JP7170305B2 - 延長排気管 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車の排気管に取り付けて、該排気管の排気口の位置を高くすることが可能な積雪時用の延長排気管に関するものである。
降雪で自動車が走行不能となり、エンジンを作動した状態で駐停車し、自動車の車体上部や周囲が雪で埋まった場合、自動車内に侵入した排気ガスにより乗員が一酸化炭素中毒となることがあった。
特許文献1「自動車用排気筒」には、柔軟性筒体の一端に排気管接続具を設け、他端へ煙突接続具を設けてなる自動車用排気筒が開示されている。
特許文献2「自動車用排気ガスの排出構造」には、自動車の排気管に装着される装着部と、排気ガスを所定の方向に吐出する吐出部と、前記装着部と前記吐出部を連結したフレキシブル管と前記装着部に、一端に自動車以外の部分に固定することのできる係止具を備えた鎖、紐を設けた自動車用排気ガスの排出構造が開示されている。
特許文献3「排気ガス案内用パイプ及び排気ガス案内方法」には、車両の排気管から排出される排気ガスを該排気管の排出口よりも上方に位置する所定箇所まで案内するために該排気管に着脱自在に取り付けた排気ガス案内用パイプ及び当該パイプを利用した排気ガスの案内方法が開示されている。
特許文献4「自動車マフラーの延長ホース」には、排気口への連結部、締め付けバンド、耐熱フレキシブルホース、吸盤、排気口から構成される自動車マフラーの延長ホースが開示されている。
特許文献5「排ガス吸引ホースに関連する装置」には、端部を排気管に接続し、曲げ力及び又は引っ張り力によって排ガス吸引姿勢で保持する付勢部材を備えた、車両の排気管からの排ガスを吸引するための吸引ホースに関連する装置が開示されている。
実開昭47-4314号公報 実開昭59-45218号公報 特開2000-213344号公報 特開2003-138934号公報 特表平7-509549号公報
特許文献1乃至5において、自動車の排気管に長いパイプ等で形成した延長排気管を接続し、自動車の排気管から排出される排気ガスを車庫や雪の内部等の密閉された空間から大気中に排出することにより、排気ガスが自動車内に侵入することを回避し、乗員が一酸化炭素中毒になることを予防する技術が開示されている。
また、従来技術の延長排気管においては、積雪時のような外気との温度差が大きい状態で長時間使用した場合、排気ガス中に含まれる水蒸気が該排気管の内面に接触して冷却され、凝縮することで水となり、該排気管の立上り管下部に溜まることにより、排気ガスの流れを阻害することについて考慮されていなかった。
さらに、従来技術の延長排気管は、自動車の車体が積雪で埋まった場合に、自動車の所在を周囲に知らせることについて考慮されておらず、自動車の発見が困難となる恐れがあった。
特許文献1「自動車用排気筒」は、柔軟性筒体一端の排気管接続具と排気管との接続具の先端に永久磁石環を固着し、この磁石環を排気管へ嵌着する構造が開示されているが、前記排気筒内の水を筒外に排出する手段や積雪で埋まった自動車の位置を周囲に知らせる手段を備えたものではない。
特許文献2「自動車用排気ガスの排出構造」は、着脱自在な排気ガス導出管の一端を自動車排気管に接続する自動車用排気ガスの排出構造であるが、着脱自在な排気ガス導出管の一端を自動車排気管に装着し、他端を駐車場外部に露出する排出構造に関するものであり、前記自動車排気管の排気口の位置を車体上部よりも高くする排出構造に関するものではない。
また、前記排気ガス導出管内の水を管外に排出する手段や積雪で埋まった自動車の位置を周囲に知らせる手段を備えたものでもない。
特許文献3「排気ガス案内用パイプ及び排気ガス案内方法」は、車両の排気管から排出される排気ガスを該排気管の排出口よりも上方に位置する所定箇所まで案内するために該排気管に着脱自在に取り付ける排気ガス案内用パイプ及び当該パイプを利用した排気ガスの案内方法に関するものであるが、前記排気ガス案内用パイプ内の水をパイプ外に排出する手段や積雪で埋まった自動車の位置を周囲に知らせる手段を備えたものではない。
特許文献4「自動車マフラーの延長ホース」は、水害等で冠水した道路等を通過しなければならない場合にマフラー排気口の地上高を一時的に高くすることが可能な自動車マフラーの延長ホースであるが、前記延長ホース内の水をホース外に排出する手段や積雪で埋まった自動車の位置を周囲に知らせる手段を備えたものではない。
