JPH04105885A - 簡易型微少位置決め機構及び微少位置決め方法 - Google Patents

簡易型微少位置決め機構及び微少位置決め方法

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JPH04105885A
JPH04105885A JP22486790A JP22486790A JPH04105885A JP H04105885 A JPH04105885 A JP H04105885A JP 22486790 A JP22486790 A JP 22486790A JP 22486790 A JP22486790 A JP 22486790A JP H04105885 A JPH04105885 A JP H04105885A
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positioning jig
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転機器の回転軸にエンコーダディスク等の
回転体を取付ける際に、回転軸に対する回転体の偏心等
をなくすように調整するために用いられる簡易型微少位
置決め機構及び微少位置決め方法に関する。
〔背景技術〕
被測定物の精密測定並びにワークの精密加工を行なう機
器には、種々の回転機器が広範に利用されている。
この種の回転機器の中には、例えば、ロータリーテーブ
ルがあり、このロータリーテーブルの回転検出は、−船
釣にはロータリーエンコーダを用いて行なっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、ロータリーエンコーダをロータリーテーブル
に組み込む際に、ロータリーテーブルの回転軸とロータ
リーエンコーダの一部である回転体としてのエンコーダ
ディスクとが僅かに、実質的には数μm偏心してしまう
ことがある。
このような状態でロータリーテーブルを回転させると、
その偏心により、当該ロータリーテーブルの角度割り出
し精度が低下して、被測定物の精密測定並びにワークの
精密加工が困難となる。
そこで、回転体であるエンコーダディスクの回転軸に対
する固着位置の偏心を補正する装置が、種々案出されて
いる。
これらの装置としては、例えば、ロータリーエンコーダ
に微少振動を与えることによって微少位置決めを行なう
ものがある。しかし、このような装置では、パイブレー
ク等の振動手段を有するので、装置が大がかりとなると
ともに、高価となる不都合が生じる。
また、回転体を回転軸に取付けるセットねじを、90度
あるいは60度等配の方向に設け、これらのセットねじ
の押し込み量を変化させて位置決めを行なうものもある
。しかし、このような機構では、押し込み量は、セット
ねじのリードと回転角度との積により決まるため、同一
の回転角度に対する押し込み量を小さくして微少な位置
調整をするには、セットねじのリードを小さくすればよ
い。
しかし、このリードを小さくするには限界があり、必ず
しも十分な微調整、例えば、サブミクロンメータオーダ
での位置決めは困難であった。
本発明の目的は、回転機器の回転軸に取付けられるエン
コータディスク等の回転体を、簡易に微少位置決めでき
て偏心等を防止できる簡易型微少位置決め機構及び微少
位置決め方法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の機構は、回転機器の回転軸に固着手段を介して
一体的に固着可能とされる回転体を、回転軸に対して簡
易に半径方向の微少位置決めをする簡易型微少位置決め
機構であって、前記回転軸に着脱可能に取付けられると
ともに前記回転体を支持しこの回転体の回転軸に対する
半径方向位置を微少変化させる位置決め治具と、前記回
転体の回転状態を監視する観測手段とを具備したことを
特徴とする簡易型微少位置決め機構である。
本発明において、前記回転体の回転軸に対する固着手段
は、回転体の円周方向に沿って複数本設けられた固定ね
じにより構成され、前記位置決め治具による回転体の支
持は、回転体の一側面に付勢手段を介して当接されると
ともに位置決め治具に進退可能にねじ込まれたプランジ
ャと、このプランジャの反対位置において回転体の他側
面に当接されるとともに位置決め治具に一体かつ弾性変
形可能に設けられた突出部とによる挟持によってなされ
、かつ、前記位置決め治具による回転体の微少変位は、
前記突出部を位置決め治具に対して弾性変形させて前記
回転体をプランジャの付勢手段に抗して変位させ得るセ
