JPH04103911U

JPH04103911U - 床上配管用ダクト

Info

Publication number: JPH04103911U
Application number: JP1249691U
Authority: JP
Inventors: 秀次織裳
Original assignee: 戸田建設株式会社
Priority date: 1991-02-15
Filing date: 1991-02-15
Publication date: 1992-09-08

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】床上配管用ダクトに関し、給水、給湯、排水
管等の衛生配管を床上配管する場合に、床組みの際の釘
等による衛生配管の打ち抜きを防止すると共に、メンテ
ナンスの際の位置確認を容易にし、かつ給湯器等の任意
の位置に対応して配管路を容易に作ることである。【構成】コンクリート下地Ｍの上に載置した凹状の下
部ダクト１上面に、透明な蓋体２を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は床上配管用ダクトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、共同住宅等における床上配管は、本管又は給湯器からの給水、給湯、排水管等の衛生配管１０を、図４に示すように、コンクリート下地２０の上に配管した後、該コンクリート下地２０の上にモルタル３０を介して床板４０を張って行っていた。

【０００３】また、この衛生配管は前記本管又は給湯器等の位置により、或は間取りにより配管経路が夫々異なるため、これらの諸条件に応じてその都度現場において、配管路を作って配管していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記の床上配管は、給水、給湯、排水管等の衛生配管をコンクリート下地の上に配管した後、これら衛生配管の上に床板を張っていたため、前記衛生配管を釘等で打ち抜いて漏水させてしまうという問題があった。また、この床上配管は配管後に隠蔽されるため、施工後のメンテナンスの際に捜し出すことが困難であった。さらに、従来の床上配管は配管路を現場において、その都度作っていたために非常に施工性及び作業性が悪かった。

【０００５】本考案は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、給水、給湯、排水管等の衛生配管を床上配管する場合に、床組みの際の釘等による衛生配管の打ち抜きを防止すると共に、メンテナンスの際の位置確認が容易にでき、かつ給湯器等の位置に対応して配管路を容易に作ることができる床上配管用ダクトを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

以上の課題を達成するための、本考案の床上配管用ダクトは、コンクリート下地の上に衛生配管を配管する床上配管において、前記コンクリート下地の上に設置した凹状の下部ダクトと、該下部ダクトの上面に載置した透明な蓋体とによりなり、下部ダクトの底面に固定具を備えたことを特徴とする床上配管用ダクト。

【０００７】

【作用】

而して、床上配管用ダクトを凹状の下部ダクトと、該下部ダクトの上面に載置した透明な蓋体とにより構成したので、給湯器等の位置に対応して配管路を容易に作ることができると共に、床組みの際に衛生配管が目視できるので、釘等による打ち抜きを防止すると共に、メンテナンスの際の位置確認が容易にできる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の床上配管用ダクトの一実施例を図面に基づいて説明する。図１は、本考案の床上配管用ダクトＡの斜視図を示したもであり、コンクリート下地Ｍの上に任意の経路で配管され、その上に床板６などを張って隠蔽するものである。

【０００９】床上配管用ダクトＡは、凹状の下部ダクト１がコンクリート下地Ｍの上に配置され、該下部ダクト１の上面に透明な蓋体２が取り外し自在に載置され、該蓋体２を取り外すことによりメンテナンスが容易にできるようになっている。

【００１０】前記下部ダクト１は合成樹脂で一体形成された適宜長さのユニット１ａを連結して形成されると共に、コンクリート下地Ａ上面のモルタル４と同じ高さを備え、下面に設けた固定具３で給水、給湯、排水管等の衛生配管５を固定している。また、この下部ダクト１を給湯器等の位置に応じてコンクリート下地Ｍに任意の経路で組み立てた後にモルタル４が打設される。

【００１１】また、蓋体２も透明な合成樹脂で形成され、容易に取り外し可能なように下部ダト１上面の段部１ｂに該上面と面一状に載置され、この状態であっても作業者が下部ダクト１内を目視可能となっている。そして、このような目視可能な蓋体２の上から床板６が張られて床組が行われるので、作業者は下部ダクト１内の衛生配管５に注意を払いながら作業をすることができる。

【００１２】

【考案の効果】

床上配管用ダクトをコンクリート下地の上に設置した凹状の下部ダクトと、該下部ダクトの上面に載置した透明な蓋体とによりなり、下部ダクトの底面に固定具を備えたことにより、給水、給湯、排水管等の衛生配管を床上配管する場合に、床組みの際の釘等による衛生配管の打ち抜きを防止すると共に、メンテナンスの際の位置確認が容易にでき、かつ給湯器等の位置に対応して配管路を容易に作ることができる。

【００１３】床上配管用ダクトを用いて衛生配管に配管することにより、作業性及び施工性の向上を図ることができる。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】床上配管用ダクトを配管した状態の斜視図であ
る。

【図２】床上配管用ダクトの断面図である。

【図３】床上配管用ダクトの平面図である。

【図４】従来の床上配管の断面図である。

【符号の説明】

Ａ床上配管用ダクトＭコンクリート下地１下部ダクト２蓋体３固定具５衛生配管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】コンクリート下地の上に衛生配管を配管
する床上配管において、前記コンクリート下地の上に設
置した凹状の下部ダクトと、該下部ダクトの上面に載置
した透明な蓋体とによりなり、下部ダクトの底面に固定
具を備えたことを特徴とする床上配管用ダクト。