JP2521108Y2 - 直立型排気尾管の汚水飛散防止装置 - Google Patents

直立型排気尾管の汚水飛散防止装置

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JP2521108Y2
JP2521108Y2 JP895691U JP895691U JP2521108Y2 JP 2521108 Y2 JP2521108 Y2 JP 2521108Y2 JP 895691 U JP895691 U JP 895691U JP 895691 U JP895691 U JP 895691U JP 2521108 Y2 JP2521108 Y2 JP 2521108Y2
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普 相馬
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建設機械や産業機械等
のエンジンの排気系における直立型排気尾管の汚水飛散
防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械や産業機械のエンジン
の排気系の尾管は、例えば消音器から水平に伸びている
場合には、折れ曲がって直立した部分はいわゆる直立型
排気尾管を構成しており、その上端には上端開口部が形
成されている。この直立型排気尾管内の折曲げ部には、
排気系を通過したカーボン等の残留粒子が上端開口部か
ら浸入した雨水或いはガソリン等の燃焼により生じた水
分すなわち凝縮水に混じり、汚水となって溜まる。この
状態でエンジンを始動すると、排気ガスの圧力により上
端開口部からカーボン等を含んだ汚水が撒き散らされる
ことになり、機械自体や運転者の衣類等を汚す虞があ
る。
【0003】かかる事態を防止するため、例えば、実開
昭55−114312号公報に示す直立型排気尾管の汚
水飛散防止装置が図4に示すように知られている。この
汚水飛散防止装置101は、垂直に配置された直立型排
気尾管102の上端開口部102Aを覆うキャップ10
3と、このキャップ103の一端に固着したバランスウ
ェイト104と、このバランスウェイト104を可動ピ
ン105によって回動可能に支持するU字状のアーム1
06とからなっている。このアーム106は直立型排気
尾管102の外周に固着されている。
【0004】この装置101は、排気ガスの高低に応じ
て可動ピン105を中心に上記キャップ103を回動さ
せるもので、エンジン停止時には実線で示されるキャッ
プ103の自重により上端開口部102Aが塞がれ、雨
水等が直立型排気尾管102内に入らないようにされて
いる。また、エンジン運転中には、排気ガスの圧力によ
りキャップ103が二点鎖線の状態で示すように開放さ
れ、上端開口部102Aが開いている。なお、この開放
中に雨水が直立型排気尾管102内に入る虞があるが、
この雨水はほとんど排気ガスの吐出圧により吹き飛ばさ
れるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の汚水
飛散防止装置101にあっては、エンジン停止中にキャ
ップ103で直立型排気尾管102の上部開口部102
Aを塞ぐことにより、直立型排気尾管102内への雨水
の浸入は防止できるものの、エンジン停止中に直立型排
気尾管102内に生成された凝縮水が、カーボン等の残
留粒子と混じって汚水が生じる。エンジン運転中には、
キャップ103が開放されて排気ガスが直立型排気尾管
102の上部開口部102Aから上方に排出されるが、
特に、エンジン運転の始動時に、エンジン停止中に溜ま
った汚水が直立型排気尾管102の上部開口部102A
を介して上方に排出され、周囲に撒き散らされ、依然と
して、機械自体や運転者の衣類等を汚す虞を解消するこ
とができなかった。
【0006】本考案は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、エンジン停止中に溜まっ
た汚水を、特に、エンジン運転の始動時に直立型排気尾
管の上部開口部から上方に排出させることがないように
することができる直立型排気尾管の汚水飛散防止装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上下端がそれ
