JPH04103847A - 四輪駆動車の駆動力制御装置 - Google Patents

四輪駆動車の駆動力制御装置

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JPH04103847A
JPH04103847A JP2220751A JP22075190A JPH04103847A JP H04103847 A JPH04103847 A JP H04103847A JP 2220751 A JP2220751 A JP 2220751A JP 22075190 A JP22075190 A JP 22075190A JP H04103847 A JPH04103847 A JP H04103847A
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torque
friction coefficient
road surface
surface friction
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Hiroki Sasaki
博樹 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、前後輪駆動力配分が変更可能な四輪駆動車の
駆動力制御装置、特に、4輪ホイールスピンの防止技術
に関する。
(従来の技術) 従来、四輪駆動車の駆動力制御装置としては、例えば、
特開平1−114524号公報に記載されている装置が
知られている。
この従来出典には、4輪のうちエンジン直結駆動輪の2
輪のみがホイールスピン状態にある時にはクラッチ締結
駆動輪側へ駆動力を配分するトルクスプリット制御で対
応し、4輪の全てがホイールスピン状態にある時にはエ
ンジン出力を低下させるトラクション制御で対応する装
置が示されていて、エンジン出力を低下させるトラクシ
ョン制御を4輪ホイールスピン時に限定することで、エ
ンジン出力低下に伴なう影響を最小限に抑え、走行性能
及び動力性能を共に向上するようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の四輪駆動車の駆動力制
御装置にあっては、4輪ホイールスピン状態にある時に
エンジン出力を低下させるトラクション制御では、4輪
平均速の微分値である車輪加速度と車体加速度の差によ
りトルクダウン量を決定する装置としている為、トルク
ダウン量を決定するにあたって、スリップの発生度合に
のみ応じた決定になり、エンジントルクやクラッチトル
クや路面摩擦係数が共に設定状態と一致する場合には適
切なトルクダウン量となり得るが、現実にはこのような
状況は有り得ず、トルクダウン量に過不足が生じる。−
例をあげると、高摩擦係数路であるにもかかわらず前輪
又は後輪のスリップ量が大きい時には、必要以上のトル
クダウン量となり加速不良や旋回安定性が劣るし、例え
ば、低摩擦係数路であるにもかかわらず前輪又は後輪の
スリップ量が小さい時には、トルクダウン量が不足し、
4輪ホイールスピンをトラクション制御で有効に低減で
きないという問題がある 本発明は、上述のような問題に着目してなされたもので
、前後輪のうち一方にはエンジン駆動力を直接伝達し、
他方にはトルク配分用クラッチを介して伝達するトルク
スプリット式の四輪駆動車において、クラッチを締結し
ての4輪駆動状態で4輪ホイールスピンが発生した時に
、4輪ホイールスピンを有効に低減しながら加速性と旋
回安定性の向上を図ることを第1の課題とする。
また、上記第1の課題に加え、旋回時により一層の旋回
安定性向上を図ることを第2の課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記第1の課題を解決するため本発明の四輪駆動車の駆
動力制御装置にあっては、4輪ホイールスピンの発生時
に路面摩擦係数を推定し、この路面摩擦係数推定値によ
り駆動力制御でのトルクダウン量を決定する装置とした
即ち、第1図のクレーム対応図に示すように、前後輪の
一方へのエンジン直結駆動系に対し前後輪の他方への駆
動系の途中に設けられ、その締結力が前後輪回転速度差
の増大に応じて高めるように制御されるトルク配分用ク
ラッチaを備えた四輪駆動車において、エンジン出力を
外部からの指令で低下させるエンジン出力低下手段すと
、4輪ホイールスピンを検出する4輪ホイールスピン検
出手段Cと、4輪ホイールスピン検出開始時のクラッチ