ットねじによりなされることが好ましい。
本発明の方法は、回転機器の回転軸に固着手段を介して
一体的に固着可能とされる回転体を、回転軸に対する半
径方向の微少位置決めをするにあたり、前記回転軸に着
脱可能に取付けられるとともに前記回転体を支持しこの
回転体の回転軸に対する半径方向位置を微少変化させる
位置決め治具と、前記回転体の回転状態を監視する観測
手段とを用い、前記位置決め治具は、回転体の一側面に
付勢手段を介して当接されるとともに位置決め治具に進
退可能にねじ込まれたプランジャと、このプランジャの
反対位置において回転体の他側面に当接されるとともに
位置決め治具に一体かつ弾性変形可能に設けられた突出
部と、この突出部を位置決め治具に対して弾性変形させ
て前記回転体をプランジャの付勢手段に抗して変位させ
得るセットねじとを具備しており、前記回転体を前記回
転軸に固着手段により仮固定した後、前記位置決め治具
の突出部が前記セットねじにより予備変形された状態で
回転体の他側面に当接されるようにプランジャをねじ込
み、このプランジャと突出部とで回転体を所定圧力で挟
持して位置決め治具を回転体に取付け、次いで、位置決
め治具を回転軸に固定した後、回転体を回転軸に仮固定
している固着手段を開放し、次いで、回転軸を回転させ
、この回転に伴う回転体の回転状態を前記観察手段で監
視しながら、前記セットねじを進退させて回転体の回転
軸に対する偏心がなくなるように調整した後、前記固着
手段により回転体を回転軸に固定することを特徴とする
微少位置決め方法である。
定することにより、突出部の変位量を極めて微少に調整
できることとなる。
このように、突出部の変位量を極めて微少に調整できる
ことから、回転軸に対する回転体の位置を微少に調整で
き、ロータリーテーブル等の回転機器における割り出し
精度等が著しく向上される。
〔作用〕
本発明に係る簡易型微少位置決め機構においては、回転
体の回転を観測手段で監視しつつ、位置決め治具を半径
方向に微少変位させることによって、回転軸に対する回
転体の位置が微少に調整される。
本発明に係る微少位置決め方法においては、回転体の回
転を観測手段で監視しつつ、セットねじにより位置決め
治具の突出部を弾性変形させることによって、回転軸に
対する回転体の位置が微少に調整される。
従って、突出部が弾性変形される支点位置から、セット
ねじが作用する位置までの距離を適宜に設〔実施例〕 次に、本発明に係る簡易型微少位置決め機構及び微少位
置決め方法について好適な実施例を挙げ、添付の図面を
参照しながら詳細に説明する。
第1図、第4図及び第5図において、参照符号10は、
本実施例に係る簡易型微少位置決め機構120が装着さ
れた回転機器としてのロータリーテーブルを示し、この
ロータリーテーブル10は、固定部20と可動部40と
を含む。
第1図において、固定部20は、箱体21を備えている
。箱体2Iの内部は、隔壁22により可動部40が配置
される主室23と副装品が収納される副室24とに画成
されており、これらの主室23と副室24との間は、隔
壁22に形成された通気孔25を介して連通されている
副室24内には、排気用ファン36が配置され、取付孔
37を介して箱体21に支持されている。
この排気ファン36の駆動によって主室23内のエアー
が通気孔25及び副室24を介して吸引され、メツシュ
板38から外部に放出されるように構成されている。
箱体21の隔壁22と、肉厚に形成された第1図中左方
の壁体26との間には、リング状の固定部材27が複数
本のボルト28(図示は1本)により固定されている。
この固定部材27には、可動部40が矢印R方向に回転
自在に係合されている。
可動部40は、ターンテーブル50を備え、このターン
テーブル50上には、工作機械等による被加工物、ある
いは、三次元測定機等による被測定物等が取付けられる
ターンテーブル50は、箱体21の外部に突出されたア
ウタプレート51と、このアウタプレート51の下面に
ボルト54により固定されるとともに、アウタプレート
51の外径より小径で固定部材27の内径に丁度嵌合さ
れる外径とされた略有底円筒状の中間部材55と、この
中間部材55の下面にボルト56により固定されるとと
もに、アウタプレート51の外径とほぼ等しい外径を有
する有孔円盤状のインナプレート57とから構成されて
いる。
従って、ターンテーブル50は、中間部材55が小径に
されたことによって、全体として中間部材55の部分に
凹溝を有する中空の略円盤状に形成され、この凹溝内に
丁度固定部材27が嵌合されている。
ターンテーブル50と固定部材27との嵌合部には、所
