JPH0410501B2 - - Google Patents

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JPH0410501B2
JPH0410501B2 JP15488583A JP15488583A JPH0410501B2 JP H0410501 B2 JPH0410501 B2 JP H0410501B2 JP 15488583 A JP15488583 A JP 15488583A JP 15488583 A JP15488583 A JP 15488583A JP H0410501 B2 JPH0410501 B2 JP H0410501B2
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meth
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスチレン系熱可塑性樹脂と不飽和ポリ
エステル樹脂および/またはビニルエステル樹脂
とからなる樹脂複合体の製造方法に関するもので
ある。
スチレン系熱可塑性樹脂、例えばポリスチレン
樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、ABS
樹脂等はコスト/パーフオーマンスに優れ、各種
分野にて利用されている。しかしながら、熱可塑
性である為に熱による変形、クリープ破壊等を生
じやすく、また発泡成形体では強度、表面硬度等
にも問題があり、用途が制限されたものとなつて
いる。
従来、上記のごとき欠点を克服すべくいろいろ
な試みがなされてきたが、末だ満足なものが得ら
れていないのが現状である。例えば、不飽和ポリ
エステル樹脂やビニルエステル樹脂でスチレン系
熱可塑性樹脂成形品の表面を覆い、その耐溶剤性
や熱的特性を改良したり、更には被覆する際に繊
維状補強材を併用していわゆるFRPとすること
により機械的特性を改良する試みもそのひとつで
ある。しかしながら、この方法による場合は不飽
和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂をスチ
レン系熱可塑性樹脂に接触硬化させようとすると
硬化するまでに該熱可塑性樹脂の表面もしくは成
形品全体を著しく浸蝕してしまい、目的を達する
ことは極めて困難である。
そこで本発明者は、前記従来方法の欠点を克服
し、スチレン系熱可塑性樹脂と不飽和ポリエステ
ル樹脂および/またはビニルエステル樹脂との樹
脂複合体を可能とすべく鋭意研究した結果、本発
明を完成させたのである。
すなわち本発明は、スチレン系熱可塑性樹脂成
形品()の表面に下記に示されるプライマー
()を塗布、硬化させた後、更にその表面に不
飽和ポリエステル樹脂(−1)および/または
ビニルエステル樹脂(−2)を必要により充填
材や繊維状補強材と共に塗布もしくは積層し、硬
化させることを特徴とする樹脂複合体の製造方
法。
一般式(a)で示される化合物(A)、不飽和ポリエス
テル(B)および必要により化合物(A)以外の重合性モ
ノマー(C)とからなるプライマー()。
一般式(a) 〔但し、mおよびnは夫々独立した1〜5の整
数でm−n≧0の式を満すものであり、Rは−H
もしくは−CH3を表わし、Xは少なくとも炭素数
が3個で且つ3価以上の多価アルコールもしくは
少なくとも1個のエーテル結合を有する炭素数が
4個以上で且つ2価以上の多価アルコールから水
酸基を除いた構造を有するm+1価の有機基を表
わす。〕 に関するものである。
尚、本明細書では(メタ)アクリレートはアク
リレートおよび/またはメタアクリレートを(メ
タ)アクリル酸はアクリル酸および/またはメタ
アクリル酸を意味するものとする。
スチレン系熱可塑性樹脂成形品()とは、ス
チレン重合物もしくはスチレン共重合物の成形品
を指す。例えばポリスチレン樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)、
アクリロニトリル−スチレン樹脂(AS樹脂)、ア
クリロニトリル−アクリレート−スチレン樹脂
(AAS樹脂)、メチルメタアクリレート−ブタジ
エン−スチレン樹脂(MBS樹脂)等の成形品を
挙げることができる。成形品の形状については特
