JPH04104124U - エンジンの排気装置 - Google Patents
エンジンの排気装置Info
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Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】車体に対して横置きに搭載されたエンジンの排
気装置において、エンジンルーム内を有効に利用しつ
つ、その組付性向上及びキャタリストの活性化促進を図
る。 【構成】車体に対してエンジン1がクランク軸を車幅方
向に配した横置きに搭載されており、排気通路4はエン
ジンの車体前側側方からエンジン下方を横切って車体後
方へ延びて配置し、該排気通路4の下流端にキャタリス
ト14を配置する。そして、上記排気通路上流側の排気
マニホールド5を鋼管で形成する。また、上記排気マニ
ホールド5と排気通路下流側の共通通路を形成する排気
管12とを接続する集合部11を鋼管で形成し、この集
合部11の管壁を上記排気マニホールド5の管壁と排気
管12の管壁とに各々接合する。更に、エンジン本体側
に固定された支持部15で、上記排気管12を排気管1
2の通路の軸方向へ移動可能に支持する。
気装置において、エンジンルーム内を有効に利用しつ
つ、その組付性向上及びキャタリストの活性化促進を図
る。 【構成】車体に対してエンジン1がクランク軸を車幅方
向に配した横置きに搭載されており、排気通路4はエン
ジンの車体前側側方からエンジン下方を横切って車体後
方へ延びて配置し、該排気通路4の下流端にキャタリス
ト14を配置する。そして、上記排気通路上流側の排気
マニホールド5を鋼管で形成する。また、上記排気マニ
ホールド5と排気通路下流側の共通通路を形成する排気
管12とを接続する集合部11を鋼管で形成し、この集
合部11の管壁を上記排気マニホールド5の管壁と排気
管12の管壁とに各々接合する。更に、エンジン本体側
に固定された支持部15で、上記排気管12を排気管1
2の通路の軸方向へ移動可能に支持する。
Description
【0001】
本考案はエンジンの排気装置に関し、特に排気マニホールドを鋼管で形成した
ものに関する。
【0002】
従来より、エンジンの排気装置として、例えば実開平2ー94319号公報に
開示されるように、排気通路がエンジン側方からエンジン下方を横切って車体の
後方へ延びるように配置されたものは知られている。また、実開平2ー9431
7号公報に開示されるように、排気通路がエンジン側方からエンジン下方を横切
って車体の後方へ延び、その下流側にキャタリストが配置されたものも知られて
いる。
【0003】
ところで、車体に横置きに搭載されたエンジンでは、通常、排気通路からの熱
がエンジンルーム内に籠ってエンジンルーム内へ熱害の影響が及ばないようにす
るために、排気通路を車体前側のエンジン側方からエンジン下方を横切って車体
後方へ延ばして配置している。また、排気通路に設けられるキャタリストについ
ても、エンジンルーム内のスペースを有効に利用するため、及びエンジンルーム
内へ熱害を及ぼさないようにするために、エンジンルーム後方の乗務員室床下の
排気通路下流側に配置するようにしたものがある。また、排気通路を軽量化した
いという要求から排気マニホールドを鋼管で形成したものがある。
【0004】
ところが、上記のように横置きエンジンで排気通路をエンジン側方からエンジ
ン下方を横切って車体後方へ延びて配置し、且つキャタリストをエンジンルーム
後方の乗務員室床下で上記排気通路下流側に配置するというレイアウトでは、キ
ャタリストがエンジンからかなり離れるため、排気ガスが途中の排気通路で冷や
されてキャタリストの活性化を十分に行えないことがある。特に排気マニホール
ドを鋼管で形成した場合には、鋳物製の排気マニホールドの場合に比べて放熱性
が高くなるので、その傾向が強くなる。これに対しては、排気マニホールドをイ
ンシュレータ等で包囲して保温することが行われるが、通常、排気マニホールド
とその下流側の排気管とを組付性よく接続するために設けられたフランジが邪魔
になり、上記インシュレータによる保温効果が十分に発揮させらず、更に、この
フランジからもかなり放熱されて、キャタリストの活性化の促進の妨げとなる。
【0005】
本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは
、車体に対して横置きに搭載されたエンジンの排気装置を、エンジンルーム内を
有効に利用しつつその組付性及びキャタリストの活性化促進を損なわないよう適
