JPS636979Y2

JPS636979Y2 -

Info

Publication number: JPS636979Y2
Application number: JP1983087115U
Authority: JP
Priority date: 1983-06-09
Filing date: 1983-06-09
Publication date: 1988-02-29
Also published as: JPS59193310U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、アイシヤドウ・アイライナー・口
紅・頬紅等の化粧料を塗布する化粧用塗布具に関
するもので、その目的とするところは、携帯に便
利で、使用に際しても簡便に必要な種々の筆体の
取出し及び収納を自在とするよう構成された化粧
用塗布具を提供するものである。

従来、多種類の化粧品を収納したセツト化粧料
を使用する場合、多種類の筆体を携帯する必要が
あり、その際、筆体は容器にそのまま収納させる
か、あるいは塗布具入れに数本の筆体を収納する
という形式であつた。

しかしながら、セツト化粧料容器内に筆体を収
納する場合、収納できる数は限られており、必要
数の筆体が使用できなかつたり、容器本体を大き
く設計しなければならなかつたり、また、大きな
塗布具容器を別個に携帯しなければならなかつ
た。

そこで本考案者等は、上記のような欠点に鑑み
て、鋭意検討を重ねた結果、本考案を案出するに
至つた。

すなわち本考案は、開口部を有し、かつ、軸状
の筆体取付け部を有する収納体と、その収納体に
収納され、かつ、前記開口部を通して出入可能に
前記筆体取付け部に軸着された複数の筆体とから
なることを特徴とする化粧用塗布具である。

以下に本考案を、その実施例を示す図面ととも
に説明する。

１は平行平面体からなる収納体であつて、上下
両端に軸棒を架設し、上端の軸棒を筆体取付け部
３としている。２は複数の筆体であつて、その後
端部は前記筆体取付け部３に軸着されている。複
数の筆体２は不使用時には、収納体１内に収納さ
れており、使用時には、必要とされる筆体２を回
動させ開口部６を通して取出される。この時、収
納部１は筆体２を支持する柄として利用される。

また、第２図に示す如く、収納体１の上下両端
に設けた軸棒をそれぞれ筆体取付け部３（図示せ
ず）とし、それぞれの筆体取付け部３（図示せ
ず）に複数の筆体２をその後端部で軸着させる構
成としてもよい。また、筆体２の取付け強度を調
節することにより筆体取付け部３を支点として筆
体２を任意の角度に固定し、使用時の便をはかつ
てもよい。

第３図ａは他の実施例であつて、収納体１の上
端に二本の軸棒からなる筆体取付け部３（図示せ
ず）を形設し、該筆体取付け部３にそれぞれ複数
の筆体２をその後端部で軸着している。さらに収
納体１の下端には軸棒を設け筆体取付け部３（図
示せず）とし、該筆体取付け部３には一本の大き
い筆体すなわち頬紅用刷毛４が軸着されている。

第３図ｂはさらに他の実施例であつて、頬紅用
刷毛４を応用したものである。頬紅用刷毛４の柄
部を収納体１として利用し、柄部を凹形にくり抜
いて開口部６を形成し、収納体１の下端に軸棒を
設け、筆体取付け部３（図示せず）とし、軸棒か
らなる筆体取付け部３に複数の筆体２を軸着して
いる。このように構成すれば、さらに小型化され
た塗布具となる。この場合、頬紅用刷毛４に、図
示するが如くのカバー５を装着すれば、頬紅用刷
毛４を使用する時に筆体２により手指を汚すこと
もなく、また、頬紅用刷毛４の毛先を痛めること
もない。

第４図はさらに他の実施例であつて、収納体１
を円板状（ドーナツ状）に形成し、多数の筆体２
を軸着している。

尚、第５図に示す如く収納体１に凹凸等を設け
収納体同志が嵌着可能に構成すれば、より多数の
筆体２の収納が可能になる。また、第６図に示す
如く同方向に同種の筆体２を枢着し、それらを同
時に取り出せば、筆体２の集合体となり大きな塗
布具としても使用できる。

本考案は上記の如く構成したので、携帯時には
複数の筆体２を効率良く収納した塗布具であり、
任意の筆体２を使用できる塗布具である。これを
使用する際には、収納体１の開口部より任意の筆
体２を使い易い角度に回動させて取出し、収納体
１を把持して使用する。使用後は、第１図ｂに示
す如く、収納体１内に筆体２が確実に収納され、
筆体先端部を傷める事もなくまた、筆体２相互の
汚損も少ない上に、いつでも必要な筆体２が取り
出せ、筆体２を取り替える手間も不要である。

また、多種類の筆体が一つの塗布具内に収納さ
れているので携帯にも便利で、美観も優れ斬新な
ものであり、未使用時には収納体１の開口部６に
蓋体等を装着すれば、バツグ・衣服等を汚す事も
ない。

本考案は、近来の化粧品の多目的コンパクト等
の進歩に遅れがちな塗布具に対して化粧品業界で
も同時に開発が要望されていたものでありまた、
構造も簡単で大量生産に適している為安価に提供
する事が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本考案の実施例を示す斜視図、第１
図ｂは本考案の収納時の状態を示す斜視図、第２
図は別の実施例を示す斜視図、第３図ａ，ｂは別
の実施例を示す斜視図、第４図は別の実施例を示
す斜視図、第５図は本考案を連結した時の断面
図、第６図は本考案の連結した別の実施例を示す
斜視図である。１……収納体、２……筆体、３……筆体取付け
部、４……頬紅用刷毛、５……カバー、６……開
口部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 開口部６を有し、かつ、軸状の筆体取付
け部３を有する収納体１と、該収納体１に収納され、かつ、前記開口部
６を通して出入可能に前記筆体取付け部３に
軸着された複数の筆体２とからなることを特
徴とする化粧用塗布具。 (2) 複数の収納体１を連結したことを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第１項記載の化粧用塗
布具。