に制限はなく、例えば平板、シート、グロツク、
特定形状の成形品、発泡成形品等がある。これら
のスチレン系熱可塑性樹脂成形品の中でも、特
に、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂を用いた場合、
本発明の作用効果はより大きく好ましいものであ
るが、その中でも特にポリスチレン樹脂の発泡成
形品の場合、本発明の作用効果が最も効果的に発
揮され、好ましいものである。
プライマー()は、前述のように化合物(A)、
不飽和ポリエステル(B)および任意成分である重合
性モノマー(C)よりなるものである。化合物(A)は、
一般式(a)で示される分子中にアクリロイルオキシ
基および/またはメタクリロイルオキシ基を2個
以上有する多官能性(メタ)アクリレート類であ
りこのような化合物(A)として、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テト
ラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセ
リントリ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールエタンジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等
を挙げることができ、これらのうち1種又は2種
以上を用いることができる。また、これらの(メ
タ)アクリレート類の中でも室温で液体のものが
好ましい。
不飽和ポリエステル(B)は、α,β−不飽和カル
ボン酸エステル基を含有する分子量が約300〜
5000のポリエステルである。そのα,β不飽和カ
ルボン酸エステル基の含有量は不飽和ポリエステ
ル(B)中の総エステル基に対して少なくとも3モル
%好ましくは7モル%以上となるような量であ
る。このような不飽和ポリエステル(B)は従来公知
の方法に従つて容易に製造することができる。例
えば酸成分としてα,β−不飽和ジカルボン酸お
よび/またはその無水物を必須とし、必要により
飽和ジカルボン酸および/またはその無水物を用
い、アルコール成分としてグリコールおよび/ま
たはグリコール前駆体であるアルキレンオキシド
を主成分として用いて触媒の存在下もしくは不存
在下に不活性ガス雰囲気下に100〜250℃の温度範
囲で製造する方法;上記方法において酸成分の一
部に代えてモノカルボン酸や3官能以上のポリカ
ルボン酸を変性剤として用いる方法;このように
して得られた不飽和ポリエステルの末端カルボキ
シル基とグリシジルメタアクリレートに代表され
るα,β不飽和カルボン酸エステル基を含有する
エポキシ化合物とを反応させる方法;酸成分とし
て飽和ジカルボン酸および/またはその無水物並
びに必要によりモノカルボン酸等の変性剤を用い
て得られる末端カルボン酸型飽和ポリエステルと
グリシジルメタアクリレートに代表されるα,β
−不飽和カルボン酸エステル基を含有するエポキ
シ化合物とを反応させる方法等である。
不飽和ポリエステル(B)を製造する際使用される
酸成分としては、無水マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸類;無
水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハ
ク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラ
ヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテ
トラヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレ
ンヘキサクロロ無水フタル酸、アジピン酸等の飽
和ジカルボン酸類等を挙げることができる。アル
コール成分としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール等のアルキレングリコ
ール類;ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコ
ール類;エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、エピクロルヒドリン、アリルグリシジルエー