特許文献5「排ガス吸引ホースに関連する装置」は、車両の排気管の端縁に当接するように前記排ガス吸引ホースの端部を接続する装置に関するものであるが、前記排ガス吸引ホース内の水をホース外に排出する手段や積雪で埋まった自動車の位置を周囲に知らせる手段を備えたものではない。
この発明の目的は、前述のような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、
積雪で自動車が埋まった場合に、車体と車体周囲の雪との空間部に排気ガスが滞留することを予防するために使用する積雪時用の延長排気管であって、自動車の排気管に着脱自在に取り付け、排気ガスを自動車の車体上部よりも上方の大気中に案内するとともに、前記排気ガス中の水蒸気の温度低下により凝縮した水を排出する手段と、周囲に自動車の位置を知らせることが可能な自動車位置報知手段とを備えた延長排気管を提供する。
請求項1記載の延長排気管は、自動車の排気管から排出される排気ガスを少なくとも前記自動車の車体上部よりも上方の大気中に案内する積雪時用の延長排気管であって、排気ガス中の水蒸気が凝縮した水を前記延長排気管外に排出する排水構造を備えるとともに、前記自動車の排気管の排気口に前記延長排気管の一端部を着脱自在で、かつ気密に装着する装着部と、伸縮可能に形成した水平管及び立上り管或いは複数の管を連結して長さ変更可能に形成した水平管及び立上り管で構成し、前記自動車の前記排気管に着脱自在に取り付けた延長排気管と、該延長排気管を前記自動車の車体と固定する支持部材とを具備し、
前記排水構造は、前記延長排気管の立上り管下部の前記自動車の排気管下部よりも低い高さに、前記延長排気管内の水を該延長排気管外に排出するドレン排出口を設けた構造とするか、或いは前記延長排気管のドレン排出口に着脱自在に取付け、該延長排気管下部から排出される水を溜めるドレンボックスを設けた構造とし、
前記立上り管下部の前記水平管との連結部から前記立上り管下部の下端部に至る突き出し長さは、前記水平管から吹き出す排気ガスが、前記立上り管下部の下端部から排出されないために必要な長さを有しているものであることを特徴とする。
請求項2記載の延長排気管の前記水平管は、該水平管の他端部が前記立上り管下部に設けられた開口部に挿入され、前記立上り管下部と前記他端部との挿入部が固定されて前記立上り管下部に連結され、
前記他端部は、前記挿入部の上部から立上り管下部の中空内部にある該他端部の下部の方向に向けて斜めに切断されて形成された、前記自動車の排気管から排気される排気ガスの吐出口が設けられているものであることを特徴とする。
請求項3記載の延長排気管は、前記自動車の位置を周囲に知らせる自動車位置報知のための発光と、該発光を発光させる電気を発電し、供給する発電装置と、前記発光器を少なくとも前記自動車の車体上部よりも高い位置に取付けるポールとを具備することを特徴とする。
請求項4記載の延長排気管の前記発電装置は、前記延長排気管の装着部又は該装着部の近傍に取り付けられ、受熱部及び放熱部との温度差に応じて熱電発電を行う単数又は複数の熱電発電モジュールを備えた熱電発電装置であって、前記延長排気管の前記熱電発電モジュールを設置する一部分を貫通させ、前記熱電発電モジュールの受熱部を排気ガスが流れる延長排気管側に対向するとともに、前記熱電発電モジュールの放熱部を冷気又は積雪側に対向するように配置し、前記排気ガスと冷気又は積雪との温度差を利用して発電する装置であることを特徴とする。
請求項1記載の延長排気管は、自動車の排気管から排出される排気ガスを少なくとも前記自動車の車体上部よりも上方の大気中に案内する積雪時用の延長排気管であって、排気ガス中の水蒸気が凝縮した水を前記延長排気管外に排出する排水構造を備えるとともに、前記自動車の排気管の排気口に前記延長排気管の一端部を着脱自在で、かつ気密に装着する装着部と、伸縮可能に形成した水平管及び立上り管或いは複数の管を連結して長さ変更可能に形成した水平管及び立上り管で構成し、前記自動車の前記排気管に着脱自在に取り付けた延長排気管と、該延長排気管を前記自動車の車体と固定する支持部材とを具備し、
