JPS6211540Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

この種のものに、パフを水に濡らして使用する
ものと、濡らさないで使用するものとがある。一
般に、前者は、夏期の化粧に適し、後者は、それ
以外の時期に適している。

いずれの場合も、化粧料とパフとを同居させれ
ば便利であるが、前者の場合、パフを水に濡らす
関係上、化粧後にパフに含む水分が化粧料に害を
及ぼすことがあり、区分する必要がある。

本案は、斯様なことを考慮し、パフを濡らして
も濡らさなくても支障なく便利に使用できるオー
ルシーズンタイプのものを提供しようとするもの
である。

而して、本案は、図面に示すように、身１と蓋
２とを後部で枢着３して成る化粧用コンパクトに
おいて、身１内の上半部に中皿４を配し、該中皿
の後面にボス５を着脱自在に連結して、該ボスを
身１と蓋２との枢着部３へ共に枢着し、また、中
皿４はボス５から離脱させることにより身１内下
半部にも収納し得るように形成して成る。

更に詳細には、身１は、前壁６の上縁を切除し
て切欠部７を形成し、身１内後部に中皿４よりや
や低い起立壁８を設け、前壁６の外面中央に係合
突条９を設けている。

蓋２は、前縁中央部に上記係合突条９と係合す
る係合突条１０を突設しており、内面に鏡１１を
貼着している。

中皿４は、後面に連結片１３を突設し、これを
ボス５の前面に設けた連結部１４へ離脱可能に連
結し、また、中皿４は、前面に左右一対の鈎片１
５，１５を突設して、該鈎片を身１の前壁６にあ
る切欠部７へ係合させている。

なお、上述の化粧用コンパクトは、合成樹脂製
とするとよい。

而して、夏期用として使用する場合は、第１図
に示すように、中皿４を身１内の上半部に位置さ
せた状態において、その中皿４内に化粧料Ａを収
容し、身１内の下半部にパフＢを収容する。

この場合、化粧に供するときは、蓋２を開け、
中皿４の鈎片１５，１５を身１の前壁６から離脱
させて、ボス５を以て中皿４を上方へ回動させ
（第２図）、身１内からパフＢを取り出し、これを
水に濡らして中皿４内の化粧料Ａを付着させ、鏡
１１を見ながら顔面へ塗着する。

次に、夏期以外に使用する場合は、中皿４をボ
ス５から離間し、第３図に示すように、前後向き
を逆にして、身１内の下半部に深く収納し、鈎片
１５，１５を身１内の起立壁８へ係合させ、中皿
４内に化粧料Ａを、且つ、その上の身１内上半部
にパフＢを収納する。

この場合は、蓋２を開け、パフＢを取り出し
て、通常の化粧料・パフ同居型の化粧用コンパク
トの場合と同様にして化粧に供する。

本案によれば、パフを水に濡らす場合にも濡ら
さない場合にも支障なく便利に使用でき、オール
シーズン用として甚だ重宝である。

構造並びに製作簡単で安価に提供でき実用上極
めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案に係るもので、第１図、第３図
は、各使用態様における縦断側面図、第２図は動
きを示す縦断側面図、第４図は、閉蓋状態の斜視
図、第５図、第６図は、第１図、第２図の使用態
様における開蓋状態の斜視図、第７図、第８図
は、第３図の使用態様における開蓋状態の斜視
図、第９図は分解斜視図である。 １……身、２……蓋、４……中皿、５……ボ
ス、１４……鈎片、Ａ……化粧料、Ｂ……パフ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 身１と蓋２とを後部で枢着３して成る化粧用コ
   ンパクトにおいて、身１内の上半部に中皿４を配
   し、該中皿の後面にボス５を着脱自在に連結し
   て、該ボスを身１と蓋２との枢着部３へ共に枢着
   し、また、中皿４は、ボス５から離脱させること
   により身１内下半部にも収納し得るよう形成した
   ことを特徴とする化粧用コンパクト。