テル等のアルキレンオキシド類;ビスフエノール
A等の多価フエノールとアルキレンオキシドとの
付加反応生成物、トリメチロールプロパンモノア
リルエーテル、ペンタエリスリトールジアリルエ
ーテル、グリセリンモノアリルエーテル、トリメ
チロールエタンモノアリルエーテル等のアリルエ
ーテル基含有グリコール類等を挙げることができ
る。また変性剤としては、ヘキシルアルコール、
テトラヒドロフルフリルアルコール、8(9)−ヒド
ロキシ−トリシクロ〔5,2,1,026〕デカ−
3−エン、トリメチロールプロパンジアリルエー
テル、グリセリンジアリルエーテル、アリルセロ
ソルブ、アリルアルコールとアルキレンオキシド
の付加反応生成物等の1価のアルコール類;グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトールモノアリルエーテル、ペンタエリスリト
ール、トリス(2−ヒドロキシエチル)シアヌレ
ート等の3価以上の多価アルコール類等を挙げる
ことができる。
このようにして得られる不飽和ポリエステル(B)
の中でも、酸成分の少なくとも10モル%、好まし
くは20モル%以上となる割合でテトラヒドロフタ
ル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、3,6−エ
ンドメチレンテトラヒドロフタル酸もしくはそれ
らの無水物を用い、かつアルコール成分の少なく
とも20モル%、好ましくは30モル%以上となる割
合でポリアルキレングリコール類を用いて導かれ
た不飽和ポリエステル(B−1)、およびアリル
エーテル基含有量が少なくとも0.1当量/1000g、
好ましくは0.3当量/1000gとなるような割合で
アリルエーテル基含有グリコール類、アリルグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパンジアリ
ルエーテル、グリセリンジアリルエーテル、アリ
ルセロソルブ、アリルアルコールとアルキレンオ
キサイドの付加反応生成物、ペンタエリスリトー
ルモノアリルエーテル等を用いて導かれた不飽和
ポリエステル(B−2)は、スチレン系熱可塑性
樹脂成形品()との接着強度の発現が速く好ま
しいものである。更にその中でも、ポリアルキレ
ングリコールとしてジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール等
のH(−OCH2CH2)−lOH(但し、lは2〜20の整数
を表わす。)の一般式で示されるグリコールを用
いて導かれた不飽和ポリエステル(B−1)は特
に好ましく、その中でもグリコール成分の一部お
よび/または末端変性剤としてグリシジルメタア
クリレートを用いて導かれたものはより好ましい
ものである。
必要により使用される化合物(A)以外の重合性モ
ノマー(C)としてはスチレン、クロルスチレン、ビ
ニルトルエン、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、オクチル(メタ)アクリレート、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキシ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等を挙
げることができ、これらの化合物の1種もしくは
2種以上を適宜選択して用いることができる。
プライマー()は、前述のごとき化合物(A)、
不飽和ポリエステル(B)および必要により重合性モ
ノマー(C)とからなるものであるが、その使用割合
は、化合物(A)と不飽和ポリエステル(B)の重量比が
9/1〜1/9となる範囲内であり、重合性モノ
マー(C)は化合物(A)と不飽和ポリエステル(B)の総重
量の40%以下の量で使用される。化合物(A)と不飽
和ポリエステル(B)の使用割合が上記の範囲をはず
れた場合は常温硬化速度が遅かつたりプライマー
()の粘度が増大しすぎたりして好ましくない。
重合性モノマー(C)の使用割合は上記の通りであ
る。しかしながら、例えばスチレンの使用量を化
合物(A)と不飽和ポリエステル(B)の総重量の30%と
した場合にはポリスチレン発泡成形品とプライマ