前記排水構造は、前記延長排気管の立上り管下部の前記自動車の排気管下部よりも低い高さに、前記延長排気管内の水を該延長排気管外に排出するドレン排出口を設けた構造とするか、或いは前記延長排気管のドレン排出口に着脱自在に取付け、該延長排気管下部から排出される水を溜めるドレンボックスを設けた構造とし、
前記立上り管下部の前記水平管との連結部から前記立上り管下部の下端部に至る突き出し長さは、前記水平管から吹き出す排気ガスが、前記立上り管下部の下端部から排出されないために必要な長さを有しているものであるので、
前記自動車が積雪で埋もれた際に、前記排気管の排気口に着脱自在に装着し、前記自動車の排気管の排気口から排出される排気ガスを前記延長排気管の排気口から車体上部よりも上方の大気中に案内し、自動車周囲の積雪部の外に逃がすことが可能である。前記延長排気管内外の温度差により生成した水が、該延長排気管内部に溜まることなく、前記排水構造で該延長排気管外部に円滑に排水されるため、前記排気管から排出される排気ガスの流れが前記延長排気管内部で凝縮した水により阻害されることなく、排気ガスを車体上部よりも上方箇所に位置する延長排気管の排気口から確実に排出することが可能である。
延長排気管内部で凝縮した水を絶えず延長排気管外に排出することが可能となる。また、延長排気管のドレン排出口に集水用のドレンボックスを設けることにより、延長排気管内の水を一箇所に集水することが可能で、集水後にドレンボックスを延長排気管から取り外して、ドレンボックス内の水をまとめて廃棄することが可能である。
請求項2記載の延長排気管の前記水平管は、該水平管の他端部が前記立上り管下部に設けられた開口部に挿入され、前記立上り管下部と前記他端部との挿入部が固定されて前記立上り管下部に連結され、
前記他端部は、前記挿入部の上部から立上り管下部の中空内部にある該他端部の下部の方向に向けて斜めに切断されて形成された、前記自動車の排気管から排気される排気ガスの吐出口が設けられているものであるので、
水平管の内部を流れる排気ガスが立上り管下部の他端部に設けられた吐出口から上方向に流れるようになり、立上り管下部内で凝縮して生成した水を下方向に流すことが可能である。
請求項3記載の延長排気管は、前記自動車の位置を周囲に知らせる自動車位置報知のための発光と、該発光を発光させる電気を発電し、供給する発電装置と、前記発光器を少なくとも前記自動車の車体上部よりも高い位置に取付けるポールとを具備するので、
自動車が積雪で埋まった際に、発光器の光で遠方に自動車の所在を迅速に知らせることが可能となる。高さを有すポールに発光器を取付けることにより、万が一延長排気管に取付けた発光器に雪が付着した場合でもポールに取付けた発光器で遠方に自動車の所在を迅速に知らせることが可能となる。
請求項4記載の延長排気管の前記発電装置は、前記延長排気管の装着部又は該装着部の近傍に取り付けられ、受熱部及び放熱部との温度差に応じて熱電発電を行う単数又は複数の熱電発電モジュールを備えた熱電発電装置であって、前記延長排気管の前記熱電発電モジュールを設置する一部分を貫通させ、前記熱電発電モジュールの受熱部を排気ガスが流れる延長排気管側に対向するとともに、前記熱電発電モジュールの放熱部を冷気又は積雪側に対向するように配置し、前記排気ガスと冷気又は積雪との温度差を利用して発電する装置であるので、
発光用のバッテリーを自動車に搭載することなく、高温の排気ガスと低温の冷気又は積雪との温度差を利用し、発光を絶えず発光させることが可能である。
本発明に係る延長排気管を自動車に設置した場合の事例の概略を示す全体説明図である。 図1のA部の拡大図で排気管2と延長排気管3との装着部4、該装着部4近傍に設けた熱電発電装置9の事例を示す詳細図である。 図1のB部の拡大図で、排水構造13の事例を示す詳細図である。 図2の熱電発電装置9のC-C矢視の断面図である。
本発明に係る延長排気管の実施形態例について図1から図4を参照しながら説明する。なお、本発明は下記の実施形態にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記の構成要素の省略または付加、構成要素の形状等の実施形態の変更を加えることが出来るのはもちろんである。また、図は概略を示すもので、一部のみを描き詳細構造は省略した。