定間隔、実質的には数μmのエアーフィルム状の隙間が
形成され、この隙間により、固定部20と可動部40と
の摩擦を低減する流体軸受手段としてのエアーベアリン
グ70が構成されている。
エアーベアリング70には、固定部材27の、円周方向
等配位置に複数箇所設けられた連通孔74(図では1箇
所のみ示す)を介して図示しない圧縮空気供給源から高
圧エアーが供給される。
箱体21の主室23内において、ターンテーブル50の
内周と干渉しない位置に、略円筒状のステータ支持部材
29が立設され、箱体21の底面にボルト31で固定さ
れている。ステータ支持部材29の下部には複数の通気
孔32が貫通して形成され、この通気孔32を介してス
テータ支持部材29の内外のエアーが連通されている。
ステータ支持部材29の上部には、駆動手段としてのダ
イレクトドライブモータ60のステータ61が固定され
ている。ステータ61の内側には、ステータ61ととも
にダイレクトドライブモータ60を構成するロータ64
が配置されている。
ロータ64は、ターンテーブル50のアウタプレート5
1の中心部に形成された孔58に上端を嵌合されるとと
もにフランジ65Aをボルト連結された回転軸65を備
えている。
ここにおいて、ロータ64、ターンテーブル50等によ
り可動部40が構成されている。
なお、ステータ61側の励磁条件を図示しない制御手段
を介して変化させることにより、ロータ64の回転数(
回転速度)並びに回転方向等を自在に制御できるように
なっている。従って、ステータ61とロータ64との相
互作用下により、ダイレクトドライブモータ60の回転
軸65、すなわち、ターンテーブル50が矢印R方向に
回動するよう構成される。
ロータ64の回転軸65の下部小径部65Bには、略円
筒状の保持部材111を介して回転体としてのエンコー
ダディスク112が、固着手段としての固定ねじ114
を介して着脱可能に取付けられている。このエンコーダ
ディスク112と、エンコーダディスク112に対向し
て配置されるインデックススケール113と、図示しな
い光学式の目盛検出ヘッドとによって、ロータリーエン
コーダ110が構成されている。このロータリーエンコ
ーダ110により、ロータ64ひいてはダイレクトドラ
イブモータ60の回転数が検知される。
なお、第1図においては、保持部材111に、後に詳述
する位置決め治具130が取着されているため、インデ
ックススケール113及び光学式検出器は、箱体21側
に取付けられておらず、これらは、位置決め治具130
を取外した後、取着される。
ターンテーブル50のインナプレート57の下面には、
ステンレス等の金属板からなる円盤としてのダイアフラ
ム80がボルト81により固定されている。
ダイアフラム80に対向される位置において、固定部2
0側である箱体21には、ダイアフラム80を挟み込ん
で、ターンテーブル50の回転を停止させるクランプ手
段90が装着されている。
エンコーダディスク112の一側面には、第2図に示さ
れるように、微細な目盛からなる検出部115と基準円
116とが設けられている。
ロータリーエンコーダ110の下部近傍には、第3図な
いし第5図にも示されるように、本実施例に係る簡易型
微少位置決め機構120が装着されている。この簡易型
微少位置決め機構120は、ロータリーエンコーダ11
0に取着される位置決め治具130と、それぞれ等間隔
(好適には120度)離間する位置において、箱体21
等の固定部20に取着される3つの同一構成の観測手段
150とを備えている。
位置決め治具130は、第3図に拡大して示されるよう
に、回転軸65に設けられた突軸65Cを証にして回転
軸65にボルト131で固定される中間板132を含み
、この中間板132には、円周方向等配位置に複数本の
スプリングプランジャ133が軸方向進退可能にねじ込
まれている。
このスプリングプランジャ133は、ボール134と、
このボール134を突出方向に付勢する付勢手段として
の圧縮コイルばね135とを含み、このスプリングプラ
ンジャ133のボール134は、樹脂板等からなる押え
板136を介して保持部材111に当接されている。こ
れにより、保持部材111が常時鉛直上方に付勢される
ようになっている。
中間板132には、ねじ137を介して治具本体140
が取着されている。この治具本体140には、2本のス
プリングプランジャ141 (第2図参照)が90度位
置に螺合される一方、これらのスプリングプランジャ1
41の反対位置において、治具本体140には略コ字状
の2つの切欠部142が画成されている。これらの各切