ー()を接触させた時に短時間でポリスチレン
発泡成形品の表面を侵蝕して好ましくない。すな
わち、重合性モノマー(C)の種類およびスチレン系
熱可塑性樹脂成形品()の種類や形状に応じて
上記範囲内で適当な使用量が決定される。
プライマー()を調製するに当つては、不飽
和ポリエステル樹脂業界で公知の種々の添加剤、
例えばゲル化調節剤、貯蔵安定剤、硬化促進剤、
消泡剤、レベリング剤、表面乾燥剤、紫外線吸収
剤、チキソ性付与剤等を有効に利用することがで
きる。
このようにして得られたプライマー()は、
当業界で慣用の重合開始剤を用いて硬化させるこ
とができる。重合開始剤としてt−ブチルヒドロ
パーオキシド、キユメンヒドロパーオキシド、過
酸化ベンゾイル、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド、
t−ブチルパーベンゾエート、メチルイソブチル
ケトンパーオキシド等の過酸化物を挙げることが
でき、また必要に応じて該重合開始剤と共に硬化
促進剤を併用することもできる。硬化促進剤とし
て脂肪族アミン、芳香族アミン等の有機アミン
類;ナフテン酸コバルト、オクテン酸コバルト、
バナジウムアセトネート、コバルトアセトネート
等の有機金属塩やキレート等を挙げることができ
る。また、光増感剤と紫外線の使用により、さら
にまた電子線等の照射によつて硬化させることが
できる。
プライマー()の使用方法の一つとして、ス
チレン系熱可塑性樹脂成形品()の表面に刷
毛、ロールコーター、フローコーター、スプレ
ー、デツピングその他公知の方法により厚さは少
なくとも0.01mm、望ましくは0.04mm以上となるよ
うに塗布し硬化させる方法がある。またこの際、
必要により当業界で公知の充填材、着色剤、補強
材、印刷紙等の模様付け材等を使用することもで
きる。
このようにしてスチレン系熱可塑性樹脂成形品
()の表面に塗布されたプライマー()は、
常温もしくは該成形品()が変形しない程度の
穏和な加熱下に硬化される。
その時の硬化の程度は必ずしもプライマー
()が完全硬化する必要はなく、更にその表面
に不飽和ポリエステル樹脂(−1)やビニルエ
ステル樹脂(−2)を塗布、硬化させようとす
る際、これらの樹脂が硬化するまでに、その中の
主たる反応性モノマーであるスチレンやビニルト
ルエン等の芳香族ビニル化合物等によりスチレン
系熱可塑性樹脂成形品()が浸蝕されるのを防
止できる程度以上に硬化しておればよい。例え
ば、プライマー()の塗布量が多い場合や後続
する樹脂の硬化が速い場合はプライマー()の
硬化度は比較的低くてもよく、逆にプライマー
()の塗布量が少ない場合や後続する樹脂の硬
化が遅い場合はプライマー()の硬化度をより
高くしておく必要がある。従つて、プライマー
()の最低必要な硬化度はそれぞれの場合によ
り異なるが、それは、それぞれの場合について簡
単な実験を実施することにより容易に決定される
ものであり、本発明はこの硬化度の違いにより左
右されるものではない。
不飽和ポリエステル樹脂(−1)および/ま
たはビニルエステル樹脂(−2)としては従来
公知のものを自由に使用することができるが、そ
の中でも重合性単量体の主成分として、スチレン
やビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物を含有
する樹脂を用いる場合は、本発明の作用効果が最
も効果的に発揮される。
不飽和ポリエステル樹脂(−1)の例として
は、例えば滝山栄一郎著「ポリエステル樹脂」
(昭和45年2月28日、日刊工業新聞社発行)2.不
飽和ポリエステル樹脂の化学の項に記載されてい
るものを挙げることができる。ビニルエステル樹
脂(−2)の例としては、例えば昭和53年特許
公開第7791号において「エポキシエステル樹脂」
と称して詳述されている「エポキシ樹脂と重合性
不飽和カルボン酸との反応生成物もしくはエポキ
シ樹脂と重合性不飽和カルボン酸を主成分として
含有するカルボン酸類および/またはカルボン酸
無水物類との反応生成物を重合性不飽和単量体に
溶解させてなる熱硬化性樹脂」を挙げることがで
きる。
不飽和ポリエステル樹脂(−1)やビニルエ
ステル樹脂(−2)を使用するに当つては、市
販のものを、不飽和ポリエステル樹脂業界で従来