図1は、本発明に係る延長排気管を自動車に設置した場合の事例の概略を示す全体説明図である。また、図2は図1のA部の拡大図で排気管2と延長排気管3との装着部4、該装着部4近傍に設けた熱電発電装置9の事例を示す詳細図である。
図1及び図2は、積雪Sに埋まった自動車1の排気管2から排出される排気ガスGを少なくとも前記自動車1の車体上部よりも上方の大気中に案内するために、自動車1の前記排気管2に延長排気管3を着脱自在に取り付けた事例を示す。
前記延長排気管3は、自動車1の排気管2に装着される水平管3aと、排水構造13を備えた立上り管下部3bと、排気ガスGを排出する排気口3c1を備えた立上り管上部3cとによって形成する。前記水平管3aは、一端部3a1を前記自動車1の排気管2の排気口2aに装着部4によって装着し、該水平管3aの他端部3a2を立上り管下部3bに設けた開口部3b3に挿入し、該立上り管下部3bと水平管3aの他端部3a2の挿入部を全周溶接等で固定し、T字状に連結する。立上り管上部3cの排気口3c1は、積もった雪が入り込まない位置とする。
また、前記延長排気管3は、内部を流れる排気ガスGの熱で変形しない金属やセラミックあるいは耐熱性を有する合成樹脂等の材料を使用し、前記水平管3a及び立上り管3b、3cを蛇腹状に伸縮可能に形成するか或いは複数の水平管3a及び立上り管3b、3cを連結して所定の長さとなるように長さ変更可能に形成する。
装着部4は、図2に示すような締込バンド等の締付具、或いはスリ割り構造等の嵌込構造等で着脱自在で気密に装着できる構造とする。
5は、延長排気管3を自動車1の車体に固定するための支持部材である。図1では、支持部材として長さ変更可能なアーム5を使用しており、該アーム5は蛇腹式、シリンダー式、スライド式、パンタグラフ式等に形成し、伸縮可能或いは長さ変更可能な構造とする。
6は、前記アーム5の一端部5aを前記自動車1の車体後部1bに固定するための固定部であり、該固定部6は接着性を有すゴム材やマグネットシート等を使用する。
7は、前記アーム5の他端部5bを前記延長排気管3の一部と接続する案内管接続部であり、中空構造として内部に前記延長排気管3を挿通するか、或いは締込バンド等を使用して前記延長排気管3の立上り管下部3bの上端部3b1と立上り管上部3cの他端部3c2を気密に外側から締め込む構造等とする。
13は、前記延長排気管3内部を流れる排気ガスG中の水蒸気Vが冷やされて凝縮した水Wを排水する排水構造である。この排水構造13は、前記延長排気管3の水平管3aよりも下部で、前記自動車1の排気管2下部よりも低い高さに設置する。排水構造13の詳細については、後述する。
10は、前記自動車1の位置を周囲に知らせるLED等の発光手段であり、9は、該発光手段10を駆動するための電気を発電する熱電発電装置9であり、該熱電発電装置9で発電された電気を前記発光手段10に供給するケーブル等の電気供給装置9bを備えている。図1の発光手段10は、少なくとも前記自動車1の車体上部よりも高い位置で、前記延長排気管3及び又は該延長排気管3に取付けたポール12に取付ける。
また、発電装置は、熱電発電装置9以外に、振動発電装置等を採用することも可能である。また、発電装置を使用する代わりに、バッテリーを使用しても良い。
さらに、自動車1の車体前部1cのフロントガラス等には、必要に応じて、自動車1の車体上部よりも上方箇所に空気取り入れ口8aが位置し、自動車1内に空気を取り入れることが可能な空気取り入れ管8(図示せず)を備え、自動車1が積雪Sで埋もれた場合に、前記空気取り入れ管8から自動車1内に空気を取り入れるようにする。
前記延長排気管3は、前記自動車1が積雪Sで埋もれる際に、前記自動車1内部の車内1aのグローブボックス等や車体後部1bのトランク等から取り出して自動車1の排気管2に装着する。また、延長排気管3は、使用後に排気管2から容易に取り外すことが可能なため、走行時等において邪魔になることがない。
本発明に係る積雪時用の自動車用排気管を自動車に設置することにより、前記自動車1が積雪Sで埋もれた際に、前記排気管2の排気口2aに着脱自在に装着し、前記自動車1の排気管2の排気口2aから排出される排気ガスGを前記延長排気管3の排気口3c1から車体上部よりも上方の大気中に案内し、自動車周囲の積雪部Sの外に逃がすことが可能である。
