JPH04102918U - 化粧刷毛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧品の塗布或いは塗布された化粧品を均一
に延ばしたりする際に使用する化粧刷毛を、繋帯に便利
で使勝手の良いものとすることを企図した。 【構成】 上下端面を閉塞した平筒状の収納ケース２内
に、毛束４付き毛束固定部材３を揺動可能に収納し、収
納ケース周壁に設けた窓孔９より上記固定部材３より一
体に突設した回動レバー１３を揺動可能に突出させ、
又、固定部材３と収納ケース２との間に、円弧状の弾性
部材５を連結してこの弾性部材５を固定部材３の回動に
伴い弾性反転する如く構成し、回動レバー１３を回動さ
せることにより回動する固定部材３の回動に伴い、弾性
部材５が弾性反転して毛束４が窓孔９より突出した状態
を維持させる如く構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、化粧刷毛に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

従来、化粧品の塗布或いは塗布された化粧品を均一に延ばしたりする際に使用 する化粧刷毛は、例えば棒状の柄の先端に毛束を固定して構成され、コンパクト 容器内或いは大型のものにあっては化粧箱内等に収納して使用されている。

【０００３】 しかしながら、従来のものは、コンパクト容器内に収納するものは大きさが限 定され、又大型の化粧箱内に収納するものは持ち運びに不便であるという欠点が 有った。又、持ち運んで使用する際は、例えばハンドバッグ等にいれたコンパク ト容器を取り出し、更に、コンパクト容器から刷毛を取り出さなければならず、 又使用後はコンパクト容器に仕舞った後、それをハンドバッグ等に仕舞わなけれ ばならず繋帯時の使用が面倒であった。 本考案は上記した従来技術の欠点を解消した優れた化粧刷毛を提案することを 目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案化粧刷毛は上記課題を解決するため、上下端面を閉塞した平筒状をなす とともに、周壁７の前部より一側部に至る横長の毛束出入り用窓孔９を穿設して なる収納ケース２と、上記ケース２内後部に一側端を水平回動可能に軸支させて 該ケース２内後部に水平揺動可能に収納させるとともに、上記窓孔９より回動用 レバーを揺動可能に突出させた毛束固定部材３と、該部材３前端部に基端を固定 して収納ケース２内に収納させるとともに、上記固定部材３の回動により上記窓 孔９より突出可能に構成させた毛束４とからなり、上記固定部材３の後部と、収 納ケース２内の固定部材後方に回動可能に軸支した支軸１７とを、円弧棒状の弾 性部材５で連結し、該弾性部材５を固定部材３の回動に伴って弾性反転可能に構 成している。

【０００５】

【作用】

図２ａの状態から、回動レバー１３を後方へ回動させれば毛束固定部材３が回 動軸１４の軸支部分を中心として前方へ回動し、それに伴い毛束４が収納ケース ２の窓孔９より突出して使用可能となる。この際、弾性部材５は薄肉ヒンジ１６ 部分で折れ曲がりながら収縮（曲率半径を小さく）しつつ支軸１７を中心に回動 し、又、所定位置からは伸びながら（曲率半径を大きくしながら）回動し、その 結果、図２ｂに示す如き弾性部材５の元の状態（曲率半径が同じ）となる位置に おいて安定状態となり、従って、弾性部材５は図２ａより図２ｂの位置へ弾性反 転する。 又、使用後は、回動レバー１３を前方に回動させれば、毛束固定部材３は後方 に回動し、その際、弾性部材５は後方へ弾性反転して図２ａに示す毛束収納状態 となる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１及び図２は本考案の一実施例を示し、図中１は化粧刷毛を示す。該刷毛１ は、収納ケース２と、毛束固定部材３と、毛束４と、弾性部材５とから構成して いる。

【０００７】 収納ケース２は、円板状の底壁６周縁より周壁７を立設するとともに、周壁７ 上端縁より頂壁８を延設した平円筒状をなしており、周壁７に、その前部から左 側部に至る横長の窓孔９を穿設している。又、頂壁８下面及び底壁６上面の左後 方所定個所に夫々第１軸受凹部１０，１０を穿設し、同右後方所定個所に夫々第 ２軸受凹部１１，１１を穿設している。