公知の方法に従つて有効に利用することができ
る。例えば、充填材、着色剤、補強材、印刷紙等
の模様付け材等を必要により使用して、硬化剤を
必要により硬化促進剤と共に用いて塗布もしくは
積層して硬化させることができる。
本発明の方法に従つて得られる樹脂複合体は、
スチレン系熱可塑性樹脂と不飽和ポリエステル樹
脂および/またはビニルエステル樹脂の層とがプ
ライマー()を介して強固に一体化したもの
で、スチレン系熱可塑性樹脂成形品()の熱
的、機械的、化学的特性が大巾に改善されてお
り、該成形品()の適用分野を大巾に拡大させ
うるものである。
以下、例を挙げて本発明を更に詳しく説明す
る。尚、例中「部」とあるのは「重量部」を表わ
すものとする。
実施例 1 通常の方法に従つて無水マレイン酸、コハク
酸、ジエチレングリコールおよびプロピレングリ
コールをモル比で夫々0.6:0.4:0.6:0.6の割合
で反応させて酸価27の不飽和ポリエステル(ポリ
エステル(1))を得た。次にポリエステル(1)60部、
トリメチロールプロパントリアクリレート40部、
ハイドロキノン0.02部、パラフイン0.05部および
スチレン10部を均一に溶解させてプライマー(
−1)を得た。
プライマー(−1)100部にオクテン酸コバ
ルト(金属含有量8重量%、以下同様)1.0部お
よびメチルエチルケトンパーオキシド(オキシド
含有量55重量%、以下同様)1.5部を配合した樹
脂液を、30倍発泡のポリスチレンフオーム平板の
上面に塗布厚が約500μとなるように塗布した後、
室温で放置した。メチルエチルケトンパーオキシ
ド配合後30分でプライマー(−1)はゲル化
し、ゲル化5時間後、表面に多少粘着性があるも
ののプライマー(−1)の内部は硬化してい
た。
次にその上面に不飽和ポリエステル樹脂(日本
触媒化学工業(株)製、エポラツクG−753PTM)
100部にメチルエチルケトンパーオキシド1.0部を
配合した樹脂液とガラス繊維(日東紡(株)製MC−
450A)を用いて、樹脂液とガラス繊維とが重量
比で約70対30で厚さ3mmとなるようにFRPを積
層成形した。5時間後にFRPは実質的に完全に
硬化し、ポリスチレンフオームと強固に一体化し
た樹脂複合体を得た。後日、この樹脂複合体を切
断して検査したところ、ポリスチレンフオーム層
は全く浸蝕されていなかつた。
実施例 2 通常の方法に従つて無水マレイン酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸およびジエチレングリコールを
夫々モル比で0.7:0.3:1.2の割合で用いて酸価23
の不飽和ポリエステル(ポリエステル(2))を得
た。次にポリエステル(2)60部、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート40部、ハイドロキノン
0.02部およびスチレン5部を均一に溶解してプラ
イマー(−2)を得た。
プライマー(−2)100部にオクテン酸コバ
ルト1.0部およびメチルエチルケトンパーオキシ
ド1.5部を配合した樹脂液を30倍発泡のポリスチ
レンフオーム平板の上面に塗布厚が約200μとな
るように塗布した後、室温で放置した。メチルエ
チルケトンパーオキシド配合後約42分でプライマ
ー(−2)はゲル化し、ゲル化4時間後には表
面まで均一に硬化した。
次にその上面に実施例1と同様にしてFRPを
積層成形し、樹脂複合体を得た。この樹脂複合体
について実施例1と同様の検査を行なつたとこ
ろ、ポリスチレンフオーム層は全く浸蝕されてい
なかつた。
実施例 3 テトラヒドロ無水フタル酸608部およびジエチ
レングリコール318部を通常の方法に従つてエス
テル化し、酸価が126となつた時点で反応系を110
℃まで冷却し、スチレン190部、トリエチルアミ
ン3部、ハイドロキノン5部およびグリシジルメ
タアクリレート280部を加えて110℃で反応させ、
酸価が16となつた時点でトリエチレングリコール
ジメタアクリレート770部を加えてプライマー
(−3)を得た。
プライマー(−3)100部にオクテン酸コバ
ルト2.0部およびメチルエチルケトンパーオキシ
ド1.0部を配合した樹脂液を厚さ20mmの60倍発泡
ポリスチレンフオームの表面に、塗布厚さが約
60μとなるように塗布した後、室温で3時間硬化