切に配置することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1の考案が講じた解決手段は、車体に対して
エンジンがクランク軸を車幅方向に配した横置きに搭載されており、排気通路は
エンジンの車体前側側方からエンジン下方を横切って車体後方へ延びて配置され
、該排気通路の下流端にキャタリストが配置されており、上記エンジンの各気筒
毎の排気ポートに接続される上記排気通路上流側の排気マニホールドが鋼管で形
成されたエンジンの排気装置を前提とする。そして、上記排気マニホールドと排
気通路下流側の共通通路を形成する排気管とを接続する集合部を鋼管で形成し、
この集合部の管壁を上記排気マニホールドの管壁と排気管の管壁とに各々接合す
ると共に、エンジン本体側に固定された支持部により、上記排気管を排気管の通
路の軸方向へ移動可能に支持する構成とする。
【0007】
また、請求項2の考案では、請求項1の考案の構成に加えて、排気通路上流側
から集合部までを包囲するインシュレータを備え、排気通路下流側の排気管の外
周を断熱材で覆う構成としている。
【0008】
【作用】
上記の構成により、請求項1の考案では、排気マニホールドと排気管との接続
は、鋼管で形成された集合部の管壁を上記排気マニホールドの管壁と排気管の管
壁とに各々接合することにより行われるので、上記排気マニホールドと排気管と
を接続するためのフランジを廃止することができ、フランジからの放熱がなくな
る。また、排気マニホールドを保温するためのインシュレータを設ける場合に、
インシュレータと排気マニホールドとの隙間を最小限にできるので、その保温効
果が十分に発揮される。そして、エンジン本体側に固定された支持部により、上
記排気管は排気管の通路の軸方向へ移動可能に支持されているので、上記排気マ
ニホールド及び排気管をエンジンに組付ける際に、製品のばらつきや組付け誤差
等による軸方向への変位が上記支持部で調整され、上記フランジの廃止に伴う組
付性の悪化を招くことはない。更に、上記排気マニホールド及び排気管の熱変位
による軸方向の伸び及びエンジンのロールによる軸方向の変位も上記支持部で吸
収される。
【0009】
更に、請求項2の考案では、排気通路上流側から集合部までをインシュレータ
で包囲すると共に、排気通路下流側の排気管の外周を断熱材で覆っているので、
請求項1の考案の作用効果に加えて、インシュレータによる排気マニホールドの
効果的な保温及び断熱材による排気管の保温が行われ、排気通路での排気ガスの
温度低下が防止されて、キャタリストの活性化の促進が図られる。
【0010】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1及び図2は本考案を直列4気筒エンジンに適用した実施例に係る排気装置
を示す。これらの図において、1は車体に対してクランク軸が車幅方向に延びる
横置きに搭載される直列4気筒エンジン、2は該エンジン1のシリンダブロック
、3はシリンダブロック2の上面に接合されたシリンダヘッド、5はこのシリン
ダヘッド3の車体前側側方(図1における左側)に開口する各気筒毎の排気ポー
ト(図示省略)に接続され排気通路4の上流側を構成する排気マニホールドであ
る。この排気マニホールド5は、その上流端に設けられた取付フランジ10によ
って上記シリンダヘッド3の第1〜第4の各気筒毎の排気ポートに接続され、こ
の第1〜第4の各気筒毎の排気ポートにそれぞれ連通する独立した排気通路であ
る第1〜第4の分岐管6〜9が形成されている。この第1〜第4分岐管6〜9は
ステンレスパイプ製で、その上流端は上記取付フランジ10にそれぞれ溶接によ
り接続固定されており、また、下流側がエンジン下方へ向かうようにそれぞれ湾
曲して形成され、その下流側端部で1つに束ねられてステンレスパイプ製のジョ
イントパイプ11の上流側に連結されている。上記第1〜第4分岐管6〜9の下
流側端部は、図3及び図4に示すように、軸心線方向から見て略正方形状に配列
されて束ねられ、その各断面形状は円形から徐々に円の四半分を占める扇形状に
変形されて、第1〜第4分岐管6〜9の束ねられた外周が円形となるように重合
されて、上記ジョイントパイプ11の上流端開口部に嵌合され且つ溶接により連
結固定されている。そして、上記ジョイントパイプ11で各気筒毎の排気通路は
集合されて一つの共通通路に合流される。
【0012】
また、上記ジョイントパイプ11の下流端は、排気通路4下流側の共通通路を
形成する排気管12の上流端開口部に嵌合され且つ溶接により連結固定されてい