また、前記延長排気管3内外の温度差により生成した水Wが、該延長排気管3内部に溜まることなく、前記排水構造13で該延長排気管3外部に円滑に排水されるため、前記排気管2から排出される排気ガスGの流れが前記延長排気管3内部で生成された水Wにより阻害されることなく、排気ガスGを車体上部よりも上方箇所に位置する延長排気管3の排気口3c1から確実に排出することが可能である。
自動車1が積雪で埋まった際に、発光器10aの光Lで遠方に自動車1の所在を迅速に知らせることが可能となる。
高さを有すポール12に発光器10aを取付けることにより、万が一延長排気管3に取付けた発光器10aに雪が付着した場合でもポール12に取付けた発光器10aで遠方に自動車1の所在を迅速に知らせることが可能となる。
図3は、図1のB部の拡大図で、排水構造13の事例を示す詳細図である。
(a)は延長排気管3の立上り管下部3bにドレン排出口13fを設けて排水する事例、(b)は前記延長排気管3の立上り管下部3bにドレンボックス13aを設けて排水する事例を示す。
(a)は、延長排気管3の立上り管下部3bに、ドレン排出口13fを設けた事例であり、路面Rに該延長排気管3の内部で生成した水Wをそのまま廃棄することが可能である。このドレン排出口13fは、延長排気管3下端部に設けた閉止板11に開口するか、或いは延長排気管3の側面に開口等しても良い。
(b)は、延長排気管3の下部に、前記延長排気管3内部の水Wを溜めるドレンボックス13aを設置する事例であり、該ドレンボックス13aは、前記延長排気管3の下部に溶接した水平フランジ13bにボルトとナット13cで着脱自在に取り付けられ、延長排気管3の立上り管下部3bから滴下した水Wが溜まった段階で取り外して、内部の水Wを廃棄することが可能である。なお、前記ドレンボックス13aは、その底板13dを路面Rに接触させることにより、前記延長排気管3がドレンボックス13aの自重の影響を受けて変形することを防止することができる。
図3の延長排気管3の立上り管下部3bの水平管3aとの連結部から立上り管下部3bの下端部3b2に至る突き出し長さL1は、水平3aの他端部3a2に設けられた吐出口から吹き出す排気ガスGが、立上り管下部3bの下端部3b2から排出されないために、必要な長さを有していることとする。
また、延長排気管3の水平管3aの他端部3a2に設けられた吐出口は、図3のに示す、他端部3a2の立上り管下部3bとの挿入部のから図3のに示す、立上り管下部3bの中空内部にある他端部3a2の部の方向に斜めに切断加工することにより、前記水平管3aの内部を流れる排気ガスGが立上り管下部3bの他端部3b2に設けられた吐出口から上方向に流れるようになり、立上り管下部3b内で凝縮して生成した水Wを下方向に流すことが可能である。
延長排気管3の立上り管下部3b下部にドレン排出口13fを設けることにより、前記延長排気管3内部で凝縮した水Wを絶えず延長排気管3外に排出することが可能となる。
また、前記延長排気管3のドレン排出口13fに集水用のドレンボックス13aを設けることにより、延長排気管3内の水Wを一箇所に集水することが可能で、集水後にドレンボックス13aを前記延長排気管3から取り外して、ドレンボックス13a内の水をまとめて廃棄することが可能である。
図4は、図2の熱電発電装置9のC-C矢視の断面図であり、(c)は延長排気管3の一部を貫通させて熱電発電装置9を設置した場合の事例、(d)は延長排気管3の外表面に熱電発電装置9を設置した場合の事例を示す。
熱電発電装置9は、前記延長排気管3の装着部4又は該装着部4の近傍に取り付けられ、高温側の受熱部9a1及び低温側の放熱部9a2との温度差に応じて熱電発電を行う熱電発電モジュール9aを備えた熱電発電装置9である。
前記熱電発電モジュール9aは、受熱部9a1を排気ガスGが流れる延長排気管3側に対向するとともに、前記熱電発電モジュール9aの放熱部9a2を冷気又は積雪S側に対向するように配置する。
前記熱電発電モジュール9aは、(c)に示す通り、延長排気管3の熱電発電モジュール9aを設置する一部分を貫通させ、前記受熱部9a1を延長排気管3内部の排気ガスGに接触する側、放熱部9a2を冷気又は積雪S側に対向するように配置する。
また、(d)に示す通り、延長排気管3外表面に熱電発電モジュール9aの受熱部9a1を延長排気管3内部側、放熱部9a2を冷気又は積雪S側に対向するように配置しても良い。