【０００８】 又、毛束固定部材３は、扇板状をなす基部１２の左側端部より側方へ回動レバ ー１３を突設しており、該レバー１３の上下面より夫々回動軸１４，１４を突設 している。更に、基部１２後面左側より斜め後方へ突出した板状突起１５の先端 に薄肉ヒンジ１６を介して円弧板状の弾性部材５を一体に延設し、該弾性部材５ の先端には円柱状の支軸１７側面を固定している。又、基部１２の前面に基端部 を適宜の手段により固定して毛束４を装着している。 上記各回動軸１４，１４を収納ケース２の第１軸受凹部１０，１０に各々回動 可能に嵌合させて毛束固定部材３を収納ケース２後部に揺動可能に収納するとと もに、毛束４を収納ケース２内に収納している。この際、回動レバー１３は図２ に示す如く、窓孔９後端部よりその端部を揺動可能に突出している。又、上記支 軸１７の上下端部を上記各第２軸受凹部１１，１１に回動可能に嵌合させて、弾 性部材５を弾性反転可能に装着している。

【０００９】 図３〜図９は本考案の他の実施例を示し、本実施例では、弾性部材５をコイル スプリングで固定部材５と別体として構成し、その一端を毛束固定部材３の後面 左側より斜め後方へ突設した棒状突起１８に嵌合固定し、他端を、収納ケース２ 内の後部右端所定位置に回動可能に軸支した支軸１７の棒状突起１９に嵌合固定 して構成している。

【考案の効果】

以上説明した如く本考案化粧刷毛は、既述構成としたことにより、非使用時は 収納ケースに収納させておくことができ、又、使用時には回動レバーを回動する だけで簡単に使用可能状態となり、又、使用後は、再び回動レバーを回動するこ とにより収納ケース内に毛束は収納されるため、使勝手が極めて良い。

【００１０】 又、持ち運ぶ際も、ハンドバック等に収納して随時使用が可能であるため、繋 帯時の使用も便利である。又、その大きさも任意に決められ、例え大きく構成し ても化粧箱等に収納する必要がないため繋帯に便利であり、当然小さく構成する ことも可能である。

【００１５】 更に、構造も比較的簡単で、合成樹脂により成形することも可能であるため、 安価に製造できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案化粧刷毛の一実施例を示す分解斜視図で
ある。

【図２】同実施例の作動を説明する説明図である。

【図３】本考案の他の実施例を示す横断面図である。

【図４】他の実施例の収納ケースを示す側面図である。

【図５】他の実施例の収納ケースを示す横断面図であ
る。

【図６】他の実施例の毛束固定部材を示す平面図であ
る。

【図７】他の実施例の毛束固定部材を示す側面図であ
る。

【図８】他の実施例の支軸を示す側面図である。

【図９】他の実施例の支軸を示す平面図である。

【符号の説明】

２ 収納ケース ３ 毛束固定部材 ４ 毛束 ５ 弾性部材 ９ 窓孔 １３ 回動レバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上下端面を閉塞した平筒状をなすととも
   に、周壁７の前部より一側部に至る横長の毛束出入り用
   窓孔９を穿設してなる収納ケース２と、上記ケース２内
   後部に一側端を水平回動可能に軸支させて該ケース２内
   後部に水平揺動可能に収納させるとともに、上記窓孔９
   より回動用レバーを揺動可能に突出させた毛束固定部材
   ３と、該部材３前端部に基端を固定して収納ケース２内
   に収納させるとともに、上記固定部材３の回動により上
   記窓孔９より突出可能に構成させた毛束４とからなり、
   上記固定部材３の後部と、収納ケース２内の固定部材後
   方に回動可能に軸支した支軸１７とを、円弧棒状の弾性
   部材５で連結し、該弾性部材５を固定部材３の回動に伴
   って弾性反転可能に構成してなることを特徴とする化粧
   刷毛。