る。この排気管12は下流側がエンジン1の下方を横切って車体後方へ延びて形
成され、その下流端はキャタリスト14に接続されている。更に、上記排気管1
2は、図5に示すように、ステンレス製の外管12aとステンレス製の内管12
bとで形成される二重構造になっており、上記外管12aと内管12bとの間に
断熱材としてのグラスウール13が詰められている。排気管12の上流側には、
排気ガスの酸素濃度を検出するO2 センサを取り付けるためのボス部12cが設
けられている。更に、上記排気管12はその中央部に少し小径に形成された取付
け部12dにおいて、エンジン1本体側であるシリンダブロック2の車体後方側
側壁のボス2aに固定された支持部としてのブラケット15によって支持されて
いる。このブラケット15は、上記排気管12の取付け部12dの外周を締付け
て連結固定することで排気管12を支持しており、取付け部12dの外周との滑
りによって、排気管12の軸方向への移動を可能にしている。また、上記キャタ
リスト14は、車体のエンジンルームと乗務員室とを仕切るトーボードを示すト
ーボードラインLより後方で、上記乗務員室の床下面を示すフロアラインMより
下方に配置されている。
【0013】
また、上記排気マニホールド5は、車体前後方向(図1における左右方向)か
ら2つのインシュレータ16,17によって、その上流端の直下流から下流端に
接続されたジョイントパイプ11までを全体に最小限の隙間を有するようにして
覆われている。
【0014】
以上の構成により、上記実施例では、比較的容積の大きくなるキャタリスト1
4をエンジンルーム後方のアンダーフロアに配置しているので、エンジンルーム
内空間を有効に利用することができる。また、排気マニホールド5と排気管12
とは、それぞれステンレス製のジョイントパイプ11の上流端開口部及び下流端
開口部と嵌合し且つ溶接によって接続されているので、上記排気マニホールド5
と排気管12との接続にフランジを必要とせず、フランジからの放熱をなくすこ
とができる。更に、排気マニホールド5を全体に包囲するインシュレータ16,
17は上記フランジに邪魔されることがないので、排気マニホールドとの隙間を
最小限に詰めることができ、各分岐間6〜9の互いの放熱をインシュレータ16
,17の内方空間で利用してその保温効果を十分に発揮させることができる。ま
た、排気管12は二重構造に形成されて外周空間に断熱材としてグラスウール1
3が詰められているので、排気管の保温も十分に行うことができる。これらのこ
とから、キャタリスト14はエンジン1から離れて配置されているにも拘らず、
その活性化を損なわれることなく、更にキャタリスト14の活性化の促進を図る
ことができる。また、排気管12は、エンジン1等から発生する振動が伝達され
る際、上記排気管12の外周空間に詰められたグラスウール13により上記振動
が吸収され、排気管12の振動低減も図ることができる。
【0015】
また、排気管12は、ブラケット15によって、排気管12の軸方向への移動
が可能なようにエンジン1本体側に支持されているので、上記排気マニホールド
5と排気管12とがジョイントパイプ11により溶接されて一体となった状態で
エンジン1に組付ける場合、ばらつきや組付け誤差等による軸方向への変位を上
記ブラケット15と排気管の取付け部12dとの滑りによって調整することがで
き、上記排気マニホールド5及び排気管12のエンジン1への組付け性の悪化を
招くことはない。更に、上記排気マニホールド5及び排気管12の熱変位による
軸方向の伸び及びエンジンのロールによる軸方向の変位も、上記ブラケット15
と排気管の取付け部12dとの滑りによって吸収することができるので、上記排
気マニホールド5とジョイントパイプ11との溶接部及び排気管12とジョイン
トパイプ11との溶接部への熱応力等を低減させて、上記溶接部の信頼性及びシ
ール性の向上を図ることができる。
【0016】
以上説明したように、請求項1の考案におけるエンジンの排気装置によれば、
排気マニホールドと排気管とを接続するためのフランジを廃止することができ、
フランジからの放熱をなくすと共に、排気マニホールドを保温するためのインシ
ュレータを設ける場合に、インシュレータと排気マニホールドとの隙間を最小限
にできるので、その保温効果を十分に発揮させることができる。また、エンジン
本体側に固定された支持部により、上記排気管は排気管の通路の軸方向へ移動可
能に支持されているので、上記排気マニホールド及び排気管をエンジンに組付け
る際に、製品のばらつきや組付け誤差等による軸方向への変位を上記支持部で調