欠部142内において、治具本体140に一体に切り残
された薄板状の支点部143から、上下に突出された角
柱状の突出部144がそれぞれ設けられている。この突
出部144の下部には、セットねじ145がそれぞれ切
欠部142に当接するように螺合されている。
スプリングプランジャ141は、ボール146と、この
ボール146を突出方向に付勢する付勢手段としての圧
縮コイルばね147とを備え、このコイルばね147の
付勢力により、治具本体140は、突出部144の上部
内面144Aとスプリングプランジャ141とにより、
保持部材11■を挟持できるようになっている。
従って、保持部材111に固定されるエンコーダディス
ク112が回転軸65に対して偏心している時には、こ
の2本のセットねじ145を調整すれば、治具本体14
0が矢印X、Y方向に微少距離(数μm)変位して、エ
ンコーダディスク112の微少な位置決めができるよう
構成される。
各観測手段150は、それぞれ同一構成であり、各々半
径内外方向に変位可能なXYステージ151を含み、こ
のXYステージ151上には矢印Z方向に変位するZス
ライダ152が装着され、更に、このZスライダ152
の先端には芯出し顕微鏡153か設けられる。各芯出し
顕微鏡153は、エンコーダディスク1.12の検出部
115及び基準円116を視認できるように配置され、
3つの芯出し顕微鏡153でエンコーダディスク112
の120度の3位置を監視するようになっている。
この各芯出し顕微鏡153には、カメラ154が取着さ
れ、このカメラ154はケーブル155を介して図示し
ないモニタ装置に接続されている。
本実施例に係る回転体の簡易型微少位置決め機構120
が装着されたロータリーテーブル10は、基本的には、
以上のように構成されるものであり、次に、その作用に
ついて説明する。
先ず、微少位置決め機構120の取付方法について説明
する。
初めに、保持部材111を回転軸65における下部小径
部65Bの外周に装着してから、固定ねじ114を締め
込んで仮固定する。この際、各固定ねじ114のねじ込
み量を調整して回転軸65に対する保持部材111、ひ
いては回転体としてのエンコーダディスク112の偏心
がある程度の値、例えば、数十μm程度となるように位
置決めする。
次いで、微少位置決め機構120の位置決め治具130
を回転軸65に取り付けるには、次のようにする。
すなわち、保持部材111との間に位置決め治具130
の押え板136を介装した状態で、ボルト131を介し
て中間板132を回転軸65に取着するとともに、押え
板136とスプリングプランジャ133とで保持部材1
11を鉛直上方向に付勢させる。この際、エンコーダデ
ィスク112のサブミクロンメータオーダ(数/10μ
m)の微調整を可能とするために、固定ねじ114を取
り外す。
次に、ねじ137を介して位置決め治具130の治具本
体140を中間板132に取着し、治具本体140のス
プリングプランジャ141の部分及び突出部144の上
部内面144Aが保持部材111の外周にかぶるように
する。この際、突出部144に螺合されたセットねじ1
45を予めある程度ねじ込んでおき、突出部144を支
点部143を中心として予備変形させておく。
次いで、スプリングプランジャ141を締め込んで保持
部材111に治具本体140の突出部144の上部内面
144Aを当接させて、スプリングプランジャ141内
の付勢手段である圧縮コイルばね147の付勢力に抗し
てスプリングプランジャ141と突出部140とで保持
部材111ひいては回転体としてのエンコーダディスク
112を挟持する。
次に、第4図及び第5図に示されるように、3つの観測
手段150を固定部20である箱体21に装着する。こ
の時、エンコーダディスク112の基準円116の真上
に各芯出し顕微鏡153が位置するようにセットする。
具体的には、各XYステージ151を半径内外方向に変
位させて、各芯出し顕微鏡153の中心に基準円116
がくるようにし、その後、各Zスライダ152を介して
その焦点位置を図示しないモニタ装置を視認しながら調
整する。
一方、図示しない圧縮空気供給源よりエアーを連通孔7
4に供給して、エアーベアリング70を形成するととも
に、ダイレクトドライブモータ60を作動させる。この
モータ60の作動により、回転軸65に取着される保持
部材111およびこの保持部材111に固定されるエン
コーダディスク112並びに保持部材111に装着され
る位置決め治具150が回転する。
これに伴い、図示しないモニタ装置には、回転する基準
円116が表示される。この時、前記モニタ装置に表示