させた。次にその表面に実施例1と同様にして厚
さ約3mmのFRPを積層成形して芯が発泡ポリス
チレンで表面がFRPの樹脂複合体を得た。
実施例 4 無水マレイン酸392部およびプロピレングリコ
ール228部を通常の方法でエステル化して、酸価
が191となつた時点で反応温度を130℃にした後、
アリルグリシジルエーテル228部、ハイドロキノ
ン3.7部およびトリエチルアミン1.5部を加えて
130℃で反応させ、酸価が21となつた時点でテト
ラエチレングリコールジアクリレート185部およ
びスチレン100部を加えてプライマー(−4)
を得た。
プライマー(−4)100部にオクテン酸コバ
ルト1.0部およびメチルエチルケトンパーオキシ
ド1.0部を配合した樹脂液を60倍発泡の600×300
×10mmのポリスチレンフオームの全面に塗布厚が
約100μとなるように塗布し、室温で5時間硬化
させた。次にその表面にビニルエステル樹脂(日
本触媒化学工業(株)製、エポラツクRF−1001)100
部にパラフイン0.1部、オクテン酸コバルト0.1
部、ジメチルアニリン0.1部およびメチルエチル
ケトンパーオキシド1.5部を配合した樹脂液とガ
ラス繊維(日東紡(株)製MC−450A)を用いて実施
例1と同様にしてFRPを積層成形し、樹脂複合
体を得た。
実施例 5 実施例3において、テトラヒドロ無水フタル酸
608部にかえてテトラヒドロ無水フタル酸304部お
よび無水マレイン酸196部を用いた以外は実施例
3と同様にして酸価12のプライマー(−5)を
得た。
プライマー(−5)100部にオクテン酸コバ
ルト2.0部およびメチルエチルケトンパーオキシ
ド1.0部を配合した樹脂液を30倍発泡の厚さ30mm
のポリスチレンフオーム平板の両面に塗布厚約
60μとなるように塗布し、室温で4時間硬化させ
た後、実施例1の場合と同様にして、その両面に
FRPを積層成形して、両面がFRPで芯がポリス
チレンフオームからなるサンドイツチ構造の樹脂
複合体を得た。
実施例 6 実施例5で得たプライマー(−5)100部に
炭酸カルシウム粉100部、オクテン酸コバルト2.0
部およびメチルエチルケトンパーオキシド1.0部
を配合した組成物を100倍発泡の厚さ30mmのポリ
スチレンフオーム平板の両面に塗布厚が約500μ
となるように塗布し、室温で90分硬化させた後、
更にその両面に実施例1の場合と同様にして厚さ
が約2.0mmのFRPを積層成形して両面がFRPで芯
がポリスチレンフオームからなるサンドイツチ構
造の樹脂複合体を得た。
実施例 7 実施例5において、ポリスチレンフオーム平板
のかわりに厚さ2mmのABS樹脂平板(三菱レー
ヨン(株)製ダイヤペツトABSの成形品)を用いた
以外は実施例5と同様にして、両面がFRPで芯
がABS樹脂からなるサンドイツチ構造の樹脂複
合体を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレン系熱可塑性樹脂成形品()の表面
    に下記に示されるプライマー()を塗布、硬化
    させた後、更にその表面に不飽和ポリエステル樹
    脂(−1)および/またはビニルエステル樹脂
    (−2)を必要により充填材や繊維状補強材と
    共に塗布もしくは積層し、硬化させることを特徴
    とする樹脂複合体の製造方法。 一般式(a)で示される化合物(A)、不飽和ポリエス
    テル(B)および必要により化合物(A)以外の重合性モ
    ノマー(C)とからなるプライマー()。 一般式(a) 〔但し、mおよびnは夫々独立した1〜5の整
    数でm−n≧0の式を満すものであり、Rは−H
    もしくは−CH3を表わし、Xは少なくとも炭素数
    が3個で且つ3価以上の多価アルコールもしくは
    少なくとも1個のエーテル結合を有する炭素数が
    4個以上で且つ2価以上の多価アルコールから水
    酸基を除いた構造を有するm+1価の有機基を表
    わす。〕
JP15488583A 1983-08-26 1983-08-26 樹脂複合体の製造方法 Granted JPS6048346A (ja)

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