尾管3の径と同一になっており、下端開口部3は縮径し て構成され、下端開口部3の開口面積は、上端開口部2の開口面積よりも小さく なっている 直立型排気尾管1の途中部分には排気管4が接続し、直立型排気尾管1の内部 と排気管4の内部は連通している。
【0011】 5は上部キャップで、開閉自在の一対の対向する半円状の板材5A,5Aと、 各板材5A,5Aの両端にそれぞれ形成された支持ピン5B,5Bとを有して構 成されている。上部キャップ5の各支持ピン5Bは、直立型排気尾管1の上端開 口部2における端面2A上に回動自在に軸支されている。即ち、上部キャップ5 が上端開口部2に開閉自在に設けられ、排気ガスの圧力により上端開口部2を開 放するようになっている。
【0012】 6は下部キャップで、下端開口部3を覆うことができる円盤部6Aと、この円 盤部6A上に隆起した円錐台部6Bとから構成されている。この下部キャップ6 は、上昇位置にあるとき下端開口部3を塞ぎ、下降位置にあるとき下端開口部3 を開放するようになっている。即ち、下端開口部3に、これに開閉自在に下部キ ャップ6が設けられ、重力により下端開口部3を開放するようになっている。
【0013】 そして、上部キャップ5の各板材5A,5Aの底面には、ワイヤ7(連結部材 )の上端側における分岐した2つの結線部7A,7Aがそれぞれ固着されている 。ワイヤ7の下端に下部キャップ6が固着されている。即ち、上部キャップ5に 、ワイヤ7を介して下部キャップ6が懸吊され、上部キャップ5が閉状態のとき 下部キャップ6が開状態になり、且つ、上部キャップ5が開状態のとき下部キャ ップ6が閉状態になるように、両キャップ5,6は連動するようになっている。
【0014】 次に、本実施例の作用を説明する。 エンジンの停止中の状態が図1に示される。図示のように、上部キャップ5に は排気ガスの圧力が作用せず、閉じた状態となっており、従って、直立型排気尾 管1の上端開口部2は上部キャップ5により塞がれている。また、上部キャップ 5が閉状態にあることから、ワイヤ7で支持された下部キャップ6が重力で下方 に垂れ下がり、直立型排気尾管1の下端開口部3が開放された状態となっている 。この状態では、上部キャップ5により雨水,埃の直立型排気尾管内への浸入が 防がれるとともに、エンジン停止中に直立型排気尾管1内に生成された凝縮水が 、溜まった残留粒子と混じって汚水が生成されても、この汚水は重力で直立型排 気尾管1の下端開口部3から自然落下される。
【0015】 一方、エンジンの運転中の状態は図3に示される。図示のように、排気ガスの 圧力により上部キャップ5が開き、その時、その各板材5A,5Aの上方への回 動動作に連動して、下部キャップ6がワイヤ7を介して上方に引っ張られる。従 って、直立型排気尾管1の上端開口部2は開放された状態となっており、その下 端開口部3は下部キャップ6により塞がれている。この状態では、排気ガスが、 汚水を含まない状態で、直立型排気尾管1の上端開口部2より排出される。なお 、排気ガスの圧力により、下端開口部3が開放されることも考えられるが、その 開口面積が、上端開口部2の開口面積よりも小さくなっているので、かかる事態 は生じない。
【0016】 以上の如き構成によれば、エンジン停止中に、凝縮水が直立型排気尾管1内に 生じ、溜まった残留粒子と混じって汚水が生成されても、この汚水を重力で直立 型排気尾管1の下端開口部3から自然落下させて排出させることができるので、 直立型排気尾管1内にカーボン等の残留粒子を含んだ汚水を堆積させることがな い。従って、エンジン始動時に汚水を直立型排気尾管1から上方に撒き散らすこ となく、機械自体や運転者の衣類等を汚すことを防止することができる。
【0017】 また、上端開口部2を塞ぐ上部キャップ5の気密性が不充分でも、エンジン停 止中、直立型排気尾管1内に入った雨水等は、開放された下端開口部3から、そ のまま自然排出されるので、上部キャップ5の気密構造を厳密に確保することな く、上部キャップ5の構造を簡単にすることができる。 さらに、当該直立型排気尾管の汚水飛散防止装置は、重力を利用したもので、 上部キャップ5,下部キャップ6,ワイヤ7等が有れば良いので、その構造を簡 単にすることができ、その結果、故障の発生も少なくすることができる。
【0018】 なお、本実施例においては、直立型排気尾管1は垂直に配置されているが、略 垂直でも良いことは勿論である。 また、本実施例においては、連結部材の例としてワイヤ7を挙げているが、こ れに限定されず、例えば軽量ロッドにすることもできる。
【0019】
【考案の効果】
以上、説明したように、本考案によれば、エンジン停止中に、凝縮水が直立型 排気尾管内に生じ、溜まった残留粒子と混じって汚水が生成されても、この汚水 を重力で直立型排気尾管の下端開口部から自然落下させて排出させることができ るので、直立型排気尾管内にカーボン等の残留粒子を含んだ汚水を堆積させるこ とがない。従って、エンジン始動時に汚水を直立型排気尾管から上方に撒き散ら すことなく、機械自体や運転者の衣類等を汚すことを防止することができる効果 を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わる直立型排気尾管の汚水
飛散防止装置の縦断面図である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】同直立型排気尾管の汚水飛散防止装置の使用状
態説明図である。
【図4】従来における直立型排気尾管の汚水飛散防止装
置の一部断面図である。
【符号の説明】
1 直立型排気尾管 2 上端開口部 3 下端開口部 4 排気管 5 上部キャップ 6 下部キャップ 7 ワイヤ(連結部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下端がそれぞれ開口してその上下端の
    間の部分に排気管(4)が接続された直立型排気尾管
    (1)の上端開口部(2)に、排気ガスの圧力により開
    く上部キャップ(5)を開閉自在に設けるとともに、そ
    の下端開口部(3)に重力により開く下部キャップ
    (6)を開閉自在に設け、上部キャップ(5)に、連結
    部材(7)を介して、該上部キャップ(5)が閉状態の
    とき開状態に連動されるとともに該上部キャップ(5)
    が開状態のとき閉状態に連動される下部キャップ(6)
    を懸吊したことを特徴とする直立型排気尾管の汚水飛散
    防止装置。
JP895691U 1991-02-26 1991-02-26 直立型排気尾管の汚水飛散防止装置 Expired - Lifetime JP2521108Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019210829A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社石井鐵工所 延長排気管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019210829A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社石井鐵工所 延長排気管

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