締結駆動輪の駆動トルクに基づいて路面摩擦係数を推定
する路面摩擦係数推定値13 dと、路面摩擦係数推定
値に基づいてトルクダウン量を決定するトルクダウン量
決定手段eと、決定されたトルクダウン量のエンジント
ルクを低下させる指令を前記エンジン出力低下手段すに
出力する駆動力制御手段fとを備えている事を特徴とす
る。
上記第2の課題を解決するため本発明の四輪駆動車の駆
動力制御装置にあっては、路面摩擦係数推定手段dを、
4輪ホイールスピン検出開始時のクラッチ締結駆動輪の
セレクトハイ車輪速と駆動トルク演算値に基づいて路面
摩擦係数を推定する手段とした。
(作 用) 4輪ホイールスピン検出手段Cにより非4輪ホイールス
ピン状態であると検出された時には、前後輪の一方への
エンジン直結駆動系に対し前後輪の他方への駆動系の途
中に設けられたトルク配分用クラッチaの締結力か前後
輪回転速度差の増大に応じて高めるように制御される。
この制御により、エンジン直結駆動輪に対しての過剰な
エンジン駆動力の伝達による駆動輪のホイールスピンが
クラッチ締結駆動輪に対するエンジン駆動力の配分で抑
制される。
一方、4輪ホイールスピン検出手段Cにより4輪ホイー
ルスピン状態であると検出された時には、路面摩擦係数
推定手段dにおいて、4輪ホイールスピン検出開始時の
クラッチ締結駆動輪の駆動トルクに基づいて路面摩擦係
数が推定される。
そして、トルクダウン量決定手段eにおいて、路面摩擦
係数推定値に基づいてトルクダウン量が決定され、駆動
力制御手段fからは決定されたトルクダウン量のエンジ
ントルクを低下させる指令がエンジン出力低下手段すに
8カされる。
尚、路面摩擦係数推定手段dがクラッチ締結駆動輪のう
ち高車輪速側の車輪速に基づいて推定する手段である場
合には、4輪ホイールスピン検出開始時にクラッチ締結
駆動輪のうちセレクトハイ側の車輪速と駆動トルク演算
値に基づいて路面摩擦係数が推定される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
第2図は電子制御トルクスプリットシステムとトラクシ
ョン制御システムが適用された実施例の四輪駆動車の全
体システム図である。
電子制御トルクスプリットシステムとトラクション制御
システムが適用される車両は後輪ベースの四輪駆動車で
、その駆動系には、エンジン1゜トランスミッション2
.トランスファ入力軸3゜リヤプロペラシャフト4.リ
ヤディファレンシャル5.後輪6.トランスファ出力軸
7.フロントプロペラシャフト8.フロントディファレ
ンシャル9.前輪10を備えていて、後輪6へはトラン
スミッション2を経過してきたエンジン駆動力が直接伝
達され、前輪10へは前輪駆動系である前記トランスフ
ァ入出力軸3,7間に設けであるトランスファ11を介
して伝達される。
電子制御トルクスプリットシステムは、前記トランスフ
ァ11に内蔵した湿式多板摩擦クラッチ11aの締結力
制御により前後輪駆動力配分を後輪:前輪=100%:
0%から後輪:前輪=50%、50%に可変制御するこ
とで、駆動性能と操舵性能の両立を図るシステムである
トラクション制御システムは、前記エンジン1の吸気管
に設けられる制御スロットルバルブ12(例えば、アク
セル操作に連動して作動するメカスロットルバルブと直
列配置)をサーボモータ13により開閉制御することで
、ホイールスピンを生じるようなアクセル操作時にエン
ジン出力を低下させてホイールスピンの発生を抑制し、
駆動力ロスを抑えると共に旋回安定性を向上させるシス
テムである。
前記湿式多板摩擦クラッチ11aの締結力制御は、制御
油圧発生装置20に設けられたソレノイドバルブ2日に
対しコントロールユニット40からデイザ−電流10を
印加し、各種入力センサ30からの情報に基づく所定の
制御油圧Pcを付与することで行なわれる。
尚、油圧制御装置20は、リリーフスイッチ21により
駆動または停止するモータ22と、該モータ22により
作動してリザーバタンク23から吸い上げる油圧ポンプ
24と、該油圧ポンプ24からのポンプ吐出圧(−沈圧
)をチェックバルフ25を介して蓄えるアキュムレータ
26と、該アキュムレータ26からのライン圧(二次圧
)をコントロールユニット40からのソレノイド駆動の
デイザ−電流i°により所定の制御油圧Pcに調整する
ソレノイドバルブ28とを備え、制御油圧Pcの作動油
は制御油圧バイブ29を経過してクラッチボートに供給
される。
前記制御スロットルバルブ12の開閉制御は、サーホモ
ータ13に対しコントロールユニット40からモータ駆