ぞれ開口してその上下端の間の部分に排気管が接続され
た直立型排気尾管の上端開口部に、排気ガスの圧力によ
り開く上部キャップを開閉自在に設けるとともに、その
下端開口部に重力により開く下部キャップを開閉自在に
設け、上部キャップに、連結部材を介して、該上部キャ
ップが閉状態のとき開状態に連動されるとともに該上部
キャップが開状態のとき閉状態に連動される下部キャッ
プを懸吊したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案においては、エンジンの停止中、排気ガ
スの圧力が作用しない上部キャップは閉じた状態となっ
ており、従って、直立型排気尾管の上端開口部は上部キ
ャップにより塞がれ、下端開口部は開放されている。こ
の状態では、上部キャップにより雨水,埃の直立型排気
尾管内への浸入が防がれるとともに、溜まった残留粒子
と混じって汚水が生成されても、この汚水は重力で直立
型排気尾管の下端開口部から自然落下される。
【0009】一方、エンジンの運転中、排気ガスの圧力
により上部キャップが開き、直立型排気尾管の上端開口
部は開放された状態となっており、その下端開口部は下
部キャップにより塞がれている。この状態では、排気ガ
スが、カーボン等の残留粒子を含んだ汚水を撒き散らす
ことなく、直立型排気尾管の上端開口部より排出され
る。
【0010】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明する。図1ないし図3は本考案の実施例に係わる直立
型排気尾管の汚水飛散防止装置を示す。図1,図2にお
いて、符号1は垂直に配置された直立型排気尾管で、そ
の開口した上下端にはそれぞれ上端開口部2,下端開口
部3が形成されている。上端開口部2の径は直立型排気
尾管3の径と同一になっており、下端開口部3は縮径し
て構成され、下端開口部3の開口面積は、上端開口部2
の開口面積よりも小さくなっている直立型排気尾管1の
途中部分には排気管4が接続し、直立型排気尾管1の内
部と排気管4の内部は連通している。
【0011】5は上部キャップで、開閉自在の一対の対
向する半円状の板材5A,5Aと、各板材5A,5Aの
両端にそれぞれ形成された支持ピン5B,5Bとを有し
て構成されている。上部キャップ5の各支持ピン5B
は、直立型排気尾管1の上端開口部2における端面2A
上に回動自在に軸支されている。即ち、上部キャップ5
が上端開口部2に開閉自在に設けられ、排気ガスの圧力
により上端開口部2を開放するようになっている。
【0012】6は下部キャップで、下端開口部3を覆う
ことができる円盤部6Aと、この円盤部6A上に隆起し
た円錐台部6Bとから構成されている。この下部キャッ
プ6は、上昇位置にあるとき下端開口部3を塞ぎ、下降
位置にあるとき下端開口部3を開放するようになってい
る。即ち、下端開口部3に、これに開閉自在に下部キャ
ップ6が設けられ、重力により下端開口部3を開放する
ようになっている。
【0013】そして、上部キャップ5の各板材5A,5
Aの底面には、ワイヤ7(連結部材)の上端側における
分岐した2つの結線部7A,7Aがそれぞれ固着されて
いる。ワイヤ7の下端に下部キャップ6が固着されてい
る。即ち、上部キャップ5に、ワイヤ7を介して下部キ
ャップ6が懸吊され、上部キャップ5が閉状態のとき下
部キャップ6が開状態になり、且つ、上部キャップ5が
開状態のとき下部キャップ6が閉状態になるように、両
キャップ5,6は連動するようになっている。
【0014】次に、本実施例の作用を説明する。エンジ
ンの停止中の状態が図1に示される。図示のように、上
部キャップ5には排気ガスの圧力が作用せず、閉じた状
態となっており、従って、直立型排気尾管1の上端開口
部2は上部キャップ5により塞がれている。また、上部
キャップ5が閉状態にあることから、ワイヤ7で支持さ
れた下部キャップ6が重力で下方に垂れ下がり、直立型
排気尾管1の下端開口部3が開放された状態となってい
る。この状態では、上部キャップ5により雨水,埃の直
立型排気尾管内への浸入が防がれるとともに、エンジン
停止中に直立型排気尾管1内に生成された凝縮水が、溜
まった残留粒子と混じって汚水が生成されても、この汚
水は重力で直立型排気尾管1の下端開口部3から自然落