前記熱電発電装置9を延長排気管3に設置することにより、発光用のバッテリーを自動車1に搭載することなく、高温の排気ガスGと低温の冷気又は積雪Sとの温度差を利用し、発光手段10を絶えず発光させることが可能である。
この発明に係る延長排気管は、自動車に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の構造物の排気管に使用することが可能である。
1 自動車
1a 車内(グローブボックス等)
1b 車体後部(トランク等)
1c 車体前部(フロントガラス等)
2 排気管
2a 排気口
3 延長排気管
3a 水平管
3a1 一端部(吸込口)
3a2 他端部(吐出口)
3b 立上り管下部
3b1 上端部
3b2 下端部
3b3 開口部
3c 立上り管上部
3c1 排気口
3c2 下端部
4 装着部
5 アーム
5a 一端部
5b 他端部
6 固定部
7 案内管接続部
8 空気取り入れ管
8a 空気取り入れ口
9 熱電発電装置
9a 熱電モジュール
9a1 受熱部
9a2 放熱部
9b ケーブル(電気供給装置)
10 発光手段(自動車位置報知手段)
10a 発光器
11 閉止板
12 ポール
13 排水構造
13a ドレンボックス
13b フランジ
13c ボルトとナット
13d ネック
13e 底板
13f ドレン排出口

G 排気ガス
S 積雪
V 水蒸気
W 水
L 光
R 路面
L1 突き出し長さ





Claims (4)

  1. 自動車の排気管から排出される排気ガスを少なくとも前記自動車の車体上部よりも上方の大気中に案内する積雪時用の延長排気管であって、排気ガス中の水蒸気が凝縮した水を前記延長排気管外に排出する排水構造を備えるとともに、前記自動車の排気管の排気口に前記延長排気管の一端部を着脱自在で、かつ気密に装着する装着部と、伸縮可能に形成した水平管及び立上り管或いは複数の管を連結して長さ変更可能に形成した水平管及び立上り管で構成し、前記自動車の前記排気管に着脱自在に取り付けた延長排気管と、該延長排気管を前記自動車の車体と固定する支持部材とを具備し、
    前記排水構造は、前記延長排気管の立上り管下部の前記自動車の排気管下部よりも低い高さに、前記延長排気管内の水を該延長排気管外に排出するドレン排出口を設けた構造とするか、或いは前記延長排気管のドレン排出口に着脱自在に取付け、該延長排気管下部から排出される水を溜めるドレンボックスを設けた構造とし、
    前記立上り管下部の前記水平管との連結部から前記立上り管下部の下端部に至る突き出し長さは、前記水平管から吹き出す排気ガスが、前記立上り管下部の下端部から排出されないために必要な長さを有しているものである ことを特徴とする延長排気管。
  2. 前記水平管は、該水平管の他端部が前記立上り管下部に設けられた開口部に挿入され、前記立上り管下部と前記他端部との挿入部が固定されて前記立上り管下部に連結され、
    前記他端部は、前記挿入部の上部から立上り管下部の中空内部にある該他端部の下部の方向に向けて斜めに切断されて形成された、前記自動車の排気管から排気される排気ガスの吐出口が設けられているものである ことを特徴とする請求項1記載の延長排気管。
  3. 前記延長排気管は、前記自動車の位置を周囲に知らせる自動車位置報知のための発光と、該発光を発光させる電気を発電し、供給する発電装置と、前記発光器を少なくとも前記自動車の車体上部よりも高い位置に取付けるポールとを具備することを特徴とする請求項1又は2記載の延長排気管。
  4. 前記発電装置は、前記延長排気管の装着部又は該装着部の近傍に取り付けられ、受熱部及び放熱部との温度差に応じて熱電発電を行う単数又は複数の熱電発電モジュールを備えた熱電発電装置であって、前記延長排気管の前記熱電発電モジュールを設置する一部分を貫通させ、前記熱電発電モジュールの受熱部を排気ガスが流れる延長排気管側に対向するとともに、前記熱電発電モジュールの放熱部を冷気又は積雪側に対向するように配置し、前記排気ガスと冷気又は積雪との温度差を利用して発電する装置であることを特徴とする請求項3記載の延長排気管。
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