動電流i Mを印加し、各種入力センサ30からの情報
に基づく所定のスロットルバルブ開度にすることで行な
われる。
前記各種入力センサ30としては、第3図のシステム電
子制御系のフロック図に示すように、左前輪回転センサ
30a、右前輪回転センサ30b、左後輪回転センサ3
0c、右後輪回転センサ30d、第1横加速度センサ3
0e、第2横加速度センサ30f1前後加速度センサ3
09.  トランスミッション出力軸トルクセンサ30
h、前輪荷重センサ3012後輪荷重センサ30jを有
する。
前記コントロールユニット40のうちトルクスプリット
コントロール部には、第3図のシステム電子制御系のフ
ロック図に示すように、左前輪速演算回路40a、右前
輪速演算回路40b、左後輪速演算回路40c、右後輪
速演算回路40d。
前輪速演算回路40e、後輪速演算回路40f。
回転速度差演算回路409.締結力演算回路40h、 
Tu−i変換回路401.デイザ−電流出力回路40j
、横加速度演算回路40a、ゲイン演算回路40m、車
体速演算回路40nを有する。
また、前記コントロールユニット40のうちトラクショ
ンコントロール部には、4輪ホイールスピン判断回路4
0p、バルブ全開復帰回路40q。
駆動トルク算出回路40r、路面μ算出回路40S、許
容スリップ量決定回路40t、  トルクダウン量決定
回路40u、Tr−i変換回路40v、モータ駆動電流
出力回路40wを有する。
尚、図中、A/DはA/D変換器、D/AはD/A変換
器である。
次に、作用を説明する。
第4図はI 0m5ecの制御周期によりトルクスプリ
ットコントロール部で行なわれる前後輪駆動力配分制御
作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップ
について順に説明する。
ステップ80では、左前輪速VWFい右前輪速VW F
 RT左後輪速VW RL +右後輪速VWRR+第1
横加速度Y。7.第2横加速度Y621前後加速度×6
が入力される。
ステップ81では、上記左前輪速VWFLと右前輪速V
WFRとの平均値により前輪速VWFが演算され、上記
左後輪速VWRLと右後輪速VWRRとの平均値により
後輪速VWRか演算され、第1横加速度YGIと第2横
加速度YG2との平均値により横加速度Y。が演算され
る。
ステップ82〜ステツプ84は、車体速VFFの推定演
算処理ステップである。
ステップ82では、今回の前輪速VwFが1制御周期前
の車体速VFF′以上かどうか、即ち、車両加速時かど
うかが判断され、VWF≧イ、°の場合にはステップ8
3へ進み、VWF <VFF’の場合にはステップ84
へ進む。
ステップ83では、車体速vppが下記の式により求め
られる。
VFF = VFF ’ + (Xc+O,+G) ・
+0m5ec(但し、VFF≦VW、 ) ステップ84では、車体速VFFが下記の式により求め
られる。
VFR=VFF  −10G−10msec(但し、V
FF ≧vwF) ステップ85〜ステツプ9oは、クラッチ締結駆動輪で
ある前輪がホイールスピン状態であるがどうかを検出す
る前輪ホイールスピン検出処理ステップである。
ステップ85では、前輪速VWFがホイールスピン判断
しきい値(Vpp+V+h;例えば、V、hlkm/h
)以上かどうかが判断され、YESの場合には、ホイー
ルスピン検出フラグTspinがホイールスピン検出を
示すTspin=Tspin + 1に書き換えられ、
NOの場合には、ホイールスピン検出フラグTspin
がホイールスピン非検出を示すTspin = Oにセ
ットされる。
ステップ88では、ホイールスピン検出フラグTspi
nが設定タイマー値T+h以上がどうがか判断され、Y
ESの場合には、ホイールスピン確定フラグFspin
がホイールスピン確定を示すFspin = 1にセッ
トされ、NOの場合には、ホイールスピン確定フラグF
spinがホイールスピン未確定を示すTsρ1n二〇
にセットされる。
ステップ91〜ステツプ94はクラッチ締結力の演算処
理ステップである。
ステップ91では、前輪速VWFと後輪速VWRとから
前後輪回転速度差検出値△Vw (= VWRVwp:
但し、△Vw≧0)が演算される。
ステップ92では、前後輪回転速度差△vWに対するク
ラッチ締結力の制御ゲインに□が横加速度Y6の逆数に
基づいて下記の式で演算される。
に、二〇h/YG(但し、に、≦β□)例えば、α、=
1でβ、=10とする。
ステップ93では、制御ゲインに、と前後輪回転速度差