される基準円116が上下、左右に振れていないときは
、前記エンコーダディスク112が回転軸65に対して
偏心していないことを示し、一方、基準円116が上下
、左右に振れるときには回転軸65に対してエンコーダ
ディスク112が偏心していることを示している。
例えば、組み込み公差等の影響で、エンコーダディスク
112の軸心が回転軸65に対して、第3図に示される
ように、矢印X方向にΔXだけ偏心した場合には、所定
の、すなわち、第3図図示のセットねじ145をねじ込
む。すると、切欠部142の幅Tが幅広となるので治具
本体140の突出部144の上部内面144Aが矢印X
1方向に押圧される。このため、保持部材111が矢印
X1方向に変位され、これに伴いエンコーダディスク1
12も矢印X1方向に変位される。
従って、偏心量ΔXが略0となるようにセットねじ14
5のねじ込み量を調整すれば、エンコーダディスク11
2のサブミクロンメータオーダ(数/10μm)の微少
な位置決めができる。この微少な位置決めは、支点部1
43からセットねじ145が螺合される位置までの寸法
りがある程度大きいことから、セットねじ145のリー
トが極端に小さくなくとも、極めて精密、かつ、簡易に
行なえる。
一方、エンコーダディスク112が矢印Y方向に偏心し
ている場合には、前述のセットねじ145とは90度異
なる位置のセットねじ145を調整して、前述と同様に
その偏心を補正する。
このようにして、エンコーダディスク112の微少位置
決め作業が終了した時点で1.保持部材111に固定ね
じ114を螺合してエンコーダディスク112を正式に
回転軸65に固定する。この後、観測手段150、位置
決め治具130、中間板132等を取り外して、残りの
部品、すなわち、インデックススケール113、図示し
ない目盛検出ヘッド、底蓋等を装着してこのロータリー
テーブル10を仕上げ、出荷に先立って梱包する。
前述のような本実施例によれば、次のような効果がある
すなわち、微少位置決め機構120として、位置決め治
具130と、観測手段150とを設けているので、エン
コーダディスク112が偏心している場合には、2本の
セットねじ145を適宜に調整するだけでそのサブミク
ロンメータオーダの微少位置決めが可能となる。従って
、ロータリーエンコーダ110ひいては回転機器として
のロータリーテーブル10の角度割り出し精度を向上で
き、この結果、被測定物の精密測定並びにワークの精密
加工等を可能とできる。しかも、その位置決め方法は、
作業を簡略化でき、かつ、作業時間を短縮することが可
能となる効果を奏する。
また、微少位置決め機構120は、従来のようにパイブ
レーク等の振動手段を装着する必要がないので、安価で
、しかも、小型化することが可能となる効果が得られる
更に、回転軸65に対するエンコーダディスク112の
偏心を調整するためのセットねじ145は、突出部14
4の変形の支点部143から寸法りだけ離れた位置に螺
合されているため、セットねじ145のリードが極端に
小さくなくとも、極めて微少な位置決めを行える。
また、エンコーダディスク112の基準円116を監視
する観測手段150は、エンコーダディスク112の全
体を監視する大きなものではなく、3箇所を監視する3
台から構成されているため、エンコーダディスク112
の偏心状況を正確に監視できる。
更に、各観測手段150は、XYステージ151及びZ
スライダ152により、エンコーダディスク112の半
径方向及び軸方向に任意に移動でき、基準円116への
位置合せ及び焦点合せを容易に行える。
以上、本発明について好適な実施例を挙げて説明したが
、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設
計の変更が可能なことは勿論である。
例えば、回転機器としては、ロータリーテーブル10に
限らず、単体としてのロータリーエンコーダそのもの、
真円度測定機、その他の機器でもよい。
また、治具本体140の回転軸65への取付けは、中間
板132を介することなく、直接取付けてもよい。この
際、中間板132を用いない場合は、保持部材111の
固定ねじ114の解放は、回転軸65に治具本体140
が取付られてから行なうのは、勿論である。
更に、回転体としては、エンコーダディスク112のみ
でなく、保持部材111を含むものであってもよく、従
ってエンコーダディスク112としては、エンコーダデ
ィスク112と一体に肉厚の保持部が設けられているも
のでもよい。要するに、回転体は、回転軸65に微少位
置決めをして取付けられる回転する部材であればよく、