整することができ、上記フランジの廃止に伴う組付性の悪化を招くことはない。
更に、上記排気マニホールド及び排気管の熱変位による軸方向の伸び及びエンジ
ンのロールによる軸方向の変位も上記支持部で吸収されるので、上記排気マニホ
ールドと排気管との接続部の信頼性及びシール性の向上を図ることができる。
【0017】
更に、請求項2の考案では、請求項1の考案の作用効果に加えて、インシュレ
ータによる排気マニホールドの効果的な保温及び断熱材による排気管の保温が行
われ、排気通路での排気ガスの温度低下を防止して、キャタリストの活性化の促
進を図ることができる。
【図1】本考案の実施例に係るエンジンの排気装置の側
面図である。
面図である。
【図2】本考案の実施例に係るエンジンの排気装置の正
面図である。
面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図2のB−B線における断面図である。
【図5】図1のC−C線における断面図である。
1 エンジン
4 排気通路
5 排気マニホールド
11 ジョイントパイプ(集合部)
12 排気管
13 グラスウール(断熱材)
14 キャタリスト
15 ブラケット(支持部)
16 インシュレータ
17 インシュレータ
フロントページの続き
(72)考案者 岡迫 靖弘
広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ
株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 車体に対してエンジンがクランク軸を車
幅方向に配した横置きに搭載されており、排気通路はエ
ンジンの車体前側側方からエンジン下方を横切って車体
後方へ延びて配置され、該排気通路の下流端にキャタリ
ストが配置されており、上記エンジンの各気筒毎の排気
ポートに接続される上記排気通路上流側の排気マニホー
ルドが鋼管で形成されたエンジンの排気装置において、
上記排気マニホールドと排気通路下流側の共通通路を形
成する排気管とを接続する集合部が鋼管で形成され、こ
の集合部の管壁は上記排気マニホールドの管壁と排気管
の管壁とに各々接合されていると共に、エンジン本体側
に固定された支持部により、上記排気管は排気管の通路
の軸方向へ移動可能に支持されていることを特徴とする
エンジンの排気装置。 - 【請求項2】 排気通路上流側から集合部までを包囲す
るインシュレータを備えており、排気通路下流側の排気
管の外周は断熱材で覆われている請求項1記載のエンジ
ンの排気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991002870U JP2567447Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | エンジンの排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991002870U JP2567447Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | エンジンの排気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104124U true JPH04104124U (ja) | 1992-09-08 |
JP2567447Y2 JP2567447Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=31731332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991002870U Expired - Fee Related JP2567447Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | エンジンの排気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2567447Y2 (ja) |
Cited By (2)
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- 1991-01-31 JP JP1991002870U patent/JP2567447Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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