Δvwとによってクラッチ締結力TΔ、が演算される(
これを制御特性マツプであられすと第5図のようになる
)。
ステップ94では、前後加速度検出値x0と横加速度絶
対値IY61と定数にXG+に7゜によってクラッチ締
結力TXGが演算される(これを制御特性マツプであら
れすと第6図のようになる)。
尚、演算式は、Txa =Kxc(Xa−にYG−IY
GI)である(但し、■X6≧0)。
ステップ95〜ステツプ97はクラッチ締結力選択処理
ステップである。
ステップ95では、ホイールスピン確定フラグFspi
nがホイールスピン確定を示すFspin = 1かど
うかが判断される。
そして、Fspin = 1である場合には、ステップ
96へ進み、最終クラッチ締結力■2がクラッチ締結力
■Δ、とクラッチ締結力TXGのうち大きい値の方を選
択することで設定される。
また、Fspin = Oである場合には、ステップ9
7へ進み、最終クラッチ締結力Tアがクラッチ締結力T
Avにより設定される。
ステップ98では、前記ステップ96またはステップ9
7で求められたクラッチ締結力T、、が、予め与えられ
たT、−i特性テーブルによりソレノイド駆動電流iに
変換される。
ステップ99では、ソレノイドバルフ28へデイザ−電
流11(例えば、i±0.1A 100Hz)が出力さ
れる。
第7図〜第9図は+ 0m5ecの制御周期によりトラ
クションコントロール部で行なわれる駆動力制御作動の
流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについ
て順に説明する。
ステップ50では、ホイールスピン確定フラグFspi
n等の必要情報が読み込まれる。
ステップ51では、ホイールスピン確定フラグFspi
nカイホイールスピン確定を示すFspin=1かどう
かが判断される。
ステップ52では、ステップ51でFspin= 1で
ある場合、Fsρ1n=1となってから1回目かどうか
が判断される。
ステップ53では、Fspin=lとなってから1回目
の時に、第8図に示す駆動トルク算出ルーチンに従って
前輪の1輪分の駆動トルクTpが算出される。
ステップ54では、Fspin=1となってから1回目
の時に、第9図に示す路面μ算出ルーチンに従って路面
摩擦係数μが算出される。
ステップ55では、路面摩擦係数μに応じて許容スリッ
プ量Vsが決定される。
尚、許容スリップ量v8は、ステップ55の枠内の特性
に示すように、加速性を重視して路面摩擦係数μが大き
いほど大きなスリップ量を許容するようにしている。
ステップ56では、セレクトハイ前輪車輪速VFkJと
車体速VFFとの差である実スリップ量と許容スリップ
量vsによりトルクダウンNTrが決定される。
ステップ57では、トルクダウン量Trと予め与えられ
たTr−i特性テーブルによりモータ駆動電流iに変換
され、サーボモータ13ヘモータ駆動電流iアが出力さ
れる。
ステップ58では、ステップ51でFspin=1から
Fspin=Oに変わった場合、制御スロットルバルブ
12を全開状態に復帰させて、エンジン1をアクセル操
作に応じたエンジン出力が得られる通常制御とする。
第8図により駆動トルク算出ルーチンについて説明する
ステップ6oでは、予め設定されている各パラメータや
一輪当たりの慣性モーメント■やタイヤ動半径Rが参頻
される。
ステップ61では、トランスミッション出力軸トルク■
1.前輪荷重Wp、後輪荷重WPが読み込まれる。
ステップ62では、前輪側に伝達し得る最大トルクTF
Rが下記の式で算出される。
ステップ63では、最大トルクTFRと最終クラッチ締
結力TMとの大小が比較判断される。
ステップ64及びステップ65では、−軸分の駆動トル
クTFが下記の式で算出される。
ステップ70では、左前輪速VWFLと右前輪速”II
IIFRとの大小比較がなされ、ステップ71及びステ
ップ72では、左前輪速VWFLと右前輪速VWFRの
うち高車輪速側かセレクトハイ前輪車輪速VFLJとし
て設定される。
ステップ73では、スリップ輪の角速度ωが下記の式で
算出される。
ステップ74では、角加速度ωが下記の式で算出される
ステップ75では、路面摩擦係数μが下記の式で算出さ
れる。
但し、NFはファイナルギア比である。
第9図により路面摩擦係数算出ルーチンについて説明す
る。
次に、4輪ホイールスピンの発生がない通常走行時と4
輪ホイールスピンが発生する低摩擦係数路加速走行時と
に分けて作用を説明する。
(イ)通常走行時 高摩擦係数路での直進走行時等で4輪ホイールスピンの