エンコーダディスク状の部材に限らない。
また、回転軸65もダイレクトドライブモータ60の軸
である必要はない。
〔発明の効果〕
前述のように本発明によれば、回転軸に対する回転体を
簡易に微少位置決めできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る簡易型微少位置決め機構の一実施
例を取付けたロータリーテーブルの一例を示す全体構成
の拡大縦断面図、第2図は第1図の要部の底面図、第3
図は第1図の要部の拡大断面図、第4図及び第5図はそ
れぞれ前記ロータリーテーブルの一例に観測手段を取付
けた状態を示す断面図及び底面図である。 10・・・回転機器としてのロータリーテーブル、65
・・・回転軸、110・・・ロータリーエンコーダ、1
12・・・回転体としてのエンコーダディスク、114
・・・固着手段としての固定ねじ、120・・・簡易型
微少位置決め機構、130・・・位置決め治具、140
・・・治具本体、141・・・スプリンクプランジャ、
144・・・突出部、144A・・・上部内面、145
・・・セラI・ねじ、147・・・イ」初手段としての
圧縮コイルばね、150・・・観測手段、153・・・
芯出し顕微鏡。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転機器の回転軸に固着手段を介して一体的に固
    着可能とされる回転体を、回転軸に対して簡易に半径方
    向の微少位置決めをする簡易型微少位置決め機構であっ
    て、前記回転軸に着脱可能に取付けられるとともに前記
    回転体を支持しこの回転体の回転軸に対する半径方向位
    置を微少変化させる位置決め治具と、前記回転体の回転
    状態を監視する観測手段とを具備したことを特徴とする
    簡易型微少位置決め機構。
  2. (2)請求項1に記載の簡易型微少位置決め機構におい
    て、前記回転体の回転軸に対する固着手段は、回転体の
    円周方向に沿って複数本設けられた固定ねじにより構成
    され、前記位置決め治具による回転体の支持は、回転体
    の一側面に付勢手段を介して当接されるとともに位置決
    め治具に進退可能にねじ込まれたプランジャと、このプ
    ランジャの反対位置において回転体の他側面に当接され
    るとともに位置決め治具に一体かつ弾性変形可能に設け
    られた突出部とによる挟持によってなされ、かつ、前記
    位置決め治具による回転体の微少変位は、前記突出部を
    位置決め治具に対して弾性変形させて前記回転体をプラ
    ンジャの付勢手段に抗して変位させ得るセットねじによ
    りなされることを特徴とする簡易型微少位置決め機構。
  3. (3)回転機器の回転軸に固着手段を介して一体的に固
    着可能とされる回転体を、回転軸に対する半径方向の微
    少位置決めをするにあたり、前記回転軸に着脱可能に取
    付けられるとともに前記回転体を支持しこの回転体の回
    転軸に対する半径方向位置を微少変化させる位置決め治
    具と、前記回転体の回転状態を監視する観測手段とを用
    い、前記位置決め治具は、回転体の一側面に付勢手段を
    介して当接されるとともに位置決め治具に進退可能にね
    じ込まれたプランジャと、このプランジャの反対位置に
    おいて回転体の他側面に当接されるとともに位置決め治
    具に一体かつ弾性変形可能に設けられた突出部と、この
    突出部を位置決め治具に対して弾性変形させて前記回転
    体をプランジャの付勢手段に抗して変位させ得るセット
    ねじとを具備しており、前記回転体を前記回転軸に固着
    手段により仮固定した後、前記位置決め治具の突出部が
    前記セットねじにより予備変形された状態で回転体の他
    側面に当接されるようにプランジャをねじ込み、このプ
    ランジャと突出部とで回転体を所定圧力で挟持して位置
    決め治具を回転体に取付け、次いで、位置決め治具を回
    転軸に固定した後、回転体を回転軸に仮固定している固
    着手段を解放し、次いで、回転軸を回転させ、この回転
    に伴う回転体の回転状態を前記観察手段で監視しながら
    、前記セットねじを進退させて回転体の回転軸に対する
    偏心がなくなるように調整した後、前記固着手段により
    回転体を回転軸に固定することを特徴とする微少位置決
    め方法。
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