JPH04104402U - 木工機械の集塵機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 基台２に水平回転自在に支承されているワー
ク載置ターンテーブル３と、このターンテーブル３を任
意の位置で固定するロック手段７と、前記ターンテーブ
ル３上のワークの周囲に配置された少なくとも一面の仕
切壁４と、この仕切壁４に開口された集塵口６とからな
る木工機械の集塵機構１。 【効果】 真空引き集塵口６が固定されているので、ダ
クト、ホース等が傷む心配が無く、集塵機構に配慮する
ことなく連続的に加工作業が続け得るので作業の効率が
高くなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は木工機械の集塵機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４、図５は従来の木工機械の発塵対策を示す図であり、図４は木工ドリル１ ００に真空引きホ−ス１０１を付設し、穴明け加工に伴って飛散する木くず等を ホ−ス１０１で吸引するものである。また、図５は真空引きホ−ス１０２を加工 箇所の近傍にいちいちセットするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

労働安全衛生の点から木工加工に発塵対策を講じることは極めて好ましい。し かし、図４の方式ではワ−ク（木板）に対して昇降移動（場合によっては水平移 動）する切削具（木工ドリル）と共に移動するホ−ス１０１は傷みが激しい。 また、図５の方式ではいちいち人手でホ−ス１０２を移動するので作業停止が 伴い作業の能率は良くない。そこで木工加工に適合した集塵機構が切望されてい る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記要望に応えるべく本考案は、基台に水平回転自在に支承されているワ−ク 載置タ−ンテ−ブルと、このタ−ンテ−ブルを任意の位置で固定するロック手段 と、前記タ−ンテ−ブル上のワ−クの周囲に配置された少なくとも一面の仕切壁 と、この仕切壁に開口された集塵口とから木工機械の集塵機構を構成するもので ある。

【０００５】

【作用】

固定状態の集塵口へ、タ−ンテ−ブルにて、ワ−クの加工箇所を近接させた後 に、木工加工を実施する。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。 図１は本考案に係る木工機械の集塵機構を示す斜視図であり、集塵機構１は床 に固定された基台２と、この基台２の上面に載せられるワ−ク載置タ−ンテ−ブ ル３と、床から起設された第１、第２の仕切壁４、５と、第１の仕切壁４に開口 された集塵口６と、第１の仕切壁４に下向きに取付けられたロック手段７とから なり、以下これらの構成条件を詳細に説明する。

【０００７】 基台２は上面に、ボ−ルキャスタと称してボ−ル８ａが自由回転するキャスタ ８を複数個配置し、また、内部に切屑ホッパ９を収納してなる。 このような基台２に、切屑落とし用の孔３ａ、３ａが大きくあけられたタ−ン テ−ブル３がその下向きの軸３ｂを基台２に差込む状態で取付けられる。

【０００８】 図２は図１の要部断面図であり、第１の仕切壁４の集塵口６には真空引きダク ト１０の先端スリット１１が固接されている。また、第１の仕切壁４に取付けら れたロック手段７は、例えばエアシリング７ａと吸着カップ７ｂと真空引きチュ −ブ７ｃとからなる。なお、前記タ−ンテ−ブル３は第１の仕切壁４及び第２の 仕切壁５の下方を貫通自在である。

【０００９】 以上の構成からなる木工機構の作用を次に述べる。 図３は本考案の作用説明図であり、ワ−ク載置タ−ンテ−ブル３へワ−ク（木 板）１２を載せ、ワ−クの被加工箇所を図中の加工スポット１３へ移動する。こ の加工スポット１３の略中央に図示せぬ木工切削具が配置されている。 ワ−ク１２の位置決め後、ロック手段７の吸着カップ７ｂ（図２参照）を下降 し、それでタ−ンテ−ブル３を拘束し、続いて木工加工を実施する。

【００１０】 この際、発生する木屑等の発塵はすぐ近くの集塵口６から外方へ吸出されるの で、作業員の安全衛生は好ましい状態に維持される。 ワ−ク１２の段取り替えは、ロック手段７を解放状態にして、タ−ンテ−ブル ３を回転すれば可能であり、引続き次の木工加工を為る。

【００１１】

【考案の効果】

以上に述べた通り、本考案は真空引き集塵口が固定されているので、ダクト、 ホ−ス等は傷む心配が無く、集塵機構に配慮することなく連続的に加工作業が続 け得るので、作業の効率が高くなる等の効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る木工機械の発塵対策を示す斜視図

【図２】図１の要部断面図

【図３】本考案の作用説明図

【図４】従来の木工機械の発塵対策を示す図

【図５】従来の木工機械の発塵対策を示す図

【符号の説明】

１…木工機械の集塵機構、２…基台、３…ワ−ク載置タ
−ンテ−ブル、４，５…仕切壁、６…集塵口、７…ロッ
ク手段、１２…ワ−ク（木板）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木板の切込み加工や孔明け加工に伴って
   飛散する切くず等を回収する木工機械の集塵機構であっ
   て、木工機械の集塵機構は基台に水平回転自在に支承さ
   れているワ−ク載置タ−ンテ−ブルと、このタ−ンテ−
   ブルを任意の位置で固定するロック手段と、前記タ−ン
   テ−ブル上のワ−クの周囲に配置された少なくとも一面
   の仕切壁と、この仕切壁に開口された集塵口とからなる
   木工機械の集塵機構。