発生がない通常走行時には、第4図のフローチャートに
おいて、ステップ94からステ・ノブ95→ステツプ9
フ→ステツプ98→ステツプ99へと進む流れとなり、
第5図に示すように、前後輪回転速度差Δvwが大きく
なればなるほどクラッチ締結力TΔ、が増大し、前輪側
への駆動力配分が増すことから、直結駆動輪である後輪
への駆動力が過大になることによる駆動輪スリップが抑
制される。
さらに、横加速度Y0の逆数に応じて制御ゲインに、を
決めていることで、横加速度Y6の発生が大きく制御ゲ
インに1が小さくなる高摩擦係数路での旋回走行時には
タイトコーナブレーキが有効に防止され、また、横加速
度Y、の発生が小さく制御ゲインにわが大きくなる低摩
擦係数路での旋回走行時には4輪駆動方向の駆動力配分
となることで駆動輪スリップが最小に抑えられる。
尚、この駆動輪スリップのみが発生している時には、ト
ルクスプリットコントロールで対応し、トラクションコ
ントロールは行なわれない。
(ロ)低摩擦係数路加速走行時 ・トルクスプリットコントロール 4輪ホイールスピンが発生する低摩擦係数路での急発進
時や中間加速時等では、第4図のフロチャートにおいて
、ステップ94からステップ95→ステツプ96→ステ
ツプ98→ステツプ99へと進む流れとなり、ステップ
93で得られる前後輪回転速度差ΔVWに応じたクラッ
チ締結力■Δヮとステップ94で得られる前後加速度×
6及び横加速度Y6に応じたクラッチ締結力TXGのう
ち大きい値の方が最終クラッチ締結力T7として選択さ
れ、4輪駆動方向の駆動力配分に固定される。
・トラクションコントロール 4輪ホイールスピンが発生する低摩擦係数路での急発進
時や中間加速時等では、第7図のフローチャートにおい
て、ステップ51からステップ52→ステツプ53→ス
テツプ54→ステツプ55→ステツプ56→ステツプ5
7へと進む流れとなり、路面摩擦係数μが推定され、こ
の路面摩擦係数μによりトルクダウン量Trか決定され
、加速性を保ち得る適切なトルクダウン量Trだけエン
ジン出力が低減される。
以上説明してきたように、実施例装置にあっては、下2
に列挙する効果が得られる。
■ 4輪ホイールスピンの発生時に路面摩擦係数μを推
定し、この推定した路面摩擦係数μによりトルクダウン
量Trを決定してトラクションコントロールを行なう装
置とした為、湿式多板クラッチ11aを締結しての4輪
駆動状態で4輪ホイールスピンが発生した時に、4輪ホ
イールスピンを有効に低減しながら加速性と旋回安定性
の向上を図ることが出来る。
即ち、トラクションコントロールは、第10図に示すよ
うに、縦軸に実スリップ量(VF&j−VFF)をとり
、横軸に車体速VFFをとった場合に、トルクダウンの
0N−OFF L、きい値にヒステリシスを持つと共に
トルクダウン領域と現状トルク保持領域と通常エンジン
制御復帰領域とが路面摩擦係数μにより変更される制御
特性を示す。
■ 路面摩擦係数μを推定するにあたって、スリップ量
の大きなセレクトハイ前輪速VFIJに基づいて推定す
る装置とした為、例えば、スプリット−路走行時には低
μ路側の路面摩擦係数が推定されることになり、旋回時
により一層の旋回安定性向上を図ることが8来る。
■ 前後輪回転速度差対応制御を前輪10のホイールス
ピンか検出された時点から前後加速度対応制御に変更す
るトルクスプリットコントロールを行なう装置とした為
、前後輪回転速度差対応制御をそのまま継続した場合の
制御ハンチングが解消され、車両騒音やガクガク振動も
防止されるし、クラッチ耐久性も向上する。
即ち、第11図に示すように、クラッチ締結駆動輪であ
る前輪10のホイールスピンが検出された時点t0でク
ラッチ締結力の値が大きな前後加速度対応制御に変更さ
れることになる為、ホイールスピン検圧後は一定のクラ
ッチ締結力となる。
これに対し、前後輪回転速度差対応制御をそのまま継続
した場合には、エンジン直結駆動輪である後輪6とクラ
ッチ締結駆動輪である前輪1oとでは駆動系イナーシャ
に大きな差があることを原因とし、第12図に示すよう
に、クラッチ締結力の増減繰り返しによる制御ハンチン
グが発生する(詳しくは、特願平1−111419号参
町)。
■ 前輪ホイールスピンの発生時に付与するクラッチ締
結力TXGを、TxG =Kxc、i Xc  La1
Yc、l)により得るようにしている為、大きな横加速
度YGが発生する旋回加速時には、クラッチ締結力TX
Gが弱まることになり、強アンダーステア傾向とはなら