下される。
【0015】一方、エンジンの運転中の状態は図3に示
される。図示のように、排気ガスの圧力により上部キャ
ップ5が開き、その時、その各板材5A,5Aの上方へ
の回動動作に連動して、下部キャップ6がワイヤ7を介
して上方に引っ張られる。従って、直立型排気尾管1の
上端開口部2は開放された状態となっており、その下端
開口部3は下部キャップ6により塞がれている。この状
態では、排気ガスが、汚水を含まない状態で、直立型排
気尾管1の上端開口部2より排出される。なお、排気ガ
スの圧力により、下端開口部3が開放されることも考え
られるが、その開口面積が、上端開口部2の開口面積よ
りも小さくなっているので、かかる事態は生じない。
【0016】以上の如き構成によれば、エンジン停止中
に、凝縮水が直立型排気尾管1内に生じ、溜まった残留
粒子と混じって汚水が生成されても、この汚水を重力で
直立型排気尾管1の下端開口部3から自然落下させて排
出させることができるので、直立型排気尾管1内にカー
ボン等の残留粒子を含んだ汚水を堆積させることがな
い。従って、エンジン始動時に汚水を直立型排気尾管1
から上方に撒き散らすことなく、機械自体や運転者の衣
類等を汚すことを防止することができる。
【0017】また、上端開口部2を塞ぐ上部キャップ5
の気密性が不充分でも、エンジン停止中、直立型排気尾
管1内に入った雨水等は、開放された下端開口部3か
ら、そのまま自然排出されるので、上部キャップ5の気
密構造を厳密に確保することなく、上部キャップ5の構
造を簡単にすることができる。さらに、当該直立型排気
尾管の汚水飛散防止装置は、重力を利用したもので、上
部キャップ5,下部キャップ6,ワイヤ7等が有れば良
いので、その構造を簡単にすることができ、その結果、
故障の発生も少なくすることができる。
【0018】なお、本実施例においては、直立型排気尾
管1は垂直に配置されているが、略垂直でも良いことは
勿論である。また、本実施例においては、連結部材の例
としてワイヤ7を挙げているが、これに限定されず、例
えば軽量ロッドにすることもできる。
【0019】
【考案の効果】以上、説明したように、本考案によれ
ば、エンジン停止中に、凝縮水が直立型排気尾管内に生
じ、溜まった残留粒子と混じって汚水が生成されても、
この汚水を重力で直立型排気尾管の下端開口部から自然
落下させて排出させることができるので、直立型排気尾
管内にカーボン等の残留粒子を含んだ汚水を堆積させる
ことがない。従って、エンジン始動時に汚水を直立型排
気尾管から上方に撒き散らすことなく、機械自体や運転
者の衣類等を汚すことを防止することができる効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わる直立型排気尾管の汚水
飛散防止装置の縦断面図である。
【図2】図1のA方向矢視図である。
【図3】同直立型排気尾管の汚水飛散防止装置の使用状
態説明図である。
【図4】従来における直立型排気尾管の汚水飛散防止装
置の一部断面図である。
【符号の説明】
1 直立型排気尾管 2 上端開口部 3 下端開口部 4 排気管 5 上部キャップ 6 下部キャップ 7 ワイヤ(連結部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下端がそれぞれ開口してその上下端の
    間の部分に排気管(4)が接続された直立型排気尾管
    (1)の上端開口部(2)に、排気ガスの圧力により開
    く上部キャップ(5)を開閉自在に設けるとともに、そ
    の下端開口部(3)に重力により開く下部キャップ
    (6)を開閉自在に設け、上部キャップ(5)に、連結
    部材(7)を介して、該上部キャップ(5)が閉状態の
    とき開状態に連動されるとともに該上部キャップ(5)
    が開状態のとき閉状態に連動される下部キャップ(6)
    を懸吊したことを特徴とする直立型排気尾管の汚水飛散
    防止装置。
JP895691U 1991-02-26 1991-02-26 直立型排気尾管の汚水飛散防止装置 Expired - Lifetime JP2521108Y2 (ja)

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