JPH04103254U - エンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアクリーナの空気取入管にエアダクトを連
結する際の作業性を改善すると共に、部品コスト及び作
業コストを低減し、かつ軽量化を達成する。 【構成】 エアクリーナの空気取入管の管端部外周面
に、エアクリーナ本体側に向って外径が増大するような
軸線方向に延びた複数の傾斜部を設けると共に、上記空
気取入管に外嵌されるエアダクトの出口管に、上記傾斜
部のエアクリーナ本体側の端部に係合する複数のフック
部を設けることによって、エアクリーナの空気取入管に
対しエアダクトをワンタッチで接続することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エンジン、特にトラック用エンジンの吸気装置に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来のキャブオーバ型トラックにおいては、比較的多量の粉塵を含む地面近く の空気よりも相対的に粉塵量が少ない高い位置から外気を吸入してエアダクト及 びエアクリーナを介しエンジンに供給するようにした吸気装置が広く採用されて いる。 この種の吸気装置では、外気を取入れてエアクリーナに導く上記エアダクトは 、その下流側の開口端をエアクリーナの空気取入管に嵌装されて、同空気取入管 及びエアダクトの嵌合部外周に囲設されたクランプを締付けることによって気密 に接続されているのが通常である。従って、クランプの取付及び締付けに多大の 手間を要し、かつ部品コストが高くなると共に、重量が増加する等の問題があっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記エアクリーナとエアグクトとの連結を極めて簡単かつ迅速に行 なうことができ、しかも軽量かつ安価なエンジン用吸気装置を提供することを目 的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、エアクリーナの空気取入管と、一端を上 記エアクリーナの空気取入管に外嵌され外気を同空気取入管を介して上記エアク リーナに導くエアダクトとを具え、上記空気取入管とエアダクトとの嵌合部にお ける空気取入管の外周面に、管端部分からエアクリーナ本体側に向い外径が増大 した複数の夫々軸線方向に延在した傾斜部が設けられ、かつ上記エアダクトのエ アクリーナ側の嵌合端に、上記傾斜部のエアクリーナ側の端部に形成された段部 に夫々係合して同エアダクトを上記空気取入管に対し係止する複数のフック部が 設けられたことを特徴とするエンジンの吸気装置を提案するものである。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、エアクリーナの空気取入管の管端部にエアダクトの一端下流 端を外嵌して同空気取入管の軸線方向に押込むことによって、上記傾斜部のエア クリーナ側の端部に形成された段部に上記フック部が係止されて所謂ワンタッチ でエアクリーナの空気取入管にエアダクトを連結することができる。従って、従 来使用されていたクランプを省くことができ、相応して部品点数が少なくなり部 品コスト及び作業コストが低減すると共に、重量が減少する。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を添付図面について具体的に説明する。 図中符号１０は自体周知のフィルタエレメントを内蔵したエアクリーナを総括 的に示し、同エアクリーナは、上記フィルタエレメントを収容したエアクリーナ 本体１２と、空気取入管１４と、上記フィルタエレメントによって濾過された吸 気をトラック用のエンジン（図示せず）に供給する空気出口管１６とを具えてい る。上記空気取入管１４の外周面には、管端部からエアクリーナ本体側に向って 外径が漸増した複数の傾斜部１８が夫々軸線方向に延在して形成され、図示の実 施例では同傾斜部１８が円周方向等間隔に４個形成されている。各傾斜部１８は 、そのエアクリーナ側の端部を上記空気取入管１４の外周に突設された環状の突 起２０に一体的に接続されて段部２２を形成している。

【０００７】 上記エアクリーナ１０の空気取入管１４には、エアダクト２４の一端に形成さ れた出口管２６がゴム製のパッキング２８を介して外嵌される。同出口管２６に は、上記傾斜部１８に対応する複数のフック部３０が半径方向内向きに突設して 形成されている。また、上記空気取入管１４及び出口管２６の少くとも一方に、 両者の嵌合を容易ならしめるための軸線方向に延在した１個以上のスリット３２ が設けられている。 更に、上記エアダクト２４の他端開口端３４には、トラックのキャブ後壁に装 着された上方エアダクト３６の下端に取付けられた可撓性の蛇腹管３８を嵌装す るためのかご状ガイド４０が設けられている。

【０００８】 上記構成によれば、エアクリーナ１０の空気取付管１４の開口端部外側に、ゴ ム製のパッキング２８に設けられた軸線方向の溝４２内に上記傾斜部１８を嵌合 させて取付けたのち、エアダクト２４の出口管２６に形成されたフック部３０を 上記傾斜部１８に一致させて図中矢印Ａ方向に押しこむことによって、同フック 部３０が傾斜部１８のエアクリーナ本体側の端部に形成された段部２２に係合し 、同エアダクト２４がワンタッチで迅速容易にエアクリーナ１０の空気取入管１ ４に連結される。従来のように出口管２６を空気取入管１４に緊締固着するため のクランプを必要としないので、部品点数が少なくなり部品コスト及び重量を低 減し得る利点があり、またクランプを締付ける作業工数を要しないので、作業コ ストを低減し得る効果がある。

【０００９】

【考案の効果】

叙上のように、本考案に係るエンジンの吸気装置は、エアクリーナの空気取入 管と、一端を上記エアクリーナの空気取入管に外嵌され外気を同空気取入管を介 して上記エアクリーナに導くエアダクトとを具え、上記空気取入管とエアダクト との嵌合部における空気取入管の外周面に、管端部分からエアクリーナ本体側に 向い外径が増大した複数の夫々軸線方向に延在した傾斜部が設けられ、かつ上記 エアダクトのエアクリーナ側の嵌合端に、上記傾斜部のエアクリーナ側の端部に 形成された段部に夫々係合して同エアグクトを上記空気取入管に対し係止する複 数のフック部が設けられたことを特徴とし、エアクリーナに対するエアダクトの 取付作業性が優れ、部品費及び取付作業費を低減すると共に、重量軽減を図るこ とができるので、実用上有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿い矢印方向に視た断面
図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿い矢印方向に視た
断面図である。

【図４】図２のＩＶ−１Ｖ線に沿い矢印方向に視た断面
図である。

【図５】ゴム製パッキング２８を抽出して示した正面図
である。

【符号の説明】

１０ エアクリーナ １２ エアクリーナ本体 １４ 空気取入管 １６ 空気出口管 １８ 傾斜部 ２２ 段部 ２４ エアダクト ２６ 出口管 ２８ パッキング ３０ フック部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エアクリーナの空気取入管と、一端を上
   記エアクリーナの空気取入管に外嵌され外気を同空気取
   入管を介して上記エアクリーナに導くエアダクトとを具
   え、上記空気取入管とエアダクトとの嵌合部における空
   気取入管の外周面に、管端部分からエアクリーナ本体側
   に向い外径が増大した複数の夫々軸線方向に延在した傾
   斜部が設けられ、かつ上記エアダクトのエアクリーナ側
   の嵌合端に、上記傾斜部のエアクリーナ側の端部に形成
   された段部に夫々係合して同エアダクトを上記空気取入
   管に対し係止する複数のフック部が設けられたことを特
   徴とするエンジンの吸気装置。