す旋回安定性を向上させることが出来る。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的
な構成及び制御内容はこの実施例に限られるものではな
い。
例えば、実施例では、四輪駆動車として電子制御トルク
スブIハント四輪駆動車の例を示したが、トルク配分用
クラッチとしてビスカスカップリングやオリフィスカッ
プリング等が用いられ、前後輪回転速度差に応じて前輪
または後輪側への駆動力配分が自動的に変更される四輪
駆動車にも適用できる。
また、実施例では、エンジン出力低下手段として、制御
スロットルバルブによる例を示したか、フューエルカッ
トや点火リタードやこれらの組み合せ等であっても良い
(光明の効果) 以上説明してきたように、請求項1記載の本発明にあっ
ては、前後輪のうち一方にはエンジン駆動力を直接伝達
し、他方にはトルク配分用クラッチを介して伝達するト
ルクスプリット式の四輪駆動車において、4輪ホイール
スピンの発生時に路面摩擦係数を推定し、この路面摩擦
係数推定値により駆動力制御でのトルクダウン量を決定
する装置とした為、クラッチを締結しての4輪駆動状態
で4輪ホイールスピンが発生した時に、4輪ホイールス
ピンを有効に低減しながら加速性と旋回安定性の向上を
図ることが出来るという効果が得られる。
また、請求項2記載の本発明にあっては、路面摩擦係数
推定手段を、4輪ホイールスピン検出開始時のクラッチ
締結駆動輪のセレクトハイ車輪速と駆動トルク演算値に
基づいて路面摩擦係数を推定する手段とした為、上記効
果に加え、旋回時により一層の旋回安定性向上を図るこ
とが出来るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の四輪駆動車の駆動力制御装置を示すク
レーム対応図、第2図は電子制御トルクスプリットシス
テムとトラクション制御システムが適用された実施例の
四輪駆動車の全体システム図、第3図は実施例装置に用
いられた電子制御系を示すプロ・ツク図、第4図はコン
トロールユニットで行なわれる前後輪駆動力配分制御作
動の流れを示すフローチャート、第5図は前後輪回転速
度差に対するクラッチ締結力特性図、第6図は前後加速
度に対するクラッチ締結力特性図、第7図はコントロー
ルユニットで行なわれる駆動力制御作動の流れを示すフ
ローチャート、第8図は駆動トルク算出ルーチンを示す
フローチャート、第9図は路面摩擦係数算出ルーチンを
示すフロチャート、第10図はトラクション制御特性図
、第11図は実施例のトルクスプリット制御による低摩
擦係数路での急発進時における車体速1前後輪の各車輪
速特性及びクラッチ締結力特性を示すタイムチャート第
12図は従来のトルクスプリット制御による低摩擦係数
路での急発進時における車体速2前後輪の各車輪速特性
及びクラッチ締結力特性を示すタイムチャートである。 a・・−トルク配分用クラッチ b−・エンジン出力低下手段 C・・・4輪ホイールスピン検出手段 d・・・路面摩擦係数推定手段 e・・・トルクダウン量決定手段 f・・・駆動力制御手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)前後輪の一方へのエンジン直結駆動系に対し前後輪
    の他方への駆動系の途中に設けられ、その締結力が前後
    輪回転速度差の増大に応じて高めるように制御されるト
    ルク配分用クラッチを備えた四輪駆動車において、 エンジン出力を外部からの指令で低下させるエンジン出
    力低下手段と、 4輪ホィールスピンを検出する4輪ホィールスピン検出
    手段と、 4輪ホィールスピン検出開始時のクラッチ締結駆動輪の
    駆動トルクに基づいて路面摩擦係数を推定する路面摩擦
    係数推定手段と、 路面摩擦係数推定値に基づいてトルクダウン量を決定す
    るトルクダウン量決定手段と、 決定されたトルクダウン量のエンジントルクを低下させ
    る指令を前記エンジン出力低下手段に出力する駆動力制
    御手段と、 を備えている事を特徴とする四輪駆動車の駆動力制御装
    置。 2)請求項1記載の四輪駆動車の駆動力制御装置におい
    て、 前記路面摩擦係数推定手段は、4輪ホィールスピン検出
    開始時のクラッチ締結駆動輪のセレクトハイ車輪速と駆
    動トルク演算値に基づいて路面摩擦係数を推定する手段
    である事を特徴とする四輪駆動車の駆動力制御装置。
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